こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
ハイエースは、1型から現行の6型まで区分があり、わかりにくいと感じる人も多くいます。
また、カスタムパーツも「〇型用」と販売されていることも多く、自分のハイエースが何型かわからないと、購入に踏み切れないこともあるでしょう。
そこで、ハイエースオーナーでなくても、見た目から何の型なのか判別できるようにデザインの違いについて解説します。
また、使用できるフォグランプのバルブの種類も合わせて解説します。
目次
内藤
従妹なりに調べたらハイエースは1型から6型まであるのがわかったらしいんです。
ただ、自分のハイエースが一体どのハイエースなのか、よくわかんないらしくて。それでわかりやすい判別方法を教えてほしいと言われました。
島田
内藤
島田
この呼び方は、ショップやパーツメーカー、そして一般ユーザーによって異なった呼び方がされていて、統一されていない。
基本的に、ハイエースの型は、マイナーチェンジで変わるんだよ。だから4型の次は一部改良だから、本来のルールだと5型ではおかしいんだよね。
そこでハイエースをカスタムするショップが集まって、4型後期にしようと決めたんだ。
でも、いつの間にか世間一般的に5型と呼ばれるようになったんだよ。だから、現在はネットショップなどを見てもハイエース5型用パーツとして売られていることがほとんどだよ。
だから現在は、4.5型や4型後期と呼ぶ人より、5型と呼ぶ人が多くなっているよ。
内藤
島田
基本的に、マイナーチェンジで型は変わる。だから車検証の初年度登録を見ると、ある程度知識を持っていると分かるんだ。
それじゃあ、詳しい年式とそれぞれのクルマの特徴を交えながら解説するけど、ここでは4型の次は5型として話を進めるよ。
2004年8月23日、15年ぶりにフルモデルチェンジをした5代目ハイエースが誕生します。ここが1型の始まりです。この1型は、一部改良がおこなわれる2007年7月まで生産されたハイエースです。
エクステリアの特徴は、フロントグリル、ヘッドライト、フロントバンパー、テールランプに特徴が見られます。
特に、フロントグリルはU字のバーの中にアルファベットのTを逆にした形のデザインが特徴です。
そして、ヘッドライトはほぼ四角形であり、バンパーの開口部と同じ高さにフォグランプが設置されています。
このほかテールを見ると、ウィンカーとバックランプの間に赤いラインが入っているのが特徴です。
2型のハイエースは、初めてのマイナーチェンジが行われた2007年8月からです。1型とのエクステリアの違いはフロントグリルで、細いU字が上下に2つ合わさった形に変更されました。
このほかのエクステリアの変更はないので、エクステリアから1型と2型の違いを見抜くには、フロントグリルしかありません。
ただし、外板色にグレーメタリック(バンのみ)、ブラックマイカ、ノーブルパールトーニングII(ワゴンのみ・オプション)の3色を追加しているので、ボディ色で1型と区別できる場合もあるでしょう。
内藤
島田
2010年7月、2度目のマイナーチェンジが行われます。このマイナーチェンジからハイエースは3型と呼ばれます。
主なエクステリアの変更点は、フロントバンパー・ヘッドランプ・フロントグリルです。
フロントグリルは、今までのU字からH字のデザインに変更され、ヘッドライトデザインもヘッドライトの下がバンパーに食い込むようなデザインに変更されています。
そして、フロントバンパーのデザインもかなり刷新され、1型、2型より角張ったデザインに変更されています。
フォグランプもバンパーにあけられたロアグリルより下側に配置され、ベゼルの形状も大きく変わりました。
また、ヘッドライトに話を戻すと、形状だけの変化だけでなく、上級グレードにHIDがオプション設定されました。
そしてボディカラーもホワイトパールクリスタルシャイン、ゴールドメタリック(ワゴン「グランドキャビン」のみ)が新設定されています。
2012年4月には、一部改良された3型後期が発売されます。
3型後期の特徴は、全車にドアを閉めた後も一定時間フロントのルームランプが点灯するイルミネーテッドエントリーシステムが採用されたほか、全車にHIDライトとトヨタ車国内初となるバックモニター内蔵自動防眩インナーミラーがオプション設定されました。
内藤
島田
そして、3型前期と後期はルームランプの消灯の仕方で前期と後期がわかるよ。
2013年11月にマイナーチェンジが行われ、ハイエースは4型に進化します。エクステリア、インテリアともに大幅な変更が加えられ、これまでの3型までとはエクステリアデザインが大きく変わりました。
特にフロントバンパーとグリルは、一体感あるデザインで、今までフロントバンパーに独立して開いていたロアグリルが、フロントグリルと一体感あるデザインに変更されています。
フロントグリルも、以前より極太のU字型に変更されており、力強いスタイルに変更しています。
ヘッドライトも3型で下に膨らんでいたデザインから1型2型同様のフラットな底辺部となりましたが、今度はグリル側に膨らませたデザインが特徴です。
さらに、LEDヘッドライトもオプション設定されているのが特徴です。
そして、全車にスライド式サイドガラスが標準装備されましたが、デコボコの少ないスタイリッシュなデザインに変更され、ピラーにあったアンテナを廃止してガラスアンテナを採用しています。
リア回りにも変更が加えられ、リアコンビネーションランプが上級グレードのスーパーGLがクリアレンズになったほか、スタビライジングフィンが設置されました。
このフィンは、2011年ごろからトヨタ車に見られるようになった空力対策で、空気抵抗を減らしリアの挙動を安定させるトヨタの登録商標のパーツで、ドアミラーにも設置されています。
インテリアも3型までとは異なり、エアコンパネルが大きく変わり、エアコン操作スイッチがプッシュスイッチに変更されたことで高級感があります。
このほかステアリングも3型までと異なり、外周を支えるステーが太くなったほか、エアバックを挟むようにシルバーパネルが装飾されました。
上級グレードにはステアリングスイッチがオプション設定されています。
内藤
島田
2017年11月に一部改良がおこなわれ、ハイエースは5型に変わります。
今回の変更点は、外装や内装に大きな変更点はありませんが、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」が全車標準装備されたことと、ディーゼル車に、2.8Lクリーンディーゼルエンジン「1GD-FTV」の搭載されたことが大きな目玉でした。
とはいっても、「Toyota Safety Sense P」が装備されたことで、4型までとはフロントグリルが少し違い、真ん中に四角いミリ波レーダーがついているので、フロントグリルの四角い枠で、違いを判断できます。
このほか、フロントガラスの室内鏡の上には、単眼カメラもあるので、フロントグリルと合わせて4型と区別できます。
内藤
島田
このほかにも誕生50周年を記念した特別仕様車スーパーGL“50TH ANNIVERSARY LIMITED”も2018年に販売しているんだよ。漆黒メッキのフロントグリルが目印だね。
2020年5月、ハイエースに安全装備を充実させた6型が登場します。
デザインの変更は、フロントグリルに取り付けられたミリ波レーダーが、5型のいかにもついていますといったデザインから、グリルの奥に取り付けられすっきりしました。
このほか、ドアミラーの形状も、5型までの横型デザインから、少し角張った縦型に変更されています。
また、インパネもオプティトロンメーターに4.2インチTFTカラーのマルチインフォメーションディスプレイを採用して、ドライバーの視認性や使い勝手を高めているほか、上空から俯瞰してハイエースを見るパノラミックビューモニターもオプション設定しました。
内藤
島田
内藤
島田
内藤
島田
ハイエースは、1型から3型の前期までのフォグランプのバルブにはHB4ハロゲンバルブが採用されていました。
これは、4灯式のヘッドライトや多くのフォグランプに採用されている当時ではメジャーなバルブ形状です。
フォグランプのユニットは、ガラスのレンズが使用されていて、ハロゲンバルブの発熱に耐えられる設計です。
3型後期から、フォグランプは消費電力が低いPSX26Wのハロゲンバルブが採用されています。このバルブは、12V24Wと、従来使用されていたHB4の12V55Wより定格出力が低いことが特徴です。
定格出力が低いので、発熱量が低いことから、1型から3型前期に使用されていたフォグランプレンズのガラスから樹脂製に変わっています。
樹脂製になったことで、軽量化できたことや、オルタネーターやバッテリーの負荷が減ったことで、環境にやさしいハイエースになりました。
定格出力が低ければ、それだけ使用する電力を少なくて済むので、発電量も減ることから結果的に燃費向上につながります。
その反面、定格が低いので今までの55WのHB4にくらべて暗いフォグランプになってしまいました。
内藤
島田
明るさが重要なヘッドライトならまだしも、フォグランプは悪天候時に自分の位置を知らせる役目のほうが強いから、明るさは重要じゃないということだね。
内藤
島田
ハイエースのフォグランプのバルブ交換は、基本的にフロント側からできます。
フォグランプの周りについているカバーを内張外しで外し、その後フォグランプユニットをマイナスドライバーか内張外しで外せます。
カバーもユニットも爪で止まっているだけなので、意外に簡単ですが、古い場合は樹脂が硬くなって折れてしまう恐れがあるので、そのような時はバンパーを外した方が良いでしょう。
また、PSX26Wを使用しているハイエースは、クルマの下に潜り込み、バンパーの裏側からバルブ交換ができます。
ただし、運転席側にはエアクリーナーがあるのでかなり狭いため、エアクリーナーのフタを外して作業したほうが良いでしょう。
助手席側は、隙間があるので簡単に交換できます。
内藤
島田
交換方法について詳しく知りたい場合はこちらで解説をしております。
内藤
島田
内藤
島田
200系ハイエースが登場したのは、2004年のことでした。当時のフォグランプのカスタムは明るくするといっても、HIDキットを使用するか、高効率バルブをしようするしかありませんでした。
しかし、現実的にフォグランプをHID化するには、バンパーを外して配線やバラスト・イグナイターを固定しなければならず、DIYでは敷居が高かったことから、多くは高効率バルブの交換がほとんどでした。
時代が流れてLEDが登場すると、LEDバルブを装着するカスタムをする人が出てきます。当初のLEDバルブは、今のように冷却対策がされておらず、すぐに故障して点灯しなくなる事例が多くありました。
そして、近年ではLEDバルブの冷却対策をしたヒートシンクや冷却ファンを採用したLEDバルブが登場します。
当然ヒートシンクや冷却ファンが付いているので、LEDバルブが大型化し、しかもドライバーユニットが別体になっていると、バンパーを外す必要があります。
それでも、明るさと白い光が特徴のLEDバルブは人気があり、現在は主流のフォグランプカスタムです。
現在はカラーチェンジできるLEDバルブが登場したほか、ハロゲン球のカラーを再現したLEDも登場し、さらにフォグランプカスタムの幅が広がってきました。
かつてHB4で行われたHIDのカスタムは、PSX26Wのフォグランプでは使用できません。というのも、フォグランプのレンズが樹脂なので、HIDの熱で溶けてしまう恐れがあるからです。
内藤
島田
内藤
200系ハイエースは、すでに登場してから17年が経過するロングセラーなので、その歴史の中でクルマは大きく進化してきました。
その進化は、マイナーチェンジで性能やデザインが変わっていることから、マイナーチェンジを節目に〇型としています。
この区分がわかれば、ハイエースにどんなフォグランプが使用されているか、どんなパーツが使用できるかわかります。
そして、この〇型の区分はわかりにくいですが、車検証の初年度登録さえわかれば、実際は〇型は気にしなくても問題はありません。
パーツ販売店も初年度から対応商品を探すことができるからです。