アイキャッチ画像引用元:かずぞー3さん
こんにちは。
日本ライティングの内藤です。
ご自身の愛車へドライブレコーダーの取り付けはしていますか。ドライブレコーダーは万が一の事故時に、映像という客観的事実を確認する為に非常に重要なカー用品です。
事故状況の把握の際に、ドライブレコーダーの映像を警察の方が確認するほどです。他にもあおり運転対策や、駐車中のトラブルなどの対策として、非常に人気があります。
新車への搭載率は非常に高く、アフターパーツの広がりも相まって、ご自身で購入、取付けされる場合もありますよね。そんな予防意識の高い皆さまに一つ質問させてください。
その取り付けたドライブレコーダーの映像を定期的に確認していますか。もしかすると、取り付けた最初は確認したかもしれません。
ではその後はどうでしょう。
ほとんどの方が、取り付けっぱなしではないでしょうか。
今回は記録する為の媒体であるSDカードに関する解説をさせて頂きます。「万が一の際に、映像が記録されていなかった」なんて事が無いようにしっかりと確認していきましょう。
目次
内藤
島田
ドライブレコーダーの記録媒体というと、SDカードと思われる方が多いですが、一部そうでは無い商品も登場しています。まず初めに、映像がどこに記録されているかをご紹介します。
市場に出回っているほとんどのドライブレコーダーは、このSDカードを記録媒体としています。SDカードは、パソコンやデジカメ、スマートフォンでも使用される記録メディアです。
ドライブレコーダーで撮影した映像は、このSDカード内に映像記録として保存されます。SDカードは、小型、軽量かつ大容量のデータを保存できる為、多くのドライブレコーダーで使用されています。
クラウドと接続する事が可能な通信利用型のドライブレコーダーの場合、映像記録をクラウド上に保存できるタイプも存在しています。
本体内部へと搭載されたSDカードではなく、直接映像データをクラウドに保存する為、管理者であれば容易に映像を確認する事が可能ですが、通信費用が発生する事から、まだまだその利用は一部に留まっています。
内藤
島田
内藤
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SDカードの性能として重要なポイントとして容量の多さがあります。これはギガバイト(GB)で表示されておりますので、皆さまもよくなじみがある部分ですね。
基本的には、ギガ数が大きくなればなるほど録画できる時間が増加していきます。また、より鮮明な映像を長時間記録する事が可能です。
ドライブレコーダーは自動車に搭載する機器(車載器)ですので、そこで使用されるSDカードは、パソコンやデジカメで使用するSDカード以上に過酷な状況下で使用されます。
特に耐衝撃性や耐熱性に優れている事が必要です。
これらの表記は、一般的にパッケージに表示されている場合と、されていない場合がありますので、どちらもしっかりと明記されたものを使用するようにしましょう。
特に車室内はかなり高温(70~80℃)になる事が想定されますので、これに耐えられるようなSDカードが必要です。
SDカードには記録の上書きに適したタイプと、そうでないタイプが存在します。ドライブレコーダーは常時録画の際に、映像を繰り返し記録し古いデータから上書きしていきます。
よって、パソコンやデジカメと比べられないほど膨大な量を上書きしています。一般的に市販で量販されているタイプは、寿命が短命なTLCタイプが多いです。
しかしドライブレコーダーに使用するなら、MLCタイプ以上のSDカードが必要でしょう。ただこのタイプの見分け方は、パッケージにも記載されていない事が多く、さらにメーカーも公表していない事が多い為、一般的に見分けが困難です。
内藤
島田
内藤
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カーディーラーで新車を購入した際に、純正のドライブレコーダーを購入されるという方は、かなり多くなってきています。
純正の良い点は、メーカー使用のナビやディスプレイオーディオといった機器との相性が良く、ナビ上に映像を映し出したり、車速の信号を車両から取り出したりする事が可能という点です。
さらに車種別の取り付け要領もしっかりと決まっている為、他の電子機器に悪影響を及ぼす事が少なく、見た目もスッキリします。
そんな純正のドライブレコーダーですが、SDカードの容量が少ないとの理由で、市販品の大容量SDカードへ交換される方がいます。
しかし純正のドライブレコーダーは、市販品とは異なり、専用のSDカードを使用した状態での動作保証しか行っていません。
そもそも混同して使用する事を想定していないのです。
専用で使用する事での動作をしっかりと保証する事で、万が一故障した際には、適切な対処(保障修理)ができるようになっています。
しかし、市販品のSDカードを使用すると、そもそも動作保証をしていない事から、万が一故障した場合でも、修理を断られたり、保証修理を受け付けてくれなかったりします。
このように、市販品SDカードを使用し故障した場合は、お客様要因として扱われる可能性がある為、注意しましょう。
それでも容量アップを目的に交換をしたい方もいるでしょう。ではそもそも純正ドライブレコーダーと市販品SDカードの相性は良いのでしょうか。
結論から申しあげて、これは使ってみないと分かりません。
純正ドライブレコーダーは、専用SDカード以外の動作を保証していないからです。一部では、市販品SDカードを使用した事で起動時間が長くなったり、SDカード自体に異常をきたしたりする事もあるので、純正ドライブレコーダーには、既定のSDカードを使用する事を心掛けましょう。
それでもどうしても市販品のSDカードを使用した場合は、ドライブレコーダーやカーナビといった、車載器としての利用を目的としたSDカードを選ぶようにしましょう。
車載器としての利用を前提として、耐衝撃性や耐熱性、それに上書きに強いタイプとなっております。ただ何度もお伝えしておりますが、メーカーは動作保証していない事は認識していてください。
内藤
島田
内藤
島田
最近よく聞くトラブルの中で、取付け当初の記録映像しか残っていない。というものがあります。これは、適切なタイミングでのSDカードのフォーマットを怠った事で、新たなデータが記録できない事が要因として上げられます。
フォーマットとは、SDカードに記録されている映像データを消去して、保存できる空き容量を増やす行為になります。消費生活センターの調べによると、実に約6割の人がSDカードのフォーマットや交換が必要な事を知らず、そして実施していなかった事が分かったそうです。
万が一の映像をしっかりと記録する為にも、取扱説明書を参考にしながら、適切なタイミングでフォーマットするようにしましょう。
SDカードはいわゆる消耗品の分類です。定期的な交換を行わないと、SDカードが識別されず、エラー表示が出る恐れがあります。
市販のドライブレコーダーの場合は、取扱説明書に記載された要件を満たすSDカードを購入するようにしましょう。
純正ドライブレコーダーの場合は、カーディーラーと相談しながら、必要に応じて純正のSDカードを手配してもらうようにしましょう。
また、差し込みの向きが間違っている事がありますが、間違えると、SDカードが抜けなくなったり、SDカード自体を破損させたりする危険性があります。取扱説明書を確認しながら、確実に挿入するようにしましょう。
ドライブレコーダーは取り付けを行って、それで安心と思っている方が非常に多いです。しかし、SDカードは消耗品という事を考えると、定期的に記録映像をチェックし、しっかりと録画ができているかを確認するようにしましょう。
万が一の映像を記録するものですので、その時に効果を発揮する為には、日頃のメンテナンスや交換が必要です。
いかがでしたか。
近年はドライブレコーダーの取り付けが必須と言われるほど、走行中や駐車中のトラブルが多いです。
しかしその映像もSDカードがしっかりと機能しているからこそ、その能力が十分に発揮されるのです。これからは、ドライブレコーダーでの使用を想定しとした性能の高いSDカードの選定や、日頃のフォーマットといったメンテナンス。
そして定期的な映像チェックを実施し、万が一に備えるようにしましょう。