アイキャッチ引用元:なおぽんさん
こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
ヴォクシーは、ノアの姉妹車として販売されていますが、ノアに比べてドレスアップされたデザインなので、若い人にも人気があります。
もちろん、ヘッドライトもカスタム材料として、過去から様々な手法が取り入れられてきました。そこで、初代から現行モデルまでどのようなヘッドライトが採用され、カスタムがされてきたのか詳しく解説します。
目次
内藤
自分好みにカスタムする人も多くて、ヘッドライトのカスタムについて多くの相談を受ける中で、ユニット自体をカスタムしたいという人も多く感じます。
「人と違うカスタムをしたい」という相談をよく受けるのですが、どう答えたらよいか助言して欲しいです。
島田
内藤
島田
初代60系ヴォクシーは、ライトエースノアの後継モデルとして2001年11月から発売が開始されました。
姉妹車のノアとはデザインがかなり異なり、エキサイティングなスタイルが特徴でした。
そのため、若い世代から高い支持を得ることになり、カスタムパーツも豊富に販売されています。
初代60系ヴォクシーのヘッドライトは、前期と後期で少し異なります。
前期ではロービームにH4ハロゲンバルブ、または純正HIDのD2Rバルブが採用され、ハイビームにはHB3ハロゲンバルブ(純正HID仕様車のみ)となっていました。
そして後期型は、ロービームに水銀を使用しない環境にやさしいD4Rを採用したHIDとなったほか、ハロゲンモデルにはH4からH11に変更されています。(ハイビームは同じHB3バルブ)
内藤
島田
内藤
島田
あと最悪はバラストが壊れる危険もある。
D4というバルブについてまとめた記事はこちらです。
https://www.zwebonlinestore.com/blog/hid/2101/
2代目70系ヴォクシーは、2007年にフルモデルチェンジを行い登場しました。先代を踏襲する5ナンバーサイズで、さらにデザインは人気のあった煌を2008年に登場させました。
煌は、カスタム要素が強いグレードとして知られ、多くの方たちから人気を集め、2代目ではグレードが煌から煌Ⅲまでバージョンアップしています。
ヘッドライトには、初代後期と同じハロゲン仕様とHID仕様の2種類のグレードが用意されていますが、ロービームにプロジェクター式を採用したので、それに伴いHIDはD4Sのバーナーに変更されています。(ハロゲン採用モデルはH11バルブで変わりありません)
このほか、2012年のマイナーチェンジで登場した「ZS煌Ⅲ」では、メッキ処理したヘッドランプガーニッシュが装備され、さらに翌年にプロジェクターヘッドライトのメッキ処理されたリングが、シャンパンゴールドリングに変更され、カスタム要素の強いグレードとなったのが大きな特徴です。
3代目80系なるヴォクシーは2014年に登場し、数回のマイナーチェンジを繰り返しています。
マイナーチェンジでは、先進安全技術の取入れや特別仕様車のラインナップなど、多くの変化がありました。そして、ヘッドライトも同じく3代目発売当初と現在販売されるヴォクシーとでは大きく異なっています。
3代目80系発売当時は、ロービームにH11ハロゲンバルとLEDを採用した2種類が用意され、ハイビームには、どちらのタイプにもHB3が採用されていました。
2017年におこなわれたマイナーチェンジでは、プリウスにも採用された1眼でロービームとハイビームが切り替えられるBi-Beam LEDヘッドランプ(オートレベリング機構付)が搭載されます。
これにより、ヘッドライトの小型・軽量化ができ、しかも今までのLEDより1.6倍の明るさを持つLEDが搭載できました。
世界のトヨタは2022年1月、8年ぶりにミドルミニバン「Voxy(ヴォクシー)」のフルモデルチェンジを行い発売しました。
人気のミニバン「Voxy(ヴォクシー)」のモデルチェンジは多くのファンやメディアを注目させました。
新型Voxy(ヴォクシー)のヘッドライトについては、別の記事で詳しく解説していますのでこちらを御覧ください。
内藤
島田
内藤
島田
初代60系ヴォクシーが登場した当時の最先端ヘッドライトはHIDでしたが、社外HIDキットの販売は少なく、しかも製品としてのクオリティーも悪いものしかありませんでした。
そのため、ハロゲン仕様車は、高効率ハロゲンバルブに交換するのがカスタムの主流でした。
それでも、2005年頃になると、HIDキットも優れた製品が発売されるようになり、ハイビームとロービームをHID化するカスタムも見られました。
そして現代では、LEDバルブが主流となっているので、初代ヴォクシーでは、できなかったLEDバルブでのカスタムが可能となりました。
2代目70系ヴォクシーには、HIDと相性が良いとされるプロジェクタータイプになりました。
しかし、純正で採用されていたD4Sのバーナーは、定格電圧が42Vだったので、ハロゲンタイプより明るいとはいえ、HIDにしては暗いバルブでした。
そこで、純正バーナーより明るい純正交換タイプのバーナーを取り付ける人が増えるようになります。
またHIDは、ケルビン数によって白い光から青い光まで選べるので、明るさを求めるというより、ショーカーのイメージに近づけようとドレスアップ重視のHIDバーナーを選ぶ人が増えました。
そして、2代目70系の最終モデルが発売される2014年頃になると、LEDバルブもかなり発売されるようになり、ハイビームのハロゲンバルブをLEDバルブに交換する人が増えるようになります。
しかし、当時の明るさはHIDには遠く及ばないことから、特に海外製の安いLEDバルブを装着すると明るさがあまりにも足りないことから、高効率ハロゲンバルブに戻してしまうユーザーも少なからずいました。
3代目80系ヴォクシーでは、ヘッドライトにLEDが採用されるようになり、それに伴い明るさを変えるカスタムができなくなります。
というのも、純正LEDヘッドライトは、ヘッドライトユニットに取り付けられており、光源を交換することを想定して作られていないからです。
そのため、純正LEDが暗いからと、社外品LEDに交換することができません。
そこで、ユーザーが選んだのは、ヘッドライトの明るさを追求するカスタムではなく、デザインや光らせ方を工夫するカスタムです。
そのヒントは、純正の煌グレードのヘッドライトでした。
それは、ヘッドライトインナーの色を変えることで、独特のフェイスを作り出し、多くのカスタムショップなどでヘッドライト内を独自の塗装でカスタムした商品が発売されます。
同時に、ヘッドライト内に、イカリングなどを配置して、光方を見せるヘッドライトカスタムが主流となっています。
内藤
島田
ただ、初代はもうそれほど走っていないから、需要はそれほどないかもね。
内藤
島田
当初、ヴォクシーもヘッドライトカスタムは明るさを求める手法が主流でした。しかし、現代ではヴォクシーのヘッドライトカスタムは大きく様変わりしています。
特に3代目となる現行モデルのLEDタイプでは、ヘッドライトを明るくすることは難しいので、明るくするより見せるカスタムに変化しています。
この見せるカスタム手法は、カスタムショップやカー用品メーカーで純正ヘッドライトをショップ独自の方法でカスタムします。
主なカスタム方法としては、インナーをブラックアウト化し、プロジェクターにイカリング装着するなどほか、純正ではロービームだけプロジェクターですがハイビームもプロジェクター化するなど、様々な方法でカスタムされています。
デザインは、ショップごとで多くのデザインを発売しており、ユーザーはデザイン選びに苦慮することも少なくありません。
また、最近のヘッドライトは昔のヘッドライトと異なり、ヘッドライトの点灯動作もコンピュータにより管理されています。
そのため、自分でヘッドライトをショップデザインのようにカスタムするには、かなりハードルが高くなってしまいました。
内藤
島田
それより見せるカスタムは、万人受けしない面もあるから、LEDライトを手軽に明るくできる商品が販売されることを望んでいるユーザーのほうが多いだろうね。
内藤
ヴォクシーは、家庭を持つ人だけでなく若い人にも人気があるクルマで、カスタムされる方も多くなっています。
初代60系から、80系モデルまで非常に速いスピードでヘッドライトが進化し、それを追いかけるようにカスタムも進化してきました。
ヘッドライトのカスタムといえば、明るくすることが主流だった過去とは異なり、LEDの登場で様々なカスタム手法が選べるようになりました。
このような時代の変化に伴い、ヴォクシーのヘッドライトに個性を出す人が増えています。