こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
日本ライティングといえば、LEDバルブをはじめとするライト関連商品が一番売りの商品です。近年は純国産・日本製のLEDバルブを多くの方に認知していただき、一般ユーザー様だけでなく自動車関連のプロの方々からも品質の高さを評価いただき、大好評の商品となっています。
安価な海外製品が巷に溢れる中で、価格ではなく品質で商品を選んでいただいた皆様には本当に感謝してもしきれない想いです。ありがとうございます!!
目次
さて、今回は弊社の人気商品でもあるLEDバルブの中から、バックランプ用のLEDバルブをご紹介します。
僕の友人でもあり、このブログで検証を手伝ってくれている整備士の鈴木も日本ライティングはヘッドライトとフォグランプしか販売していないと思っていたらしく、バックランプ用のLEDバルブが販売されていることにびっくりしていました。
バックランプはヘッドライトランプやテールランプ、ポジションランプ、ウインカーやライセンスプレートランプ(ナンバー灯)などと比べて、あまり注目されていないランプかもしれません。
しかし安全に関わるものとしてはヘッドランプと同じくらい重要なランプです。今回は、スバルのアウトバック(BP型)とルノーのカングー(KC型)を用いて、取付け方法や交換前と交換後の明るさ比較をして、日本ライティングのLEDバックランプの実力を検証してみます!
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
バックランプは自車が後退する状況を知らせるものとして備えられている。バックランプは保安基準においては「後退灯」と呼ばれ、主な目的は他車や歩行者など周囲に自車が後退することを知らせることが目的です。
純正ではほとんどの車が白熱球ハロゲンバルブのバックランプを採用している。保安基準第40条では
後退灯は、昼間にその後方100メートルの距離から点灯を確認できるものであり、かつ、その照射光線は、他の交通を妨げないものであること
と明記されています。
バックランプの色に関しては、「白色であること(純正の電球色も白色とみなされている)」となっており、その数は「1個又は2個」と規定されています。
2個の場合は「車両中心面に対して対称な位置に取り付けされたものであること」という条件が規定されていますが、1個の場合には車両の中心にある必要はありません。
明るさに関しては、平成18年以降の生産車にはカンデラ値の上限規定が無くなっていますが「その照射光線は、他の交通を妨げないものであること」という条件が付与されています。
これは一般的な交換式のLEDバルブであれば問題となることはほとんどありません。
ただしオフロード車に多い後付けタイプのユニット式LEDランプや、HIDタイプのものなどヘッドライト並みに明るいものは他車への迷惑となるため検査官の判断でNGとなる場合もあります。
(上記は保安基準の抜粋であり、諸条件による例外などもありますのでご注意ください)
日本ライティング製のLEDバルブ(S25シングル/T20シングル)
最近の車にはテールランプやウインカーなどに純正でLEDが採用されるケースがありますが、バックランプに関してはほとんどの車がハロゲンバルブと呼ばれる電球を採用しています。
LEDバルブへと交換することで明るくなり安全性をアップさせるすることができますが、重要な灯火ですので保安基準適合を大前提として信頼性の高いLEDバルブへ交換することが重要です。
特に暗いものでは意味が無いですし、異常に明るすぎるものも他車などへの眩惑が問題です。今回はバックランプとして安心して使用することができる日本ライティング製のLEDバルブへ交換しますが、色温度も6000Kと純白光となっており、青色と判断されない範囲となっています。
バックランプの交換手順や明るさの検証などで具体的に効果を確認していきます。
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
カングーのバックランプは左側に1灯のみ。
反対側(右側)はバックフォグランプ(赤色)となっている。
ルノー カングー(KC型)のバックランプはテールユニットの左側に配置されています。テールユニットは左右にありますが左側にはバックランプ、右側の同じ位置は純正で赤いリヤリアフォグランプ となっており、バックランプは左側の一灯のみです。
バルブのタイプはS25(シングル)です。
カングー (KC型)のバックランプはS25(シングル)×1
交換方法は若干工程が多いものの、特に工具も必要なく交換することができます。テールユニットの背面にバルブソケットのカバーはなく、テールユニットそのものを取り付けているプラスチック製のナットが上下に1本ずつあります。
これを回して外すとテールユニットを取り外すことができます。
テールユニットの背面にグレーの丸いプラスチック製の部品がある。
このプラスチック製の部品を手で反時計回りに回すと取り外すことができる。
上下に2本あり、上側は短い。ナットになっていて簡単に外すことができる。
テールユニット背面のプラスチック製の部品2つを取り外すと、テールユニットの固定が外れ、ハーネスのみでつながった状態になります。
まだツメなどでボディーにひっかかった状態ですので、すぐに脱落することはありません。
慎重に上側から引きはがし、ハーネスのコネクターを切り離します。
このように簡単にテールユニットが丸ごと外せます。
車体の外側から、テールユニットを手前に引っ張ると上側が外れます。この時に、テールユニットへとつながるハーネスのコネクターを切り離してください。
あとはテールランプを上側に持ち上げるようにひっぱるとボディーから取り外すことができます。落としたり傷つけたりしないように注意してください。
テールユニットの基板を取り外した状態
テールユニットのの基板からハロゲン電球を取り外し、LEDバルブへ交換した状態
テールユニットが取り外せたら、裏面にある基板を取り外します。これはユニットにプラスチックのツメで固定されているだけなので、簡単に取り外すことができます。またこの基板にはテールランプ(ダブル)、バックランプ、ウインカーの3つのバルブが固定されています。
今回はバックランプを日本ライティング製のものへ交換し、ついでにテールランプとウインカーバルブも社外品のLEDへ交換しました。
どのバルブもS25型と呼ばれるもので、反時計回りに回すとバルブが外せますので、新たしいバルブを挿入したら時計回りに回して固定します。
基板をテールユニットに復元したら、コネクターを接続してテールユニットをボディへ戻します。念のためこの段階でバックランプ、今回はテールランプやウインカーなどもきちんと点灯するか、各操作を行って確認しておくと安心です。
問題無ければテールユニット背面のプラスチック製のナットを締めて終了です。カングーの場合はテールランプのユニット取り外しと作業は大変ですが、テールユニット以外の部品の脱着も無く工具も必要ないため、片側5~10分程度で完了します。
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
ついでに交換した社外製品のテールランプ用LEDバルブ(S25ダブル/レッド)
こちらも社外製品のウインカー用LEDバルブ(S25シングル/アンバー)
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
バックランプは左側のみで、右側は赤い発光色のリアフォグランプ。
リヤゲート内側のカバーを取り外すと簡単にバルブソケットにアクセス可能
スバル アウトバック(BP型)のバックランプはリヤゲートに装着されております。灯火部は左右対称のデザインですが、右側は純正でLED式の赤いリヤフォグランプとなっており、バックランプは左側の一灯のみです。
バルブのタイプはT20(シングル)です。
アウトバック(BP型)のバックランプはT20(シングル)×1
交換方法は非常に簡単で、リヤゲートを開けた室内側のバックランプ背面のカバーを取り外します。内装はがしやマイナスドライバーなどでこじると簡単に外すことが出来ます。
カバーを外すとソケットが見えます。反時計回りに回すとソケットを取り外せますので、純正のハロゲンバルブを取り外して日本ライティング製のLEDバックランプと交換してソケットを時計回りに回してカチッという音がしたら交換完了です。
念のためこの段階でバックランプがきちんと点灯するか、バック操作を行って確認しておくと安心です。問題無ければカバーを戻して終了です。
バルブへのアクセスが容易であることから、3分程度で簡単に交換することが可能です。
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
まずは後方からバックランプの点灯状態を比較。日本ライティング製LEDバルブの方が明るく白い光であることがわかる。
純正ハロゲンバルブの点灯状態
日本ライティング製LEDバルブの点灯状態
つぎに、バックランプ点灯時の後方照射状況を比較。純正ハロゲンバルブでは、車両後方付近の路面しか照射できておらず、運転席からは後方の様子はほとんどわからない状態。
それに対して日本ライティング製LEDバルブでは圧倒的な明るさで、後方だけでなく側面方向などもしっかり照射できており、運転席からも安心して後方の状況が確認できる。
純正ハロゲンバルブによる後方照射状況
日本ライティング製LEDバルブによる後方照射状況
数字でも明るさの違いが分かるように、照度計による簡易計測も行いました。数値と写真で比較するとより明るさの違いが分かると思います。
純正ハロゲンバルブでは147Lxでしたが、日本ライティング製LEDバルブでは512Lxを記録した。3倍以上の照度で明らかに明るさが向上していることがわかる。
また実際の後方照射状況では数値の差以上に光が拡散して、安全な後方視界を確保している。
純正ハロゲンバルブの近接照度147Lx
日本ライティング製LEDバルブの近接照度512Lx
まずは後方からバックランプの点灯状態を比較。日本ライティング製LEDバルブの方が明るく白い光であることがわかる。
純正ハロゲンバルブの点灯状態
日本ライティング製LEDバルブの点灯状態
つぎに、バックランプ点灯時の後方照射状況を比較。
純正ハロゲンバルブでは、車両後方付近の路面と側面しか照射できておらず、距離がある部分はなかなか照射できていないため、運転席からは後方の様子はほとんどわからない状態。
それに対して日本ライティング製LEDバルブでは圧倒的な明るさで、後方全体をしっかり照射できており、運転席からも安心して後方の状況が確認できる。
純正ハロゲンバルブによる後方照射状況
日本ライティング製LEDバルブによる後方照射状況
照度計で測定すると、純正ハロゲンバルブでは171Lxでしたが、日本ライティング製LEDバルブでは667Lxを記録した。約4倍の照度で大幅に明るさが向上していることがわかる。
また実際の後方照射状況ではカングーのテールユニットの構造もあり、数値の差以上に広範囲に明るく照射することができていた。
純正ハロゲンバルブの近接照度171Lx
日本ライティング製LEDバルブの近接照度667Lx
整備士の鈴木
内藤
整備士の鈴木
内藤
今回は片側に1灯しかバックランプが無い2車種に、実際にバックランプのバルブ交換を行って照射状況や明るさを比較しました。
バックランプの交換は車種により難易度が異なりますが、国産車の場合には比較的交換しやすい設計になっていることが多いため、気軽にバルブ交換に挑戦していただくことが可能です。
純正のバルブは、後方を照らして運転者に状況を視覚的に認識させるには厳しい明るさでした。
実際には明るさが足りずに、ほとんど周囲を照らすことが出来ていないためです。
日本ライティング製のLEDバルブへ交換することで、明るさが向上すると共に照射範囲も大幅に広がり、安全に後退することができる視界を確保できていることがお分かりいただけたと思います。
もちろん本来の目的である、自車が後退することを周囲の車や歩行者へ知らせるという点においても優れています。
バックランプはテールランプやウインカーとは異なり、ヘッドライトのように視界を確保するために有効なランプですので、明るさに不満がある場合には是非交換をおすすめします。
特に今回検証したような、片側にしかバックランプが無い車には非常におすすめのパーツです。日本ライティング製のLEDバルブは安心してご使用いただける高品質パーツですので、是非お試しください。