こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
私ども先日ガラスコーティング剤の販売を開始しましたが世間一般にワックスよりもボディガラスコーティングが流行っていますね。
興味を持たれて初めてご自身で施工された方の中には下地処理を行ってもうまく施工できずに悔しい思いをした人も多いでしょう。
ガラスコーティングを成功させるのは下地処理を完璧にするしかありません。
そこで、下地処理の方法から下地処理方法にこだわった製品の紹介まで詳しく解説します。
目次
内藤
でも全く艶もないし効果がわからないと相談してきたんです。
そこで、どんなコーティングの仕方だったのか尋ねたんですが、全く下地処理をしてなかったというのです。
社長
内藤
そこで、詳しく簡単にどう伝えればよいのか教えて頂けないかと思いまして。
社長
ガラスコーティングを施工する時に、何も下準備しなければ本来の効果は全く期待できません。
たしかに、普通に洗車をしてもガラスコーティングを施工することは可能です。しかしそれは、ただコーティングを塗っただけで、保護効果や持続効果などは全く期待できません。
塗装面には多くの汚れが付着しているため、汚れをキレイに洗い流す必要があります。
そして、ガラスコーティングは塗装表面に薄いガラスの膜で覆う事なので、汚れた塗装の状態のままコーティングすることになり、細かい傷などは消すことはできません。
そこで、キレイな塗装表面をいつまでも保つガラスコーティングにするには、塗装表面をキレイに整えてあげる必要があります。
内藤
社長
だから下地処理が必要なんだね。
ガラスコーティングで重要なのは下地処理です。この下地処理の目的はガラスコーティングの密着を良くすることが主な目的です。
下地処理がどのくらいキレイにできているかにより、ガラスコーティングを施工した後の仕上がりに差がつき、効果の持続性にも影響します。
下地処理は、塗装表面をキレイにすることが重要ですが、使用する道具もガラスコーティングの施工を前提とした用品を選ばなければ失敗につながる恐れが高くなるでしょう。
内藤
社長
内藤
社長
下地処理をした場合や中途半端の場合、そして全く行わなかった場合に分けて違いを解説するよ。
下地処理を完璧に済ませた後にガラスコーティングを施工すれば、ガラスコーティングの性能を十分に発揮できるでしょう。
ガラスコーティングは、長期間ツヤが持続するとともに、日々の洗車が楽になる大きなメリットがあります。
下地処理を完璧に行えば、深みのあるツヤと光沢が長く続くことにつながり、ガラスコーティングが早期に剥離して撥水などの機能が失われることがないでしょう。
下地処理を全く行わずにガラスコーティングを施工すれば、汚れをガラスコーティングで閉じ込めることになり、ボディ表面はツヤも光沢も得られません。
また、ボディにはワックスがけをしなくても油分が堆積しているので、ガラスコーティングが密着せずに直ぐに剥離することから持続性を得ることは難しいでしょう。
施工直後は、ガラスコーティングの撥水性能は得られますが、直ぐに性能が失われてコーティング施工前の状態に戻ってしまいます。
下地処理を行ったけど中途半端に終了していた場合、様々なトラブルが考えられます。
例えば、下地処理にムラがあれば、ムラの通りにガラスコーティングは剥離が始まります。また、ツヤや光沢にもムラが発生することでしょう。
そして、下地処理は多くの手順を踏んで行いますが、ガラスコーティングの密着を上げるという事では、脱脂作業が重要課題になります。
いくらボディをキレイに磨いても脱脂作業が不十分であれば、そこからガラスコーティングの剥離が始まり、長期間の光沢は約束されないばかりかキズからも塗装を守れません。
内藤
社長
キレイに長持ちさせたければ、下地処理は省略してはダメという事だよ。
内藤
オーナーさんは、何を用意すればよいのでしょうか。
社長
ガラスコーティングの密着性は油分に影響されるということを念頭に選ぶことだね。
どんなものを用意すればよいか解説するよ。
ガラスコーティングの前に行う下地処理に使う道具は、通常の洗車道具に加え、ワックスが含まれないカーシャンプー、そして脱脂剤が必要となります。
カーシャンプーや脱脂剤は、ガラスコーティング剤セットに含まれていないことが多く、市販品を代用することが多くなりますが、選び方は慎重に行ったほうが良いでしょう。
カーシャンプーは、ワックス成分が含まれていたら使えませんから、成分の確認は重要です。
お店でカーシャンプーを探す時は、ワックスの含まれていない物を探すようにします。
次に、脱脂剤についてはガラスコーティングセットの中に付属されているものを使用してください。
もし付属されていない場合は、私どもとしては推奨していませんが、シリコンオフと呼ばれるアルコールを主原料とした脱脂剤を使用する例が多いようです。
セット内容に脱脂剤が無い場合は、シリコンオフやアルコールで代用できるのか検証をしております。合わせてご確認ください。
この他、クルマには鉄粉が付着するのでトラップやピッチタール落としも必要となるでしょう。
鉄粉取りについてはこちらで詳しく解説しています。
このほか、ボディに細かいキズがあれば仕上がりの光沢に影響が出るので、コンパウンドを使い研磨作業も必要となります。
内藤
社長
それが日本ライティングから出ているゼウスクリアコンプリートキットだよ。
そういった製品を購入すれば、ユーザーは後から追加でいろいろ用意する手間もないからね。
内藤
社長
内藤
社長
最初の洗車は、表面の埃や泥汚れ、そして油分などをキレイに落とすことが目的です。
この時に使うカーシャンプーは、ワックスなしを使用することが基本で、もしこの時点で余分な油分を新たにボディに付着させると、ガラスコーティング施工に大きな影響を与えます。
洗車方法は、カーシャンプーの種類に気を付ければ、普段通りの洗車で特に問題ありません。
コーティング前の洗車方法についてはこちらをご確認ください。
洗車していると、カーシャンプーで落ちないピッチタールや鉄粉がボディに付着していることが多く見られます。
そこで、トラップ粘土やピッチタール落としを使い、キレイなツルツルな塗装面を作り上げましょう。(ここで手を抜くとコーティング施工後の撥水効果に大きく影響してしまうので重要作業となります。根気よく頑張りましょう)
トラップ粘土は、カーシャンプーに付けて使えば滑りが良く鉄粉を効率よく落とすことが可能です。
トラップ粘土に添付されている説明書通りに使用すれば難しい作業ではありません。
鉄粉取りの方法についてはこちらの記事をご確認ください。
トラップ粘土で塗装面を整えたら、一旦クルマの水分をキレイにふき取ります。
この後、脱脂作業に移っても良いですが、塗装表面が細かい洗車キズなどで傷んでいる場合はコンパウンドでポリッシュすることをおススメします。
コンパウンドは、塗装表面をキズの深さまで削ることでキズを無くす作業ですから、キズが消えないからと深追いすると、塗装を剥がして下地が出ることがあるので注意してください。
コンパウンドで磨く場合、極細目や超微粒といった物を使い分けて磨きます。
キズの深さにより使い分けますが、最終的には磨きで出来たキズも消すことができる超微粒のコンパウンドを使うようにします。
ボディ全体をコンパウンドで磨くには、電動ポリッシャーがなければかなり大変な作業です。
しかし、手で磨くことも不可能ではありません。初めてコンパウンドを使用するならポリッシャーより手磨きのほうが余計なキズを作る心配もなく安全です。
コンパウンドについてはこちらの記事をご確認ください。
ポリッシャーの使い方についてはこちらの記事をご確認ください。
コンパウンドでボディ磨きが終わったら、もう一度専用シャンプーで洗車を行います。油分をキレイに落とすよう入念に洗車を行うことがポイントです。
この後、脱脂作業に入るので、水分は丁寧にふき取るようにします。特にドアの開口部やドアミラーなどの開口部は、水分が溜まりやすいのでしっかり水分はふき取ってください。
※自己責任ではありますが、掃除機の排気を使いエアブローするとより作業性は上がりますのでご参考までに。
出来れば掃除機の排気を使いエアブローするとよいでしょう。また、お持ちでなければ空気入れなどでも問題ありません。
具体的な使い方はこちらで解説しています。
脱脂作業は、ガラスコーティングするボディ全体を丁寧に行うことがポイントです。
脱脂作業を行った場所は手で触れないようにするのが基本です。それは脱脂を行ったあとに触ると手の油分が付着してしまうからです。
内藤
社長
内藤
社長
でもね、そんな頑張りが実を結ばないこともある。
内藤
社長
実は、市販されている脱脂剤では、どれだけ体力、気力を使っても「完璧」に汚れ・油分が取れないんだ。そのあたりを詳しく説明するよ。
完璧なガラスコーティングは、下地が重要であることを説明してきました。そこで日本ライティングでは、専用の油分を取り除くシャンプーがセットになっています。
これだけなら他にもあるセットですが、ゼウスクリアの効果を最大限引き出すため、専用の脱脂剤をキットに含めているのが大きな特徴です。
新車にコーティングをするときに下地処理は必要なのでしょうか?よくコンパウンドやポリッシャーなどで磨き作業を見かけますが、新車も必要なのでしょうか。
新車が納車された経験があればご存知の通りボディはとても綺麗な状態です。一般の方には傷ひとつない状態に映るはずです。
しかし、新車でも非常にごく小さな傷は付着しています。
ごくわずかな傷を見極めることは、目の肥えた方でなければ判断できないため通常は磨き作業など必要ありません。
また、磨くということは、ポリッシャーを使用してコンパウンドで塗装を削る作業です。
つまり、新車の塗膜にコンパウンドで傷を入れている作業ですから、磨きは傷のない新車に傷を入れていると同じです。
磨きで傷が無くなると反論が出そうですが、実際人の目で感じとれる傷より小さい傷に変えているだけです。
目に見える傷をそれより細かい研磨剤で削り、傷を消しています。
しかし、研磨剤の傷は必ず入っているので、それよりもっと細かいコンパウンドで消す必要が出てきます。
つまり、磨くと必ず磨き傷が発生し、塗装表面は目に見えない細かい傷が無数に入りますが、これを目に見えない状況に研磨しているのがプロです。
しかし、上手くできないとバフによる磨き傷や、オーロラマークが発生しています。新車でこのようになっては、かなり残念なことです。
それでは、新車で磨きが必要な場合とはどういった場合なのかというと、オーナーにより新車に細かい傷があることを指摘され、それを取り除いて欲しいと言われた場合です。
もちろん、新車なのでほんのわずかな傷であり、軽く磨く程度です。
このように新車では、塗膜に傷はほとんどない状態で納車されるので、安易に下地処理(磨き)をすると、かえって磨き傷をボディ表面に作ってしまい、取り返しが付かなくなります。
もっと詳しく知りたい場合は、下記記事を御覧ください。
今回新車へ施工する予定なのですが、車体洗浄、脱脂作業はするとして、鉄粉除去の必要はありますでしょうか。
新車も長期在庫車や陸送時の状況によっては鉄粉が付着します。
長期在庫の場合は、青空駐車なので、空気中の鉄分がボディに付着して食い込みやすくなりますが、陸送中は道路を走るクルマのブレーキダストの影響や走行ルートによって鉄粉が付着しやすいでしょう。
もちろん、陸送してきたクルマをすぐに洗車して納車する場合は、鉄粉被害を食い止められることがほとんどです。しかし、ディーラーのモータープールに長期保管されると鉄粉被害は場合によっては避けられません。
つまり、新車でも世の中に出てきた瞬間から鉄粉にさらされており、その保管期間や状況により鉄粉が刺さります。
そこで新車が納車されたら洗車してボディを触り、ザラザラした感触が無いか確かめてみましょう。
タバコなどを包むセロファンでボディを擦って鉄粉を見つける方法が紹介されていますが、キズがほとんどないボディをセロファンで擦ると、細かいキズが付いてしまう恐れがあるのでお勧めしません。
手のひらの感覚でザラザラ感を探します。指で触るのではなく手のひら全体を使い、くまなくボディを触るのがポイントです。
手のひらに不快な引っかかりが無ければ、鉄粉は付着していないと判断できます。そして、手のひらに何かが当たる感触がある場合は、それが鉄粉である可能性が高いでしょう。
もっと詳しく知りたい場合は、下記記事を御覧ください。
新車へのガラスコーティングを施工するときも脱脂は必要なのでしょうか?
脱脂作業は、油分を取り除くことです。新車でもボディには様々な汚れが付着し、その中には油分も含まれます。それを拭き取る作業を脱脂作業と言います。
ガラスコーティングを施工する前には、ボディを脱脂しなければガラスコーティングが定着できないということです。
しかし、車をキレイにシャンプー洗車しているのに脱脂作業が必要なのか不思議に思う方も多いでしょう。
一般のカーシャンプーでは、ボディ表面の油分を全て取り除くことは難しいからです。
このほか、人の手にも油分は含まれており、ボディを素手で触ると油分が付着していますから、それを落とさなければガラスコーティングは定着できません。
なぜ、ボディ表面に油分が付着しているとガラスコーティングが定着しないのかというと、油分によりコーティング剤が弾かれてしまうからです。
それにより、均一にコーティングが塗布できずにムラがある不完全なコーティングになってしまいます。
そこで、油分を落とす必要があり、それには脱脂剤が必要になります。また、脱脂作業は、塗装表面の油分と一緒に汚れを除去する効果もあり、キレイな塗装表面を作り出すのにとても重要な役目を持っています。
もっと詳しく知りたい場合は、下記記事を御覧ください。
ガラスコーティング剤は、ただ施行しただけではほとんど意味がないといってよいでしょう。
ガラスコーティングの仕上がりを左右するのは下地処理であり、これを第一に考えて作られたのがゼウスクリアになります。
このゼウスクリアキットなら下地処理が簡単に完璧にできるので、光沢と撥水性の持続の良さに驚かされることでしょう。