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軽トラのヘッドライトLED化はスペース的に難しいは過去の話!今は加工無しでLED化できる

今回から、軽トラのカスタムをわかりやすく解説していきます
軽トラマニアの小泉と申します。

日本ライティングの社長の知り合いで、軽トラのカスタムを昔からしていたこともあり、

  「専門家として記事書いてくれよ!!!」

と頼まれ軽トラについて私が経験したことを軽トラオーナー、これから軽トラオーナーになる方に向けて共有したいと思います。

軽トラマニアと言っても、変態ではありません(笑)

【私の経歴】

カスタム・鈑金・コーティングなど自動車関連の業務に30年以上携わり、数多くのカスタムも手掛けてきた実績があります。

軽トラももちろん所有し、スバルサンバーに赤帽の赤いヘッドエンジンに憧れ換装したほか、ダイハツハイゼットでは、車高を上げて林道を走破しやすい改造や、荷台にスポットライトを増設。また、乗り心地が少しでもよくなるようにと、シートにはアトレーワゴンのシートを移植するなど、数多くのカスタムを行ってきました。

昔からあるカスタムで現在でも通用する方法や、最新のあっと驚くようなカスタムなど。

たぶん、興味をもってもらえる内容だと思います。これから数記事に分けてご紹介していきますので、よろしくお願いいたします。さて、今回はカスタムの定番、ヘッドライトのカスタムについてです。

軽トラにLEDは取り付けられる?

内藤

今日は、軽トラへのLEDの取り付け方法について詳しく教えてください。

よろしくお願い致します。

軽トラマニア小泉

軽トラにもLEDを装着できることを知っているか?

内藤

軽トラにそもそもLEDなんて取り付けることできないのでは?

スペース的に難しいと聞いていますし、LEDの放熱部分が干渉してしまうと思いますが。

軽トラマニア小泉

確かに軽トラのヘッドライトユニットの後ろはスペースが限られている。しかし最近は、軽トラでもヘッドライトを明るくしたいという人の要望に合ったLEDも販売されているんだ。

内藤

LEDを軽トラに取り付けるスペースはどうするのですか?放熱フィンが邪魔で取り付けが困難と聞きましたが。まさかボディを加工するとか?ボディに手を加えるのはかなり敷居が高く感じてしまいます。

軽トラマニア小泉

いやいや、ボディなど加工しなくても軽トラや軽バン専用のLEDが販売されているよ。

内藤

スペースが無いのに、放熱はできるんですか?

軽トラマニア小泉

確かに、LEDは点灯するとかなりの熱を持つから、放熱しなければLEDの消耗が激しく、時間とともに暗くなるほか寿命も大きく縮めてしまう。そこで、LEDの後ろには放熱するためのフィンや、ファンを取り付けて冷却している。

そのシステムの小型化に成功して軽トラのようなスペースの少ないクルマにも取り付け可能となったんだ。

軽トラのライト裏の構造

内藤

普通のクルマは、ボンネットを開ければすぐにライト裏にアクセスできますが軽トラのライト裏側はどんな構造になっているのでしょうか。

軽トラマニア小泉

軽トラの場合は、基本的にヘッドライトユニットを取り外さなければ、ヘッドライト裏側にアクセスできない構造だ。ライト裏側はダッシュパネルで、ライトユニットとダッシュパネルとの空間は、ほんの少ししか空いていない。

内藤

ということは、ライト裏側には余計な突起物が取り付けられないと考えたほうがよさそうですね。すると、今までのLEDのように、放熱フィンや放熱ファンが飛び出ていると、ダッシュパネルに干渉してしまう。

軽トラマニア小泉

その通り。そこで、今までLEDを軽トラに取り付けたい人は、放熱フィンや放熱ファンを逃がすためにダッシュパネルを叩いて凹ませる加工を行っていたんだ。

軽トラ専用のLEDとは

内藤

ところで、軽トラ専用のLEDとはどんな商品なのですか?

軽トラマニア小泉

多くの軽トラや軽バンにもLEDを装着したい人がいて、今までも苦労して取り付けを行っていたが、加工しなくても取り付け可能なLEDが販売されるようになったんだ。

内藤

軽トラ専用LEDはどういったタイプがあるのでしょうか。

軽トラマニア小泉

LEDは、点灯させれば発熱するのは知っていると思うが、放熱させるには放熱ファンが付いているタイプと放熱ファンがついていないタイプに分かれる。そして、現在では、どちらのタイプも販売されている。

内藤

でも、ファン付のほうが故障しやすいと聞きましたが、そうするとファンレスのほうが軽トラには向いているということでしょうか。

軽トラマニア小泉

まず、ファン付が故障をしやすいという事実はない。もちろん粗悪品は別だが。特に日本製であれば、品質管理がしっかりしているから、過酷な試験を行っているから心配ない。

内藤

ということは、信頼あるメーカーのファン付LEDであれば問題ないということですね。

軽トラマニア小泉

そういうこと。ファン部分に何か差し込んでファンを強制的に止めるようなことをしない限り大丈夫だ。ただ、仮にファンが止まってもすぐにLEDが点灯しなくなることはまずない。ただ、放熱できないのでLEDチップの寿命は落ちることになる。

そこで、軽トラで林道などの走行が多い場合はライトを取り外した時に小枝などがダッシュパネルに入っていないか確認も重要になる。

内藤

林道などを多く走る軽トラは注意が必要ということですね。

軽トラマニア小泉

そういうことだ。いくら車体に隙間がなくても道なき道を走るような場合は、想定外の異物の進入が無いとは言い切れないから。実際に、軽トラ以外でもクルマを分解するとこんなところになぜ?という異物が進入していることもあるよ。

軽トラにLEDは何を選ぶとよい?

内藤

それでは、軽トラにLEDを選ぶときの注意点は何でしょうか。

軽トラマニア小泉

LEDに交換したいという人は、今ついているハロゲンより明るくして視認性を高めたいと考えている人だ。当然、発熱量が大きいLEDは明るくなるが、放熱対策をおこなっているLEDでなければチップの消耗が激しく故障してしまう。

内藤

ということは、ファン付のほうが明るいということでしょうか。

軽トラマニア小泉

そういうこと。ファン付のほうが、流せる電流量が多くなるので当然明るくなる。

内藤

軽トラ用でファン付があるなら、ファン無しを買うより明るくできるメリットがあるという事ですね。

軽トラにLEDを取り付け前に

内藤

早速軽トラにLEDを取り付けたいと思いますが、どこからアプローチすればよいのでしょう。

軽トラマニア小泉父

ちょっと待て。いきなりライトを外してLEDに交換してはだめだ。

内藤

でも、交換するのにいきなりできないとはどういうことですか?

軽トラマニア小泉

クルマのライトに光軸があるのは知っているだろう。実は、ハロゲンバルブからLEDに交換すると光軸が狂うんだ。

内藤

ライトの光軸調整を回さなくても狂ってしまうのですか?

軽トラマニア小泉

ハロゲンバルブとLEDは、光源が異なる事と軽トラはH4バルブを使用していることが光軸が狂う原因なんだ。

内藤

光源が違うことは理解できますが、H4だとなぜ光軸に狂いが生じやすいのでしょう?

軽トラマニア小泉

H4バルブをライトユニットに取り付けるには、留め金で抑えているだけというのは知っているだろう。この留め金が曲者で、H4バルブの取り付け方で微妙にズレが起きる。この数ミリのズレがヘッドライトの光軸を大きく狂わせるんだ。

内藤

では、取り付け後に光軸調整すれば問題ないですね。

軽トラマニア小泉

確かに取り付け後に光軸調整を行えば問題ない。しかし、光軸調整を行う場合、ほとんどのショップでは別料金としているだろう。なので、出来るだけ工賃を浮かせたい場合や、自分で行う場合はちょっとした工夫で光軸を元の位置に調整が可能なんだ。

内藤

ちょっとした工夫ですか。

軽トラマニア小泉

まず、壁に向かってライトを点灯して純正ヘッドライトが映し出すカットラインにマーキングする。

内藤

軽トラと壁はどのくらいの距離が理想ですか?

軽トラマニア小泉

だいたい3m程度が理想だが、スペースがなければ2m程度でも大丈夫。

内藤

なるほど

軽トラマニア小泉

カットラインとは、ロービームで壁に照射したときに出来る左上がりのラインのことなんだ。そのちょうど曲がっているエルボー点の場所にテープを貼る。準備はこれだけ。

内藤

夜間のLEDへの取り換え作業がいやなら、会社が休みの前にクルマをセットして、翌日明るくなってから作業すればよいですね。

軽トラにLEDを取り付けよう

内藤

軽トラにLEDを取り付けるにはどのようにすればよいでしょう。

軽トラマニア小泉

軽トラの場合は、ヘッドライトユニットを外す必要があるんだ。ただし、外し方は軽トラの年式と車種により異なるから注意が必要だ。

内藤

なるほど、とりあえずヘッドライトが外せるようにバラせばよいのですね。

軽トラマニア小泉

その通り。一世代前の軽トラであれば、クリアランスランプを外せばヘッドライトを外すことが出来たが、最近の軽トラはバンパーを外したりカウルトップを外さなければ、ヘッドライトを外すことが出来ないんだ。

内藤

なるほど、車種により外し方が変わってくるのですね。

軽トラマニア小泉

ダイハツハイゼットは、Aピラーについているコーナーカバーを外し、ワイパーアームを取り外す。

そしてカウルトップを外せばヘッドライトにアクセスできるよ。スズキキャリーは、フロントバンパーを外せばヘッドライトを外すことが出来るが、年式で若干変わる。

内藤

分解していくときに、注意する点はなんでしょう。

軽トラマニア小泉

最近のクルマはプラスチックのピンではめ込まれているパーツが多いので、ピンの爪を折らないように注意しなければならない。特に寒い冬はプラスチックが固いのでドライヤーで外す部分を温めてから作業に入ると爪を折る心配がないよ。

内藤

なるほど、プラスチックですか。この他にも内装はがしの道具があれば便利ですね。

軽トラマニア小泉

ヘッドライトが外れれば、後はH4バルブを取り外してそこにLEDを装着するだけ。LEDにはドライバーユニットが別でついている商品があるから、ドライバーユニットがある場合は、ヘッドライトを取り付けたときに邪魔にならない場所にタイラップで固定すればよい。

取り付け後の注意点

内藤

LED取り付けは、軽トラでも意外に簡単ですね。最近の軽トラ専用品であれば加工の必要もなくて便利です。

軽トラマニア小泉

一つ忘れてはいけないのが、光軸調整。取付完了後にハロゲンバルブでマーキングした位置に調整すること。

内藤

そうでした。これを忘れてクルマを動かしては元も子もありません。

軽トラマニア小泉

調整には、2本のスクリューねじで調整するが、少しずつ動かして調整するのがコツなんだ。

光軸調整は、上下左右で調整していくが、調整ねじはリフレクターを斜めに動かす原理なんだ。そのため必ず2本のネジでゆっくり調整しなければならないよ。

内藤

軽トラにも専用LEDの発売で簡単に取り付けできるようになりました。光軸調整もきちっと行えば、対向車にパッシングされる心配もありません。

まとめ

いかがでしたか。今回は軽トラックへのLED装着について解説してきました。多くの軽トラユーザーは、ハロゲンからLEDに交換することはできないと諦めていたのではないでしょうか。

このように専用品を使えば、ボディに加工することなく明るい光を軽トラも手に入れることが出来ます。作業手順を守れば、対向車に迷惑変える心配もなく安心してLEDのカスタムを自分で行えますから是非チャレンジしてみてください。

この記事はこんな人が書いています

軽トラマニア小泉

カスタム・鈑金・コーティングなど自動車関連の業務に30年以上携わり、数多くのカスタムも手掛けてきた実績があります。コペンのデモカーで雑誌K-CARに何度も取り上げられる。大会に出品する車両製作を手伝い全国2位を受賞。

軽トラももちろん所有し、スバルサンバーに赤帽の赤いヘッドエンジンに憧れ換装したほか、ダイハツハイゼットでは、車高を上げて林道を走破しやすい改造や、荷台にスポットライトを増設。また、乗り心地が少しでもよくなるようにと、シートにはアトレーワゴンのシートを移植するなど、数多くのカスタムを行ってきました。 

   
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