こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
前回は、フィットのヘッドライトの変遷やカスタム事例を紹介しましたが、今回はヘッドライトの交換方法とヘッドライトに関する不具合について解説します。
内藤
ということは、バルブ交換はかなり簡単ということですね。
島田
さすがホンダと叫んでしまう突飛な方法で交換するんだ。トヨタ車や日産車ではまず考えられない。
内藤
島田
それじゃあ初代(GD型)から現行モデル(GR型)までバルブ交換について解説するよ。
初代フィット(GD型)のヘッドライトバルブは、タイヤハウス内から交換します。ボンネットを開けてのぞき込んでも外せないので注意しましょう。
フィットは車高が低いので、作業性を考えるとジャッキアップしたほうが簡単といえます。
ただし、ジャッキアップする際は、車載工具のパンタグラフジャッキではなく、ガレージジャッキを使用し、落下防止にリジットラックを使用しましょう。
バルブ交換する反対側にハンドルをいっぱいに切り、スペースを確保します。そして、ライナーのクリップを外してめくります。
クリップの外し方は、マイナスドライバーを使い取り外します。
フェンダーライナーをめくると、ヘッドライト裏側が見えるので、カプラーを外してからゴムキャップを取ります。
留め金を外してバルブを抜き取ります。
取り付けは、バルブを切り欠きに合わせて挿入します。その後金具をもとのように止めます。この時に、ヘッドライトをのぞき込むと、留め金の位置が確認できます。
2代目フィット(GE型)は、ハロゲン仕様車とHID仕様車があります。
HIDは高電圧がかかっているため、交換はディーラーなどで行うようメーカーで指示があるので、ここでは解説しません。
カプラーを抜き取り、ゴムカバーを外します。ゴムカバーには取手があるので、そこを持って引っ張ると簡単に外せます。
留め金を外してからハロゲンバルブを抜き取ります。
新しいバルブを切り欠きに合わせて取り付けてから留め金を止めます。この時にヘッドライト正面から留め金の状態を確認できます。
また、ゴムカバーをはめるときは矢印を上にしてはめます。
3代目の前期モデルは、LEDヘッドライトであってもハイビームはHB3ハロゲンバルブを使用していますので、バルブ交換ができます。
カプラーのツメを押しながら外します。
ソケットを反時計回りに回すとユニットから外れます。
新しいソケットを切り欠きに合わせて挿し込み、時計回りに止まるまで回します。
カプラーをしっかりとはめ込み終了です。
内藤
島田
内藤
島田
それじゃあ、交換方法をバンパーの脱着の基本と、ヘッドライト外しに分けて解説するよ。
というのも基本的な作業は初代(GD型)から3代目(GK型)まで同じだから。
あと、4代目の現行(GR型)は脱着できないからその理由も解説するよ。
フロントバンパーは、グリル上部とバンパー下部、そしてフェンダー内の3カ所で止まっているので、この3カ所を確認し、バンパーがとめられているネジやクリップを全て外します。
そして、「フェンダーとバンパー」、「ヘッドライト下部とバンパー」は、はめ込み式になっているので、全てのクリップとネジを外してから、はめ込み部分を引っ張って外します。
下の画像は、2代目フィット(GE型)のフロントバンパーのクリップとネジの位置です。
これは初代(GD型)、3代目(GK型)もほとんど同じような方法で留められているので、画像を参考にネジやクリップを探して全て取りましょう。
また、3代目(GK型)の場合、グリルカバーとインテークダクトを外す必要があります。下の画像のようにグリル上部に留まっています。
※グリルカバー
※インテークダクト
バンパーが外れたら、ヘッドライトの取り外しはもうすぐです。ヘッドライトは、2代目(GE型)から3代目(GK型)まで、すべて4本のボルトで留められています。
ヘッドライトの形状が異なっても、留められている基本的な位置は同じです。
下の画像は、2代目(GE型)ですが、初代(GD型)もほぼ同じように赤丸の部分で留まっています。
そして、3代目(GK型)はヘッドライトの形が異なりますが、基本的な止め方は同じで以下の画像の場所に留まっています。
4代目フィット(GR型)は、HondaSENSINGが標準装備です。カメラやレーダーがバンパーやグリルに装着されており、フロントバンパーを外すことで、これらの調整作業が必要になります。
この調整作業は、運輸局等が行うエーミング講習を受けた整備工場でなければ調整作業ができません。
また、専用のスキャンツールも必要で、一般の方が簡単に行える調整ではないので、4代目フィットのフロントバンパー脱着はDIYではできません。
もし、エーミングをせずに走行すると、運転支援システムが正常に作動しなくなり危険です。
内藤
島田
あと、カスタムして結露に悩んでいるフィットもあるかな。
そしてもう一つ、初代フィット(GD型)はリコールがあったんだよね。その辺を踏まえて解説するよ。
ヘッドライトは、長期間使用すると黄ばみが発生し、クルマが古臭く見えてきます。この黄ばみの原因は、ヘッドライトレンズの劣化です。
初代(GD型)はすでに20年近く経ちますし、2代目(GE型)も前期モデルで15年ほど経っています。
これだけ時間が経つと多くのヘッドライトは黄ばみが発生します。
その理由は、紫外線に弱いポリカーボネートを使用しているからです。そこで、市販のヘッドライト磨きが有効です。
ただし、ポリカーボネートを磨けば、透明度があるヘッドライトに戻りますが、そのままでは、また紫外線で黄ばみます。
コーティングをしてポリカーボネートを守りましょう。
結露が起きる原因は、ヘッドライト内部と外気との温度差が起きるからです。
通常ヘッドライトには、通気口を設けて温度と湿度の管理をしていますが、この通気口を塞いでしまったり、ゴミが詰まっていると結露が発生します。
もっとも多いのが、カスタムした後の不具合で起きる結露です。
バルブ交換の場合はゴムキャップを均等にキレイにはめてあるか確認します。また、殻割したユニットの場合、シーリングがキレイに塗られているか確認しましょう。
初代フィット(GD型)は、ヘッドライトのスイッチに接続する配線にリコールが出ています。もしリコール修理していないとヘッドライトが点灯しない不具合が発生します。
非常に多くの台数が販売されたフィットなので、すべてのフィットがリコールを受けているとは限りません。
特に中古で初代フィットを購入した場合は、リコールを受けているか販売店で確認しましょう。
また、ヘッドライトが点灯しない不具合が起きたなら、リコール修理を受けていない可能性がありますから、ディーラーに直接連絡することをお勧めします。
フィットには基本的にH4タイプのハロゲンバルブが取付けされていますので、比較的簡単に交換できると思います。
車種は異なりますが、こちらの記事ではH4バルブの取付けを写真つきで解説していますので、ご参考になさってください。
また、フィットのヘッドライトのカスタム方法などについてはこちらをご確認ください。