アイキャッチ画像引用元:なすびさん
こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
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コンパクトカーとして人気が高いマツダデミオは、現行車から「Mazda2」に車名変更するとフォグランプの設定がなくなってしまいました。
デミオの名前が与えられていた頃は、フォグランプが用意されており、多くの方がカスタムをしています。
カスタム方法も、バルブ交換で明るさを求める方から色を変えて個性を出す方まで様々で、デミオのカスタムには欠かせないパーツになっています。
今回はデミオのフォグランプ事情から交換方法やカスタム手法を解説します。
内藤
フォグランプは全て標準装備だったんでしょうか。
島田
購入するならフォグランプが付いているデミオを探すのがいいよ。
内藤
島田
マツダの話だとヘッドライトがフォグランプの照射範囲を担う機能を備えたから必要ないんだって。
内藤
でも、Mazda2になる前は、フォグランプは用意されていたんですよね?
島田
初代デミオ(DW系)はミニバンブームの最中の1996年に登場したコンパクトモデルでした。
リアシートを畳めば、大きな荷物も運べるほか、後席にシートスライドやリクライニング機構を搭載し、小さく見えるのに広く使える画期的なコンパクトカーでした。
当時、ミニバンは機械式立体駐車場に入れないことが問題の一つでしたが、デミオは悠々と入れるサイズのため使い勝手の良さと相まって爆発的ヒットとなり、街を走れば必ず見かける1台になっていました。
遊び心と実用性を兼ね備えたデミオにも当然フォグランプの用意はありましたが、上級グレードのみバンパー埋め込み式の角型フォグランプが標準装備され、H1ハロゲンバルブが採用されていました。
2002年、先代の使い勝手の良さをそのままに、一回り大きくなって2代目デミオ(DY系)が登場します。
当時、蜜月関係のフォードのフィエスタとシャシーを共有していたので、2代目デミオと4代目フィエスタは姉妹車として知られています。
新型となり、一回り大きくなったとはいえ、立体駐車場に入れる車高に抑え、取り回しの良い小回りも先代から受け継がれています。
2代目(DY系)では、デザインをスポーティ系の「スポルト」、癒し系の「コージー」、そして「カジュアル」の3タイプを用意していました。
コージーにはおしゃれなキャンバストップを採用し、クローズドの時も心地よい光を通すホワイトキャンバストップが設定されていました。
スポルトは、専用エアロパーツやアルミホイールのほか、アクティブマチックATを用意。当時でもすでに珍しくなっていた5MTの設定もありました。
おしゃれな雰囲気や走りも楽しめるグレードを用意した2代目(DY系)では、フォグランプをスポルトに標準装備にして、その他のグレードではオプション設定していました。
デザインもフロントバンパーに収まる異形で、バルブはHB4を採用していました。
その後、2005年にマイナーチェンジが行われると、フォグランプは丸形に変更され、採用される電球もH11ハロゲンバルブになります。
2007年、3代目デミオ(DE系)が登場します。
2代目(DY系)までの国内累計販売台数は104万台を超え、マツダの最量販車となっていましたが、3代目(DE系)ではデザインを一から考え直し「パーソナル・スマート・コミューター」に生まれ変わりました。
先代より大幅に前後高さが切り詰められたスタイルは、真のコンパクトカーデザインとなり、先代までの使い勝手を考えたクルマ作りとは異なります。
時代は、コストダウンが叫ばれ、フィットやビッツといったコンパクトカーブームが巻き起こっていた時期であり、一人移動で余計な装備がないデミオは大きな注目を集めました。
加えて、値段も軽自動車と張り合える価格設定で、1.3Lモデルには車両本体価格で税込110万円という、非常に安いモデルが存在したのも特徴でしょう。
もちろん、当時の「zoom-zoom宣言」に基づいた走る歓びも忘れておらず、ハンドリングだけでなくブレーキ性能も高められ、旧モデルより100kg軽いことから軽やかで楽しい運転ができるクルマに仕上がっていました。
当然走る歓びを発揮させるために、フォグランプの装着も忘れておらず、上級モデルのスポルトに標準装備されたほか、その他のグレードでもオプションで装着が可能です。
デザインは丸形レンズでH11ハロゲンバルブが採用されました。
2014年、4代目デミオ(DJ系)は「魂動」デザインを全面的に出し、またスカイアクティブ技術も他のマツダ車と同様に取り入れて登場したグローバル戦略車です。
先代では、コンパクトカーに求められたファミリーの実用性ではなく、パーソナルを主軸とした作りが見事に的中し多くの方たちから支持を得ました。
4代目もパーソナルに主軸を置き、さらに運転しやすいよう、フロントタイヤを大きく前方に移すことでペダル配置を理想的な位置にできました。このクラスでは異例のことでした。
また国産車離れした大胆なデザイン、そして高められた運動性能がヨーロッパ車に引けを取らないことから、今も高い人気となっています。
操縦性能だけでなく運転のしやすさにもこだわった4代目デミオにもフォグランプが用意されています。
先代同様丸形レンズをフロントバンパーに納めるデザインで、H11ハロゲンバルブを採用していました。
2016年のマイナーチェンジよりLEDフォグランプに変更されています。
内藤
島田
構造としては、フロントバンパーにベースとなるブラケットがとめられ、そこにフォグランプが前から取り付けられる形です。
初代DW系のフォグランプは、正面からビスを外すと簡単にユニットを外せます。
フォグランプレンズの上部左右に一本ずつ、そしてレンズの下側の外側の端に1本の計3本のビスでユニットが止まっています。
赤丸のソケットを反時計回りに回し、フォグランプユニットからバルブを取り外します。
赤丸のようにバルブソケットが外れたら、右の写真のようにH1バルブを取りはずします。
取り付けは逆の手順です。
2代目DY系デミオのフォグランプバルブ交換は、前期も後期もバンパー下からの交換です。
手順は、フォグランプの丁度下あたりにあるアンダーカバーを止めているネジを外し、めくります。
そして、フォグランプユニットのあたりに手を差し伸べると、そこにバルブソケットがあるので反時計回りに回して外します。
取り付けは、正面からレンズを覗くと、バルブの取り付けの切り欠きが見えるので、そこからバルブを接触させないように注意しながら挿し込み、時計回りに固定して終了です。
手探りで難しい場合は、ガレージジャッキでジャッキアップし、転落防止にリジットラックで固定してからクルマの下に潜り込み作業するとよいでしょう。
3代目DE系は、クルマの下から作業しますので、ジャッキアップして作業すると簡単です。
ジャッキアップには安全のためにガレージジャッキを使用し、落下防止にリジットラックで固定します。
2カ所のネジを外してアンダーカバーをめくります。
アンダーカバーをめくるとフォグランプがあります。カプラーのツメを押しながら外し、バルブを反時計回りに回し、ユニットから抜き取ります。
取り付けは逆の手順で行います。
4代目DJ系デミオのフォグランプ交換は、2016年11月以降はLEDフォグランプなので交換はできません。
ハロゲン採用モデルの交換方法は、バンパー下側からの交換になるので、ジャッキアップした方が作業は簡単です。
ジャッキアップする際には、ガレージジャッキを使用し、クルマの転落防止リジットラックで固定します。
フロントバンパー下のネジ3本を外し、アンダーガードをめくります。
アンダーガードをめくりのぞき込むと、フォグランプが見えます。
カプラーのツメを押しながら外し、ソケットを反時計回りに回してフォグランプユニットから抜き取ります。
取り付けは、取り外しの逆の手順でお行います。
内藤
島田
純正品を購入しても取り付けられるね。あと、社外のフォグランプも取り付けできるよ。そのあたり解説するね。
フォグランプが装備されていない場合、社外品のフォグランプキットがお勧めです。
デミオ用には、純正バンパーに取り付けできるキットのほか、汎用品も選んで取り付けられます。
キット内には取り付けに必要なパーツが全て揃っているので、クルマのカスタム経験があればDIYで取り付けできるでしょう。
取り付けの基本を説明すると、フォグランプユニットを好みの場所に取り付け、その後配線します。
配線は、フォグランプを点灯させる電源、そしてスイッチでフォグランプを作動させる電源を配線します。
スイッチは、スモールランプ以上のランプを点灯したときに電気が流れている部分に配線するので、通常はイルミ電源に配線します。
そして、イルミ電源からスイッチに入ってきた電気でリレーを作動させ、フォグランプに電気を供給しますので、フォグランプへの電気はバッテリー直からの常時電源が良いでしょう。
簡単な図にすると以下のような配線が一般的です。
純正部品を使用してフォグランプを取り付ける場合、部品の調達はディーラーに相談するとよいでしょう。
必要なものは、フォグランプユニット、配線、ベゼル、ディマースイッチ、リレー、ヒューズになりますが、詳細はディーラーで確認しましょう。
また、取り付けはリレーの位置やヒューズの位置の確認のほか、ディマースイッチを取り替えるためエアバックを脱着する必要があるので、自信がない方はショップなどに相談するのをお勧めします。
内藤
島田
だから海外製のフォグランプが多く出回っているんだ。
だから、あまり安い商品を購入すると取説が英文や中国語なんだよね。
内藤
島田
これでは左側通行の日本ではフォグランプの照射光が対向車を照らして迷惑になっちゃうだろうね。
内藤
島田
だからリフレクター自体を右ハンドル用に変えないと無理だよ。
だからこういった商品を購入しないためにも、商品概要をよく読むことと、あまり安い商品は購入しない。
そして、わからないなら出品者に質問することだね。
内藤
島田
気分に合わせて色が変えられる、2色切り替えのフォグランプはクルマを華麗にカスタムできるので素敵ですね。
白色もかなりの明るさのようで、これなら悪天候時も見えやすく、そして周りから認識されやすくなりましたね。
デミオは、フォグランプに純正イルミネーション付きがあるので、社外品のイカリングを入れている方が少ないことから目立ちますね。
しかも日中でもこの光量、かなり夜間は目立つと思います。
フォグランプにメッキリングを使用するだけで、フロントイメージが大きく変わりましたね。グリルのメッキと相まってかっこいい仕上がりになりました。
デミオには、4代目(DJ系)の中期までハロゲンバルブが採用されているので、比較的簡単にバルブ交換でカスタムできます。
特に2代目(DY系)以降に採用されたバルブ形状は、社外LEDバルブも多くあるので、好きな商品を探せることでしょう。
日本ライティングからも、もっと明るいランプを欲しい方に、両方で10,000ルーメンを誇る、明るさを求めたスーパーハイルーメンタイプ。
2色切り替えLEDバルブも用意しています。きっと好みのフォグランプバルブが見つかることでしょう。