こんにちは。
日本ライティングの内藤です。
ドライブレコーダーの取り付けはお済でしょうか?昨今、自動車の運転に伴う様々な問題が、話題となっていますね。
自動車事故はもちろんの事、他にも、あおり運転や、車内を狙った車上荒らし、走行中にわざと飛び出してくる当たり屋などなど。
多くの危険、リスクを伴っている事は、皆さまもご存じかと思います。
テレビの映像の中には、運転席からわざわざ降りてきて、恫喝をしている状況も映し出されており、命の危険を感じる場面もありますね。
残念ながらこのような情勢を考えると、ドライブレコーダーというのは、必要不可欠なカー用品である事は間違いありません。
ただ、いざドライブレコーダーを選ぼうとしても、その種類や機能の多さから、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
ドライブレコーダーで有名なものは、フロントガラスに貼り付けるタイプですが、最近では、インナー(バック)ミラーに取り付けるタイプも登場しています。
そこで今回は、ミラーに取り付けるタイプのドライブレコーダーにフォーカスを当て、様々な視点から解説していきます。
目次
内藤
島田
内藤
島田
※デジタルインナーミラー:車両後方にカメラを設置し、インナーミラー上で映像を映し出すタイプのミラーです。後席シートや荷物を介さず後方を映すことができます。
ミラー型のドライブレコーダーは、インナーミラーにカメラとモニターを取り付けるタイプのドライブレコーダーです。通常のドライブレコーダーの場合、フロントガラスや、ダッシュボードにカメラや本体を装着します。
つまりその部分の視界が遮られることになります。
その点、ミラー型は元々あるインナーミラーに取り付ける為、視界を妨げる事は少ないです。カメラは、フロントのみ・前後方2カメラ・360度があり、必要性に応じて選ぶことが可能です。
モニターは、鏡面全体がモニターになるタイプと、一部のみモニターになるタイプがあります。
液晶を大きく取れるのが魅力ですので、鏡面全体がモニターになるタイプがお勧めです。画素数は、通常のドライブレコーダー同様に商品によって様々です。
鮮明に映像を確認する為にも、FullHD以上の商品を選ぶ事をお勧めします。機能としては、常時録画、イベント録画など必要最低限の機能は揃っています。
駐車監視機能も備わっているタイプも存在していますので、必要に応じて商品を選ぶ事ができます。
内藤
島田
ミラー型の一番のメリットは、先ほどもお伝えしたように視認性が良い点です。周囲の状況をドライバーが把握しやすいという点は、かなりの高評価と言えます。
ドライブレコーダーを取り付けた為に視界が狭まり、事故に遭ってしまっては本末転倒です。他にも、モニターがミラーのサイズになっている分、鮮明に映し出す事ができる点も良いです。
元々取り付け予定の無い、インナーミラーに数百グラムの重さがあるドライブレコーダーを取り付ける為、車種によっては、根元の強度が足りない場合があります。
またインナーミラーは、ドライバーが変わる度にミラーの角度を変えますが、その度にフロントカメラの角度が変わってしまい、その都度モニターで確認が必要です。
万が一の映像撮影にもかかわらず、写っているのが空の映像ばかりとならないように注意しないといけません。
さらに、モニター分だけミラーが大きくなる為、サンバイザーと干渉する可能性があります。これもミラーを動かすと、フロントカメラの向きが変わる要因ですので、デメリットと言えます。
内藤
島田
内藤
島田
フロントカメラは、モニターの裏側に取り付けられています。モニターをインナーミラーに取り付ける事でカメラも設置できる為、取り付け自体は容易で、特別な工具も必要ありません。しかしこれに関しては、他のタイプのドライブレコーダーも同じで、両面テープでの固定が主流ですので、ミラー型のみが特別、取り付けに関して容易であるわけではありません。
固定方法は大きく分けて3つです。
どのタイプもそうですが、落下すると破損だけではなく、事故の危険性がある為、確実に固定する必要があります。
次にリヤカメラですが、こちらに関しては前後方2カメラのタイプと何ら変わりはありません。両面テープなどによってリヤカメラを固定します。
ドライブレコーダーは電子機器ですので、当然電源が必要となります。この電源は、シガーソケットなどから取得しないといけない為、配線をモニターまで通さないといけません。この工数は、フロントカメラと同じです。
リヤカメラを取り付けた場合は、こちらも同じように車両前方まで這わせる必要があります。一般的に、ミラー型のドライブレコーダーは取り付けが容易と言われていますが、実際に行う工数を比較するとほとんど変わらないです。
ミラー型のドライブレコーダーは、既存のインナーミラーに取り付けるタイプと、既存のインナーミラーを取り外して、取り付けるタイプがあります。その為、場合によってはインナーミラーを取り外す必要性が出る場合があります。
最近のインナーミラーは、自動防眩機能が付いている場合がありますので、取り外しは注意が必要です。
内藤
島田
内藤
島田
道路運送車両法とは、公道を走行する車が守らないといけない法律です。
フロントガラスに取り付けるタイプのドライブレコーダーは、第29条に記された窓ガラスの保安基準に適合する必要があります。ここでは主に、取り付けの位置を指定している為、むやみやたらにドライブレコーダーを取り付ける事はできません。
それに対し、ミラー型のドライブレコーダーは、第44条に記された後写鏡の保安基準に適合する必要があります。
特に関連する部分として、衝撃緩和の技術基準に適合する必要があるのです。これは万が一の事故により、運転者の頭部がインナーミラーにぶつかった際に、ミラーが移動したり外れたりする事で、頭部の被害を軽減できるような構造でないといけない事が明記されています。
当然、純正のインナーミラーは製造段階でこれをクリアできるような製品を開発し、車に組み込んでいます。では、後付けで取り付けるミラー型のドライブレコーダーはどうでしょう。
本当に技術基準に満たされていると言えるでしょうか。
この部分がいわゆるグレーゾーンと呼ばれる部分です。技術基準の判断は、実際に後写鏡に向かってハンマーを振り子のようにぶつけ、後写鏡の移動が適切かどうかで判断しますが、後付けの場合、明確な判断ができません。
ミラー型のドライブレコーダーは、既存のミラーに取り付けて使用する為、ドライブレコーダー単体で試験ができないのです。
よって車検が通らない可能性が出てきます。また自動車検査員によって、判断が分かれる場合もあるのです。その為、車検の度に、純正ミラーに戻さないといけない可能性があると認識しておきましょう。
先日トヨタが発売を開始した、新型ハリアーですが、なんと録画機能付きのデジタルインナーミラーを採用しています。
記録媒体はSDカードで、ミラーに差し込みます。通常は、後方映像をミラー上に映しておりますが、フロントカメラも搭載されており、常時録画機能や、イベント録画機能もしっかりと搭載されています。
トヨタ自動車はあくまでもデジタルインナーミラーと位置付けており、ドライブレコーダーではないとしておりますが、今後ラインナップされる車両には、ぞくぞくと広がりを見せる可能性があります。
いかがでしたか。
今回はミラー型のドライブレコーダーについて、紹介しました。ドライブレコーダーは、その種類の豊富さゆえに、商品選びが難しい側面を持ち合わせています。
今回の紹介が、商品選びの参考になる事を願っています。現状、ドライブレコーダーは必要不可欠です。しっかりと内容を確認して、必要なドライブレコーダーを選んでくださいね。