【ドラレコQ&A】駐車監視機能でバッテリー上がりは起こる?

内藤

先輩、質問いいですか?

島田

いいよ。どうしたんだい?

内藤

先日知り合いが、正規ディーラーで新車を購入した際に、駐車監視機能付きのドラレコを取り付けるように依頼したところ、断られたそうなんです。

島田

そっか。それで理由は?

内藤

理由は消費電力が上がり、バッテリー上がりを起こすという理由だそうです。本当に駐車監視機能付きのドラレコはバッテリー上がりを起こすほど、消費電力が激しいのでしょうか?

さて今回のご相談は、駐車監視機能付きのドライブレコーダーはバッテリーを消耗させるのかどうかという内容です。ちなみに取り付けを行う車両が日産のデイズルークスです。

ドライブレコーダーがどのメーカーのものか分かりませんが、駐車監視機能は大きく分けて3つに分類できます。

  • 衝撃を検知して前後データを一定時間記録するタイプ
  • モーションセンサを内蔵し、人などの動きを検出し記録するタイプ
  • 常時監視するタイプ

この中でも最もバッテリーを消耗させるリスクの高い商品が常時監視するタイプです。今回は常時監視するタイプが搭載されていたとして考えてみます。まず結論から申し上げて、消費電力は取り付けてみないと分かりません。

ただし、バッテリーには確実にダメージが及びます。これらの根拠を解説していきます。

まず初めに消費電力ですが、パッケージや取扱説明所に記載されています。ただし、車種や搭載されているバッテリーの性能により、まったく同じような消費をしていくとは限らないのです。

通常バッテリーというのは、エンジンが回転することでオルタネーター(発電機)が回転し、バッテリーに充電します。逆にヘッドライトなどの電装品を使用する時に電気を消費します。

この充電して入ってくる電気と出ていく電気の割合を充放電収支といい、これが悪くなる(出ていく電気の方が多い)とバッテリー上がりにつながっていきます。

ではここで駐車監視に戻りましょう。

駐車監視を行うという事は、エンジンが停止している状態となります。つまり発電が行われません。この状態からドライブレコーダーを使用することになる為、充放電収支は悪くなります。

駐車監視機能付きドライブレコーダーには、バッテリーの状態を監視する機能が付いています。

よってバッテリーの状態が悪くなったと判断したタイミングで、ドライブレコーダーへの電力供給を停止させる事ができます。

この機能が付いている事で、多くの場合、バッテリー上がりを防ぐ事ができます。しかし、バッテリーというのは充電と放電を繰り返す事で、徐々にバッテリー自体が劣化していくのです。

通常バッテリーの寿命は2年~4年と言われていますが、これはあくまでも一般的な使用での事。

当然、駐車監視機能を使用すると、バッテリーの充放電の回数が極端に増える為、バッテリー劣化が早まります。結果的に、バッテリーの性能を確保できずに、交換が必要となるのです。

おそらく正規ディーラーがお断りした理由は、消費電力が高まる事でのバッテリー消耗を考慮したのではなく、充放電の頻繁な使用から、バッテリー自体の劣化速度が速まる事での回答だった可能性があります。

基本的にディーラーは純正用品の取り付けがメインで、社外パーツは一切考慮しないので、それもあり、断られたのではないかと思われます。それでも駐車監視機能付きドライブレコーダーを取り付けたい場合は、カー用品店などを利用すれば良いです。

ただし、駐車監視機能により、バッテリーが劣化しやすい環境に置かれている事は把握しておいてくださいね。対策としては、

  • 内部バッテリーの電力で作動するドライブレコーダーを選ぶ。
  • モバイルバッテリーを搭載する。
  • ガソリンスタンドなどで定期的にバッテリーチェックを受ける。

などの対策があります。昨今では、走行中のトラブルだけでなく、駐車監視機能が必要な様々な問題が多いです。バッテリーが劣化するメカニズムを理解したうえで、駐車監視機能付きを検討してみてくださいね。

   
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