こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
ディーラーや専門店などで依頼すると10万円近い金額になることもあるガラスコーティング。10万を超える金額でも手間などを含めると安いと感じる方もいらっしゃると思います。
ただ、コーティングを試してみたいけど、金額が高くて躊躇されている方も多いかと思います。
実は、何を言いましょう。
先日、私の友人(整備士の鈴木)から、「費用を抑えて車をコーティングしたい」と相談を受けていました。
なので、今回、「あまりお金を掛けずに少し手間をかけることで、抜群の仕上がりを実現するコーティング方法」をご紹介します。
●施工前
●施工後
目次
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
冬は水も冷たいしなかなか洗車もじっくりできないから、この機会にしっかりコーティングをしてみようかなって思ってさ。
内藤
整備士の鈴木
内藤
まさしくうちのコーティング剤の価格帯だし、自分で施工してみれば良いと思うよ!
整備士の鈴木
内藤
こうして整備士の鈴木が買った中古車に、ZeusClear(ゼウスクリア)のコーティング剤を施工することとなった。
社長に相談したところ、勉強も兼ねて条件付きでコーティング剤を提供してくれた。
ゼウスクリアとは、艶感、撥水性、施工性を兼ね備えた本物のガラスコーティング。1度コーティングすれば、深みのあるツヤと光沢が3年間ノーワックスでも持続。
洗車用具だけ用意すれば、必要なものをすべて揃えたコンプリートキットなどが用意されています。
様々な記事でゼウスクリアの特徴について触れています。他ガラスコーティングとの『違い』や『こだわり』についてはこちらの記事をご確認ください。
車の様々な汚れはガラスコーティングで防げるのか?イオンデポジット(水アカ、スケール汚れ)などの無機汚れと有機汚れについて解説
社長から預かったサンプル品を開封。箱は高級感溢れるパッケージ!
「MADE BY NIHON COATING」「MADE IN JAPAN」の文字に誇りを感じます。
そして早速開封、、、
写真付きで丁寧に書かれた分かりやすい説明書も付属しています。
付属の施工シールを自分で車に貼るのが楽しみですね!
会社からは以下のものも貸してもらいましたが、どれも市販されているものとのこと。電動ポリッシャーは、安価なものならホームセンターなどでは数千円程度で販売されているようです。
仕上がりを重視するための最大の投資といったところでしょうか。
磨く範囲が小さければ、地道に手で磨くことも可能です。
でも濃色系のボディーだと磨き傷が目立つ場合もあるので専用のポリッシャーはマストアイテムかもしれません。
電動ポリッシャーのバフは、スポンジバフだけでもOKとのことでした。
コンパウンドは、鈴木の自宅にあった3M製の2種類を使用します。
これ以外にも一般的な洗車用バケツ、スポンジ、水分拭き取り用のセーム皮(念の為)、高圧洗浄機(ケルヒャー)などを用意しています。
今回は中古車のような、小傷や汚れが多い場合にはおすすめの施工方法です。下地処理を含め、丁寧に作業することで小キズなども消え、キレイな仕上がりになります。
内藤
整備士の鈴木
まずはいつも通りの方法で普通にシャンプー洗車します。今回コーティングを施工する車は、傷や汚れが目立ちにくいシルバー系の塗装ですが、よく見ると雨染みのようなものや汚れがかなりたくさん。
ただの水洗いでも良いのですが、泡は表面の汚れを浮かせる効果もあるので細かい傷を増やさずにしっかり汚れを落とすなら、丁寧なシャンプー洗車をおすすめします。
はじめはしっかりと大量の水で汚れを洗い流してください。
高圧洗浄機がなくても大丈夫ですが、スピーディーに作業をして泥汚れなどを落とすには便利なので、ケルヒャーのような高圧洗浄機はおすすめの洗車グッズです。
洗車する前の時点では、汚れもついたままで中途半端な水はじきですね。
しっかり洗った後に泡を洗い流して、ボディーが濡れたままの状態にします。
シャンプー洗車が終わるとボディーの油分や汚れが落ちたためか、水玉ができにくい親水状態となりました。わかりにくいですが、水がボディーに張り付いたような状態になっていると思います。
この状態になれば①の工程は終わりです。
下地処理のさらに下地処理といった感じです。
実は車のボディーにはブレーキダストや鉄道などに起因する微細な鉄粉が、無数にボディー表面に刺さっています。
なかなか肉眼では見えないサイズですが、手で触ってざらついているときは大体この鉄粉が原因です。
塗装を傷める要因になるだけでなく、この後の磨き工程でも邪魔をするので、この段階でしっかりと除去します。
鉄粉を溶解するケミカル剤も販売されていますが、安全かつ確実な方法はトラップねんどとも呼ばれる鉄粉除去用ねんどを使用する方法です。
濡れたボディーの上を滑らせるようにねんどをかけていきます。
乾くと貼りついて滑らなくなるので、水を掛けながら作業することをお勧めします。寒い時期はお湯を使うとねんどもやわらかくなり施工しやすいと思います。
また、ねんどに吸着された鉄粉でまたボディーに傷をつけてしまわないように、小まめにねんどの表面を内側に織り込むようにたたんで、新しい面で作業しつづけることが重要なポイントです。
鉄粉除去は仕上がりにも影響しますので、ボンネットやルーフなどを中心に入念に行ってください。
鉄粉除去が終わったら、もう一度水で流して拭き上げます。
念のためここでもシャンプー洗車をしておくと、ねんどの油分なども綺麗に洗い流せて、つるつるピカピカのボディーになります。
いよいよ下地処理の本命作業となる電動ポリッシャーを使った磨き作業です。磨き作業にはコツも必要なため、いきなり最高の仕上がりを求めるのは無謀です。
むしろ素人が作業するには、余計な傷をつけたり塗装を剥がしたりしてしまうリスクもあるので、しっかりとマスキングテープなどで養生(保護)をして、ゆっくり時間をかけて行ってください。
特に、樹脂製の塗装部品は無理に磨き続けると塗装が剥がれてしまうことがあるので、作業に不安がある場合には手作業で磨くことが近道です。
車を綺麗にするつもりが、傷をつけてしまったら本末転倒ですので十分ご注意ください。窓の周りのモールやゴム部品にもマスキングをすることをおすすめします。
ポリッシャーを使って磨くのは、ボンネットやフェンダーなどの金属製のパネルで面性の大きい部分のみと割り切りましょう。
少量のコンパウンドをボディーにつけ、一度に広い範囲を磨かずに、小さな面積を磨きます。不慣れなうちは調整が出来れば低回転、なるべくスポンジバフを使うと研磨力が少ないため失敗しにくいです。
今回は比較的難易度の高いシングルポリッシャーというもので、研磨力の高いウールバフを使って磨いています。
慎重に作業しないと“バフ目”という磨き傷をつけてしましますので、ムラなく均一な力でスムースに磨く必要があります。
ドアノブやパネルのエッジ付近などは手間を惜しまず手で磨いた方が安全です。
いよいよ本格的なガラスコーティングの施工のステップとなります。まずは入念に専用のシャンプーを使って洗車します。
とは言え、もう下地処理前にも洗車しているので施工するボディーの塗装面を中心に洗うだけです。キットに付属の専用シャンプーは、ワックスなどの油脂分をまったく含まない専用品です。
水で20倍に薄めて使用します。これで洗うことで、ボディー表面の残った汚れだけでなく、油分も除去してくれます。
専用シャンプーでしっかりと洗ったあとは、大量の水で完全に泡を洗い流してください。洗剤成分が残るとうまくコーティングができません。
ガラスコーティングの施工時には水分が大敵です。付属のクロスやセーム皮(付属されていません)などで拭き上げて、細かい隙間などに水が残っている場合にはエアブローで吹き飛ばすと良いでしょう。
時間に余裕があればここで休憩して、自然乾燥させるのもガラスコーティングを成功させるポイントです。入念な下地処理の結果、ボンネットもつるつるピカピカになりました!
シルバーのボディーなので分かりにくいですが、下地処理前とは別物の輝きです。景色の映り込みもシャープになりました。
日本ライティングの「Zeus Clear」の凄いところは、充実したキット内容です。専用シャンプーだけでなく、脱脂剤と呼ばれる専用の薬剤も付属しています。
これで、ガラスコーティングの施工前に確実にボディー表面の油分を完全除去します。付属のマイクロファイバークロスに適量をつけて、ボディー表面を拭き上げます。
いよいよコーティング剤を施工します。付属のスポンジにボディー用ガラスコーティング剤を数滴つけてボディーに塗ります。
少ない面積ごとに、すぐに付属のマイクロファイバークロスで拭き上げるという作業を繰り返していきます。
ガラスコーティングは施工が難しいものが多い中、日本ライディングの「Zeus Clear」はスポンジの滑りやコーティング剤の伸びも良く、スイスイと施工できてしまうのが驚きです。
ムラにもなりにくく、ボディーを乾拭きするような感覚で磨き上げるようにコーティングの施工を進められます。
厚塗りするのではなく、塗りムラが無いように均一に丁寧に施工していくことがポイントです。
すべての塗装面にガラスコーティングの施工が終わったら、念のため拭きムラなどがないかチェックしてください。
少しムラになったようなところがあれば、改めてスポンジにコーティング剤を適量つけて塗り伸ばし、マイクロファイバークロスで吹き上げることでムラを解消することができると思います。
施工が終わったら、最低3時間は水に濡らさないようにしてください。
表面のコーティング剤が硬化するまでは水濡れは厳禁です。できれば24時間程度は走行せずに安静にしておくことが良いでしょう。
洗車は6時間経過後にできますが、できれば十分な時間を置いてから水に濡らすことをおすすめします。
翌日、しっかりと表面のガラスコーティングが硬化してから撥水具合を確認するために水をかけてみました。
水を掛ける前から薄く水に濡れているような光沢で、下地処理をしたあとの輝きがさらに増したような印象です。
水はじきも素晴らしく、水を掛けると驚くほどスルスルと水が流れ落ちます。
完全にコーティング剤が硬化して定着するまでの約1ヵ月は丁寧な洗車を行い、マイクロファイバークロスで拭き上げるなど注意してください。
これで日本ライティングの「Zeus Clear」ガラスコーティングの施工は完了です。
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
また新しく買わなくても良いなんて、本当にユーザーのための商品を作っているんだな!
内藤
喜んでもらえて嬉しいよ!それに下地処理の重要性も良く分かったし、社長にも報告できる!
整備士の鈴木
今回は慣れない下地処理に半日かかったけど、やって良かったと思う。
内藤
しっかりとボディー表面を良い状態にしてあげて、丁寧にコーティングしてこそ綺麗な状態を長持ちさせられるって感じかな!
整備士の鈴木
内藤
ガラスコーティングの特徴は、ボディーの表面をしっかりと硬いガラス被膜で保護することで傷や汚れが付きにくくなる点と、ついてしまった汚れも簡単に落ちるという事です。
しかし数か月も経つとコーティング表面が徐々に劣化して性能が落ちてきます。
そこでキット付属のメンテナンス用コーティング剤を塗布することで、本来の性能にリカバリーすることが可能です。
使用方法は簡単で、洗車して水分を拭き取った後に、濡らして絞ったマイクロファイバークロスに専用のメンテナンス用コーティング剤を数滴つけてボディーを拭き上げるだけです。
ムラなく拭き上げたら、乾拭きを行ってください。これでまた本来の性能が回復して綺麗な状態をキープできます。
定期的な洗車とアフターメンテナンスで、綺麗なボディーを長持ちさせてください。
高額なガラスコーティングを依頼しても、仕上がりはさまざまです。
しっかりと丁寧な作業をしてくれるショップがほとんどですが、小傷などがある場合にはコーティングをしても傷が消える訳ではありません。
特に中古車の場合には、ボディーに少なからず洗車傷のようなものや頑固な汚れが付着してしまっている場合もあります。
ボディーの状態をリセットする意味でも、半日程度かけてしっかり下地処理をするだけで非常に良好な状態で確実なガラスコーティングを施工することができます。
道具などを追加で揃える必要はありますが、きっと掛けた手間以上の仕上がりに満足していただけると思います。
大切な愛車だからこそ、しっかりと自分の手で満足いくまで磨き上げることで、一層愛着がわくと思います。
そんな時は是非、日本ライティングの「Zeus Clear」で綺麗にコーティングしてあげてください。