こんにちは。
軽トラマニアの小泉です(社外の人で修理業務に30年以上携わっています)
※私のプロフィールはこちら
先日、日本ライティングの親会社でもありハロゲンバルブの製造で大手メーカーにOEM供給をしている日本コーティングが製造したガラスコーティング剤の販売を開始しました。
社長から直々に試してくれと言われ、ZeusClear(ゼウスクリア)のガラスコーティングを試してみたいと思います。
ZeusClear(ゼウスクリア)のコーティング剤についてはこちらをご確認ください。
車の様々な汚れはガラスコーティングで防げるのか?イオンデポジット(水アカ、スケール汚れ)などの無機汚れと有機汚れについて解説
それでは、今回はホンダ シャトルハイブリッドに本気のコーティング検証を行います。
忖度無しの本気の比較なのでどんな結果になるか私もわからず、不安な気持ちとワクワクが混在しています。コーティングの手順説明も含めて解説しながら説明していこうと思います。
「Zeusclear(ゼウスクリア)」コンプリートキットの内容です
※販売時期によって同梱内容が異なる場合がございます。
シャトルのボディはミッドナイトブルービームメタリックと派手な名前ですが、いわゆる紺色のメタリックです。
ボディの状態は悪くはありませんが、写真には入りきらない細かい洗車傷が有り、艶はイマイチです。これにガラスコーティングとガラス系コーティング、固形ワックスを使用して検証します。
ガラスコーティングとガラス系コーティング剤の違いについて分からない方はこちらを御覧ください。
ガラス系コーティングも固形ワックスも超有名メーカーでネット販売でも☆4以上獲得しています。
目次
現状での水弾きはこのような感じ。
全く水は弾きません。余計なコーティングは一切ゼロの状態で、この状態から公平性を保つ為にボンネット前面に下地処理を行います。
しっかり密着するように仕上げるには下地の処理が要です。化粧をイメージするとわかるかと思います、肌の状態を整える工程という事になりますね。
まずはしっかりと泡立てた付属の専用シャンプーを使用します。一本に対して水は約1ℓで希釈して使います。
泡立てて洗浄する事で表面の埃がボディを傷つけずに洗浄できます。洗車の際はよく泡立てるのが鉄則です。
シャンプー洗車が終わって泡を流したらボディが濡れた状態で鉄粉を除去します。
今回は鉄粉除去用の粘土を使用しましたが、作業によっては鉄粉除去剤をスプレーするのも良いかもしれません。
粘土を使用するときは力を入れずに濡れたボディを優しく撫でるように施工しないと傷付いてしまうので、丁寧に行います。
下地処理の出来具合で施工後の撥水とツヤ、持続性は大きく変わってくるのでしっかり行います。下地処理についてはこちらの記事でまとめていますので気に方は御覧ください。
鉄粉を除去して後に、ボディの水滴を拭き上げ、コンパウンドで表面塗装の磨き上げを行います。
ボディの細かい傷を目立たなくする為の作業になるので、使用するコンパウンドも極細目になります。
量販店には『極細目』だったり『傷消し用』と記載されて販売されているかと思います。
細かい傷を目立たなくする事で艶が出やすく、コーティングの性能もフルに発揮できます。今回はポリッシャーを使用して磨きました。
もう一度、シャンプー洗車を行い、ボディ表面に付着したコンパウンドを洗い流します。
洗い流した後、拭き上げして乾燥させた写真ですが、洗車前とこの写真では艶がしっかり出ているのが見てわかるかと思います。
下地処理の最終段階に入ります。ボディ表面の余計な油分を除去する為の脱脂作業です。付属の脱脂剤とマイクロファイバークロスを使用します。
この油分の除去をしっかりと行わないとコーティングを施工した際にコーティングが油分で弾かれて密着が悪くなります。耐久性も落ち、今までの工程が無駄になるので手抜きは禁物です。
少量をクロスに染み込ませて3工程に分けて脱脂した方が効率良く材料の無駄になりません。
脱脂作業まで終わったら、コーティングの施工に入りますが、今回はガチンコ比較です。テーピングを行い、
を行います。下地処理までは平等な条件です。しっかり判定してまいりましょう。
まずは中央部にZeusclearを施工します。
付属のガラスコーティング剤を塗布用スポンジに5~6滴ほど染み込ませて塗っていきます。中央部に区切っても2工程に分けて施工しました。ボンネット全面であれば、3~4工程に区切って施工した方が良いかもしれません。
ガラスコーティングで大切なのは乾く前に拭き取りを行う事です。乾いてしまうとムラになった状態でガラス被膜が形成されるので仕上がりが美しくなりません。
ここが一番、初心者の取っ付き難いポイントかと思います。Zeusclearも同じで拭き上げは乾く前に行うのが基本ですが、秒速で乾くほど大袈裟ではありませんでした。
施工時の気温にもよりますが、一通りブロック毎に塗って拭き取るという緩めのペースでも問題なく作業できます。ここは施工者には優しい印象です。
脱脂剤の時のクロスではなく、もう1枚付属している新品のクロスを使用しています。ちなみに赤い丸が拭き残しでムラになっている箇所ですが、きちんと拭き取りました。
関連記事:ガラスコーティングとは?メリット・デメリットや施工の注意点を解説
続いて運転席側のバ●ア●コートのガラス系コーティングの施工です。
これは施工も簡単で、クロスに吹き付けてボディを拭くだけです。これは私も使用している超簡単で光沢や艶、撥水能力にも優れたガラス系コーティング剤です。
ボディに直接吹き付けるよりもタオルに吹き付けて使用した方が均一にムラなく施工できます。
続いてブ●イ●ーの固形ワックスの施工です。
最近ではコーティング系が増えて固形ワックスが押され気味ですが、今回使用する固形ワックスも老舗中の老舗、艶に深みが出るワックスです。
ネットでの評判もすこぶる高く、未だにこのワックスのファンも多いはずです。
これも従来通りボディに塗って拭き取るんですが、円を描くように塗るよりも一定方向に塗った方がボディに傷が入りにくいので丁寧に塗り、拭き取ります。
一通り、Zeusclearのガラスコーティング、ガラス系コーティング(バ●ア●コート)、ブ●イ●ーの固形ワックスの施工が完了しました。
施工直後の艶はブ●イ●ーの固形ワックスが頭一つ抜き出ている印象で、施工した私も『嘘だろ。。。』と泣きが入りました。
固形ワックスの艶の深みがエグイです。施工時間や労力ではガラス系コーティング(バ●ア●コート)が簡単で、実際の映り込みも悪くないです。現実を受け止めきれません。
Zeusclearの施工マニュアルには施工後3時間は水滴に触れさせてはいけない、施工後6時間は洗車作業を行ってはいけないとあります。焦らず完全硬化を待ちます。
施工完了から30分経ち、時間を経過する毎にZeusclearのガラスコーティングの艶は強くなっている印象です。
かなりどちらも映り込みが素晴らしいですが、赤い線がマスキングテープのラインになります。
「ガラス系コーティング(バ●ア●コート) VS Zeusclearのガラスコーティング」はこの段階では甲乙付け難いですね。
「Zeusclearのガラスコーティング VS ブ●イ●ーの固形ワックス」の比較です。こちらも甲乙付け難いですね。
時間を追う毎にガラス被膜が艶の深みが増してる印象です。完全に硬化させてから撥水能力を比較しようと思います。
6時間経過し完全硬化してから、水をかけました。正直に言います。Zeusclearのガラスコーティングの圧勝です。
艶の深みや仕上がりの美しさはあまり大きく差はありません。それもそのはずで、ガラス系コーティング(バ●ア●コート)もブ●イ●ーの固形ワックスも安いモデルではなく、私が選んで納得して人にオススメ出来る逸品です。
比較で選んだアイテムは費用対効果やコスパも考えて、多くの人が満足感の得れる商品だと自負しています。
ですが撥水性は比較にならないほどZeusclearのガラスコーティングの圧勝でした。平等に水をかけますが、中央部のZeusclearのガラスコーティングを施工した箇所だけ水が束になってスルリと流れ落ちています。
他の箇所も撥水していますが、束になって流れ落ちるまではいきませんでした。水玉が出来上がるのみです。
長い目で見た時に1週間後、2週間後の状況が楽しみです。
公平性を保つ為に下地の処理は同一に行い、ガラス系コーティング(バ●ア●コート)、Zeusclearのガラスコーティング、ブ●イ●ーの固形ワックスのテストをしました。
コーティングは下地処理が重要で、手抜きをしてしまえばコーティング自体が如何に優れていても本来の性能は発揮出来ません。
その点、ガラスコーティングはシビアで手間暇を考えるとガラス系コーティングや固形ワックスは人気なのも理解出来ます。
今回、ガラスコーティングの比較として選んだ商品は性能面や価格面でもかなり優秀なアイテムを選んでいます。ガラスコーティングに負けないと自負できる商品を私も取り扱っているので、意気込んでいました。
結果としては、完全にZeusclearのガラスコーティングの圧勝です。
もちろん艶や仕上がりの美しさでは劣っている印象はありませんが、完全硬化してからのガラスコーティングの撥水性能には遠く及ばない状況でした。
撥水はしていて水玉にはなりますが、そこから束になり流れ落ちるレベルまではなりません。今回のテストではガラスコーティングの優位な点が証明される結果になり、最高レベルのコーティングとしてZeusclearをお客様にもオススメ出来ます。
個人レベルでの施工となるとバフ掛けや鉄粉除去は難しいポイントになりそうですが、今後はどこまでのレベルまで簡易化出来るのかを調べてみようと思います。
また施工から時間経過と共にどのくらい性能を維持出来るかを観察して報告致します。
コーティング・ワックスについて、みなさんが知りたいのは施工後の状態ではなく1週間、1ヶ月、半年後の施工した箇所はどうなっているのか。ではないでしょうか。
この記事では、施工後どのような状態になったのかも追っていきますので、気になる方は続きを御覧ください。
施工から約一週間が経過し、その後の経過観察を行いました。運転席側からガラス系コーティング(バ●ア●コート)、中央がZeusclearのガラスコーティング、助手席側がブ●イ●ーの固形ワックスを施工しています。
見た目はやはりZeusclearのガラスコーティングがしっかり残っていて艶の深みは全く違いました。水弾きは梅雨時期でボディ表面にミネラル成分に加え汚れが付着しているので施工直後と比較すると劣ってしまいます。
とは言え、固形ワックスより水弾きは優れていました。
今回は施工後の確認とメンテナンス剤の施工も行っていこうと思います。コーティングの補修と撥水能力の回復が期待できます。
成分にはレジンが含まれていて、他のコーティングメーカーもレジンの有効性を謳っているので効果が楽しみです。
メンテナンス剤を施工した後のボディの状態です。水弾きはしっかり回復しました。全く施工前と施工後では水の流れ落ち方が違います。
ガラスコーティングと言えどコーティング表面に汚れが付着してしまうと水弾きや艶は落ちますが、メンテナンスで性能を維持できます。
敢えて拡大したままの写真を挙げますが赤い矢印部分に最初の施工時のマスキングテープのラインが見えると思います。
しっかりとガラス被膜が残っているのがわかります。ガラスコーティングが残っている証拠です。
約二週間が経過しブ●イ●ーの固形ワックスは水を弾いてくれなくなりました。ガラス系コーティング剤のバ●ア●コートはまで水玉程度には弾いているようです。
肝心の中央部分、Zeusclearのガラスコーティングは水弾きと流れ落ち方は相変わらず優秀です。シャンプー洗車で汚れを落としてメンテナンス剤を使用してボンネットの拭き上げを行います。
三週間が経過し感じたことは固形ワックスの持続日数は10日~14日間ほど、バ●ア●コートは21日ほどのように感じます。
もちろん車両の保管状況により差はありますが、Zeusclear(ゼウスクリア)のガラス被膜と比較すると大きく耐久性に違いがあります。
メンテナンス剤を使用してからの水捌け具合も違い、この頃からバ●ア●コートと固形ワックスよりもZeusclear(ゼウスクリア)のレジン配合のメンテナンス剤の方が驚異的に威力を発揮してきました。
以前までと同じようにシャンプー洗車を行いメンテナンス剤を使用しました。Zeusclear(ゼウスクリア)のガラス被膜の密着は相変わらず強固で剥がれそうにありませんが、繰り返しメンテナンスしている為か、驚異の水捌けになっています。バ●ア●コートやブ●イ●ーの固形ワックスはすでに落ちている状態で、向かって右側と左側は純粋にメンテナンス剤による水捌け具合になります。
2か月が経過しました。繰り返しのメンテナンスで撥水性は保たれています。ボンネットのほとんどがメンテナンス剤のコーティングになり、全体の水捌けも同じ状況になっています。
付属の簡易コーティングも繰り返し使用することで被膜が形成され綺麗になるようです。
三ヶ月が経過し、比較に用いた他の簡易コーティングは完全に剥離している印象です。
写真からも見てわかる通り、ボンネットの左右(ガラス系コーティングのバ●ア●コート、ブ●イ●ーの固形ワックス)は水玉は出来るものの滑り落ちるほどのレベルではありません。
現時点での撥水力は僅かにボンネットに残っているレジン被膜のように思えます。今回からはメンテナンス剤は使用していないシャンプー洗車のみとなるので、少しずつレジン被膜が落ち、撥水しない状態になるかと予想しています。
ガラスコーティングは、専門業者で施工するイメージがありましたが、昨今DIY商品がインターネットを中心に販売されるようになりご自身で施工する機会が多くなりました。
実際にゼウスクリアのガラスコーティングを使用しましたが、施工性がよく初めての方でも手軽にできると感じました。
日本ライティングから発信されれている施工マニュアルを見ながらすれば、安心かと思いますのでこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
https://www.zwebonlinestore.com/blog/coating/3915/