こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
洗車の時に、最終仕上げとして水滴を拭き上げる作業がありますが、使用するタオルについて以下の質問を掲示板でされている方がいらっしゃいましたので回答します。
ガラスコーティングを自分で施工しようと思っています。水分があると施工ムラの原因になると聞いたことがありますが、シャンプー洗車の後はどのようなタオル生地で拭き取いてあげればよいでしょうか?
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
間違って使うと傷が付きにくいタオルでも傷が付くから注意しないと。
それでは、拭き取り用のクロスと拭き取り方について解説するよ。
洗車後の拭き取りに、今治タオルを使用する方もいます。
今治タオルは人の肌にも優しい吸水性に優れたタオルなので、洗車時の拭き取りに使用できますが、価格が高いのでコスパは良いとは言えません。
また、普通のタオルでは拭き上げ時に繊維抜けが発生して見映えが悪くなるだけでなく、抜けた繊維により傷をつける恐れがあります。
そこで吸水に優れ、傷を付けないタオルを選ぶなら、洗車用のタオルを選ぶのが良いでしょう。
洗車用には、様々の種類が販売されていますが、主にマイクロファイバークロスやPVAタオル(人工セームタオル)がおすすめです。
まず、マイクロファイバ―クロスにも様々な種類が販売されており、拭き上げに使用する場合は吸水性に優れた商品を選ぶとよいでしょう。
吸水性の高いタオルなら、素早く水滴が除去できるので、二度拭きなどの手間が発生しませんから、早く拭き上げが完了します。もちろん、拭き上げ回数が減れば傷を付ける恐れも減ります。
次にPVAタオルは、自己吸水力の高いPVA(ポリビニールアルコールスポンジ)を使用し、微細な機構に水を取り込み保持するので、洗車後の拭き取りがとても楽にできます。しかも、吸水した水分も軽く絞るだけで済むので、昔から使用されている拭き取り用タオルです。
吸水性の高さは、PVAですが、ボディ表面での滑りがあまりよくないことから、慣れないとキレイにできないかもしれません。
そこで初めての方でもおすすめなのは、マイクロファイバークロスです。
マイクロファイバークロスなら、一般のタオルと同じように使用できるので、ボディ表面の拭き取りも簡単です。
内藤
軽トラマニア小泉
水滴の拭き上げに使うクロスは、ボディ用とホイール用の2種類を用意します。
その理由は、ホイールには、鉄粉やブレーキダストといった粒子が大きい硬い汚れが付着しているためです。
その汚れをクロスで拭き取ると、クロスにそれらの汚れが付着してボディに傷が付きますから、必ずクロスは分けて使用しましょう。
拭き取りの方法は、強く擦らないことが原則です。そして一方方向でクロスを動かして吸水させます。
その方向は、上下左右に動かしますが、1回拭き上げてクロスに水分を含んだらこまめに水分を絞ることです。
拭き取る場所は、高いところから始めて水分を下に流れ落すことをイメージしながら拭き取りします。
マイクロファイバークロスもPVAクロスも、吸水能力が限界になると水分をそのまま押し流すことができるので、その特性を使って「上部の水を下に流して絞る」これを繰り返しで作業します。
また、マイクロファイバークロスやPVAクロスは、乾いていると吸水性能が高くない場合があるので、必ず水で絞ってから使用します。
もし、乾いたまま使用して何回もボディを擦ってしまうと、その摩擦で傷を付けてしまう恐れがあるので注意しましょう。
洗車傷が入る時は、ボディを擦った時です。一番多いのが、洗車を始めるときに水洗いが不十分であるにもかかわらずシャンプーで洗った時ですが、二番目に多いのが水分を拭き上げる時です。
そこで、傷を付けずに拭き上げる方法として、拭き上げ時に汚れが残っていてもその部分をゴシゴシと拭き取りしないことです。
拭き上げは、汚れを落とすのではなく水分を除去することに徹しましょう。
また、滑ってクロスを落としてしまったら、非常に細かい砂を噛みこんでいるので、使用せずに新しいクロスに交換しましょう。
このほか、水分が残っていると水ジミの原因になるので、クロスが水で含んだらこまめに絞って使用することです。
内藤
軽トラマニア小泉
汚れの落とし忘れがあると、ついつい拭きたくなるけど、もし拭くなら洗車用のクロスを別に用意してその部分だけもう一度洗車してから拭き取るようにする。
少し手間だけど、傷を付けないようにするには重要なポイントだよ。
内藤