こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
未塗装樹脂は、磨くのが難しいため汚れ落としにはケミカルを使用する場合も少なくありません。
今回は、コンパウンドを使用して未塗装樹脂を磨いところトラブルになったという質問を見かけましたので回答してみます。
車の未塗装樹脂をコンパウンドで磨いたところ白くなってしまいました。どうすれば白い跡が取れるでしょか?
軽トラマニア小泉
そのような場合は、ワックス落としをしてあげたもんだよ。
今回の事例もかなり似た状態だね。
内藤
軽トラマニア小泉
それと同じようにワックスが未塗装樹脂に付着して乾燥すると白くなる。
内藤
軽トラマニア小泉
未塗装樹脂の表面は非常に細かい凸凹のシボ加工が施されています。その理由は、ツルツルの樹脂に比べ、キズが目立ちにくく高級感が出るからです。
そして、わずかな凸凹をコンパウンドなどで磨くとその窪みにコンパウンドが入り込み、ウェスなどで拭いても落ちません。
なぜなら、凸凹の高い部分をウェスで撫でているだけなので、凹みまで届いていないからです。
そこで、未塗装樹脂にコンパウンドが付着して取れなくなった場合は、コンパウンドを掻きだすのが一番です。
コンパウンドには油性と水性がありますが、水性であれば水洗いしながら歯ブラシを使用して掻きだすときれいになります。
また、歯ブラシの硬さは出来るだけ固めで広がっていない新品を使用します。
つまり、歯ブラシの毛先を利用して樹脂の凸凹に嵌るように掻きだします。範囲が広い場合は、たわしを使用してもよいでしょう。
もし、水をかけながらブラシで掻きだしてもコンパウンドが取れない場合は油性コンパウンドの可能性が高いです。その場合は、シリコンオフを使用して掻きだします。
市販のスプレータイプで構わないので、白くなった樹脂にシリコンスプレーを吹きかけて素早く歯ブラシでブラッシングします。そして次も素早く乾いたウェスでブラッシングした部分を拭き取ります。
つまり、シリコンオフにより溶けだした油性コンパウンドの再付着を防ぐために、溶けだしているうちに拭き取るということです。
これでコンパウンドの白い跡は取れるはずです。ただし、シリコンオフで樹脂を擦ると、ツヤが無くなるので、艶出し保護剤などを利用したほうが良いでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
それと、コンパウンドで樹脂は磨かないことだよね。
内藤
軽トラマニア小泉
未塗装樹脂は、紫外線などの影響により劣化し見た目が悪くなるので、それを防ぐために昔から艶出し保護剤を使用してきました。
汚れの場合は、未塗装樹脂の表面が細かい凸凹があるので、汚れが溜まりやすく通常洗車で取れにくくなり、次第に汚れが蓄積すると、白っぽく見えてきます。
そして、紫外線などの影響で白化した未塗装樹脂は、目に見えない細かいクラックが入っており、そこに光が乱反射して白く見えます。
それぞれの対処方法は異なり、汚れた場合は汚れをしっかり取り除くことがポイントであり、劣化の場合は、クラックを埋めることがポイントです。
また、汚れがクラックに入り白化している場合もあるので、先ずは汚れ落としとして未塗装樹脂を歯ブラシなどで汚れを掻き出します。
この作業を入念に行うことで、次に行うクラックを埋めるコーティングを長持ちさせられます。
汚れを完全に除去できたかを確認するには、綺麗な白いウェスを使用します。
ブラッシングした部分を白いウェスで拭いて汚れの付着がなくなれば、除去できたと判断してもよいでしょう。
そのあとは、樹脂用のコーティング剤を使用して保護します。コーティング剤には半年から1年程度といった商品がほとんどですが、日本ライティングから販売される樹脂コートなら3年間白化から守れるのでおすすめです。
内藤
軽トラマニア小泉
凸凹に汚れが溜まっちゃうからね。