こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
トヨタの高級ミニバン「ヴェルファイア」は、重厚なスタイルと高級セダンに匹敵する装備で高い人気です。
フロントフェイスは、2段ヘッドライトに目を引かれますが、力強さを表現しているのはバンパーの造形やそこに取り付けられたフォグランプ、そしてベゼルのデザインでしょう。
しかし、純正フォグランプは、見た目はかっこいいのですが、明るさに不満を感じる方も少なくありません。今回はヴェルファイアのフォグランプにスポットを当て種類や交換方法、カスタム術について解説します。
目次
内藤
そのデザインに友人が惹かれて購入したんですが、フォグランプが暗いというんですよ。なんかよい方法はないでしょうか。
島田
内藤
フォグランプを点灯しても全く意味がないほど暗いと言っていました。
島田
もちろん、それ以外の光源を使用しているヴェルファイアの純正もかなり暗いけど。
内藤
島田
2008年、アルファードのフルモデルチェンジとともに登場したのが初代ヴェルファイアです。
通常、トヨタの型式は、初代は10系、2代目は20系といったように、数字とその代がシンクロしていますが、ヴェルファイアは、初代アルファードVの実質後継モデルとして登場したので、20系が初代となります。
ヴェルファイアは、姉妹車のアルファードとデザインが異なり、「力強さ」「先進性」のスタイルを際立たせたことで、全く別のクルマにしたとアナウンスしています。
パッと見で目を引くのは、上下2段に分かれたヘッドライトと横基調のフロントフリルが特徴で、そこにシャープなデザインのフロントバンパーが組み合わされて落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
全体的に大胆なエアロを装着し、重量感あるスタイルから発売当初から高い人気となり、300万円を超える車両本体価格にもかかわらず、発売から僅か1カ月で2万台の受注を受けました。
グレード構成は、大きく分けると排気量が2.4Lと3.5Lの2種類ですが、細かく分けると8グレードがラインアップされています。途中2011年にマイナーチェンジが行われ、マイナーチェンジ前を前期、マイナーチェンジ後を後期と呼びます。
フォグランプは、前期と後期ともにハロゲンバルブを採用していますが、前期ではHB4ハロゲンバルブを、後期ではH11ハロゲンバルブを使用しています。どちらも定格は12V/55Wなので、明るさの違いはほとんどありません。
2代目30系ヴェルファイアは、2015年に姉妹車のアルファードとともに登場します。先代同様2段ヘッドライトが特徴で、縦幅の広いメッキグリルが重厚で迫力があります。
そして、フロントフェイスを厳つくしているのが大型のフロントバンパーで、良脇のフォグランプを囲むようにデザインされたベゼルは迫力満点です。
トヨタを代表する高級ミニバンだけあり、高級セダンに負けない乗り心地や装備、そして運転のしやすさが惜しみなく投入された先進技術が人気の理由でもあります。
なかでも世界初投入された、ドライバー目線でクルマの周囲を透かして見ることができる「シースルービュー」は、大型ミニバンのウィークポイントの一つ、死角をなくすための素晴らしい機能といえます。
この他、高級ミニバンらしく灯火類の殆どにLEDを使用し、2018年に行われたマイナーチェンジ後の後期型より、すべての灯火はLEDになりました。(グレードによりパーソナルランプがバルブ)
フォグランプも30系ヴェルファイアになり、LED化されましたが、前期モデルはH16ハロゲンバルブを装着したグレードも存在します。
内藤
島田
フォグランプ交換は、クルマの下側からの作業となるのでジャッキアップが必要です。
なお、ジャッキアップにはガレージジャッキを使用して安全のためにリジットラックで落下防止の措置を取ります。
ガレージジャッキの使用方法は、画像の場所の正しい位置に取り付けます。
小さいマイナスドライバーなどを使用して、フェンダーライナーを留めているクリップを外します。
中心を引き出す際は、引き出して止まるところまで引き出せばクリップは外れます。
クリップは、バンパー下部の部分4つなのでそれをすべて外し、フェンダーライナーをめくります。
フェンダーライナーをめくり、中を覗き込むとフォグランプの裏側が見えるので、そこに接続されているコネクターのツメを押しながら下に引き抜いて切り離します。
コネクターを外したら、ソケットを反時計回りに回してフォグランプユニットから引き抜きます。
取り付けるときには、逆の手順でバルブを取り付けます。
20系ヴェルファイア後期のフォグランプ交換は、クルマの下側からの作業となるので、ジャッキアップが必要です。
画像のようにガレージジャッキを使用し、ジャッキアップポイントにガレージジャッキを取り付けて車体をリフトアップします。
クルマの転落防止に必ずリジットラックを使いクルマを固定して作業します。
フォグランプの丁度下にあるフェンダーライナーをめくるために、クリップ4個外します。
リップは中央部分を細いマイナスドライバーなどを使用して持ち上げると外れます。
クリップが外れたら、フェンダーラーナーを下側にめくります。
フェンダーライナーをめくると内部にフォグランプユニットが見えるので、コネクターのツメを押しながら下に引き抜いて外します。
ソケットを反時計回りに回し、ユニットから引き抜きます。
取り付けは、逆の手順で行います。
30系ヴェルファイア前期のハロゲンフォグランプのバルブ交換は、タイヤハウスから交換します。
交換側とは反対にタイヤの向きを変え、手が十分に入ることを確認します。
タイヤの向きが変えられたらフェンダーライナーを留めているクリップを外します。クリップは、マイナスドライバーで90度回転させると外せます。
そして、車体下部のクリップは、細いマイナスドライバーを使用して真ん中部分を浮かせて外します。
クリップが外れたら、フェンダーライナーをコネクターが見える位置までめくります。
コネクターのツメを押しながら下に引いて外します。
コネクターを切り離したら、ソケットを反時計回りに回して引き抜きます。
バルブの取り付けは、バルブにあるツメとユニットの切り欠きが合うように、バルブを①のように45度傾けて取り付けます。
そして②のように時計回りに回して固定します。
コネクターを取り付けます。しっかりと「パチン」と音がするまで挿し込みます。
ここで一旦フォグランプを点灯させ、問題ないか確認します。
特にバルブ取り付け部から光が漏れていないか確認し、もし漏れているようなら手順6のバルブの挿入からやり直します。
フェンダーライナーをもとのように取り付けます。
タイヤハウス内のクリップは、クリップの溝を縦にして挿し込みます。
そして、バンパー下のクリップは、最初に取付穴に差し込んでから中央を押し込みます。
内藤
島田
内藤
それで、ここまでの作業ならカスタムも一緒にしたいと考えていますが、何かおすすめはありますか。
島田
純正フォグランプは、光量が足りないことがほとんどなので、LEDバルブに交換して明るいフォグランプにするカスタムが人気です。
20系ヴェルファイアの前期がHB4、後期がH11、そして30系ヴェルファイアの前期がH16なので、様々なメーカーから明るくするLEDバルブが販売されています。
日本ライティングからも、フォグランプを明るくするLEDバルブとしてスーパーハイルーメンタイプが用意されています。
こちらは通常のハイスペックモデルが6,400ルーメンに対し、10,000ルーメンを誇り、グレードアップした明るさを手にできるでしょう。
少し前から純正フォグランプのカラーはホワイトが主流となっていますが、フォグランプと言えばイエローと思っている方も少なくないでしょう。
フォグランプは、霧灯と言いますが、その名の通り霧の中で使用する灯火として設計されています。
霧は空気中に水滴があり、ヘッドライトでは光が乱反射して見えにくくなりますが、フォグランプは照射する光を広くして手前を照らすことから、水滴の反射が少なく路面を捉えられるライトです。
そして、光の色も水滴に反射にかかわっており、イエローのほうが光の波長が長く水滴に反射せずに対象物を照らせますから、ホワイトのフォグランプより悪天候時は見やすいライトといえます。
特に雨の日の夜間は、白いライトだと路面が黒くなり良く見えません。しかしイエローなら光が路面まで届くので、路面が見やすくなります。
フォグランプの色をどうするか悩んでいる方も多いでしょう。そんな悩みを解決した商品が2色切り替えなどのLEDバルブの色が変えられる商品です。
純正オプションでも見かけるようになった切り替えタイプは、トヨタではバイカラーと呼ばれ人気のアイテムですが、純正より明るく、色も選べる社外品を選択するのもよいでしょう。
2色切り替えの利点は、状況に合あせて色が変えられることです。
例えば、暗い山道で明るさを欲しい場合は、白色を点灯させ明るさを確保できますし、悪天候ならイエローにチェンジさせて視界を確保できます。
内藤
でも純正LEDフォグランプは交換できないからつまらなそうです。
島田
交換方法を解説するね。
純正LEDフォグランプは、バルブ交換ができないので好きなカラーや明るさを変えるならフォグランプユニットを変えるとできます。
現在多くのメーカーからヴェルファイアに装着できるフォグランプユニットがありますが、安価製品を購入すると、レンズ内に曇りの発生や結露が起きると言った話を聞きます。
その理由は、レンズとボディのシーリング不足や、バルブ取り付け部の精度の悪さが考えられます。
このようなトラブルを避けるには、信頼のおける店舗での購入をおすすめします。
フォグランプユニットの交換手順は、フォグランプユニット自体が見えるようにする作業が必要なので、フォグランプバルブ交換手順とほぼ同じです。
30系前期のフォグランプバルブ交換手順を参考に、フェンダーライナーをめくります。
フェンダーライナーをめくってフォグランプユニットが見えたら、プラスのネジを外します。
この時にネジで留まっている反対側は挿し込まれているだけなので、ネジが外れれば簡単にフォグランプユニットは外せます。
外した後は、ハロゲンバルブ用のユニットを取り付ければ、好きなLEDバルブが装着できます。
日本ライティングからも、30系ヴェルファイア前期用にパワーアップキットが販売されています。
配光特性にもこだわり、前方と手前の照射を劇的に改善できます。購入時に、ホワイト、イエロー、そして2色切り替えの中からバルブを選べるので、好みの明るさを手にできます。
内藤
島田
その中からかっこいいカスタムを紹介するよ。
凄く明るいフォグランプになりましたね。純正と比べると雲泥の差ですね。
また、イエローにしたことで、悪天候時も路面が見やすくなったのではないでしょうか。夜間の見た目もイエローにしたことでインパクトが上がりかっこいいですね。
フォグランプが小さくフィルムを貼るのが大変だったのではないでしょうか。ユニットを取り外して貼られたのですか?凄く綺麗に貼られていて素敵です。
フォグランプはクルマの顔の重要なポイントなので、昼間の見た目が変わったことでオリジナリティがありかっこいいですね。
ホワイトとイエローの切り替えタイプは、実用性を備えたお洒落なアイテムなのでいいですよね。
天候に合わせて変えてもいいですし、気分でも変えられるので個性が主張できますね。ご友人のクルマでしょうか。2台並べて切り替える姿がかっこいいです。
ミニバンのクロカン化!このような世界があったことを知りませんでした。
迫力があって凄くかっこいいですね。PIAAのフォグランプが高級ミニバンに違和感なく装着した姿がインパクトあって素敵です。
フォグランプベゼルのメッキ部分をキャンディレットにするアイディア、素晴らしいです。
そしてキレイに塗装されていますね。エンブレムとお揃いだけかと思ったら、かすかに映っているホイールナットも赤を使用していてオーナーのこだわりを感じました。
ヴェルファイアは、比較的新しい車種なので、フォグランプのバルブもハロゲンなら汎用性が効くので好きなカスタムが可能です。
また、現行モデルの30系に純正でLEDフォグランプが使用されていますが、ユニットをバルブ交換式に交換が可能なのもカスタム好きにはありがたいと言えるでしょう。
日本ライティングからも様々なLEDバルブが登場しており、気分や天候に合わせて色が変えられる2色切り替えも4種類ラインナップにあります。オーナーの好みにヴェルファイアをカスタムできることでしょう。