こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
車を所有すると様々な汚れに悩まされます。保管していても埃が付着し、走行すれば排気ガス汚れ、花粉や黄砂、そして雨が降れば水垢などが付着する。
簡単なシャンプー洗車で落とせるものから、専用のケミカルを使用しないと落とせないものまで様々で、キレイな状態にするためにはかなり労力が必要です。
少しの手間で常にキレイな状態で乗りたい方は、車用コーティングを施工して、大半の汚れから大切な車を守っています。
この記事では、汚れとコーティングの関係にフォーカスして、どんなメリットとデメリットがあるか、それぞれのコーティングごとに解説します。
目次
内藤
施工方法や料金、そしておすすめのコーティング剤ではなく、汚れに対してのメリットとデメリットを知りたいのですが。
島田
内藤
島田
新車時の塗装は、汚れもなく光沢を放っていますが、その後何もしなければ塗装は汚れて傷んでしまいます。
対策として、古くからワックスで塗装を保護してきました。
その後、ワックスより長持ちするポリマーコーティングが登場し、さらにその後、ガラスコーティングの登場で、汚れを守る持続期間が飛躍的に向上しました。
汚は、雨の日の運転時や排気ガス、黄沙、鳥の糞、そして虫の死骸など様々なものがあり、ボディへ付着します。
このほかに冬場の融雪剤や海辺の「塩害」もあります。
これらの汚れには、様々な物質が含まれており、中には塗装表面に悪影響を及ぼす成分も含まれますが、コーティング施工していれば、薄い被膜形成により、塗装を傷める心配はありません。
特に、冬場に雪の多い地方を走行すると融雪剤が道路にまかれるので、車が酷く汚れた経験がある方も多いでしょう。
これは融雪剤である塩カル(塩化カルシウム)が雪や氷を溶かして液体となり、車に付着するからです。
コーティングしていれば、ボディに直接塩カルが付着するのを防ぐほか、汚れの付き方も少なく済むでしょう。
内藤
島田
ワックスもバカにできないよ。
内藤
島田
ワックスは、天然ヤシ成分のカルナバロウを主成分にしており、塗装表面に塗り広げることで撥水性能と光沢を出します。
塗装表面を蝋(ろう)の薄い被膜で守ることで、塗装への汚れの付着を防ぎます。
また、撥水性能が高いので、汚れた水がボディに留まらないことから、雨の日の汚れた水の付着も最小限に出来ます。
ワックスは、天然油脂(有機物)ですから、雨で乾いて出来るイオンデポジット(白い輪っか上のシミ)の付着も押さえられます(無機物の汚れ)
つまり、同じ組成同士の場合はくっつきやすいですが、組成が異なるとくっつきにくくなります。
有機物のワックスなら水に含まれるカルシウムやマグネシウム、シリカなどの無機物から守れるということです。
詳しくはこちらの記事で解説しております。
車の様々な汚れはガラスコーティングで防げるのか?イオンデポジット(水アカ、スケール汚れ)などの無機汚れと有機汚れについて解説
ポリマーコーティングは、油脂であるワックスと異なり、フッ素やシリコーンを使用したコーティング剤です。
鎖状に結合したポリマーが塗装面に被膜を作り、塗膜を汚れから守ります。
ポリマーもワックスと同じ有機物なので、無機物汚れに強いメリットがありますが、何よりもワックスより長持ちするのが大きな特徴でしょう。
ガラスコーティングは、様々な製品が販売されていますが、どの商品も有機物汚れと呼ばれる、燃やすと炭になる汚れに強いメリットがあります。
関連記事:ガラスコーティングとは?メリット・デメリットや施工の注意点を解説
この燃やすと炭になる主な汚れは、油脂汚れや虫の死骸、鳥の糞などですが、水たまりの中にも様々な有機物(燃やすと炭になる)があるので、これらからボディを守れます。
有機汚れが付着しても水洗いで簡単に洗い流せるほか、撥水性能やツヤの持続期間が長いことも大きなメリットです。
撥水性能があると、汚れた水をボディに留まらせることなく水滴として落とすので、汚れの付着を押さえられ、洗車時もボディを強く擦る必要がないので、洗車キズからも守れます。
傷についてはこちらの記事で検証を行っております。
ガラスコーティングは、無機質の組成で出来ており、紫外線等の劣化の影響を受けにくい素材となります。よって紫外線による劣化が起きない特徴があり、ガラスコーティングは長持ちします。
内藤
島田
でも塗膜では限界があって汚れの付着による劣化は起きるよね。
だから汚れの付着を押さえれば、劣化を遅らせられる。やり方によっては半永久的に劣化させないことも不可能じゃないよ。
内藤
島田
ガラスは紫外線を透過するからね。
でもコーティングは劣化しない。ここを間違えてはいけないよ。
内藤
内藤
島田
内藤
島田
ガラスコーティングのデメリットは、一般的に無機物汚れに弱いことです。
つまり、ガラスコーティングは、ガラス(無機物)が主成分なので、無機物汚れとくっつきやすくなります。
詳しくはこちらの記事で解説しております。
車の様々な汚れはガラスコーティングで防げるのか?イオンデポジット(水アカ、スケール汚れ)などの無機汚れと有機汚れについて解説
そのため、多くのガラスコーティング施工車は、イオンデポジットの付着に悩まされる場合があります。
しかも、イオンデポジットは、専用の除去剤を使用しなければ落とすことが難しく、一般に販売される除去剤の選択を間違えると、ガラスコーティングの被膜を落としてしまうこともあります。
そこで、このような不具合を解決すべく、最近はハイブリッドタイプのガラスコーティングが登場しています。
日本ライティングのゼウスクリアも無機物汚れと有機物汚れに強いハイブリッドタイプなので、今までの汚れに対するデメリットがなくなりました。
ポリマーコーティングのデメリットは被膜が柔らかいので、洗車方法によってはコーティングが剥がれてしまうことです。
また、有機物なので、油脂汚れや花粉汚れを寄せ付けやすく、油脂汚れの黒い筋が付きやすいでしょう。
また、ポリマーコーティングの中には、ガラス成分を含んだガラス系コーティングも販売されていますが、油脂を多く含むので紫外線や熱に弱いため、ガラス成分が含まれていても劣化が早いでしょう。
ポリマーコーティングは、数か月程度被膜が持続しますが、定期的なメンテナンスが必要であり、怠るとポリマーコーティングは剥がれてしまいます。
ワックスは、耐久性が低いので、頻繁にワックスがけをしなければ効果は持続しないです。
このほか、ワックスの塗布でドアハンドルなどの隙間に入るとワックスが汚れに変わってしまいます。
もちろん、ワックスは有機物なので、虫の死骸や鳥の糞のほか、油脂汚れが付着してもすぐに落とさなければ、被膜の下の塗膜に強固に固着してしまうでしょう。
また、雨によりワックスが溶け出し、油脂による黒い筋状の水垢が発生します。この汚れもワックスならではの汚れで、放置すると取れにくくなります。
内藤
島田
内藤
ユーザーはどんなメリットがあるのでしょう。
島田
それ以外にも車・オーナーにとっても良いことがあるから解説するよ。
コーティングは、ボディ表面を全て包み込み、キレイなツヤと撥水性能を高めます。
つまり、ボディ表面をシールドしているので、コーティングが無い状態に比べると洗車が手軽に行えます。
コーティングを施工すれば、塗装表面はツルツルで滑りが良い状態なので、洗車時もボディ表面を軽く滑らせながら汚れを取り除けます。
これは、ワックスでも同じような洗車のしやすさがあるでしょう。
では、なぜコーティングすると汚れが落としやすくなるのか。
塗装表面は目に見えない凸凹が多くあり、新車も同じように凸凹が無数にあります。
そのため汚れ成分は、その凸凹に入り込み汚れが付着します。
車を長く使用していると、無数の凸凹に加え、コキズや小さな穴も開いています。もちろん、人の目で見えるひっかきキズのほか、目に見えないほど薄いキズまで様々です。
これらに汚れが付着すると洗車は苦労します。
コーティングを施工すると、塗装表面の凸凹を埋めるので、汚れが溜まりません。
また、冬場車に触ると静電気が発生して、嫌な思いをされた方も多いでしょう。
静電気も埃などを吸着させる性質があるので、汚れが付きやすくなります。
コーティングしていれば埃が吸着しても凸凹やキズが無いので、汚れの留まる足がかりが無く、洗車は簡単にできるようになります。
内藤
島田
そうなんだ。だから、出来るだけ塗装表面を平滑にすると防汚性に優れるんだ。
しかも汚れても、平滑だから汚れも滑らせて落としやすい。これが大きなメリットだよね。
コーティング施工車は、いつまでもツヤのあるキレイな状態で保てます。しかも耐スリキズ性能も高いので、洗車キズからも守れるのも大きなメリットです。
綺麗な状態の車は、買取査定に出すとプラス査定される場合も少なくありません。
特に、新車からガラスコーティングを施工して定期的にメンテナンスしていれば、いつまでも新車のような輝きが得られますから査定では有利です。
例えば、日本自動車査定協会では買取時の査定基準を定めていますが、補修や鈑金跡がなく、減点対象となる凹みやキズがないと特別に2万円から4万円プラス査定されます。
http://www.jaai.or.jp/jissitensama.html
http://www.jaai.or.jp/jaaiimage/pdf/sateikijun180320/saisoku180320-03.pdf
しかし、どんなにキレイに洗車していても、コーティングを施工していないと小キズが付きます。
小キズの多くは、洗車時の洗車スポンジや拭き取り時のマイクロファイバークロスでキズが発生する可能性が高いです(ワックス施工も同じです)
ボディに洗車キズがあると、どんなにキレイに磨き込まれていても新車よりも塗装がくすんで見えてしまいます。
買取時には磨きが必要と判断すると、5,000円のマイナス査定を取るので、小キズ対策は必要となるでしょう。
もちろん、ピッチ・タールや水垢汚れも減点対象なので、これらの付着を防げるガラスコーティングを施工しておけば、マイナス査定を取られないで済むだけでなく、状態によっては大きなプラス査定を引き出せます。
内藤
島田
またポリマーコーティングは、洗車キズを守れないし、効果が持続しないからね。
それを考えればガラスコーティングはかなり優秀なコーティングだと思うよ。
内藤
島田
一般の方がガラスコーティングの施工に踏み切れない理由に料金が高いこと、また施工難易度も他の溶剤と比べ高いことも考えられます。
まず、料金を考えてみると、日本ライティングのゼウスクリアを使用した場合、通常価格が9,900円です。
そして施工してから3年間はノーワックスなので、その間はワックスなどの購入は全く必要ありませんから、1年あたりのコストは3,300円です。
そしてワックスの場合は、1缶1,000円程度と安く、しかも1,2カ月に1回の使用で済み、2年から3年使用できる場合がほとんどです。
これを考えると、費用的にはワックスに軍配が上がります。
施工では、ボディの状態によりますが、汚れを落として小キズをコンパウンドでキレイにしてから施工することもあります。
施工の場合は時間と手間がその分発生します。
しかし、一度施工すれば3年は水洗いのみですから(2.3カ月に1回メンテナンスが必要)コーティング後は楽に洗車できます。
代わって、ワックスやポリマーコーティングは、持続期間が短いのがデメリットでしょう。
特にワックスは、1,2カ月でワックスがけが必要であることに加え、古い劣化したワックスも落とさなければ、汚れが目立ってきます。
ポリマーコーティングもガラスコーティングより安いとはいえ、ワックスより高価で、しかもガラスコーティングより長持ちしません。
一般に3カ月程度の商品が多いので、1年で4回は施工しなければなりません。
内藤
島田
内藤
島田
内藤
島田
まあ、100%はありえないけど、コーティングの中には優れた商品があるからそれを解説するよ。
汚れの付着を少なくしたい場合や、洗車時に楽にできるコーティングを選びたいなら、ハイブリッドコーティングのゼウスクリアがおすすめです。
汚れには、生物由来の有機物汚れと、鉱物などの生物に由来しない無機物汚れの2種類がありますが、これらから守れるのがゼウスクリアです。
ツヤがあるキレイな仕上がりと、持続期間を最大限発揮させるには下地作りが大変ですが、それに見合った以上の満足感が得られることの方が大きいでしょう。
内藤
島田
だから、その2つの汚れが防げるゼウスクリアはかなり良いと思うよ。
ボディの汚れは、洗車をすればキレイになりますが、洗車はかなりの重労働です。
その洗車が楽になる防汚性能を備えたコーティングには、ワックスからガラスコーティングまでさまざまです。
どれも一長一短の性能ですが、いつまでも汚れから守れて艶も長期間持続するのはガラスコーティングです。
そして、有機汚れと無機汚れの両方に強いのは日本ライティングのゼウスクリアですから、汚れ落としが大変で悩んでいる方や、今まで他のガラスコーティングでイオンデポジットなどに悩まされていた方は一度試してみることをお勧めします。
「なぜ、ガラスコーティングをしない方がいい」とおっしゃる方がいるのかについてまとめてみました。