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H4のハロゲンバルブを交換するなら高効率タイプ・LEDヘッドライトどちらがおすすめ?

こんにちは。
軽トラマニアの小泉です。(社外の人で修理業務に30年以上携わっています)

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先日、タイヤを持ち上げたときに腰を痛めてしまい、「もう、俺もおっさんなんだな・・・」と少し萎えてしまいました(笑)

日々鍛えてはいるんですが、老いのスピードにはなかなか勝てそうもないです。そんな、おじさんになりつつある私ですが、昔の事をよく聞かれます。

今日は、軽に乗っている近所の若者からH4形状のバルブについて質問されたことを皆さんにも共有したほうが良いかなと思い記事を書いてみました。

H4バルブを変えるには車検も考えよう

内藤

純正のハロゲンヘッドライトは、最近のLEDに比べると暗いので街灯の少ない道路を走ると、もう少し明るいほうが良いと感じています。

そこで、ヘッドライトのバルブを見たらH4だったので交換したいのですが、車検にも問題ない明るいH4バルブは、どう選べばよいでしょうか。

軽トラマニア小泉
まず、車検制度から説明するね。
2015年9月1日からヘッドライトのテストがハイビームからロービームに変わっているから、H4 バルブに交換する場合、粗悪品に交換すると車検に合格できない可能性があるのは聞いたことあるでしょ。

内藤

そうなんです。だからH4バルブを交換して車検に通らないと困ると思っていたのです。。

軽トラマニア小泉

車検制度が変わる前のライトテストは、ハイビームで行われていたんだが、その場合のテストは、光軸と光量の測定しか行われていなかったんだ。 しかし、法改正でロービームの計測に変更となり、色んな計測基準がもうけられたんだ。

内藤

具体的にどういう事でしょうか。バルブ交換だけで車検に合格できなくなるというのがわからないです。

軽トラマニア小泉

簡単に説明すると、

・ロービームで眩しいと車検に合格しませんということ。
・光量がないとだめ。

今までハイビームは100m先まで照らすことが出来ればOKであとは光軸が取れていればよかった。しかし、最近はハイビームを使用する人はほとんどいなくなり、ロービームで走行しているだろう。

内藤

確かに、僕もハイビームなんてほとんど使いません。

軽トラマニア小泉

そうなんだ、そして自動車メーカーもロービームの使用を前提でヘッドライトの開発が行われており、今までのハイビームの検査に意味がなくなったんだ。

内藤

ロービームで一つ疑問があるのですが。

軽トラマニア小泉

なんだい?難しいものはダメだぞ!

内藤

あはははは・・・。今、H4バルブの話をしていて思ったのですが、ヘッドライトには2灯式と4灯式があるじゃないですか。H4は2灯式で使用されていますが、この他の規格はどうなるのでしょうか?

軽トラマニア小泉

確かにライトのバルブにはH1、H3、H11、HB3、HB4などさまざまだね。じゃあ、これらがどんなランプなのか詳しく解説するよ。

軽トラマニア小泉

ヘッドライト用に販売されているバルブには、ロービームとハイビーム兼用タイプと、専用タイプに分かれているのは知っているよね?

内藤

たくさんヘッドライトバルブの種類があるのは知っていますが、専用もあるんですね。

軽トラマニア小泉

そうなんだ。具体的に説明すると、多くのクルマのロービームに使用されているバルブは、H1、H3、H11、HB4かな。その中で最近のクルマに増えてきているのがH11バルブだね。

内藤

H11バルブですか。よく聞きますね。

軽トラマニア小泉

それで、H1やH3は2000年ごろのクルマに主に使用されていたバルブで、最近はあまり見かけることはないね。HB4も2000年から2010年前後に多くい採用されていたバルブだよ。

内藤

HB4はHB3と互換性があると聞きますが。

軽トラマニア小泉

確かにHB3とHB4は互換性があることから、流用される人も多くいるよね。しかし、厳密には爪の厚さや角度が異なることに加え、ソケットの直径が違う。

内藤

ということは、HB4のヘッドライトバルブをHB3のLEDバルブに変更するのはあまり良くないという事でしょうか?

軽トラマニア小泉

厳密にいうとよくないけど、アフターパーツのLEDバルブは互換性をもたせる造りになっているよね。でもどちらにも使用できるから製品によってはがたつきが出る。

まあ、日本ライティングのHB3/HB4兼用モデルは、精度がしっかりしているからぐらつくことはないから安心だよ。

内藤

なるほど、HB3とHB4の兼用バルブは、日本製で信頼ある日本ライティング製なら取り付けも問題ないという事ですね。

軽トラマニア小泉

そういうことだね。そして取り付けに関しては、最近のH11バルブはH4に比べ取り付け固定角度が統一されているので、配光調整の必要がないんだ。

内藤

配光調整?

軽トラマニア小泉

配光はカットオフラインがキレイに出すために重要なんだ。それで、他のLEDバルブには配光調整用の調整ねじが付いていることが多い。

内藤

なるほど。

軽トラマニア小泉

LEDチップが対局に2つ付いている。だからこのLEDチップがリフレクターのスジに水平になるように取り付ける必要があるんだ。

内藤

だから固定が統一されているH11は配光調整しなくていいんだ。

軽トラマニア小泉

あと、H11は主にプロジェクターに利用されることが多いから、カットオフラインも綺麗に出る特徴がある。

だから最近のクルマでH11バルブが装着されているクルマは、LEDバルブに交換しても車検で問題は出にくい。

内藤

なるほど、そうなんですね。その他のバルブ形状については分かりました。本題に戻ると、H4を社外品に変えるとどのような問題が起きるのでしょう。

軽トラマニア小泉

それには、ちょっと難しい専門用語を覚える必要があるよ。

ルーメン、カットオフライン、エルボー点とは、なに?

内藤

専門用語ですか?できるだけわかりやすくお願いいたします。

軽トラマニア小泉

まず、ロービームの検査で行われる項目は、

●明るさ
●光軸
●カットオフライン

になる。この中で一番問題となるのがカットオフラインと呼ばれる検査なんだ。

内藤

カットオフラインは、ライトで照らした時の光の配光のことですよね。

軽トラマニア小泉

そうなんだが、その配光はライトの中にある銀色のリフレクターと呼ばれる反射板で行われているんだ。

内藤

そのリフレクターとH4がどのような関係があるのですか?

軽トラマニア小泉

ハロゲンバルブとLEDバルブを見比べてみると、光の出す位置が違うことに気が付かないかい。ハロゲンバルブは見ての通り360°ガラスで覆われているから全ての方向に同じように光を出すことが出来るよね。でも、LEDは360°均一に光っていない。ここが問題なんだ。

内藤

そうか、光の出方が違うから反射される光に違いが出るということですね。

軽トラマニア小泉

そういうことだね。もうひとつ、カットオフラインを見ると、左上がりになっているけど、その中心部分で配光測定しているんだ。

その左上がりのラインをエルボーとよび、測定する場所をエルボー点と呼ぶんだよ。

内藤

そのエルボー点の部分に光が集まっているか見るということでしょうか。

軽トラマニア小泉

そういうこと。まず、検査機器は、自動でエルボー点を見つける、そしてそのエルボー点から少し左下の部分で明るさを測定する。この時の明るさは、6400カンデラ以上と決まっている。

内藤

整理すると、H4バルブはリフレクターに反射させた光で、照らしているから、その照らしている先のカットオフライン、エルボー点が確認できること。

そしてエルボー点が確認できると、明るさが規定値以上か測定するということですね。

軽トラマニア小泉

まあ、そういうことだな。だからH4のハロゲンバルブからLEDに交換すると、光方が異なるから車検に通らないことが多く発生しているんだよ。

ルーメンとカンデラの違いとは

内藤

一つ疑問出すが、LEDのパッケージなどには明るさとしてルーメンが記載されていますが、車検では明るさはカンデラですよね。なぜメーカーはカンデラで表記しないのでしょう。

軽トラマニア小泉

いい所に気がついたね。ルーメンとカンデラは、明るさを数値化しているが、全くその意味は異なるんだよ。

内藤

同じ明るさを表しているのに異なる?さっぱりわからなくなりました。

軽トラマニア小泉

わかりやすく説明すると、ルーメンはバルブ単体の明るさを表示していて、カンデラはライトユニット越しの明るさなんだよ。

内藤

なるほど、バルブ本体がいくら明るくてもヘッドライトユニットの性能で明るさが変わるから、車検はヘッドライトユニットから出る光を測定しているのですね。

軽トラマニア小泉

だから、ルーメンが最強と謳われていても装着するクルマのヘッドライトユニットによってはそんなに明るくならないこともあるし、

H4バルブのLEDは、純正に近いカットオフラインが出せる製品のほうが、カンデラの数値が大きくなる。

内藤

そうすると、H4バルブをLEDに変えて明るくするには、ルーメンばかり気にしてはだめということですね。

H4バルブを明るくする

内藤

今までの話を聞くと、LEDのH4バルブを選ぶのはかなり大変そうな気がします。明るくするには高効率のハロゲンに交換したほうが簡単で、良いのでしょうか。

軽トラマニア小泉

たしかに、車検を安心して受けるには車検対応と明記してある高効率のハロゲンのほうが車検に通りやすいかもしれない。

内藤

車検に通りやすいとは、車検対応でも車検に通らないH4のハロゲンバルブがあるということでしょうか?

軽トラマニア小泉

メーカーが車検対応とか、保安基準適合品としているのは、あくまでも商品単体での話。

ヘッドライトユニットには、車種により異なるし、使用年数が長ければ黄ばみなどがレンズに起きていると光度が落ちる。だから、バルブがいくら車検対応品とあっても100%保証しているわけではないんだよ。

そして、昔はもっとすごかったんだ。

内藤

昔はもっとすごかった?どういうことでしょうか?

軽トラマニア小泉

そうなんだよ、H4バルブを交換することは、昔は全て車検非対応だったのさ。

H4バルブの昔と今のカスタムの違い

内藤

昔のライトのカスタムは車検対応じゃなかったのですか?

軽トラマニア小泉

そうだね、今から数十年前のことになるけど、ヘッドライトがシールドビームからハロゲンに代わり、夜のドライブが格段に向上したんだけど、やはりもっと明るくしたいと考える人は出てくるよね。

内藤

確かに、夜道は明るいほうが良いですから。

軽トラマニア小泉

H4のハロゲンバルブは、当時も今も60/55Wの消費電力が主流となっているよね。当然ロービームが55Wでハイビームが60Wになるんだけど、このワット数が上がれば明るくなることは理解できるだろう。

内藤

今でも高効率バルブとして130W級とかが売られていますから、ワット数が上がると明るくなることは理解できます。

軽トラマニア小泉

今の高効率バルブは、消費電力を60/55Wのままで、130Wレベルに近い光を出すようにしたハロゲンバルブなんだけど、昔の明るいハロゲンバルブは、実際に100W/90Wの消費電力のハロゲンバルブを使っていたんだよ。

内藤

実消費電力が、100W/90Wなんて今見掛けないですね。

軽トラマニア小泉

消費電力が高いということは、純正のヘッドライトのハーネスでは燃えてしまう可能性が高い。だから、ハーネスとリレーを取り付けていたんだ。

取付はバッテリーから直接ハーネスでリレーを介してバルブにつなぐ。そしてもとのバルブのカプラーは、ライトスイッチ用のカプラーとして、ハーネスのカプラーとつなぐだけというシンプルさだった。

そのため、昔のクルマはスペースがあったから取り付けは問題なかった。

内藤

なるほど、今のクルマにも取り付けできそうな感じですね。

軽トラマニア小泉

残念ながらそれは無理かな。今のクルマは下の写真のようにヘッドライトのレンズが樹脂製だから、ワット数が高いバルブを取り付けるとその熱で溶ける可能性がある。昔はレンズがガラスだったからできた話なのさ。

内藤

なるほど、でもこのバルブが車検に通らないのですか?

軽トラマニア小泉

当時の保安基準では、明るすぎても車検は通らなかった。そして社外品をクルマに取り付けることもディーラーでは忌み嫌われていたから、目視で余計なものが付いていると車検に通らないといわれたものだよ。

内藤

でも、今ならリレーハーネスを使わなくても高効率H4バルブでハロゲンバルブは明るくできるから良い時代になりましたね。

軽トラマニア小泉

本当にそう思うかい?

H4のハロゲンバルブで、本物の高ワッテージバルブと高効率H4バルブとでは、明るさは雲泥の差だよ。

内藤

そうなんですか!

高効率H4バルブは期待ほどではない

内藤

高効率H4ハロゲンバルブも交換すると明るいと思いますけど。

軽トラマニア小泉

ハッキリ言って、高効率H4ハロゲンバルブはそれほど明るくない。HIDやLEDが登場した今となっては、とても交換する気になれないだろう。もとの消費電力で、消費電力の高い明るさを再現しようとしているのだからね。

内藤

でも、純正のH4ハロゲンより明るいですよね。

軽トラマニア小泉

ものにもよるが、あまり期待できない。例えるならば、軽自動車のターボに、2,000ccクラスのターボと同じ馬力にしようとしても無理だろう。それと同じだよ。キャパシティが小さいから高望みは出来ない。

内藤

なるほど、高効率H4ハロゲンランプは本物の高消費電力のハロゲンと比べることが出来ないということですね。そうすると、やっぱりHIDやLEDという選択になるのでしょうか。

H4バルブを明るくするにはHIDという選択しもある

軽トラマニア小泉

H4バルブには、当然HID換装キットも色んなメーカーから販売されているから、交換すれば間違いなく明るくなる。

内藤

やっぱりHIDですか。HIDの明るさは強烈ですからね。

軽トラマニア小泉

ただ、取り付けが面倒なことが大きなデメリットだろう。よほどクルマの電装品をカスタムしている人でなければ、かなり取り掛かるのが難しい。そして、H4をHIDにするとかなり大きなデメリットが存在するんだ。

内藤

HIDに取り付け以外にデメリットがあるのですか?

軽トラマニア小泉

HIDを点灯したときに、立ち上がりが遅いと感じたことないかい?

一般の方がアップしているが、とてもわかり易い。

内藤

たしかに、HIDは最初から全開で点灯しませんよね。

軽トラマニア小泉

その通り。この立ち上がりの遅さが最大のウィークポイント。例えばトンネルに入るとき、ライトを点灯してもすぐに全開で明るくならないから最初暗く危険であること。

そして、H4は1個のバルブでハイとローを行っているから立ち上がりの遅いHIDはパッシングが苦手なのさ。

内藤

ということは、H4バルブのクルマには、HIDは不向きとなりますね。

軽トラマニア小泉

明るさは文句ないから、立ち上がりが遅いのを許せるのならHIDも有りだろう。まあ、好みの問題だが、あまりお勧めはできない。

H4バルブを手軽に明るくするにはLED

内藤

ということは、H4バルブで明るくしようと思ったら、やっぱりLEDが一番明るくなるということでしょうか。

軽トラマニア小泉

そうだね。LEDが安定した明るさを持っているといってい良いだろうね。もちろん、HIDもスイッチを入れてから安定すればLEDより明るい製品もあるけど、やはりピックアップの鋭さではLEDにはかなわない。

内藤

でも、LEDは車検に不向きと言っていましたよね。

軽トラマニア小泉

全部のLEDが車検に不向きというわけじゃないよ。きちんと対策されているLEDもあるからね。

バイク用のLEDヘッドライトについて

内藤

H4といえば、バイクにも使用されていますけどバイクもLEDバルブに交換できるのでしょうか?

軽トラマニア小泉

出来るか出来ないかといえば、交換できるよ。ただし、バイクによっては、ヘッドライトのケース内にゆとりがないので取りつかない場合がある。

内藤

やはりLEDバルブのお尻部分の大きさの問題でしょうか?

軽トラマニア小泉

そうだね。バイクもクルマと同じく、後方スペースが重要になる。その辺も踏まえて、詳しく解説するよ。

軽トラマニア小泉

バイク用は自動車用と違い、同じH4バルブでもハロゲンバルブの場合は、2輪車用を選ぶのが望ましいんだよ。

軽トラマニア小泉

バイクは走行振動が大きいから、バイクの振動でもフィラメントが破損しないよう耐震設計されている。そしてバルブの種類は、H4、HS5、PHタイプ、MX2などの種類があるんだ。大きな違いは、口金形状の違いだね。

内藤

バイク用のバルブの種類はクルマ用と違うのですね。

軽トラマニア小泉

そうなんだ。でもH4を使用しているバイクもあるから、クルマ用LEDも流用できる。

内藤

じゃあ、バイクにクルマ用のLEDバルブをポン付けできますね。

軽トラマニア小泉

そうとも限らない。バイクの取り付け方法は、バイクのランプにより異なるんだけど、最初にライトリムをケースから取り外すのが一般的。ここで、ケース内の凹みがLEDを取り付けたときに干渉しないか確認する必要があるよ。

内藤

ケース内にバルブをしまうとなると、クルマよりスペース的に難しい?

軽トラマニア小泉

そうだね。知っての通り、LEDの場合、放熱のためのファンが付いているものと、ファンレスでフィンの形状で放熱させているタイプがあるよね。

内藤

LEDのお尻部分の大きさが異なりますね。

軽トラマニア小泉

そこで、LEDバルブをバイクに取り付ける場合は、ランプのケースサイズに合うLEDバルブを探すことが重要となるんだ。

内藤

バイクにLEDのH4バルブは取り付けられるけど、ランプケースのスペースが問題になるのか。でも、バイクもLED化はスペースさえクリアできれば問題なさそうですね。

軽トラマニア小泉

バイク用のH4バルブは、自動車用に比べ金額が高いんだよ。だから、どうせ高いバルブなら明るいLEDバルブにするのも一つの方法だよね。

ただし、さっきも言ったように車検対策されたH4バルブでなければバイクだって車検に合格しないからね。

H4バルブのLEDの選び方

内藤

対策しているLEDはどうやって見分ければよいのでしょうか。

軽トラマニア小泉

車検に通るH4バルブのLEDは、ハロゲンのフィラメントの位置を忠実に再現している商品を選ぶことだね。海外製や格安品は、その辺がかなり大雑把な造りになっている。正確に作られているLEDは価格が高くなるけど安心だよ。

内藤

H4のハロゲンのフィラメントと同じ位置ですか。素人にわかりますかね。

軽トラマニア小泉

ハロゲンのフィラメントは、よく見ると先端と根本側の2カ所にフィラメントがある。先端側がロービーム用で、根本側がハイビームとなるんだが、このような形にLEDを配列しているLEDバルブをまず探すんだ。

内藤

なるほど、LEDチップの配列を見るのですね。

軽トラマニア小泉

ただし、配置が同じようになっているからカットオフラインが出ると思ってはいけない。ロービーム側のチップに遮蔽板が取り付けられているから、その形もポイントとなるよ。 だから、ハロゲンの光源を忠実に再現したLEDを探すのが最も重要となるんだ。

内藤

H4バルブでLEDを選ぶなら、純正光源に近い配光を心がけて作られているLEDを探すということですね。

軽トラマニア小泉

もう一つH4バルブを選ぶ時に重要なことがあるよ。

内藤

それは何でしょう?

軽トラマニア小泉

放熱性能だね。LEDは光る部分は熱を持たないけど、本当はかなり発熱しているんだ。だから効果的に冷却しているLEDバルブが重要なんだ。

軽トラマニア小泉

LEDバルブは、一般的に消費電力が少ないから放熱しないと思っている人が多いよね。

内藤

僕も入社するまでは、そう思っていました。

軽トラマニア小泉

確かに発光部分はハロゲンやHIDと比べそこまで熱くならない。でも。LEDチップ周辺と電源部分は高温になる。そこで重要になるのが放熱対策なんだよ。

内藤

確かにそうですね。

軽トラマニア小泉

LEDバルブの放熱対策は、主にファン付とファンレスの2種類だよね。日本ライティングは、ファン付をメインに販売しているね。その理由は、ファンレスに比べLEDバルブのお尻部分を小型化できるメリットと、効率的に熱を排出できるからなんだ。

内藤

ファンレスのほうが小さくできると勘違いしていました。この前、整備士の友達とファンレスとファンについて実験をして改めて気づきました。

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軽トラマニア小泉

すごいな自分で実験したんだね。実験で気づいたと思うが、ファンレスにすると、ヒートシンクを放熱させるために大きくしないといけないからね。内藤君の思っていたのは逆だよ。

軽トラマニア小泉

LEDバルブは、温度が上がると熱ダレを起こし、徐々に暗くなる。そして熱により寿命にも影響を与えるんだ。

だから、ファン付のほうが放熱性が高く寿命や熱ダレを考えればメリットが大きい。

内藤

暗くなるのも嫌だし寿命が縮まるのも困りますものね。

軽トラマニア小泉

そうだね。放熱の良し悪しは、商品を選ぶ際にあまり意識されない方が多いが、明るさを出すにも、寿命を長くするにも放熱性能が高くなければ不可能なんだ。だからこそ大切さを知ってほしいと思うから、このような記事はぜひ読んでほしいと思う。

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内藤

そうですね。H4については、配光と放熱性の両面をクリアした商品を選ぶようにすると車検にもクリアするし、明るく快適なカーライフが過ごせるということですね。

まとめ

H4バルブは、2灯式ヘッドライトに使用される国際規格のバルブとして、古くから親しまれてきました。車検の検査基準が変わり、LEDバルブは大きく進化して光量も昔とは比べ物にならない明るさを手に入れています。また、当然ながら車検に問題となるカットオフラインの問題を解決した商品が続々と市場に出てきました。

今まで、LEDのH4バルブは車検に通らないと嘆いていた方は、最新のLEDをぜひお試しください。当然車検も問題なく明るさも満足することでしょう。

この記事はこんな人が書いています

軽トラマニア小泉

カスタム・鈑金・コーティングなど自動車関連の業務に30年以上携わり、数多くのカスタムも手掛けてきた実績があります。コペンのデモカーで雑誌K-CARに何度も取り上げられる。大会に出品する車両製作を手伝い全国2位を受賞。

軽トラももちろん所有し、スバルサンバーに赤帽の赤いヘッドエンジンに憧れ換装したほか、ダイハツハイゼットでは、車高を上げて林道を走破しやすい改造や、荷台にスポットライトを増設。また、乗り心地が少しでもよくなるようにと、シートにはアトレーワゴンのシートを移植するなど、数多くのカスタムを行ってきました。 

   
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