こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
マット塗装(ツヤ消し塗装)は少し前ではハイパフォーマンスカーの塗装色のイメージでしたが、最近は国産車にも採用されるほか、ホイールにもマットカラーが塗装されています。
その影響からコーティング施工の有無について質問をされた方が掲示板でいらっしゃいましたので回答します。
手で触ると若干ザラザラするマットブラックになっています。マットタイプのホイールにガラスコーティングなどを行うと本来の色味が変わってしまうと、様々なネット記事に記載されており、ホイールコーティングの商品説明書にもその様な記載があるものが多いです。このようなタイプのホイールでもコーティングする方法があるか教えてください
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
そうすると、断られた理由もわかる。でも、絶対にガラスコーティングができないわけではない。この2つについて解説するね。
従来の塗装は、ツヤのあるピカピカした塗装ですが、最近はツヤの無い塗装が多くなっています。このツヤが無い塗装は、光の反射が大きくかかわっています。
塗装表面に光が当たると、光が反射して人の目に映りますが、ツヤがある場合は、一点集中で光が反射するのでツヤ良く見えます。
しかし、ツヤが無いマットカラーは光を乱反射させており、人の目に弱い反射光しか入らないため、ツヤが無いように見えます。
つまり、物体に当たった光が、角度を変えずにキレイに跳ね返るとツヤのあるキレイな塗装に見えます。この反射を正反射と呼び、反対にツヤが無い反射を拡散反射と呼んでいます。
内藤
軽トラマニア小泉
マットカラーの塗装表面は、細かい凸凹があるので汚れを抱き込みやすくなっており、凸凹に一旦汚れが溜まると落としにくい特徴があります。
そこで、汚れを落とそうと強く磨くと表面の凸凹が削られてツヤが出てしまう場合があります。
特に水垢や小キズが付着するとかなり厄介で、軽度な水垢なら専用洗剤で落とすことも可能ですが、酷くなると研磨剤が含有される水垢落としでなければ消えません。
しかし、マットカラーは、研磨剤を使うと凸凹が削られツヤが出てしまうので、汚れ落としはかなり慎重に行う必要があります。
内藤
軽トラマニア小泉
つまり、施工するプロは、キレイな仕上がりで無ければお金がもらえないだろ。
でもマットカラーに酷い水垢があると磨けない。かといってそのまま施工すると汚れを閉じ込めるかキレイな仕上がりにならない。
内藤
軽トラマニア小泉
でも、非常に薄い被膜だから通常はそのようなことは考えにくい。
でもコーティング剤の種類や塗布の仕方でムラができる。
するとツヤが出ることもないとは言えない。つまりコーティングの仕方がマットカラーは現れやすいんだ。
内藤
軽トラマニア小泉
防汚性に優れたコーティングをしない手はない。しかもガラスコーティングを施工すると耐スリ性能も高いからね。
内藤
軽トラマニア小泉
だからツヤが出るとか、色味が変わる事を心配する必要はないよね。
ただ、ツヤが出ることは無いけど、深みが出ることもある。
もとの発色がキレイに再現されるということかな。だからとてもきれいなマットカラーのホイールになるはずだよ。
マットカラーにガラスコーティングする場合、磨かないことが前提です。
汚れは薬剤だけで落とすようにしますから、汚れがひどい場合はかなり根気がいる作業になるでしょう。
また、薬剤を塗布して強く擦るのもマットカラーを傷めるので禁止です。
優しくキレイに落とせる薬剤を使用し、間違ってもコンパウンドが含有する商品を選ばないようにします。
コーティングを施工する場合、一番重要なのは水分が残っていないことです。
水分が残っていると、その部分が施工不良となり、ムラが発生します。
そこで、アルミホイールのようにデザインが複雑なパーツは、出来るだけクルマから取り外し、丁寧に水分を除去します。ブロアファンやコンプレッサーを使用して水を吹き飛ばすのが理想的です。
そして、水分が完全に除去できたらコーティング剤の塗布ですが、塗布のしやすい商品を選びます。
少量で伸びが良いと評判の商品を使用すれば、ムラなく均一に施工できるので、ツヤなしのままガラスコーティングの施工が完了できるでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
商品選びは、ホイール専用品が便利だよね。
ゼウスクリアは、ツヤ消しマットホイールに施工しても、艶も出ないため、最適だよ。多数の実績があるからね。