こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
ガラスコーティングを施工した部分にカスタムパーツを取り付けたい場合があります。
そのまま取り付けても大丈夫なのか、気になる方も多いでしょう。実際に以下のような質問が掲示板に掲載されていましたので、回答します。
ガラスコーティング施工車にパーツを付ける際に両面テープの使用を考えています。
ガラスコーティングの上からシリコンオフなどで脱脂をしても大丈夫ですか。ガラスコーティングへの影響はありませんか。
島田
パーツを両面テープで取り付けるには、表面の油分を除去しなければ両面テープの粘着力を発揮できずに剥がれてしまいます。
しかし、ガラスコーティングを施工していると、安易にシリコンオフなどの脱脂剤を使用してもいいか心配になるでしょう。
結論から言うと、ガラスコーティングはシリコンオフなどの脱脂剤程度で剥離することはありません。それは、ガラスコーティングの硬化は、化学反応で行われており、強固に塗膜と密着しているからです。
もちろん、シリコンオフや脱脂剤でガラスコーティングが溶けるのではと心配する方もいるでしょうが、ガラスなのでシリコンオフなどで溶けることはありません。
ガラスコーティングは、水弾き性能を持たせています。例えば、撥水や疎水などでメーカーや商品により特徴は異なりますが、本来のガラスの親水性能から水弾き性能に変えています。
そして、ガラスコーティングをシリコンオフで拭くと、この水弾き性能が奪われ親水に変わりますが、根本的に下のガラスコーティングは落ちることはありません。
ここで、ガラスコーティングの簡単な密着の原理を解説します。
ガラスコーティングは、塗膜と強固に密着していますがその密着は、塗膜の凸凹に入り込みイカリを打ち込んだように食い込み密着するタイプと、塗膜とコーティング剤が化学反応で密着するパターンの2種類がほとんどです。
脱脂剤に使用するシリコンオフの主な成分はアルコールなので、アルコールでこれらの密着をほどくことはできません。
話は少しそれますが、両面テープをガラスコーティング施工した部分に貼り付ける場合、ガラスコーティングを剥さないと貼りつかないという話を聞きますが、そんなことはありません。
脱脂をすればガラスコーティングを研磨して落さなくても貼りつきます。
内藤
島田
内藤
島田
また、貼る時期も重要かな。その辺を解説するよ。
ガラスコーティング施工車に両面テープを使用する場合は、完全硬化後が安心です。
それは、完全硬化前では、水分との化学反応で硬化が進んでいる最中なので、両面テープを貼ることで、硬化の邪魔をする恐れがあるからです。
そして、しっかり貼るには、脱脂作業を丁寧に行うことです。
スプレータイプのシリコンオフであれば、対象の部分にスプレーして拭き取りすればよいですが、範囲が広いと油分を取り切れずに塗り広げる可能性があります。
そこで、シリコンオフを拭き取るウェスを数枚用意して、常にキレイな面でふき取りします。
そうすることで、両面テープを長く剥がれることなく貼り付けできます。
また、いずれ剥すことを考えている場合は、外した後にコーティング剤も一緒に剥がれる恐れもあるので、剥した後にコーティングを再施工が必要になると考えておいた方が良いでしょう。
もちろん、その周辺部分も同じようにコーティング再施工したほうが安心です。
内藤
島田
例えば、かなり古い車の塗膜は、両面テープで剥がれる場合があるからね。
もちろんかなり長期間取り付けていた場合だよ。貼り付けて1年や2年程度なら問題ない。
内藤
貼り付けに失敗してやり直すときに剥がれたらどうしようかと思いましたが、短時間なら問題ないということですね。