こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
未塗装樹脂パーツは、手入れが大変です。
シリコーンオイルなどで手入れをしても長く続かないので、塗装を検討される方も多いです。以下のような質問が掲示板でありましたので回答したいと思います。
車の未塗装樹脂パーツについて質問です。いつも洗車した後に、ウィルソンのハードフィルムコートを吹き掛けて黒さを保つようにしているのですが長持ちしません。なので、塗装を検討しています。必要な道具と手順を教えてください。
軽トラマニア小泉
でも、一つ気になるのが、使用しているハードフィルムコートなんだけど、メーカーの説明を見るとタイヤコートとしか書いてないんだよね。
使う場所も違うから黒さが長持ちしないのかもね。
内藤
軽トラマニア小泉
例えば、昔からあるアーマーオールの艶出し保護剤は、タイヤも未塗装樹脂も使用できる。
つまり、タイヤはゴムなので素材が違うよね。だから、商品説明と違う使い方で長持ちするかわからないよ。
内藤
軽トラマニア小泉
未塗装樹脂が白化対策には艶出し保護剤を使用するのが一般的ですが、その労力に比べ長持ちしないので塗装を選択される方も少なくありません。
もちろん、未塗装樹脂なので塗装していませんから、その上に塗装するのはそれなりに下地処理をしなければ難しいでしょう。
クルマに使用される未塗装樹脂は、PP(ポリプロピレン)が使用されます。このPP樹脂が使用される理由は、
などの理由です。しかし、PPは弱点もあり、耐候性が悪く、接着もしにくいほか、塗装もそのままでは密着せずにすぐに剥がれてしまいます。
また、樹脂なので柔軟性があることから、クルマのボディに塗装する塗料では、樹脂の柔軟性について行けずに割れる危険があるので、塗料選びも樹脂専用を使用する必要があります。
準備する道具としては、脱脂剤としてシリコンオフ、塗料の密着を高める密着剤、密着剤と塗料を強固にするプラサフ、そして塗料です。
プラサフと塗料は、樹脂の柔軟性に対応できる商品が必要で、市販でも樹脂専用塗料が販売されているのでそれを使用するとよいでしょう。
塗装方法は、樹脂を中性洗剤でよく洗い、ワックスなどの油分を落とします。
特に艶出し剤を使用していると、塗装しても「ハジキ(塗料を吹き付けた場所の一部分だけ塗装できずに弾く現象)」が起きるので入念に洗います。
水分を除去してよく乾燥させたら、ホコリなどをとります。
この時に、ホコリを静電気除去ブラシ(静電気で吸着させる)を使うと静電気もホコリと一緒に除去できてキレイに塗装できます。
塗装するパーツを置く場合、ホコリは上から下に落ちてくるので、立てて塗装するようにします。
そこで、スタンドを自作するか何かに立てかければホコリの付着を最小限に出来ます。
ここまで準備が整ったら、PPプライマーを吹き付けます。ミッチャクロンという商品があるのでそれを使用するとよいでしょう。
そしてミッチャクロンを塗布した場所が、目視でツヤがなくなり乾燥しているの分かったら、プラサフを吹き付けます。プラサフは3回に分けて塗装します。
乾燥後は、800番の水研ぎペーパーで表面を研磨して平滑にします。
その後水滴をとってからシリコンオフで脱脂します。
脱脂後は、同じく静電気除去ブラシでホコリをとり、希望の色を3回に分けて吹きます。
1回目はパラパラと塗装して、塗料にハジキなどの不具合がないか確認します。
2回目で、ある程度色が決まるように塗装して、塗料の説明にあるインターバルを置いたのち3回目の塗装で色を完璧に決まるように塗装します。
内藤
軽トラマニア小泉
あと下地処理がとても大変ということと、慌てると必ず失敗する。
もう一つ言うと、塗装は垂れる寸前まで吹き付けると最高の肌になるけど、そこが難しい。
内藤
軽トラマニア小泉
未塗装樹脂の白化を隠すために塗装するのは悪いことではありません。
しかし、樹脂本来の風合いは一般には難しく、どうしてもツルツルでピカピカの塗装表面になり不自然になります。
そこで、一般の方にも簡単に未塗装樹脂の黒さを長持ちさせる方法は樹脂コーティングを施工することです。
樹脂コーティングであれば、塗装のような繊細な作業が必要なく、黒い未塗装樹脂を復活させ長持ちさせます。
日本ライティングの樹脂コートなら、施工後3年間も新車の時のような黒い未塗装樹脂を保てます。
しかも施工は、洗車して脱脂した後にコーティング剤を塗布するだけなので、とても簡単に短時間で作業が完了します。
内藤
軽トラマニア小泉