こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
中古車を購入された方がコーティングについて以下のような質問をされていました。気になる内容でしたので回答をお願いします。
中古車を買ったのですが、外観がとてもきれいです。 表面もヌメヌメ、ツルツルして水を弾きます。
新車時で、コーティング等なにもしてなくても、ヌメヌメ、ツルツルして水を弾きますか?それとも、何かコーティングしてある状態なのでしょうか?
素人ゆえ判断が出来ません。判断方法はありますか。
①このような状態の車に、市販のガラスコーティングするのは危険でしょうか?
②ワックスを定期的に塗るだけに、とどめた方がいいでしょうか?
③水洗い洗車のみにした方が、良いでしょうか?
とてもキレイな外観であまりに勿体なく、キレイに保ちたいので、とても悩んでいます」
島田
新車の場合、購入時にコーティングのオプションを選ばなければ、素の塗膜のまま納車されます。ディーラーでは納車前に水洗いはしますが、ワックスをかける店舗はほとんどありません。
そして納車後は、洗車やワックスがけは避けたほうが良いという説が昔はありました。その昔、クルマの塗料には、ラッカーやエナメルを使用したシンナーが乾燥して硬化する塗料を使用していました。
20世紀に入りアメリカで自動車産業が開花するのですが、その頃の自動車塗料は油性塗料を使っていました。
エナメルなどの油性塗料は耐候性に乏しく、塗料が乾くのに数週間もかかるため生産が極めて困難な状態でしたが、1923年にデュポンが開発した低粘度ニトロセルロースを使ったラッカーと吹き付け塗装法の開発により、それまでとは比較にならないほど生産を高めることが可能になり、自動車産業は急速に成長を遂げます。
その後、塗料も進化を遂げて焼き付けて塗料を硬化させるタイプに変化しました。つまり、現代の塗料は熱で硬化します。乾燥後は塗膜形成されているため、ワックスがけやコーティング施工も問題ありません。
内藤
島田
新車時で、コーティング等なにもしてなくても、ヌメヌメ、ツルツルして水を弾きますか?それとも、何かコーティングしてある状態なのでしょうか?
中古車を購入すると、外観がキレイに磨き込まれていることがほとんどです。
ましてや、年式が新しく走行距離も少ないと、なおさらキレイになっています。その理由は簡単で、中古車店がキレイに洗車しているからです。
中古車店は、店頭に並べておく時にも洗車してワックスがけをしている場合があります。つまり、展示車はどれもピカピカにしています。
そして、実際に見積書を見ると『納車費用』という項目があるはずです(店舗によって納車準備費用など名目が変わる)
この納車費用の中に、内外装の洗車も含まれており、この時に中古車店などが使用する特に綺麗に見えるワックスを使用します。
つまり、中古車として購入すると、かなりツヤがありピカピカして撥水性能も高いことがほとんどです。
内藤
島田
①このような状態の車に、市販のガラスコーティングするのは危険でしょうか?
③水洗い洗車のみにした方が、良いでしょうか?
新車や中古車を購入すると、塗装面が濡れたようなキレイな状態です。
その場合は、コーティングが施工されたクルマなのか店舗で確認してみましょう。もしコーティングしている場合は、施工時期を書類などで示してもうことです。
施工時期、コーティングの種類がわかれば、メンテナンス方法やコーティングの持続期間を把握できるので購入後もメンテナンス(コーティング施工車)に迷うことはありません。
また、施工済みのコーティング以外に気になるコーティングがあれば、一度コーティングを剥いで再施工も選択肢として考えられます。
②ワックスを定期的に塗るだけに、とどめた方がいいでしょうか?
塗装表面は、常に汚れやキズが付きやすい環境におかれているので、それを守るためにもワックスよりコーティングが有効な手段といえます。
ワックスを長年使用している方も多いでしょう。また、ワックスのツヤの素晴らしさや、ワックスがけでツヤが蘇る感覚が好きな方もいます。
そのような方でも納得できるのが最近のガラスコーティングです。ワックスに引けを取らないほどツヤツヤになり、しかもそのツヤがいつまでも続きます。
現在、ワックスがけして間もない状態であれば、次のワックスがけの時期にワックスではなくガラスコーティングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ワックスにはない汚れの付着の少なさと汚れ落としの簡単さに驚くはずです。ワックスを常にかけることが好きな方であれば、ガラスコーティングの施工はそれほど大変ではないでしょう。
内藤
島田