こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
車に付着する汚れの中に、鉄粉があります。鉄粉がボディに刺さり放置すると、次第にサビが発生して見にくくなってきます。
鉄粉が付着しない方法があればよいのですが、鉄粉はクルマからも発生しているので、走行する以上防ぎようがありません。
この記事では鉄粉について詳しく解説し、鉄粉を除去するアイテムをご紹介します。
今回もカスタムから鈑金、コーティングの数々をお客様にしてきた自動車業界に30年以上携わる小泉さんに解説していただきました。
小泉さんについてはこちらを御覧ください。
目次
内藤
軽トラマニア小泉
あと、路面の汚れがボディに付着して乾燥するとやはりザラザラするからね。もちろん、目で見ればピッチ・タールは黒い小さな点だからね。
でも微細なピッチ・タールは鉄粉と見分けがつきにくいかな。
内藤
軽トラマニア小泉
強くやりすぎるとキズが付くからあまり強く爪でこすらないことだよ。
あと、鉄粉はかなり小さく細かいザラザラという感じで、ボディの至る所に付着する。
でもピッチ・タールは、アスファルトがタイヤで巻き上げられて付着しているから、ボディ下部に付着するよ。
内藤
なんで鉄粉が付着するんでしょう?鉄粉を吹き付けたわけでもないのに不思議です。
軽トラマニア小泉
鉄粉がボディに付着する原理は、空気中に含まれる鉄粉がボディに付着し、時間とともにサビが発生してボディに食い込むからです。
付着しただけでは、風で舞ってしまいますが、ボディが静電気を帯びていると吸い寄せられて付着します。そして、その状態でさらにホコリなど汚れが堆積して鉄粉はボディに定着します。
その後、鉄粉は雨が降らなくても空気中の水分により酸化鉄に変化し、塗装面を侵食します。
鉄粉が刺さるという表現は、ボディ表面で酸化した鉄粉が塗装被膜を侵食して硬く食いつき固着するためで、実際に飛んできた鉄粉が刺さるのではなく、時間とともに化学変化で鉄粉が埋まることからそう呼ばれています。
主に鉄道レールの近く、ブレーキダスト、鉄工所付近です。このほか、豪雪地帯では除雪車のブレードやタイヤチェーンも鉄粉発生の元です。
全て、鉄の粉が発生するそばで鉄粉が付着しますが、一つだけクルマが自ら発生させるものとしてブレーキがあります。どのクルマでも環境に関係なく鉄粉の付着が起きるでしょう。
しかし実際は、地域により鉄粉の付着頻度が異なり、線路脇にいつも駐車している車両や、冬の豪雪地帯にお住いの方のクルマは、鉄粉の付着が多いと言われます。
いずれの鉄粉も、鉄が細かくなったものが空気中を漂っているので、全ての鉄は同じであり、すべてが錆びを誘発します。
ほとんどのクルマのボディは鉄でできていますから、鉄粉が刺さりサビてくると塗膜の下の鉄板にその影響が及びます。
クルマのボディは、塗膜の下に防錆処理が施されており、そこまで剥げなければ通常はサビの発生は起きませんが、鉄粉が刺さるとサビで塗膜が腐食し、鉄粉は奥へと食い込みます。
最終的に鉄板に到達し、ボディを腐食させます。
ここまでになるには、相当な時間がかかりますので、早めに対処すれば鉄板にサビが回り深刻な状態に陥ることはほぼありませんが、放置していると鉄粉の周りの塗膜が茶色く変色し、鉄粉を除去しても茶色い塗膜は元に戻りません。
仮に、茶色い部分をコンパウンドで磨いても、腐食が進んだ部分が深ければ塗膜をかなり剥ぐこととなり、最悪は塗装しなければならないでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
内藤
軽トラマニア小泉
鉄粉が多く付着する場所に、線路脇の駐車場があります。線路は鉄道が走り、線路と電車車輪が擦れて鉄が削れて飛散するほか、パンタグラフとの接触している部分からも鉄粉が飛散します。
これは、線路脇に建っているアパートやマンションにも被害が出ており、ベランダなどの鉄製の金具に「付きサビ」と呼ばれる現象が発生します。これはクルマでいう鉄粉が刺さった状態のことです。
このほか、線路沿いではカーブの脇にある駐車場や、カーブに入る手前の電車がブレーキをかける位置なども鉄粉が多く飛散します。
しかし、どの路線でも多く飛散するのかと言えばそうではなく、やはり、電車の本数が関係しています。(相関関係のデータは公的機関から出ていません)
線路の近くの駐車場に停めている場合は、鉄粉除去はこまめにした方が良いでしょう。
クルマにはブレーキが装着されていますが、そのシステムは鋳鉄のブレーキローターを金属粉や繊維をレジンで固めたブレーキパッドで挟み込みクルマを停車させます。
この時に、発生する摩擦と同時に金属粉も飛散しており、クルマが走ることで自ら鉄粉を発生させています。
道路上の多くのクルマから発生する“鉄粉の中”を走行しているので、鉄粉の付着から逃れることはできないでしょう。
また、幹線道路など多くのクルマが走行するそばに駐車しているクルマも鉄粉被害にあうでしょう。
特に、交差点の近くでクルマがブレーキをかける場所は鉄粉による被害が大きいと言え、交通量が多いほど鉄粉被害の程度が高くなります。
内藤
軽トラマニア小泉
粉塵には、もともと土壌にあるものやブレーキなどの固定装置、そして排ガスなどがあって、クルマからの鉄粉がどれだけあるか特定するのは難しいんだ。
それらを専門機関がいろんな場所で調査しているんだよ。
内藤
軽トラマニア小泉
例えば、埼玉県春日部市の国道16号沿いで調査したときには、昼間に3mの地点で、平均5.97㎍/㎥鉄が観測されたんだよ。
この量がどの程度というと、1μg(マイクログラム)が0.000001gだから0.000000597g/㎥とかなりの微量だよ。
でも飛んでいることは間違いないということだよね。
内藤
地域には様々な工場がありますが、鉄を削る作業や溶接する鉄工所が近くにあると鉄粉の影響を受けやすくなります。
鉄を削る作業は、様々な工場で行われますが、特に屋内で作業する工場より、屋外との扉がない作業場の工場の近くは要注意です。
削る作業は、グラインダーなどを使用して鉄を削ったり切断したりするので、鉄粉が舞い上がります。
また、溶接作業中も火の粉が沢山出ますが、これも鉄粉ですから溶接作業場近くも鉄粉の飛散は多くなるでしょう。
このほか、鉄工所だけでなく自動車修理工場も鉄を加工する作業があるので、鉄分の飛散が気になります。
内藤
軽トラマニア小泉
だから100%鉄粉を付着させないなんてことはケースの中にクルマをしまっておかない限り不可能と言えるかな。
内藤
軽トラマニア小泉
だから、鉄粉は見つけたら早めに取ってしまった方がいいよ。
内藤
軽トラマニア小泉
鉄粉は、クルマのあらゆる部分に付着しますから、何処にどの程度付着しているか最初に確認します。
そして、付着した鉄粉にサビの発生があるのか、それとも手で触り引っかかりがあるだけなのか確認します。
広範囲に鉄粉が付着していても、サビが酷くなければキレイに落とせます。
ただし、サビが出ている場合は、何処に出ているのか、そしてどの程度の大きさまでサビが広がっているか確認します。
サビの出方も、すべての鉄粉に出ている場合と、一部分に出ている場合とあり、基本的に一部分に出ている場合は、それほどサビは進行していないと考えられるので、鉄粉落としの作業に入れます。
鉄粉がサビて茶色く変色している場合、鉄粉のみサビているのであれば鉄粉取りで除去が可能です。
しかし、鉄粉の周りの塗膜が広く変色している場合は、サビがかなり進行している可能性があるでしょう。
とは言っても、鉄粉除去剤で茶色く変色した部分も落とせる場合もあるので、一度鉄粉取りをしてみるとよいでしょう。
取れない場合は、あまり深追いせずにプロに相談することがおすすめです。
特に、白系の淡色車が鉄分による茶色い変色が目立ちますから、それを考えると淡色車のほうが鉄粉の付着が目で見てもわかりやすいと言えるでしょう。
そのため、濃色車は手遅れになることもしばしば見られ、黒系で茶色く変色した状態が目立つようになると、かなりサビが進行している可能性が高いので、無理をせずにプロに相談しましょう。
内藤
軽トラマニア小泉
でも一般の方でもリカバリーできる可能性も残されているので、その辺も踏まえながらこの後も解説するね。
鉄粉取りの方法は、化学反応を利用した薬剤で溶解して取り除く方法と、粘土を使用し鉄粉を捕まえて落とす方法の2種類が基本です。
どちらも鉄粉取りに対してかなり素晴らしい効果を上げますが、それぞれ使用方法を守らなければ逆にボディを傷める可能性もあるため注意か必要です。
鉄粉を溶解して落す方法として、鉄粉除去スプレーが一般的で多くの種類が販売されています。
最大の特徴はスプレーした後にボディに触れることなく洗い流すだけなので、キズが付く心配がありません。
鉄粉を溶解させる商品名は様々あり、「スプレータイプ」「除去液タイプ」「クリーナータイプ」の3種類が主なネーミングです。
もちろん、それぞれ特徴がありますが、どれも鉄粉を吹き付けるだけで落とす能力があります。
ただし、除去液タイプには、薄めて使用するタイプもあるので、初心者の方は、希釈せずに使えるスプレータイプが便利でしょう。
注意点としては、塗膜専用品、アルミホイール専用品、そして兼用品に分かれるため、必ず指定された場所に使用することです。
兼用品を選べばどこでも使用できるので安心です。
注意点として、スプレーした後の反応時間はそれぞれの製品により違います。使用説明書をよく読んで開始することです。
鉄粉を完璧に落とそうと、指定時間より長めに置くとシミの原因になるので注意しましょう。
施工するときには1パネルごとにスプレーしながら鉄粉落としをします。
また、長時間放置しなくても炎天下ではシミの原因となることから、炎天下の作業は避けましょう。
鉄分を削り落とす方法には、鉄粉取り粘度やラバークロスが有名ですが、鉄粉取り粘度にはコンパウンドが含有されたタイプと、含有されないタイプの2種類、ラバークロスにはゴムのラバーパッドが取り付けられたクロスと、スポンジタイプの2種類が販売されています。
いずれも鉄粉を取り除けます。ラバークロスの場合、大きめの鉄粉の除去は可能ですが、ごく微細な鉄粉除去には向かない特徴があります。
というのも、ラバークロスは大きめのタオルであり、どうしても細かい作業が苦手です。
そのため、どうしても大雑把になることが多くなり、細かい部分や小さい鉄粉に効率よくラバー部分が当たらずに取り除けないことが多く見られます。
このほか、磨きキズも多数発生するという事例も報告されており、濃色車での使用は控えたほうが良いと言えるでしょう。
昔からある鉄粉取り粘度は、確かに小さく作業効率は悪いと言えますが、小さな鉄粉も根こそぎとれるメリットがあり、隅々までキレイに鉄粉が取り除けます。
もちろん、使い方によっては磨きキズが付くので、使用方法をしっかり守ることが重要です。
鉄粉取りに最適な時期というより、頻度のほうが重要でしょう。
ただし冬場の鉄粉取りは、作業の効率を考えると適した季節ではないことと、冬場は除雪作業やタイヤチェーンなどの金属から飛散する鉄粉によりボディに刺さりやすい季節なので、冬が始まる前と終わった後に鉄粉取りをしましょう。
鉄粉は、洗車していれば刺さらないというものではなく、一度付着すると通常の洗車程度では落ちないほど吸い付いています。
これは静電気の影響もありますが、鉄粉は鉄なので洗い流す水より比重が重くボンネットなどはキレイに洗い流せません。
そのため、洗車後も残っている鉄粉が次第に潜り込みます。
そこで、毎週洗車するようであれば半年に1回程度鉄粉取りをしましょう。
もちろん、線路や幹線道路脇といった鉄粉が多い場所は、鉄粉が多めに付着するので、4か月程度で鉄粉取りをした方が良いかもしれません。
洗車を頻繁に行うクルマであれば、11月に1回、5月に1回程度行うとよいでしょう。
また、鉄粉が多い地域の場合は、12月から2月の期間は鉄粉取りを控え、3月に1回、5月に1回8月に1回、11月に1回行うと鉄粉がボディに悪さをするのを防げます。
内藤
軽トラマニア小泉
その辺を踏まえて理想的な鉄粉取りの手順を紹介するよ。
鉄粉除去前には、洗車しなければなりません。最初に行うのは、ボディ表面に付着した埃や砂などの汚れを落とすことから始めます。
いきなり水をかけながらシャンプーで洗う方も見えられますが、これではボディに付着した砂などをスポンジと一緒にこすってキズを付けてしまいます。
そこで最初は水を車体にかけて、十分砂や埃を落とします。
水道のホースに散水ノズルを取り付ける方も多いと思いますので、少し水圧が高くなるように切り替えて砂などを効率よく落とします。
もしホースだけの場合は、水を勢いよく飛び出すよう先端を指で潰して水をかけましょう。
満遍なく水をかけることが重要で、汚れを水圧で落としながら全体をキレイに水で洗い流すようなイメージでの作業を心がけましょう。
シャンプー洗車は、必ずしなければならないわけではありませんが、シャンプー洗車すれば汚れを泡で浮き上がらせ、かなり汚れていても比較的楽に洗車できるメリットがあるほか、鉄粉の付着している場所も見つけやすいと言えます。
そして、シャンプー後はキレイに洗い流してから水気をよく拭き取ります。
水滴が残った状態で鉄粉取りをすると作業していな部分にウォータースポットの発生に繋がるので注意します。
この後の鉄粉取りで水が必要となりますが、基本的に作業するときに濡らして、作業が終わったらすぐに拭き取りするようにします。
クルマの拭き取りが完了したら、いよいよ鉄粉取りに入りますが、使用する鉄粉取り用品の説明書をよく読んでから作業を始めます。
鉄粉除去スプレーなどは、吹きかけた後に放置する時間が示されているので、それを忠実に守り作業します。
特にスプレーでは、余計な部分に吹きかけないよう注意しましょう。
そして、洗い流すときもたっぷりと水をかけて落とすことがポイントです。
鉄粉取り粘度の場合は、鉄粉取り粘度の使い方が細かく説明されているので、それに従い作業します。
特に気温が低いと固く作業がやりにくいですが、あらかじめお湯で温めておくと鉄粉取り粘度が柔らかくなり、作業しやくなります。
そして、バケツの中にお湯を入れてそれに漬けて作業するとなおよいでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
鉄粉取りに使用する用品は、すべて使い方が似ているようで異なる部分もあります。
特に薬剤を使用する場合は放置時間や洗い流す方法など、きめ細かくルールを決めている場合も少なくありません。
これらの使用方法は、商品の性能を十分に発揮させるために必要ですが、それ以外にボディを守るためにも必要なことが書かれていますから、我流で使用するのではなく製品の使用方法を守るようにしましょう。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
同じように何かないのかと思いまして。
軽トラマニア小泉
カーシャンプーと食器洗剤は比較的似ていて、トラブルを起こしにくい。
でも鉄粉は簡単に落とせないから、何か強い洗剤か特別な落とし用品が必要になる。
内藤
軽トラマニア小泉
それじゃあ、鉄粉取りに使用できそうと考える商品をいくつか挙げて解説するよ。
工作粘土は、ホビー専門店や文房具店、そして最近は100均でも販売されており、子供の工作に購入する方も多いでしょう。
しかしその粘土はかなり弾力性があり、しかも柔らかい製品がほとんどです。
工作用の粘土は、100均で手軽に購入できるので思わず鉄粉取り粘度の代わりとして使用したくなりますが、使用したことがあればわかりますが意外にくっつきやすい性質を持っています。
つまり、粘土で工作するために作業性良くなっているので、粘土でボディをこするとくっついて逆に汚してしまうでしょう。
しかも、ボディを滑らせながら鉄粉を落とせず、ぎすぎすと引っかかり、作業は全く進みません。
これは、ホビー専門店や文房具店で売られている粘土も同じで、滑りが悪く、くっつきやすい性質を持っています。
つまり鉄粉取り粘度は、粘土と言っても工作粘土とは全く異なる性質なので、市販の粘土での対応は無理でしょう。
塗装表面を整える商品としてコンパウンドが有名です。
キズ取りが主な目的ですが、水垢などの汚れも落とせるため使用する方も多いでしょう。
しかし、コンパウンドは塗膜を削り取り、汚れや傷の下の綺麗な塗装の層を出すのが目的です。
つまり、使用すると塗膜はどんどん薄くなるということです。
コンパウンドは塗膜を削り取ることは可能ですが、鉄粉を落とすことはできません。
どういうことかというと、塗膜は樹脂でできており、その樹脂を研磨するのがコンパウンドです。
つまり、樹脂より硬い鉄の鉄粉は削る事が出来ないのです。
また、鉄粉にコンパウンドを使用すると、付着した鉄粉の周りの塗膜を削り落としているだけで、鉄粉自体は全く削れません。
つまり、コンパウンドで鉄粉を落とそうとすれば、塗膜をかなり削り落とすこととなり、やりすぎると下地が出てしまうトラブルに見舞われます。
内藤
軽トラマニア小泉
仮に、粗目のコンパウンドを使用すると、一発で塗装表面は傷だらけになる。だからコンパウンドを鉄粉取りに使用することはやめたほうが良いね。
汚れ取りとして重宝するメラミンスポンジですが、その構造は細かい網目状の樹脂であり、その樹脂の網目に汚れをひっかけて削り取っています。
つまり、汚れが取れる原理は汚れを削り落としているという事であり、メラミンスポンジより柔らかいモノはキズが付きます。
ここで、メラミンスポンジを触り、塗装表面より柔らかいのでキズが付かないと思い、鉄粉を削り落とすのにちょうどよいと思う方もいるでしょう。
しかし、メラミンスポンジの網目の一つ一つは、塗膜より硬いため、こするとキズが付いてしまいます。
また、鉄粉を取るためにメラミンスポンジを強く押しあてると、かなり悲惨な状態になってしまうでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
これがどれぐらいの硬さかというと、大理石が4で同じなんだ。これで、どれだけ固いのかわかるだろう。
内藤
内藤
ということは、ワックスやコーティングを施工する前には必須ということになりますね。
軽トラマニア小泉
内藤
それによる見た目の悪さもコーティングが剥がれるまでずっと保持されるわけだし。
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
鉄粉があるとワックスやコーティングが均一に塗布できない理由は、鉄粉に塗布用のスポンジが引っかかり、均一にボディに当たらなくなるからです。
つまり、鉄粉の周りにワックスやコーティングがキレイに塗布できません。
また、引っかかりがあるので塗布用のスポンジを傷めることになり、酷くなるとスポンジにキズが付いて切れてしまいます。
通常スポンジは、1商品あたり専用品が1つ程度しか入っていないため、キズが付いてもそのまま使用を続けることとなり、ボディ全体が均一に塗布できない恐れも出てきます。
鉄粉を除去せずにその上からワックスやコーティングすると、その部分から剥離が始まります。
つまり鉄粉がワックスやコーティングの上に飛び出ているので、その部分の密着が悪くなり剥がれてしまいます。
鉄粉が刺さっている部分は、コーティングがキレイにのっていないため、コーティング自体が不安定になっているといえます。
これは、下地処理として脱脂していても同じであり、尖った鉄粉にコーティングされていても、鋭利な鉄粉部分は洗車などですぐにコーティングが剥がれてしまいます。
つまり、ナイフの上にコーティングがあり、その上を洗車クロスなどでこすればすぐに剥がれるのが容易にわかるのと同じように、鉄粉の上のコーティングは長期間保持できません。
内藤
その場合、どのような場所に依頼すればよいのでしょう。
また、作業工賃はどれほどかかるでしょうか。
軽トラマニア小泉
カー用品店として、オートバックスやイエローハットなどが有名ですが、そういった店舗でも鉄粉取りの作業を行っています。
しかし、イエローハットはコーティングメニューの中に鉄粉取りが含まれており、鉄粉取り単体での作業は行っていません。
しかしオートバックスでは、車種の大きさによって鉄粉取りのメニューが用意されています。
それによると、軽自動車で1,650円(税込)、大型ミニバンで3,630円(税込)となっており、車体の大きさで細かく決められています。
※店舗により作業工賃が異なる場合アリ
また作業時間も15分程度からとなっていますが、鉄粉の付着具合とクルマの大きさで作業時間は大きく変わると思われます。
洗車業者は、手洗い洗車からコーティングまで様々なメニューを取り揃えており、鉄粉取りも行っています。
鉄粉取りの工賃は、店舗により様々ですが、1,500円程度から高いと10,000円を超える工賃を取る業者もあります。
高額になる店舗の特徴は、コーティングに合わせた鉄粉除去剤を使用することが大きな理由です。
ガソリンスタンドでも鉄粉取りサービスをしている店舗があります。
大きなガソリンスタンドで、洗車メニューの中にコーティングが含まれていると鉄粉取りしてもらえるでしょう。
鉄粉取り工賃は、店舗により様々ですが、おおよそ4,000円前後が相場のようです。ただし、同じSSでも店舗により鉄粉取りの金額が異なるので確認してみましょう。
ディーラーでも鉄粉落としのサービスがあります。基本的にほとんどのディーラーは外注作業となり、金額は高めです。
また、自社で作業している営業所もありますが、他の業種に比べて高く、おおよそ10,000円前後から15,000円前後のようです。
また、ディーラーによってメニューも豊富に取り揃えており、お手軽コースやコーティング済車まで対応する営業所もあります。
ただし、どこでも同じようなメニューを取り揃えているとは限らず、どのような施工方法があるのか確認してみましょう。
内藤
軽トラマニア小泉
また、作業も店舗により差がでるのもこの手の作業だと思うよ。
内藤
軽トラマニア小泉
だから、納得できる仕上がりを目指すなら自分でやった方がいいよ。特に難しい作業でもないからね。
鉄粉など付かないと思っている方もいるでしょう。しかし、空気中に鉄粉が浮遊しているので必ず付着しますから防ぎようがありません。
そのため、鉄粉落としは洗車の時にしなければボディに深刻なダメージを与えることとなります。
鉄粉落としは、様々な道具が販売されているので、何を使うのかも重要ですが、作業に当たっては使用説明書をよく読んで理解することです。
そうすれば、どんな商品でも鉄粉を落とせるでしょう。あとは鉄粉をどの程度落とせるかですが、プロも今でも愛用する鉄粉取り粘度が優秀でおすすめです。
実際に鉄粉取りを行ってみました。合わせてお読みください。