アイキャッチ画像引用:kamayan@青デルさん
こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
ステップワゴンは、ファミリー層に絶大な人気を誇るミニバンですが、ホンダらしい走りも楽しめる性能のほか、エアロや内装に拘り、スポーティーな装いのスパーダモデルもあります。
今日までステップワゴンは室内空間の広さを追求し、使い勝手を充実させ、運転のしやすさにも磨きをかけています。
しかし、運転席からの見晴らしのよさとは裏腹に、悪天候での夜間は、フォグランプに光量が足りず純正では心持たないと思う方も多くいらっしゃいます。
今回はステップワゴンのフォグランプの変遷に加え、交換方法やカスタムのやり方について詳しく解説します。
内藤
平成28年式でハロゲンバルブとのことで。その当時はハロゲンが主流と記憶していますが、そこまで暗かったのかな?と思いまして。
島田
内藤
島田
でも、選ぶ光源によって色々な問題もあるからね。
それを知るにはステップワゴンのフォグランプについて知識を入れる必要があるから詳しく解説するよ。
初代ステップワゴン(RF1/2)は、1996年に乗用車の技術をベースに開発されたワンボックスとして登場しました。
当時のミニバンは、商用車が主流で、エンジンはシート下に収まるワンボックスと呼ばれたクルマしかありませんでした。
そこに、フロントノーズを持つステップワゴンの登場は衝撃的で、発売直後から高い注目を集めていました。
多くのユーザーは5ナンバーサイズとは思えない広い室内に魅了されたほか、価格帯も最上級モデルでも220万円以下という低価が魅力でした。
フォグランプは登場当初設定がありませんでしたが、1999年のマイナーチェンジでフォグランプが標準装備されるグレード が加わります。
ガラスレンズのマルチリフレクタータイプで角型のフォグランプは、バンパー内に装備されH1ハロゲンバルブが採用されていました。
2001年、「子供を中心とした家族のバンザイ」をコンセプトに、子供の視点からクルマを見つめるという新しい発想で登場しました。
ミニバンは、ファミリー層から絶大な支持を受けていた時期だったことから、エクステリアデザインはキープコンセプトに、先代より使い勝手を向上させました。
特に2列目シートを回転させずに対面シートにできるバタフライ式や、2列目を倒してテーブルにするレストランモードは便利で高く評価されました。
そして特に便利と感じたのが、リモコンでも操作ができるパワースライドドアで、手動操作が当たり前だったスライドア開閉が便利で快適なドアに変わったことも、人気に拍車をかけました。
マイナーチェンジで2.4Lエンジンが加わり、3ナンバーになりますが、ボディサイズは5ナンバーサイズでした。
しかし同時に新たに専用エアロパーツで装飾し、インテリアを黒基調にしたスパーダがラインナップに加わり、こちらはワイドフェンダーを装着しているので2Lエンジン搭載モデルでも3ナンバーでした。
フォグランプは、2代目登場当初は装備がありませんでしたが、2003年のマイナーチェンジからスパーダを中心にオプションで用意されました。
フロントバンパー下部に丸形フォグランプが用意され、H1ハロゲンバルブが採用されました。
3代目(RG1/2/3/4)は、先代より低床で低重心化を徹底し、背の低いコンパクトで扱いやすいミニバンとして2005年に登場しました。
しかし、3代目開発にシビックタイプRの開発担当者が任命されたことによって、初代や二代目と車の方向性が変わります。
徹底した走りに振ったステップワゴンは、サーキット走行さえこなせるミニバンになりました。
ミニバンユーザーから走りの良さは受け入れてもらえませんでしたが、ミニバンの中では最高の走行性能を備えていたことは間違いないでしょう。
また、両側スライドドアや収納ボックスを多く装備し、使い勝手を高めていましたが、ユーザーにうまく伝わっていませんでした。
フォグランプは、GSパッケージとGLSパッケージに標準装備され、H11ハロゲンバルブが採用されています。
2009年に低床、低重心のパッケージをベースに、クラス最大の室内空間を手に入れて登場します。
3代目も、決して車内が狭いわけではなく、低床と低重心が感覚的に狭く感じさせていました。
そこで3代目では、5ナンバーサイズを使い切る車体寸法となり、これにより室内空間が格段に広くなり、大きな箱型のミニバンが戻ってきました。
使い勝手の良さは、多くのライバル車が3列目シートを跳ね上げ式としていたのに対し、4代目ステップワゴン(RK1/2/3/4/5/6/7)は床下収納式としたことで、広い荷室空間を可能として話題を呼びました。
フォグランプは標準装備のほかにオプションでも用意され、H11ハロゲンバルブが採用されていました。
またオプションではレンズをクリア、マルチコートイエロー、マルチコートブルーの3色から選ぶことが出来ました。
2015年、5代目ステップワゴン(RP1/2/3/4/5)が登場します。
この時の目玉は何といっても2.4L並みの力強いトルクを発生するホンダ初採用の1.5Lターボエンジンと、わくわくゲートです。
まずエンジンは、全車1.5Lターボエンジンのみでしたが、低回転から高トルクを発生するエンジンは、当時のミニバンの中ではトップクラスで、走りで他車を一歩リードしていたと言ってよいでしょう。
そして、2017年になると、ついに2Lハイブリッドエンジンが搭載され、従来の1.5Lターボとの2種類から選べるようになります。
経済性でも優れるハイブリッドですが、モーターの出力が高いことから、ハイブリッドモデルはパワー上位版ととらえる方も多くいます。
そして、わくわくゲートでは、ミニバンのウィークポイントであるリアゲートを補う横開きにもできるドアを採用したことです。
つまり、跳ね上げ式のリアゲートでありながら横開きもできるので、狭い駐車場でも荷物の積み下ろしが楽にこなせます。
フォグランプも2017年のマイナーチェンジ前とマイナーチェンジ後で変わりました。
マイナーチェンジ前はグレードによりH8ハロゲンバルブとLEDフォグランプを採用していましたが、マイナーチェンジ後は全てのグレードでLEDフォグランプが用意されました。
このほか、マイナーチェンジ後(後期モデル)では「スパーダ―」と「モデューロX」は横長専用タイプ、そしてベースのステップワゴンは丸形のデザインが採用されています。
新型ステップワゴンについてはこちらの記事でまとめています。合わせてご確認ください。
内藤
ということは、5代目の一部モデルまではハロゲンバルブなので交換できますよね。
島田
内藤
島田
3代目RG系ステップワゴンのフォグランプのバルブ交換は、バンパーの下側から交換します。
交換には、ジャッキアップして作業したほうが良いでしょう。ジャッキアップにはガレージジャッキを使用し、転落防止のためにリジットラックで車両を固定しましょう。
クルマを上げたらフロントバンパーの下に止まっているインナーフェンダーのクリップを外します。
この時に、クリップの長さが違うので取り付け時に間違わないよう覚えておきましょう。クリップは、先の細いマイナスドライバーを使用し、図のように中央を持ち上げれば外れます。
クリップを外し、インナーフェンダーをめくり、中を覗き込むとフォグランプが見えるので、カプラーのツメを押しながらカプラーを外します。
その後、ソケットを反時計回りに回せばバルブを外せます。
※スパーダも基本的に交換手順は同じです。
取り付けは逆の手順で行い終了です。
4代目PK型は、ジャッキアップしなくてもタイヤハウスから交換を行います。
タイヤをバルブ交換する側と逆に切ることで、作業スペースができます。そして、図の位置にあるネジを外し、インナーフェンダーをめくります。
手順2
インナーフェンダーをめくり、中を覗くとフォグランプが見えるので、最初にカプラーのツメを押しながらカプラーを外します。次にバルブソケットを反時計回りに回してバルブを引き抜きます。
取り付けは、取り外しと逆の手順で行い終了です。
5代目RP系も4代目同様に作業を行います。
交換するフォグランプと逆の方向にハンドルを一杯に切り、画像のネジを外します。
インナーフェンダーをめくると中にフォグランプが見えるので、カプラーのツメを押さえながら外します。そして反時計回りにソケットを回してバルブを外します。
純正LEDフォグランプは、交換の必要はありませんが、社外品を取り付けたい場合、標準モデルのステップワゴンの場合は、汎用フォグランプユニットに交換することで好きなLEDバルブを装着できます。
RP系後期のスパーダとモデューロXには、専用タイプの横長LEDフォグランプなので、バルブ交換に対応していません。
ただし、色を変えたタイプ、明るいタイプなどにカスタムされた専用LEDフォグランプを販売している業者も少なからずありますので、それを取り付ける方法もあります。
交換方法は、バルブ交換と同じようにインナーフェンダーをめくり作業することも可能です。
Honda SENSING装着車は、フロントバンパーやグリルを外すとエーミングしなければセンサーが正常に作動しなくなるので注意しましょう。
内藤
島田
フォグランプが取り付けられていない場合、オーソドックスな方法として汎用フォグランプキットを取り付けることです。
純正フォグランプを取り付ける場所があるので、そこに合う大きさのフォグランプレンズを探すとよいでしょう。
また、純正部分に取り付けが手間と考える場合は、ロアグリルなど簡単に貼り付けて取り付けられるフォグランプも魅力です。
取り付け方法は、キット内の説明書通りにすれば、クルマをDIYしたことがあればできるでしょう。
基本的に、フォグランプの配線の取り回しに悩むはずなので、配線をどこに通すかをじっくり考えれば作業できます。
とくにステップワゴンの場合、一般に配線を通すバルクヘッドに手が届かない場合が多いので、その場合は、フェンダー内を通し、ドア取り付け部から室内に配線を通す方法もあります。
最初にフロントバンパーを外します。そして、フロントバンパーにフォグランプレンズを取り付けます。
フロントバンパーを取り付けて、フォグランプが来る位置にフォグランプ用のカプラーを配線します。
そして、取扱説明書に沿ってアースやフォグランプ用電源を配線しましょう。
室内に入り、フォグランプスイッチを取り付けます。操作しやすい場所に取り付けるようにしましょう。
室内からスイッチの配線を外に出し、フォグランプからの配線とつなげば完了です。
配線は、間にリレーやヒューズが取り付けられているので、それらを固定するのを忘れないようにしましょう。
純正フォグランプを購入して取り付ける場合、ディーラーで必要な部品を調達します。
しかし、ステップワゴンは配線が来ていないので、自力で配線をリレーボックスからしなければなりません。そのため、一般的に取り付けには配線図を見ながら行うので、配線図を見てもわからなければ専門店に依頼しましょう。
内藤
島田
かなり高度な作業になる。
内藤
内藤
ステップワゴンにはどんなカスタムが主流なのかを知れば、自分が求めているカスタムのイメージが湧いてくると思うので。
島田
やっぱりフォグランプはイエローが良く見えますよね。明るさもかなり凄そうなのが、グリルに写っている部分を見るとよくわかります。
また、グリル内のブルーのイルミとイエローフォグのコラボがとてもきれいです。
気分で変えられる2色切り替えいいですよね。普段はヘッドライトと合わせて走らせ、天候が悪い時はイエローで視界を確保できますから最高ですね。
また、明るさもかなりありそうで、これなら夜間も安心して走行できそうですね。
フォグランプのイカリングには様々なタイプがありますが、赤いイカリングは個性があっていいですね。バンパーの赤いラインとヘッドライト下部のラインも赤くカスタムされ、イカリングと同調して綺麗です。
このタイプのフォグランプは、バルブ交換して光の色が変えられないので、フィルムでカスタムするのはいいアイディアです。これなら昼間も夜間も個性が出て他と差が付きますね。
これは、すごいアイディアのフォグランプガーニッシュですね。ガーニッシュ自体の色を変えてみたり、フィルムを貼るカスタムは多いですが、100均の植木の下に敷くネットを流用するなんて凄いと感心しました。
ステップワゴンは、RP系以外ならバルブ交換で明るくするカスタムは簡単ですから、自分好みにLEDバルブを探せばオリジナリティあふれるステップワゴンになるでしょう。
日本ライティングからも明るさを追求し、左右で10,000ルーメンを達成したスーパーハイルーメンモデルや、2色切り替えLEDバルブもラインアップにあります。
2色切り替えLEDバルブもを用意しているので、きっとあなたの欲しい商品が見つかるでしょう。