こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
輸入車は、国産車に比べて塗装が綺麗に見えると感じたことはありませんか。その秘密は、塗料の質や塗り方が関係しています。
特に欧州車は、塗装が硬く傷が入りにくいことからいつまでも綺麗な状態を保てます。
そのため、コーティングが必要ないと思う方もいますが、ガラスコーティングは、塗膜の犠牲被膜の役割があり、汚れや傷を塗装の代わりに受け止めてくれます。
輸入車にもコーティングは必要と言ってよいでしょう。
この記事では輸入車にガラスコーティングが必要な理由と、それぞれの塗装の特徴とコーティングの施工方法についてお伝えします。
目次
内藤
ここまで綺麗ならコーティングは必要ないと感じているようですが、その辺はどうなのでしょうか。
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
輸入車だと、境がにじんでいることもある。丁寧に作業する国民性の表れかもね。
内藤
軽トラマニア小泉
その辺を踏まえて、輸入車もコーティグが必要なのか解説するね。
輸入車の中でも欧州車を見た時に、塗装が綺麗と感じることが少なくありません。
特に高級輸入車のメルセデスベンツやBMW、アウディは街中で見る機会も多く、塗装の違いを感じた方も多いでしょう。
見た目の違いは、塗膜の硬さによるものです。国産車の塗膜の高度は、鉛筆硬度で2Hから3H程度ですが、欧州車は4Hから5Hと約倍近く塗膜の硬さが違います。
塗膜が硬いことで綺麗に見える理由は、傷が入りにくいことが挙げられます。
塗装を塗った直後は傷一つなく艶が素晴らしい状態ですが、一旦市場に出て走行すると、細かい傷が発生します。
この細かい傷は、塗装をくもらせるので、綺麗に見えなくなります。
輸入車は塗装が硬いため、国産車より洗車傷が付きにくく、いつまでも綺麗な状態を保てます。
そのため輸入車は何もしなくても綺麗に見えるので、ガラスコーティングがいらないという方がいます。
しかし、塗装は必ず痛むのでそれを守るのがガラスコーティングです。ガラスコーティングをすれば硬い塗膜をさらに長く綺麗に保てます。
欧州車はおおむね硬い塗膜ですが、車種により硬さが異なります。特に硬いのがBMWのシルバー系で、5H程度の硬さがあると言われています。
その秘密は、トップコートが耐スリ傷性能に非常に優れた硬いクリア塗装になっているからです。
しかもBMWには傷修復型の塗料が使われていますからかなり傷に強いと言えるでしょう。
このほか欧州車の多くは、大抵、同じメーカーの塗料を新車で使用して、優れた硬さをもつクリア層を形成します。
しかも、国産車より薄くクリア層を形成し、硬いのが特徴で、傷が非常につきにくくなっています。
欧州では、速度無制限の道路アウトバーン(制限のある区域も存在します)があることで有名ですが、高速でクルマが走行すると飛び石により傷が発生します。
そこで、飛び石などにも強い耐チッピング性に優れた塗料を使用しており、スリ傷性能を求めた結果、硬い塗膜が主流になっています。
その反面、国産のクリア塗装には、そこまでの耐久性が付与されていないので、輸入車より柔らかいクリア塗装になっているので、国産車ほどガラスコーティングが必要という方もいます。
しかし、欧州車の硬い塗膜も汚れの付き方は変わりません。そこで、汚れから塗膜を守るためにもガラスコーティングは有効です。
内藤
軽トラマニア小泉
もちろん、上級クラスはソリッドカラーでもクリア塗装されているけど、新車は1液性のクリアで120℃から140℃の熱をかけて硬化させる熱重合型塗料を使っている。
補修業界では知られているけど、補修塗料は2液性のクリア塗装をする。その方が耐スリ傷性能に富んだ製品もある。
内藤
軽トラマニア小泉
だからどうということは無いけど、実は欧州も2液性のクリアを使用しているから硬い。
そして、硬化剤の配合を増やすほど効果密度が高くなるから硬く滑らかな塗装になる。
内藤
でも汚れの付き方は同じということだから、いくら耐スリ傷性能に優れていても、コーティングはした方が良さそうですね。
同じ輸入車でもアメ車は少し考え方が異なります。塗膜の硬さは国産車とほぼ変わりませんが、膜厚が非常に厚いことで知られています。
あくまでも著者の経験からの推測ですが、欧州車は硬い塗膜で傷からボディを守り、アメ車は傷が付いたら磨いて綺麗にすればよいという考えのように感じます。
そのため、国産車では下地が出そうなかなり深い傷が入っても、アメ車ならコンパウンドで磨いて消すことが可能です。
また、アメリカは、カーディテイリングの本場であることや、DIYでクルマのメンテナンスする文化が古くから根付いていることも、膜が厚い塗装になったことに関係しているかもしれません。
このように、国産車とそれほど塗膜の硬さが変わらないアメ車は、傷も付きやすいのでガラスコーティングで塗膜を守る方が良いでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
コーティングの下地処理で磨き作業はかなりやりやすいと言えるよね。
磨きすぎで下地が出てしまう恐れは国産車より少ないからね。
内藤
軽トラマニア小泉
特に欧州車に関しては、クルマの状態が仕上がりを左右する可能性があるね。
内藤
軽トラマニア小泉
だから、国産車より難しい面もある。その辺について解説するね。
輸入車の中でも欧州車は塗装が硬く洗車傷が少ないことが多いので、洗車して汚れを落とすだけで綺麗にガラスコーティングが施工できることが多いでしょう。
汚れには、有機汚れ(排気ガスなどに含まれる油分、前のワックスなどの油分、そして鳥の糞や虫の死骸など)と無機汚れ(雨や水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル分の汚れ)に分けられます。
有機汚れの場合は、シャンプー洗車で大抵は綺麗になりますが、無機汚れは通常のシャンプーでは取り除けません。
そこで、専用の水垢落としなどを使用する必要があります。
これらの汚れは、塗膜の硬さにかかわらず平等に付着するので、輸入車だから市販の汚れ落としが使えないということはありません。
よって、汚れに合った市販のケミカルを使用すれば綺麗に落とせるでしょう。
そして欧州車は塗膜が硬いので、洗車傷がほとんどないことが多いので、綺麗に洗車すればそのままガラスコーティングしてもクオリティの高い施工ができるでしょう。
輸入車も新車の状態であれば、鉄粉や水垢などの付着はほとんどありません。
また、高級輸入車になるほど、納車前に綺麗にしてから納車されるので、汚れの付着はないと言ってもよいでしょう。
そこで、輸入車にガラスコーティングするなら、新車の内が一番簡単です。
それは欧州車もアメ車も同じで、営業マンが綺麗にしてから納車するからです。
ただし、新車納車後にすぐにガラスコーティングせずにドライブに出かけてしまうと、汚れの付着が考えられます。
その場合は、鉄粉も付着する可能性もありますし、油分の汚れの付着もあるでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
まして、高額な輸入車は、納車前にかなり気を遣って洗車するから綺麗なことがほとんどだよ。
新車を納車したらすぐにガラスコーティングするのが望ましいね。
中古の欧州車や既に使用している場合は、少なからず研磨作業が必要となることが多いです。
特に濃色車は、どんなに塗装が硬くても小傷が目立ちます。
塗膜の硬度が高い欧州車は国産車と異なり磨き作業がとても大変です。
傷はコンパウンドで研磨していきますが、国産車より塗膜が中々削れません。
そのため、一般の方がいきなり欧州車の研磨を行っても、綺麗にならないことが多いでしょう。
なかなか削れないからと、粒子の大きいコンパウンドで研磨を始めてしまう方が多いです。
もちろん、粒子が大きくなるので、小傷は消えてきます。しかし、研磨が大変な硬い塗膜なので、コンパウンドの磨き傷を消す作業もかなり難航します。
磨き作業に使用するコンパウンドやバフには様々な種類がありますが、国内で一般に手に入りやすい商品は、国産車の研磨に向いた商品です。
つまり、欧州車など硬い塗膜とは相性が良いとは言えません。
そこで、ドイツ車であれば、ドイツ本国のコンパウンドを取り寄せて磨き作業をするなど、生産国のコンパウンドを利用するとかなり効果があります。
内藤
軽トラマニア小泉
塗装の表面は、ゆず肌のように凸凹しているけど、ベンツは塗膜がゆず肌なんだ。でもBMWはかなりツルっとしている。
つまり、BMWは磨いた後も新車レベルと変わらないけど、ベンツの場合は、磨きすぎると新車の肌感が無くなるというデメリットもある。
内藤
軽トラマニア小泉
ただ、洗った後に洗車傷が気になるなら、研磨しないとコーティングした後に後悔するよ。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
輸入車の中でも欧州車は塗膜が硬いので、ガラス系コーティングといった比較的安価なコーティング剤でも綺麗にボディを保てるでしょう。
これは、元の塗膜が硬いのでその上のコーティングが本格ガラスコーティングでなくても汚れを守れるので問題ないということです。
もちろん、硬度が高ければ耐スリ傷性能があり、洗車の際にコーティング被膜に傷が付く心配がなくなります。
コーティングの目的は、汚れや傷の付着から守り、いつまでも綺麗な状態を保つことなので、元の塗装が硬い欧州車は、防汚性に優れたコーティング剤を選べばかなり満足いくはずです。
アメ車の場合は、国産車と変わらない塗膜の硬さなので、コーティング選びは本格ガラスコーティングが良いでしょう。
ガラスコーティングは、7H以上の商品が殆どなので、耐スリ傷性能は満足できるはずです。
ただし、ガラスコーティングは無機質なので、無機汚れの雨ジミなどのイオンデポジットを寄せ付けてしまう欠点があります。
そこで、無機汚れを防ぐ有機質のトップコートがあるガラスコーティングを選ぶのが理想的です。
しかし、一般的にガラスコーティングは完全無機質なので、別でトップコートを施工しなければなりませんが、そんな不便さを取り除いたコーティングとしてハイブリッドコーティングが販売されています。
多くのハイブリッドコーティングの市販品は、ガラス系が主なので、硬度や耐久性があまり高いとは言えません。
しかし、日本ライティングでは、本物のガラスコーティングをハイブリッド化したゼウスクリアを販売しています。
ゼウスクリアは、無機と有機の両方の性質を持つコーティング被膜を形成し、どちらの汚れにも耐性を持っているため、汚れに対する耐久性が長期間続きます。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
それでは、それぞれの施工場所ごとの特徴から解説するよ。
最近、クルマを購入する場合に新車、中古車問わずコーティングのオプションを勧めてきます。これは輸入車も例外ではなく多くのディーラーや輸入車販売店で勧めてきます。
ディーラーでガラスコーティングをするメリットは、購入時の支払いに含められることや、コーティングのメンテナンスも点検や車検時に一緒にしてもらえることでしょう。
BMWのように専用コーティングを用意しているメーカーもあります。
BMWの塗装は、自己修復型を採用しており、その機能を妨げないようにポリマー系のイノベクションンというコーティングを採用しています。
内藤
軽トラマニア小泉
ガラスコーティングは、施工したらそれで終わりではありません。
美しい状態と素晴らしい水弾き性能を保つには、メンテナンスも必要です。また、日々の洗車の方法で疑問に感じることも出て来るでしょう。
そこで、アフターフォロー体制を万全にしたいなら、コーティング専門店での施工がよいでしょう。
多くの輸入車を扱ってきた経験があるコーティング専門店であれば、施工後の些細な疑問にも的確に答えてくれます。
また、定期的なメンテナンスの時期が近づくと、メールで案内する業者もあるので、メンテナンスし忘れで、コーティング被膜の劣化も防げます。
輸入車もガラスコーティングをDIYで施工することは可能です。ただし、コーティングの出来栄えは、下地処理の完成度で左右することを忘れてはならないでしょう。
新車で購入して間もない輸入車であれば、どの国のクルマも研磨を必要とせずにガラスコーティングの施工が出来るでしょう。
ただし、すでに使用している場合は、細かいスリ傷ができている場合が多く見られます。
特に塗膜が硬い欧州車の場合、磨けなければDIYでの施工はかなり厳しいと言えます。
その反面、アメ車の場合は、国産車並みの塗膜硬度なので、多少洗車傷が有っても自力で研磨できるので、丁寧に下地処理すればガラスコーティングは綺麗にできます。
輸入車の場合、欧州車もアメ車も新車であればDIYでのガラスコーティグはそれほど難しくありません。
しかし、既に使用していると、アメ車はそれほど下地処理に手間をとることは無いですが、欧州車は、クオリティを高くするならDIYはかなりハードルが高いと言えるでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
意外にそのままコーティング施工しても綺麗に仕上がる。
ただし、黒系の濃色車は、やっぱりコ傷が目立つから難しいかも。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
ガラスコーティングの施工方法は、国産車と輸入車で違いはありません。また、施工後の状況も全く同じです。
輸入車は、確かに国産車と比べると特別な雰囲気がありますが、ガラスコーティングを施工する塗膜も輸入車と国産車で成分が大きく異ならないので、密着のプロセスやその後のメンテナンスも同じです。
そのため、しっかりとした下地処理ができるほど美しく仕上がり、日頃のメンテナンスが行き届くほど効果が長続きします。
洗車方法に戸惑いを見せる方もいます。しかし、輸入車も国産車と同じ方法で洗車して問題ありません。
しかも、欧州車は塗膜が硬いので、国産車より洗車傷がつきにくいメリットもあります。
洗車には、物理的に汚れを擦って落とす方法と、化学的に洗剤で溶かして落とす方法があります。
もちろん、汚れに合った洗剤で無ければ全く歯が立ちませんが、国産車も輸入車も同じように使用できます。
ただし、欧州車は硬い塗膜が特徴なので、傷などが入る物理的な汚れ落とし方法は、研磨が難しいことから出来るだけ傷が付きにくい方法からチャレンジすることをおすすめします。
例えば、鉄粉落としをする場合、鉄粉取り粘土を使用しますが、鉄粉取り粘土で吸いつけた鉄粉は、塗膜を傷つけるので、できるだけ最終手段にするようにしましょう。
どうしても使用する場合は、常に新しい面を使用するよう心掛けます。
このように、洗車時にはなるべく傷を付けないよう注意しますが、特に輸入車は傷が付きにくいぶん、一旦傷が入ると消すのが大変であることを理解して洗車を丁寧にしなければなりません。
内藤
軽トラマニア小泉
欧州車の殆どは、国産車より塗膜が硬いので研磨未経験者はやめたほうが良いでしょう。
国産車やアメ車であれば、頑張れば手磨きも可能です。しかし塗膜が硬い欧州車は、手磨きをすると体力が相当必要なほか、磨きにムラが出てしまうため手磨きは避けるべきです。
そこで、ポリッシャーの登場ですが、使用方法に慣れていないと全く研磨できません。また、ポリッシャーとバフの組み合わせも重要であり、一般にシングルポリッシャーと毛足の短いウールバフが研磨力に優れています。
塗装の研磨は、回転運動の摩擦熱で塗膜を柔らかくして研磨します。しかし、塗膜が硬いと、研磨できても研磨傷を消すのが難しいでしょう。
特に黒系の濃色車は、研磨傷が目立ち、オーロラマークが中々消えない事態になりかねません。
頑張れば研磨可能ですが、欧州車は研磨傷まで消してピカピカの状態にするのが難しいことから、研磨は専門店に任せたほうが良いと言えます。
内藤
軽トラマニア小泉
追い込み過ぎると、塗装の肌も変わってしまう弊害も出るから自分の技量とよく相談することだね。
下地処理が完了したら、いよいよガラスコーティングの塗布ですが、ここまで綺麗に仕上げた塗膜を台無しにしないように、取説に書いてある通りに慎重に塗布します。
特に国産車との違いはないので、作業したことがあれば簡単にできるはずです。
また、ムラの原因は、塗布するときに一度に広い範囲を行う事や、伸びが悪いコーティング剤だとどうしても塗布に技術がいるので難しいと言えます。
そんな施工ムラの悩みを極力抑えたのが、日本ライティングが販売するゼウスクリアです。
塗布する面積が取扱説明書に図と共に詳しく記載されているほか、少量のコーティング剤でも非常に伸びが良く塗りやすい特徴があります。
また、塗ってすぐに拭き取りするので、塗り残しが起きにくく、しかも塗布してから時間をおかずに拭き取るので、拭き取りムラもほとんど起きません。
内藤
軽トラマニア小泉
いろんな商品を試したことがあればかなり驚くと思うよ。
輸入車も、一般に売られているガラスコーティングの施工はできます。特に輸入車だから国産車用が使用できないということはありません。
ただし、塗装が欧州車は硬いので、下地処理段階で苦労することが一般的です。もちろん、全くできないわけではなく、それなりに熟練した技術を持つ方であれば、滑らかでピカピカに仕上げることが可能です。
ガラスコーティングは下地処理が9割と言ってよいでしょう。その9割をどれだけ丁寧に仕上げられるかで、コーティングの出来が変わります。
もちろん新車のほうが使用車より状態がかなり良いので、そのままコーティングできる場合も少なくありません。
そこで、輸入車の中でも欧州車をDIYでコーティングするなら出来るだけ新車のうちに施工しましょう。
そして、ある程度使用しているなら、業者にお願いするのが良いでしょう。