こんにちは。
日本ライティングの内藤です。
ホイール用のコーティング剤が販売されていますが、その効果や必要性についてよく知らない方も多いのではないでしょうか。
ガラスコーティングをボディに施工するよりホイールへの効果がわかりやすいと言えます。
その理由は、ホイールにはブレーキダストと呼ばれる汚れの付着が多く、ガラスコーティングするとその汚れの付着を抑えられるからです。
この記事ではホイールコーティングの効果、そして新品ホイールに施工するメリットについて詳しくお伝えします。
目次
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
しかもブレーキダストの攻撃も常に受けているからね。
既に使用しているホイールは汚れ落としがかなり厄介。
でも新品の状態ならそれが必要ないから施工後の効果も感じやすいかな。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
ホイールにガラスコーティングすると、ガラス被膜が形成され表面に汚れが付着しにくくなります。
晴天時に走行していてもブレーキダストや道路から巻き上げられる様々な汚れが付着しやすく、ボディ表面より汚れの付着が目立ちます。
ホイールに付着して間もない状態なら簡単に洗い流すことも可能ですが、そのまま放置すると熱により固着します(走行中にタイヤが回転する摩擦熱とブレーキを踏んだ時の発熱でかなり熱くなります)
しかし、ガラスコーティングすると、表面がツルツルと滑りやすいので、汚れが定着しにくくなり、ブレーキダストなど様々な汚れの付着が少なくなります。
このほか、ガラス被膜は鉄粉が付着しても食い込むことはありません。
鉄粉が食い込む理由は、鉄粉が塗膜を酸化させながら食い込むからです。
つまり、酸化しないガラス被膜であれば、ホイールに付着しても勝手にサビて落ちるだけなので、鉄粉が刺さることはほとんどありません。
ただし、ガラスコーティング剤によって全く付着しないわけではないので、定期的にホイールを洗うことは重要です。
内藤
軽トラマニア小泉
ツルツルな表面は、摩擦係数が低くいため汚れの付着は抑えられる。
特にホイールは回転しているから走行中にかなり吹き飛ばされるはずだよ。
足回りの洗車に便利なのが高圧洗浄機です。汚れを吹き飛ばしてキレイにできるので、ブレーキダストや油汚れを落とすには便利です。
しかし、すべての方が高圧洗浄機を所有していないので、通常はブラシなどを使用してホイールをキレイにします。
この綺麗にする作業が大変ですが、ガラスコーティングをしていると、散水ノズルで水をかけるだけでキレイに汚れを洗い流せます。
その理由は、ガラスコーティングは水弾き性能が高く、しかも防汚性に優れているため、水を弾くことで汚れを水が包み込み落としてくれます。
内藤
軽トラマニア小泉
簡単にキレイにできるなら施工したほうがお得だよ。
内藤
軽トラマニア小泉
ホイール汚れの代名詞と言われるのがブレーキダスト汚れです。国産車はそれほど目立ちませんが、欧州車などはかなりブレーキダストが酷く、ホイールを黒く汚します。
ブレーキダストとは、ブレーキを踏んだ時にブレーキパッドがブレーキローターを挟み込んだ時に削れて舞い上がるダストです。
成分は、ブレーキパッドと思う方も多いですが、実はローターから削れた鉄粉です。
ブレーキパッドは、削れても素材自体が軽いので舞い上がってホイールに付着することはほとんどありません。
しかし、ブレーキローターが削れた鉄粉は尖っており、しかも重量があるのでホイールに刺さってしまいます。
そもそも、欧州車のブレーキダストが多い原因は、ブレーキに対する考えが異なるからです。
欧州車は、ブレーキローターも強く攻撃して車を止めています。つまり、ローターもブレーキパッド同様に消耗品としてとらえています。
一方国産車は、ローターへの攻撃性を少なくしているのでローターは削れません。
そのため、欧州車は、ホイールがブレーキダストで汚れやすくなっている反面、国産車はほとんど汚れません。
内藤
軽トラマニア小泉
だからブレーキ性能が重視される。
一方国産車は、速度域がそれほど高くないよね。ブレーキ性能を少し犠牲にしても汚れの少ない方が好まれる。
内藤
軽トラマニア小泉
安全性重視のブレーキと言ったところ。
日本人は音や汚れにうるさいからね。だからブレーキダストを抑えたブレーキにしている。
走行中、ホイールは地面に近いところで回転しているので、さまざまな道路上の汚れを吸い寄せます。
そのため、汚れの種類も乾燥した汚れから水分や油分を含んだ汚れまで様々です。
これらの汚れは、低速走行でブレーキの使用が少ない状態でも付着しやすいので、どの車も平等に付着します。
中見出し:ホイールの汚れ:雨の日の汚れ
雨の日は、道路上の水たまりを跳ねながら突き進むので、ホイールは非常に汚れやすくなります。
特に未舗装路を走る場所では、泥汚れの付着も多くなるため、雨が降った後は、ホイールはかなり汚れています。
また、雨水には、カルシウムウなどの無機質が多く含まれており、これが走行中のホイールに付着すると、ホイールの熱により焼き付きを起こし、ボディより激しい雨ジミを付着させます。
特にホイールはシルバーが多いので、あまり雨ジミは目立ちませんが、黒いホイールやメッキホイールなどは、雨ジミが目立ってしまうでしょう。
雪が降ると、道路上には融雪剤が撒かれます。この融雪剤には様々な成分が含まれますが、一般的に塩である塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどが使用されます。
水は、氷点下で凍りますが、不純物が入ると氷点下以下になってもある一定の温度領域にならないと凍りません。
それを利用したのが塩カル(融雪剤)ですが、これがホイールを腐食させます。
塩分は、鉄をサビさせることで知られますが、アルミも同様に腐食します。
ただ、アルミホイールの場合は鉄と異なり、見える部分からの腐食ではなく、アルミホイールの塗装の下から腐食が始まります。
特にホイールは高速回転しているので、目に見えないキズが無数にありますから、そこから塩カルの成分が浸入して塗装の下から腐食が始まり、最終的に表面に腐食が現れてきます。
内藤
軽トラマニア小泉
あれが塩分を含んだ水。
専門的にはモル沸点上昇と言うらしいが、ようは塩カルが含まれると、水が蒸発しにくくなる。
つまり塩分を含んだ水がホイールに長く留まるから、腐食を加速させてしまう。
こまめに掃除しているといつまでもキレイな状態を維持できますが、あまり手入れをしていないとホイールが赤くサビていることがあります。
それは、ホイールに付着した鉄粉が原因です。
鉄粉がホイールに付着すると、酸化してホイールの塗膜を侵食します。
自然に落ちることはなく、むしろどんどん深く埋まり、周りを侵食して赤くサビてしまいます。
こうなると、引っかかりが多くなりブレーキダストも溜まりやすくなり、しかも熱により固着も強くなるので、ホイールはかなり茶色くサビたようになります。
内藤
軽トラマニア小泉
つまり、常にキレイにして汚れが付着できないようにすることだね。
内藤
もう少しメリットについて教えて欲しいのですが。
軽トラマニア小泉
それでは、新品に施工することで得られるメリットを解説するよ。
新車や新品のホイールはとてもきれいですから、ガラスコーティグを施工するのに下地処理の必要はないでしょう。
とくに、新品ホイールの場合で、一度も車に装着していない状態なら、脱脂さえすればコーティグできてしまうといってもよいでしょう。
また新車の場合でも走行距離はほんの僅かなはずなので、ホイールへの汚れはほとんどありませんから、新品ホイールと同じく下地処理を考える必要はないと言ってよいでしょう。
新車時や新品のホイールにガラスコーティグすれば、洗車時にホイールを専用ブラシで擦ることなく、汚れが落ちてしまうでしょう。
ガラスコーティングは、防汚性に優れているので、汚れの付着がほとんどないことも理由ですが、なにより、ガラスコーティグにより表面がツルツルとしていることが、汚れを水で包み込み流せるメリットがあります。
ホイール汚れの原因はブレーキダストですが、コーティングしていればブレーキダストの付着を抑えられるため、固着して汚くなることがありません。
コーティングしないホイールは、走行するとブレーキダストがリム周辺を中心に均一に降り積もりますが、コーティングすると、ブレーキダストの付着が抑えられます。
前述で解説したようにコーティングが非常に滑りやすいツルツルとした性質を持っており、ブレーキダストがホイールに引っかからずに飛散してしまうからです。
身近なもので例えると、テフロン加工されたフライパンとそうでないフライパンで卵料理をするのと同じぐらい違うと言ってよいでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
付着してしまった汚れもやっとホイールに付着したと言う感じだから、簡単に落ちると言うことだね。
内藤
軽トラマニア小泉
それぞれの特徴を解説するから、それをもとに選ぶといいよ。
ホイール用ガラス系コーティングの特徴は、価格が安いこと、使い勝手が非常に良い商品が多いことです。
ただし、耐久性は6カ月から1年程度と短いのがデメリットといえます。
商品によっては、濡れたままスプレーして拭き上げるだけで、ガラス系コーティングができる商品もあります。
多くのガラス系は、撥水性能と艶に重点を置いた商品で、塗り重ねることで効果が高まる商品が多いのも特徴です。
そのため、1回の施工で満足できない場合も多く、洗車をするたびにガラス系コーティングを施工しなければ気が済まない方もいます。
とはいっても、1回施工すれば最低半年は効果が持続するので、費用対効果は良いと言えるでしょう。
ガラスコーティングは、硬度の高いガラス被膜を形成するため耐スリキズ性能も良い商品です。
また、ほとんどのガラスコーティグは、1回の施工で3年~5年程度効果が持続するので、初期投資が少し高くても安いコーティング剤よりコストパフォーマンスは高いです。
ガラスコーティングは、ガラス被膜なので無機質です。
そのため、有機汚れとなる油汚れなどは寄せ付けませんが、カルシウムなどの無機汚れの付着を許してしまいます。
そのため、汚れが付かないとはいえ、雨の降った後や洗車の後に水滴を拭き取らないとイオンデポジットの原因となります。
そこで、おススメなのがハイブリッドコーティングのゼウスクリアホイールコーティングです。
ゼウスクリアは、日本ライティングが販売するコーティング剤で、有機汚れと無機汚れの両方に強い特徴があるため、あらゆる汚れからホイールを守れます。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
新車でも中古車でも購入すると、ディーラーや中古車店でホイールコーティングの依頼ができます。
最近は、ユーザーが依頼しなくても購入するときにオプションで勧めてくる場合が多いので、選択するとホイールコーティングが施工されています。
ただし、ボディコーティングを勧めてくる場合が殆どなので、ホイールコーティングもセットで行ってもらえるのか、それともホイールコーティングのみでも可能なのか確認しないと、納車時にコーティング施工ができていないこともあるので注意しましょう。
新品ホイールを購入した場合や新車で車を購入した場合、コーティング専門店でホイールのみのコーティング依頼は可能です。
コーティング専門店なら、ホイールの状態に合わせた適正なコーティングメニューを提示してくれるので、ユーザーが求めるコーティングの施工が可能です。
ただし、ホイールの裏面を施工したい場合は、事故などのトラブルを防止するためにユーザーがタイヤを車から外して持ち込まなければならない店舗もあるので確認したほうが良いでしょう。
カー用品を扱う大手量販店でもホイールコーティングの依頼は可能です。特に、新品のホイールを量販店で購入したなら、その機会に併せてコーティングすればとても簡単です。
大手カー用品店であれば、タイヤホイールの脱着作業も行ってもらえるので、新品ホイールをすでに装着していても、問題なくコーティング施工してもらえます。
また、店舗によって料金が異なることと車によって脱着工賃も変わるので事前に店舗へ確認したほうが良いでしょう。
ガソリンスタンドでも、コーティングメニューを取り揃えている店舗が多いので、ホイールコーティングの依頼は可能です。
もちろん、ガソリンスタンドでもホイールの購入が可能なので、ガソリンスタンドでホイール購入とコーティングをセットで依頼してもよいでしょう。
ただし、店舗によって取り扱うコーティンングの種類が異なり、ガラスコーティングの取り扱いが無い場合もありますから、事前に確認することをお勧めします。
ホイールにガラスコーティングをDIYでも簡単施工できる商品が多くなってきました。とはいっても、多くはガラス系コーティングなので、購入する際は、商品をよく確認しましょう。
DIYでガラスコーティングする場合、多くの方がキレイにできるか不安になる事でしょう。
とくにムラが発生すると、目立つので慎重にならざるを得ません。
とはいっても、新品のホイールや新車のホイールなら、特に下地処理が必要なくコーティング施工できるので、良いコーティング剤を選べるなら、DIYで施工したほうが値段も安く済みます。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
特に新品は、下地作りがいらないから、簡単にできるよ。
それでは、一般的なホイールコーティングの流れを解説するね。
一度も装着していない新品ホイールは、洗う必要が無いようにも思えますが、タイヤを組んでいると、ビートクリームを塗ってタイヤを組み付けるので、そのままでは良くありません。
ビートクリームは、固形石鹸などに使用される界面活性剤が主な成分ですから、洗い流してキレイにしないとコーティング剤が定着しないでしょう。
そこで、ホイールを新品でも良く水洗いします。もし車に1度でも取り付けたなら、ホイールを洗剤で洗うとよいですが、この時に便利なのが油分を分解できる洗剤です。
TVショッピングなどで油汚れはアルカリ性で中和させて落とすといった宣伝をしています。
しかしクルマのホイールに付着する油汚れは鉱物油である場合がほとんどなので、アルカリ洗剤は、あまり期待できません。
そこで、ホイールに付着した油汚れを落とすなら、界面活性剤の濃度を高めて洗浄すると効果的です。
もし、鉄粉が気になるようなら、洗剤で良く洗ってから鉄粉落としクリーナーを吹きかけて落とすとよいでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
たとえば10倍希釈だったら最初半分の5倍から試してみる。
それでも落ちないならさらに濃度を刻してみるといいよ。
ホイールをキレイに洗い、水で泡を洗い流したら水分をキレイに拭き取ります。
この作業はかなり重要で、少しでも水分が残っていると、その部分だけコーティグ剤が定着しないのでムラとなります。
ホイールは、入り組んだデザインが多いので、水分除去は大変です。
特にホイールナットの取り付け部分は水分が残りやすいので、丁寧に水分除去が必要です。
効果的に水分を除去するには、コンプレッサーによるエアーブローが一番ですが、なければ、簡易空気ポンプを使用して水滴を除去するとよいでしょう。
何回も同じ場所に空気を送り込み、水滴が出てこないか確認します。少しの水分も出てこなくなれば水分除去は完了です。
内藤
軽トラマニア小泉
しかも先端が細いタイプを用意すると、流速があるから水滴がよく飛ぶよ。
ホイールの水分除去が済んだら、次は脱脂作業です。脱脂剤には、シリコンオフが便利なので、それを使用してホイール全体を脱脂します。
脱脂作業で注意する点は、キレイなクロスで拭き取ることです。脱脂剤を塗って拭き取った後、汚れが付いているなら、いつもキレイな面で拭くようにしましょう。
また、脱脂後は手の油がホイールに付着するのを避けるため、素手で触らないようにします。
そこで、ニトリルグローブなどを使用すると便利でしょう。
脱脂が終わったら、いよいよガラスコーティング剤の塗布です。塗布方法は、それぞれの商品説明に沿って塗布しましょう。
内藤
軽トラマニア小泉
だから、細かい部分を作業する場合は手袋すると、余計な部分を触らずに済むから安心と言う事さ。
内藤
つまり、本当に必要な方とあまり効果を感じられない方がいるのかなと。
軽トラマニア小泉
必要な人と不要な人について解説するよ。
ホイールコーティグが最も必要な車といえば、欧州車です。
特にドイツ車のホイールは、ブレーキダストで真黒くなることが殆どなので、ボディコーティングをしなくてもホイールコーティングはした方が良いと言えます。
ホイールコーティングは、ボディコーティングより防汚性能の違いが良くわかります。
ボディは、汚れの付着がそれほど激しくないので、あまり違いがわかりませんが、ホイールは、ブレーキダストの付着が多いのですぐに違いがわかるでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
ホイールには、様々なデザインがあります。
スポークタイプ、メッシュタイプ、デッシュタイプなどに大きく分けられますが、それぞれのデザインの中にも数多くあり、多くが複雑なデザインです。
特にメッシュタイプなど、細かく区切られたホイールは、洗うのも手間であり、汚れが残る場合も少なくありません。
また、洗車の度にホイール汚れを落とすので、複雑なデザインほど次第に洗い方が雑になってしまいます。
そこで、ホイールデザインが複雑なほどホイールコーティングはおススメです。
汚れ落とし残しもなく、しかも洗う時間も大幅に短縮されるので、効果を大きく感じられるはずです。
ホイール汚れは、多くの場合洗車時に落とします。しかし、純正ホイールはシルバーのホイールで、汚れがあまり目立ちません。
特に国産車は、ブレーキダストもほとんど気にならないレベルの車も多いので、ホイール洗いも楽にできる場合もあります。
そこで、ホイールの汚れがあまり気になったことが無いと言う方は、ホイールコーティングしてもその効果を実感できないでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
だって、ホイールキャップでホイール見えないから。
内藤
なるほど、ホイールと言っても、ホイールの種類でコーティグが必要かどうか代わってきますね。
新車のホイールや新品のホイールをいつまでもキレイな状態で保ちたいのなら、ガラスコーティグがおすすめです。
防汚性に優れているので、ブレーキダストや油汚れの付着が抑えられるほか、汚れが付着しても水で簡単に洗い流せます。
つまり、洗車時間が短縮され、しかも新品の状態が長続きするということです。
しかも新品の状態なら、汚れもほとんど付着していないので、下地処理の必要が無くキレイにコーティングできます。
ぜひ新品ホイールや新車を購入したらガラスコーティグをして、いつまでも美しい足元を長続きさせましょう。