こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
いくら綺麗に洗車しても鉄粉が付着した状態の車はキレイに見えません。しかもシャンプー洗車では鉄粉を取り除くことはできません。
そのため様々な鉄粉落としが販売されていますが、どの商品を選べば良いのか、そしてどのように使用したらいいか悩む方も多いでしょう。
もちろん、説明書には施工手順が書かれていますが、今まで使用したことが無ければ、どのような状態であれば良いのかイメージが沸かない方も多いと思います。
この記事では、鉄粉落とし剤の使用方法を鉄粉取り粘土をメインに詳しくお伝えします。
目次
内藤
もしかしてこれが鉄粉でしょうか。特に見た目の変わりはないのですが、手触りだけが悪いんです。
軽トラマニア小泉
ちなみにクルマのガラスはザラザラしないんだよね?
内藤
軽トラマニア小泉
その場合はクルマのガラスもザラザラしているからね。
でもガラスが問題ないなら鉄粉の可能性がある。ちなみにどの部分なんだい?
内藤
軽トラマニア小泉
目に見えませんが空気中には鉄分が浮遊しています。その原因はクルマのブレーキや鉄道、そして鉄工所などが主な原因です。
ブレーキは鉄で挟んで止めているので、細かい鉄粉が発生して自分のクルマに付着します。
また、信号機の近くやカーブの手前など多くのクルマがブレーキを踏む場所は、鉄粉が多いです。
このほか、鉄道もパンタフラフとの接点や車輪から少量ですが発生します。
そして鉄工場では、鉄の切断や削るときに細かい鉄粉が発生しており、生活環境の中には思いのほか鉄粉が浮遊しています。
これらの鉄粉は、クルマに付着すると酸化して塗膜を侵食してザラザラとした手触りになります。
そして放置すると茶色くサビ、見映えも悪くなってきます。
良く鉄粉が刺さると言いますが、これは尖った鉄粉が刺さるのではなく、鉄の粉がサビて塗膜に引っ付くということです。
内藤
軽トラマニア小泉
それが多いか少ないかは、いつも駐車している場所の環境や手入れ方法でも変わってくる。
だから、鉄粉が驚くほど少ないクルマもあるんだよね。
内藤
軽トラマニア小泉
鉄粉が付着してもすぐに水で洗い流しているから、塗膜に食いつかないんだ。
内藤
軽トラマニア小泉
どんなに手入れしていても、少なからず鉄粉はあると思った方がいいね。
内藤
そこで水垢落としやコンパウンドを使うのはダメなんでしょうか。
軽トラマニア小泉
塗装についたキズや汚れを落とせるから鉄粉落としにも使えそうと考えるけど、それはだめなんだ。その理由を解説するよ。
水垢落としは、ボディ表面に付着した黒い筋汚れなどを落とすものです。
これらの成分は塗膜より柔らかい汚れなので、水垢落とし(コンパウンド入り)の力で簡単に削り落とせます。
しかし、鉄粉は「鉄」です。硬い鉄(鉄粉)は、水垢落としに入っているコンパウンド程度では歯が立ちません。
というのも、そこまで削り落とすだけの能力が水垢落とし剤にはないからです。
内藤
軽トラマニア小泉
コンパウンドには様々なラインナップの粒子があります。
粗いタイプを使用すれば、塗装表面を深く削り取り、細かいキズを素早く消せますが、その反面、コンパウンドの磨きキズが発生します。
塗膜を深く削れるコンパウンドなら鉄粉も削れると思う方もいますが、塗装も削っていることを忘れてはいけません。
鉄粉を削り取れる場合もありますが、その周りの塗膜も大きく削れており、塗膜の厚さが薄くなります。
鉄粉が落ちないからと強く同じ場所をコンパウンドで磨くと、下地が出てしまい取り返しのつかないことになるでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
だから、コンパウンドの使い方がわからない人は使用しない方が無難。
内藤
軽トラマニア小泉
その特徴をそれぞれ解説するけど、鉄粉取り粘土が一番良く取れるのは間違いない。その理由とともに解説するよ。
鉄粉取りには、非接触タイプと呼ばれるスプレーして放置した後、水で洗い流すだけでキレイになる商品があります。
これは、鉄粉に薬剤を噴霧させることで化学変化を起こさせ溶かして落す方法で、商品によっては紫色に変色して落ちている様子がわかります。
じつは、この非接触タイプの殆どは、酸化還元タイプを使用しており、鉄が酸化してサビになったところに吹きかけると、サビが溶けて鉄粉が取れる仕組みです。
つまり、市販されているサビ取り剤を使用すれば、鉄粉は取り除けます。
しかし、市販のサビ取り剤をそのままボディに使用するには、少し不安になる方も多いでしょう。
そこで、専用の鉄粉取りを使用すれば、安心して鉄粉取りが可能です。
ただし、すべての鉄粉が取り除けるわけではなく、酷く食い込んだ鉄粉は、鉄粉取りスプレーでは取り除けない場合もあります。
内藤
軽トラマニア小泉
だから、酸化鉄になった鉄粉を鉄に戻してあげれば、食い込みが取れて鉄粉が取り除けるという事なんだよ。
内藤
そのサビを落とせばよいという事なんだ。
鉄粉取り粘土は、塗膜に刺さった鉄粉を取る道具として、昔から現在までプロも愛用するアイテムです。
鉄粉取り粘土で除去できる理由は、粘土で鉄粉を吸着しているからです。
鉄粉の付着した場所を粘土でなでるだけでキレイに取り除けるので、鉄粉取りスプレーで取り切れなかった鉄粉にも威力を発揮します。
このほか、鉄粉取り粘土は、形を自由に変えられるメリットがあるため、小さい隙間に付着した鉄粉も除去できます。
鉄粉取りには、最近鉄粉取りクロスも登場していますが、使用方法や商品によっては、ボディに傷をつけてしまうので、あまりお勧めしません。
また、鉄粉取りクロスは大きいので広い面積には対応しますが、細かい部分の鉄粉取りには苦戦します。
小さく折りたたんで使用するにはかさばりすぎ細かい部分をピンポイントでキレイにできません。
内藤
軽トラマニア小泉
使用方法をよく読んで使うことが大事。あとその商品の大きさや形を考えることも重要だね。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
現在、これ以上キレイに取れる道具はないと思うよ。
内藤
軽トラマニア小泉
鉄粉取りスプレーは、それぞれの商品ごと使い方が微妙に異なるから、商品説明をよく読んで使用したほうが良い。
だからここでどう使うという話はあまり意味がないと思うんだ。
内藤
軽トラマニア小泉
鉄粉取りの基本的な使い方は、水を流しながら使う事です。
そうすると、粘土を塗装面で滑らせるので、効率よく鉄粉を取り除けます。
また、鉄粉の上を粘土で滑らすと、必ず汚れが付着します。
そのままの状態で使用し続けると、塗装面にキズを付けてしまうので、なるべくきれいな状態で作業することが基本です。
鉄粉取り粘土は、粘着力があるので一旦地面に落とすと動画のように砂などを拾ってしまいます。
この状態で鉄粉を磨くと、ボディがキズだらけになるので注意が必要です。
この写真は、鉄粉取り粘土を地面に落下させた直後の状態です。
鉄粉取り粘土は粘着力が高いので、細かい砂がすぐに付着します。このような状態でボディをこすったらどうなるかは、想像できることでしょう。
市販で売られている鉄粉取り粘土は、意外に大きく、作業時には使いやすい大きさにカットして使用するといいでしょう。
鉄粉取り粘土は、その名の通り粘土のように自由に形が変えられて、しかもちぎるのも簡単です。
動画のようにカッターを使用すれば簡単にお好みの大きさに変えられます。
粘土を切り分ける理由は、使いやすい大きさにするだけではありません。
作業中に滑って地面に落としても、残りの粘土で作業を再開できますから、中断する心配がありません。
また、鉄粉が見えなくなるまで練って作業するため、繰り返していると、全体が汚れてしまい使えなくなります。
そんな時にも分けてあれば問題なく作業できます。
粘土の使用方法は、水を流しながら滑りを良くして作業するのが一般的です。
もし水が無いと、全く滑らないので逆にボディにくっついて作業になりません。
ただ、片手にホース、もう片方で粘土を動かすのは、かなり大変な作業です。
水を流しながらなので、水が飛び散って作業者の体を濡らしてしまう恐れも高いので、あまり良い方法とは言えません。
そこで、水を流さずに滑り良く作業するために、カーシャンプーを使用するとよいでしょう。
最初に、鉄粉が付着している部分に水をかけて濡らします。
その後、鉄粉取り粘土をカーシャンプーの入っているバケツに入れて泡を付けてボディを磨きます。たったこれだけです。
カーシャンプーにより、滑り良く作業ができるほか、カーシャンプーの泡で汚れを捕まえて落とす効果もプラスされるので、キレイに作業ができます。
使用に際して注意する点は、カーシャンプーを使用するので滑りやすいため、落下には十分注意してください。
慣れないうちは、鉄粉取りをする真下にバケツ(カーシャンプーの)を置いて作業するとよいでしょう。
万が一、落としてしまってもバケツに中に落下して地面に落下するのを防げる確率が上がります。
鉄粉取り粘土を使用していると、ボディに当てている面に鉄粉が付着して汚れてきます。
そのまま使用すると、粘土に付着した鉄粉でボディをこするので、キズの原因となります。
そこで、粘土を練って、汚れた部分を内部に入れてキレイな面を出します。
動画のように、作業中に何回も鉄粉の付着を確認し、付着していたら練って汚れを粘土内に練り込み、常にキレイな面を出して作業します。この練っているときは落としやすいので注意して練り込みましょう。
粘土で作業しながら、鉄粉を落とした部分を手で触ります。そしてざらつきが無ければ、鉄粉取り完了です。
続いて、鉄粉取りをした部分には、泡が付いているのでしっかり水洗いして泡を落としましょう。
泡が落ちたらコンパウンドで塗装表面をキレイにするので水滴を除去します。
コンパウンドで塗装表面を磨く理由は、どうしても鉄粉取りをすると細かいキズが出来ているからです。
しかし、非常に浅いキズなので非常に細かい超微粒子などのコンパウンドでサッと磨けば、キレイになります。
内藤
軽トラマニア小泉
でも、鉄粉取りスプレーは、完全に取り切れないことが多いから、完ぺきを目指すなら鉄粉取り粘土での作業は欠かせないよ。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
鉄粉取りスプレーは、スプレーしてからしばらく時間をおいて、鉄粉が溶けたころを見計らい水で洗い流します。
そこで、鉄粉取り粘土をどう使うのかということですが、放置して取れる鉄粉に対して、さらに擦る意味があるのかといった問題のほうが大きいでしょう。
つまり、放置しても取れるのに、わざわざ擦る必要が無いということです。
しかし、大きい鉄粉や強固にこびりついた鉄粉はスプレーだけでは溶かして落とすのは大変ですが、粘土は、水だけでも難なく除去できるので、わざわざこのタイミングでする意味はないでしょう。
また、スプレーには、手荒れを誘発する成分が含まれる商品もあるので、むやみに触らない方が無難です。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
鉄粉取りスプレーは、化学反応で鉄粉を溶かしてキレイにしますが、商品によってはソリッドカラーに使用できない場合があります。
ソリッドカラーとは、メタリックやパールが入っていないボディカラーで、赤、白、黒、黄色などが主な色です。
これらのボディカラーは、色のみの塗料で塗られている場合が多く、色の顔料が鉄粉落とし剤と反応してシミや変色を誘発する商品があります。
そのような商品は、注意書きにも書かれているので、購入前によく読みましょう。
特に、多いのが黄色や赤色の塗装は変色しやすいと言われているので、注意してください。
また、最近のクルマの中にはソリッドカラーにトップコートとしてクリア塗装している車種もあるので、わからない場合はディーラーに問い合わせして聞くことが重要です。
内藤
軽トラマニア小泉
鉄粉取りは地道な作業ですが、すべてキレイに取れると、ツヤが戻りツルツルと塗装が蘇ります。
ただし、鉄粉取りには使用する道具によって使用方法が異なるほか、注意点もあることを理解して使用しましょう。
そして鉄粉取りをした後は、出来るだけ早くワックスやコーティングでボディを保護します。
そうすることでツルツルのボディを保護して、再度鉄粉の付着を遠ざけられます。
基本は、丁寧に注意書きを守って鉄粉落としをすることですから、慌てずにゆっくり作業しましょう。
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