アイキャッチ画像引用元:日産
こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
日産ノートは、コンパクトでありながら広い室内空間を持ち、しかも走りも楽しめることから幅広い方々に支持されています。
特にe-powerが搭載されたノートは、走行にはモーターのみを使用するので、その走りは電気自動車そのもとして人気です。
デザインもモデルチェンジごとに洗練され、近未来的なデザインへと進化してきました。
特にフロントフェイスを決めるヘッドライトデザインは、初代が当時あまり見られなかった大型ヘッドライトを装着し、そして2代目では奇抜な形状のヘッドライトに進化し、3代目では薄く近未来的なデザインを採用してその時代を先取りしてきました。
そんなヘッドライトもハロゲンバルブやHIDを採用し、現行モデルではLEDをオプションにしてアダプティブヘッドライトも用意されています。
今回は、ノートのヘッドライトにスポットをあて、今までの変化、そしてカスタム方法について詳しく解説します。
目次
内藤
ただ、中古車で購入するときにヘッドライトのカスタムを見据えてハロゲン仕様を購入したらしいんですが、エンジンルームが狭くてどうすればよいか悩んでいるんですよ。
島田
内藤
島田
E12 ノートだね。確かに狭いよ。E11や現行のE13も狭いけど、E12は外すパーツもあるからね。
内藤
島田
初代E11ノートは、2005年1月に登場しました。
コンパクトカーのホンダ・フィットやトヨタ・ビッツが攻勢を強めている中での販売でしたが、後席も広く取られた車内や視界が広く運転がしやすい設計で瞬く間に高い人気となりました。
また、使い勝手を考えた4つの収納モードを持つ「2段マルチトランク」は、室内を効率的に使用できるだけでなく、荷物を一緒に載せたくない場合にも大いに役に立ち、好評を得ていました。
エクステリアデザインも、日産が「ホッとする、ニコッとする、ハッとする」デザインをテーマにしたことや、スポーティーな装いのライダーをラインアップに加えたことで幅広い方たちに支持されました。
特にフロントデザインで目を引くのが大型のヘッドライトで、一目でノートわかるデザインが特徴です。
光源には、オートレベライザー付きのHID(D2R)とマニュアルレベライザー付きのマルチリフレクター式H4ハロゲンバルブが用意されています。
そして、HID仕様車は、暗くなると自動で点灯するオートライトシステムが用意されましたが、この装備はハロゲン車もオプションで選べました。
2012年9月に2代目E12ノートを発売開始し、登場から僅か2週間で受注台数21,880台という高い人気になりました。
その理由の一つとして、新開発の直噴ミラーサイクルエンジンと高効率スーパーチャージャーを組み合わせたことで、キビキビとした走りと当時ガソリン登録車クラスNo.1の低燃費を実現したことがあるでしょう。
エクステリアデザインも、大幅に改善され、空力特性を高めたスタイリッシュなスタイルが特徴です。
また、ヘッドライトとフロントグリルの繋がるデザインも特徴的であり、特にヘッドライトの形状は独特で、スポーティーさを強調しています。
搭載されたパワーユニットと特徴的なスタイリッシュなデザインが評価され「2013年次RJCカー オブ ザ イヤー」を受賞しています。
2016年には、ガソリンエンジンで発電し、100%モーターで走行するe-powerをノートに搭載しました。
従来あるハイブリッドとは全く異なる、ワンペダルで加減速出来る走行が好評で、発売から僅か3週間で2万台の受注を超える人気でした。
ヘッドライトに話を戻すと、当初H4ハロゲンバルブが用意されましたが、2014年のマイナーチェンジからロービームにLEDヘッドライト、ハイビームにHB3ハロゲンバルブをグレードごとで用意し、オプションでもLEDヘッドライトをチョイスできるようにしています。
また、マイナーチェンジからハロゲン仕様車は、ロービームにH11ハロゲンバルブ、ハイビームにHB3ハロゲンバルブに変更されています。
2020年3代目となるE13ノートが誕生します。
初代(E11)からのコンセプトである軽快な運動性能と使い勝手の良さを継承し、さらに先代で搭載されたe-powerを進化させて今までより力強く、そして加減速のしやすさを向上させて登場しました。
大きな目玉は、第2世代のe-powerのほかに、コンパクトカー初となるプロパイロット搭載で、しかも日産車初となるナビゲーションと連携可能になるナビリンクを搭載しました。
先進技術だけでなくデザインも大きく変化し、特にフロントヘッドライトを薄くして、日本の伝統工芸の組子からインスパイアされたパータンのフロントグリルと一体感あるデザインは特徴的です。
さらに、メーカーオプションの4連LEDヘッドランプと組み合わせると近未来的なデザインが際立ちます。
ヘッドライトは、通常はH4ハロゲンヘッドライトが標準装備ですが、すべてのグレードでLEDセットオプションを選べば、前走車や対向車がいても迷惑にならない配光にし、視界を広く且つ明るくするアダプティブヘッドライトも装備されます。
E13について詳しくはこちらで記載しています。
内藤
ということは、新しくても古くてもヘッドライトバルブにハロゲンが使用されているなら交換できますね。
島田
初代E11ノートは、エンジンルームに比較的スペースがあるので、ハロゲンバルブ交換は安易にできます。
まずはボンネットを開けて、ヘッドライト裏側にあるコネクターを探しましょう。
ヘッドライトユニット裏にあるコネクターを真っすぐ引き抜き、その後バックカバー(ゴムキャップ)を外します。
バックカバーが外れると、ハロゲンバルブが見えるので、ハロゲンバルブを留めているリテーニングスプリング(止め金具)を図の矢印の部分を押しながら外します。
あとはハロゲンバルブを取り出します。取り付けは逆の手順で行います。
E12ノートの場合、2014年のマイナーチェンジを境にハロゲンバルブの種類が変わったほか、ガソリンモデルとe-powerとでヘッドライトバルブ交換方法が大きく異なります。
一番大きな違いは、2014年以前のモデルは、H4ハロゲンバルブなのでロー/ハイ共通のバルブでしたが、マイナーチェンジ後は、ロービームとハイビームが別のハロゲンバルブになりました。
このほか、e-powerではラジエーターリザーバータンクを外してスペースの確保が必要です。
H4ハロゲンバルブの交換方法は、初代(E11)と同じなのでここでは、マイナー後のガソリンモデルとe-powerの2つの交換方法を解説します。
ロービームのバルブは、ヘッドライト外側のハロゲンバルブなので、ヘッドライト後ろの外側に注目します。
ヘッドライト裏にあるカバーを取り外します。
ソケットを反時計回りに回してユニットから引き抜きます。
バルブソケットからコネクターを切り離しますが、この時にツメを押しながら外します。
取り付けは逆の手順で行います。
ハイビームはヘッドライトの内側になるので、ヘッドライト裏側の内側部分に注目します。
ヘッドライト裏のカバーを外します。
ソケットを反時計回りに回してユニットから抜き取ります。
カプラーのツメを押しながらソケットから切り離します。
取り付けは逆の手順です。
e-powerの場合、バルブ交換には後方スペースを確保するため、エンジン冷却用のラジエーターリザーバータンクと、インバーター冷却用のリザーバータンクを外す作業から始めます。
この作業は、ハイビームもロービームも共通です。
運転席側にはエンジン冷却用、助手席にはインバーター冷却用のリザーバータンクがあるので、それらを図のようにボルトを緩めて外します。
この時にホースを絶対に外さないようにします。
ヘッドライト裏側のカバーを外します。
ソケットを反時計回りに回してユニットから抜き取ります。
ツメを押しながらカプラーを抜き取ります。
取り付けは逆の手順です。
E13は、E12ほどではありませんが、エンジンルームは狭いので作業は注意して行います。
ボンネットを開けてヘッドライト裏側を確認し、コネクターを外してからカバ―を外します。かなり狭いので、焦らずゆっくり作業しましょう。
リテーニングスプリングの左右を指でつまみ内側に縮めると外れます。あとはバルブ抜き取ります。
取り付けは逆の手順で行います。
内藤
島田
でもE13ノートは、最初からe-power搭載で設計されているから、2代目よりは簡単。
内藤
島田
だから初代と2代目しか一般には外さない方がいい。どちらも基本は同じだから、基本的な外し方について解説するね。
バンパー外しの基本は、大きく分けてグリル上部、フェンダー内、そしてバンパー下部の3カ所を外すとバンパーが外せます。
これらの部位をよく確認して、ボルトやビス、そしてクリップを全て外すようにします。
グリルアッパーを留めているクリップを5個外します。そして6カ所嵌合で留まっているので、グリルアッパーを引き上げながら外します。
マイナスドライバーを使用し、グリル左右2カ所にあるターンファスナーを外します。
グリル上部にある嵌合2カ所を外します。
画像の赤丸部分にあるクリップを4個取り外し、ラジエーターアッパーシールを外します。
ラジエーターアッパーシールは、左右の黄色い円のラジエーターサイドシールの嵌合を外して内部に落とし込みます。
図は、わかりやすいようにグリルを外した状態です。
グリル下部に8カ所嵌合がありますので、裏側から前方に向けて引き抜くように外せばグリルが外せます。
タイヤハウスの黄色丸内にあるトルクスネジを外してフェンダーライナーをめくります。そして赤丸の位置にあるボルトを外します。
左右にある2本のトルクスネジを外します。
下側に左右1本ずつあるトルクスネジを外します。
赤丸の中にあるクリップをすべて外します。
バンパー下部のトルクスネジとクリップをはずしていきます。
グリルが止まっていた奥にある赤丸のクリップを2カ所外します。
あとはバンパーとフェンダーの接合部分を引っ張って外し、バンパーを引けば外れてきます。
フロントバンパーが外れれば、ヘッドライトの全容がわかるので、何所でボルト留めされているか確認します。
ノートの場合、初代E11も2代目E12もボルト3本で止まっていますが、脱落防止のために、小さな穴に嵌っている部分があるので、ボルトが外れても、強引に外さないように注意しましょう。
また、ヘッドライトユニットには、ヘッドライトバルブやウィンカー、そしてポジションランプのコネクターがあるので、忘れずに切り離してから取り外すようにします。
内藤
それらの対処方法でよいものがあったら教えてください。
島田
ユニット内に結露ができる原因は、外気温とユニット内の温度差によって起きる不具合とシーリングの不具合の2種類に分けられます。
通常、ユニット内の温度差が起きないように、通気口をヘッドライトユニットに設けて温度と湿度管理を行いますが、長く使うと通気口がホコリやゴミなどで詰まることがありますから、先ずは通気口の詰まりを確認します。
もし、バルブ交換した後に結露が発生している場合は、ゴムキャップの取り付け不備が考えられます。
バルブ後ろのゴムキャップがキチンと嵌っているか確認しましょう。
そして、これらを確認しても異常が見られなかった場合は、ヘッドライトユニット自体のシーリングが不具合を起こしている可能性がありますから、ディーラーなど整備工場に相談しましょう。
ヘッドライトで多いのが黄ばみの発生です。
これは長く使用するほど黄ばみが発生しますが、ヘッドライトレンズがポリカーボネート製で紫外線に弱いためです。
もちろんメーカーも製造過程で紫外線の影響を受けないようにコーティングしていますが、長い時間が経つとコーティングも劣化し、紫外線で黄色くなってしまいます。
そこで、黄ばみが発生したら、市販のヘッドライトクリーニングを使用しましょう。
専用キットに入っているクリーニング剤は、ヘッドライトを研磨してクリア層が出て綺麗になります。
しかし、そのままではまた黄ばみが発生するので、ヘッドライト専用のコーティング剤を使用しましょう。
内藤
島田
安心と安全、そして快適なドライブのために明るいヘッドライトにするカスタムがいいよね。
この他にも見せるカスタムもあるから、どのようなカスタムがいいか解説するよ。
ヘッドライトのカスタムは、昔は明るくすることでした。
初代ノート(E11)が登場した2005年は、まだLEDバルブで明るくするパーツはなく、HIDキットによるカスタムが主流でした。
ただし、取り付けには専門ショップで取り付けるため、取り付け工賃がかかることから、あまり広く普及はしませんでした。
そして、2代目E12が登場する頃になると、LEDバルブも市販されるようになり、ハロゲンバルブから交換する方が増え始めます。
また、明るくするだけでなく、ヘッドライトに取り付けるアイラインも多く普及しました。
特に、純正でHIDやLEDを装着すると明るさを変えるより、見た目の雰囲気を変えるカスタムに人気が集まり、ノートのオーナーもエアロパーツ同様に、ヘッドライトに加飾してカスタムしています。
内藤
島田
ヘッドライト下部にキレイなイルミを取り付けましたね。ルノーを意識してブルーにしたところ素敵で、ルーテーシアのようでかっこいいです。
イルミネーション一つでクルマのイメージが大きく変わる良いカスタム例と感じました。
細かいカスタムですが、アイライン装着でヘッドライトが薄くなり凛々しい顔つきになりましたね。
同時にグリルをカーボン調にしてエンブレムをつや消しにしたことで、アイラインの効果を高めていると感じました。
非常に特徴的なデザインのヘッドライトですね。内部にいくつのイルミネーションが入っているのでしょうか。
凄いですね。また、アイラインの色もボディ色と違うブルーでアクセントとしているところもこだわりが感じられました。
イカリングを上下に挟むLEDが見事なヘッドライトデザインですね。明るさも均一でブレがないのが素晴らしいです。
暗闇でライトを付けたこの画像では何のクルマかわからないけど、とてもかっこいいクルマであることが間違いないと認識させる一枚でとても素敵です。
ノートのヘッドライトは、E11から現行のE13までハロゲンバルブを使用したグレードがあります。
E12ではH11ハロゲンバルブが、E13はオプションでLEDを装着しない限りは、H4ハロゲンバルブですから、LEDバルブで明るくすることが可能です。
ただしノートは、スペースが狭いことから、どのLEDバルブでも取り付けられるわけではなく、ある程度の大きさのLEDバルブしか取り付けられません。
日本ライティングでは、ノートにも取り付けられる専用LEDライトをラインアップしています。