こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
白化した樹脂パーツ(未塗装樹脂)は、古い車や手入れが行き届いていない車に見られ残念な気持ちになった方も多いはずです。
実は、バンパーやワイパー周りの樹脂パーツは、市販の復活剤などを使用すれば、樹脂の自然な状態に復活させることができます。
しかし、「未塗装樹脂を黒くする」視点で考え時に専用品のほかにも様々な手法(塗装、靴墨、タッチペン、染Qなど)があります。
この記事では、「樹脂パーツを黒くする」視点で各用品の施工後の黒さや光沢の特徴を解説します。
内藤
先日も友人がカー用品店に品定めに行ったら、商品の数が多すぎて選べずに帰ってきたという話を聞きました。
イメージとしては素材の黒さを復活させたいらしですが、施工後の黒さ、艶出しの程度がわからないと悩んだらしいです。
黒くするためには、どんな商品がよいのでしょうか?
軽トラマニア小泉
それだけ、未塗装樹脂部分の手入れに興味があるということだと思うよ。
まあ、多くある商品の中から選ぶには、どんな黒さが欲しいかだよね。
内藤
軽トラマニア小泉
しかも塗料を選ぶとしても、同じ黒でもカラーナンバーがいくつもあって、それぞれ黒さも違うし艶の程度も違う。
その友達がどんな黒さの程度を求めているかが重要だと思うよ。
内藤
軽トラマニア小泉
未塗装樹脂を黒く復活させる商品の定番といえば、昔からある艶出し剤です。艶出し剤には、老舗ブランドのほかにも、多くのメーカーから発売されてきました。
その多くは光沢を高めた商品から、艶を控えて黒さを蘇らせる商品まであります。
最近では、艶出し剤という商品より、黒さを復活させることを前面にアピールした商品が多くなりましたが、それでも黒さを復活させながら、艶を出す商品もあります。
これらの商品は、樹脂本来の黒色を変えることはありません。このように多種多様な樹脂のメンテナンス剤が登場したのは、ユーザーの要求が多様化したことが要因でしょう。
この艶出しには、水性タイプの艶出し剤から油性タイプまであるほか、最近では化学反応で長期間樹脂の黒さが持続する商品も販売されています。
艶出し剤には様々な商品が売られています。樹脂本体の風合いや色味を再現する商品から、本来の樹脂以上に黒く光沢を出す商品まであります。
しかし艶出し剤は、本来の樹脂の色までは変えられません。これは、昔からある艶出し剤も最近人気のコーティング剤でも同じです。
そのため、黒くするということは、樹脂本来の黒さを復活させることになります。
そして、樹脂本来の黒をレベル3としたときに艶出し剤を5段階で評価するならば、自然な風合いがレベル3、そして光沢を思いっきり出す商品ならレベル4といったところでしょう。
「靴墨を使用された方のツイート」を引用
樹脂部分がくすんだら靴墨を塗ればいいと聞いて。均一に塗るの難しい。 pic.twitter.com/uZcfKXfY91
— 虎王 (@tora_pannya) April 27, 2019
色褪せた無塗装外装樹脂パーツを見目麗しくするのに、アー◯オール等を使わず「靴墨」を使う方法が有ることを知り、年季物グースのチェーンカバーで実験。
表面を脱脂後塗り込み、乾燥前はてらてらwですが、乾くと自然な半ツヤ黒に♪
靴墨の「染める」作用が良い方向に効いているみたいです♪ pic.twitter.com/3tjkjKQaJt
— ぺ エ ス け (@ponta_clio2RS) December 24, 2017
未塗装樹脂が白化した場合、昔から靴墨を使用して黒くする方法があります。
靴墨には、油性クリームと乳化性クリームがあります。油性クリームは、油分により表面に強い被膜が形成され、光沢を出すのが特徴です。
そして乳化性クリームは、成分に水分が含まれているため、皮革に浸透して潤いを与え、自然な風合いに仕上げます。
もちろんこれは、靴に使う場合を想定した商品なので、樹脂に対してどれだけ効果があるかは未知数です。
しかし、100均にも靴墨が売られているので、お手軽さからチャレンジする人がいます。
実際に、チャレンジされた方の様子をみると、靴墨はムラになりやすいようです。
また、簡単なようでも用途が違うことから、黒くするまでには何回か塗布しなければならないようです。
靴墨は、昔からタイヤワックスに使う人もおり、黒さを復活させる用品として重宝してきました。
そして未塗装樹脂の白化対策にも使用できますが、その黒さレベルは使用する靴墨にもよります。
そこで、未塗装樹脂本来の状態をレベル3としたときに、靴墨を使用したレベルを解説します。
乳化性クリームは、革靴を自然な風合いにする商品なので、光沢や黒さは本来の靴の状態を上回ることはありませんのでレベル3程度でしょう。
しかし、革靴用のワックスと呼ばれる油性クリームを使用すると、本来の樹脂より光沢を出すことができ、黒さも増します。
そのため、靴クリームの中でワックスを使用すると黒さレベルは4程度まで上がるでしょう。
靴墨のように染める商品として人気なのが染Qです。この商品は、塗装するように対象物に吹き付けて施工します。
塗装の場合、対象物の表面で硬化するのに対し、染Qはナノ単位の粒子が表面だけでなく内部まで浸透してしっかり密着するので、素材の質感を損なわないのが特徴です。
染Qを樹脂パーツに使用すると、白化した部分を自然な風合いで黒く戻すことが可能です。
ただし染Qは、一般の塗装と同じく樹脂への密着を高めるために密着剤の塗布が必要です。
また、塗装を実施する環境にも影響されやすく、埃や虫などの付着にも注意する必要があります。
ただ、風合いは自然な黒さが再現できるほか、艶が必要なら染Qの保護ツヤだしを最後に塗装すれば、光沢のある仕上げも可能です。
染Qは、樹脂本来の黒さを復活させ、樹脂のような艶消しの黒に復活します。
質感を損なわずに、塗装というより染めているので、風合いは樹脂本来の感じを出します。
樹脂本来のレベルを3とした場合、染Qはレベル3の黒さレベルでしょう。
黒く戻す方法には、黒い塗料で塗装する方法もあります。
塗料には「ツヤあり」と「ツヤ消し」の2つから選べるのと、同じ黒でも塗料の配合で色味が異なることから、自分好みの色に塗り替えられるのも特徴です。
色を自由に変えられるメリットがありますが、塗料を均一に吹き付けることで滑らかな仕上がりになるため、樹脂の風合いがなくなるデメリットもあります。
また、クルマの樹脂にはPP(ポリプロピレン)が多く使用されているため、塗料の密着が悪いことで知られています。
そのため、密着剤を使用して塗装しなければ、せっかく塗装してもすぐに剥がれてしまうことがあります。
黒くする方法の中で、一番黒くできるのが塗装です。そのレベルは未塗装樹脂本来をレベル3としたなら5段階評価の中でレベル5に相当するでしょう。
ただし塗装する場合、使用する塗料の色により黒さレベルは異なります。クルマの外装色の黒に塗装すれば、ツヤも黒さも最高ランクです。
しかし、塗装する塗料にフラットベース(艶消し)が含まれる商品を使用すれば、樹脂のような塗装も可能です。
ただし、その黒さの程度を変えるには、プロの塗装業者でなければ難しく、一般に市販されている商品では、樹脂の風合いを超える黒さになることがほとんどです。
内藤
また色合いや光沢の状態も使う用品によって変えられるので、どんな状態にしたいか決まれば商品を選べますね。
軽トラマニア小泉
好みもあるけど未塗装樹脂の質感を大切にしたいのか、それとも全く違う風合いにしたいかを考えたほうがいいよね。
内藤
軽トラマニア小泉
それじゃあ、未塗装樹脂を黒くする方法で光沢がある黒と自然な風合いの黒でどんな違いがあるのか、そしてそれぞれの方法を解説するよ。
未塗装樹脂を黒くする場合、光沢のある艶やかな状態にする方法があります。
これは一般的に、濡れたような見た目ともいわれていますが、ツヤが出る用品でも仕上がりはそれぞれ異なります。
特に、塗装は一番ツヤを出せる方法ですが、風合いは樹脂とは異なってきます。
見た目はボディの塗装と同じ風合いになるので、光沢が出たことで目立つパーツに変化します。
その反対に艶出し剤では、未塗装樹脂の素材の風合いをそのままに光沢を出すので、塗装に比べて自然な光沢であることがポイントです。
艶やかな黒を求めるなら、黒く塗装するのが一番です。しかし、風合いは未塗装樹脂とは全く変わること認識しておく必要があります。
樹脂の風合いを損なわずに深みある光沢を出したいなら、シリコーンオイルが含まれる艶出し剤が人気です。
これらの商品は、保護被膜により光沢が最大限発揮されるので、未塗装樹脂が本来持っている黒さ以上に光り輝きますが、塗装のようなヌルっとした光沢とは違うので、風合いを保っているのが特徴です。
内藤
軽トラマニア小泉
そしてその多くは水溶性だから、それほど耐久性は期待できないかな。
先程紹介した、樹脂用艶だし剤は、過度な光沢があり敬遠する人も多くいます。そこで最近は、樹脂本来の自然な風合いに黒くツヤを出す商品が多くなりました。
自然な風合いを出す艶出し剤なら、新車のような未塗装樹脂になり、過度な光沢が見られません。しかし、しっかりと黒さを強調して未塗装樹脂本来の姿を復活させるメリットがあります。
自然な風合いを出す商品に、樹脂用コーティング剤が販売されるようになりました。
樹脂本来の質感を復活させ、しかも長期間その状態をキープさせる商品です。
また、コーティングにも様々な種類が販売されており、持続期間も6カ月という商品が多くなっています。
そんな中、日本ライティングの販売する樹脂コートは、付属のメンテンナンス剤を使用することで、約3年間コーティングが持続します。
自然な風合いと発色なので、新車の未塗装樹脂の状態が復活します。
未塗装樹脂を黒く復活させたいけど、テカテカしすぎるのはちょっと嫌だという方なら、自然な風合いを出すコーティング剤はお勧めです。
施行記事はこちらをご確認ください。
内藤
軽トラマニア小泉
だから、自然な風合いを復活させたいなら、樹脂コーティング剤は最適かな。
内藤
それで、一つ教えてほしいのですが、未塗装部分をどんな方法で黒くしたらよいか迷った場合、どのように選択すればよいのでしょう。
軽トラマニア小泉
例えば、ピカピカに光沢を出したいのか、それとも、光沢を抑えた方がよいかといった感じかな。
内藤
そういう方のかたのために、選び方のアドバイスはありますか。
軽トラマニア小泉
未塗装部分を黒くしたい場合、光沢を重視するのか、自然な風合いを求めるのか、それとも黒さを求めたいのかで商品選びは変わってきます。
光沢は好みの問題ですが、実際に自分のクルマに施工してみないと実感がわかないという方もいることでしょう。
そのような場合は、安価な光沢復活剤から試してみるとよいです。
なぜかというと、黒くできる商品や光沢が出せる商品には数百円で済むような比較的安価な商品が多数あるからです。
安い商品であれば、施工して自分好みで無ければ違う商品を選んで使用しても、それほど金銭的に負担はありません。
黒さに関しても、同じように試してみるとよいでしょう。自然な風合いで黒くできるのか、それとも光沢がある黒さが艶出し剤で施工できるのかといった具合です。
商品ラベルには、商品の特徴が記載されていることがほとんどです。
その特徴ごとに、安い製品で試すことで、自分好みの黒さや光沢がどの商品キャッチフレーズにマッチしているか知ることができるでしょう。
そして、次は効果が長持ちする自分の好みの光沢に近い商品を探すとよいでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
今回もありがとうございました。
未塗装部分を黒くするには、昔からある艶出し剤、塗装、長期間黒さが続くコーティングがあります。
そして、ユーザーが選ぶ場合に気になるところが光沢の程度でしょう。
最近は、光沢も自然な風合いと発色が売りの樹脂本来の黒さが復活できる商品があります。
どの程度の光沢が良いかはユーザーの好みですが、黒さに悩んでいるなら、新車時の黒さに復活できる商品を選ぶのが自然な姿で間違いないでしょう。
日本ライティングから販売されている未塗装樹脂のコーティング剤はこちら