こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
専門業者のコーティングを新車のフロントガラスにしたら、ホコリのようなものが光の加減で見えるという質問を掲示板でされている方がいらっしゃいましたので回答します。
コーティング施工会社に車のフロントガラスをコーティング(シリコンガラスコーティング)してもらったのですが、光が当たると埃っぽいものが乱反射して見えて水で流しても落ちません。
それは洗車後拭き上げの際にタオルについていた埃みたいなのがついてその上にコーティングしたからでしょうか?それとも窓ガラスの傷でしょうか?ちなみに新車です
島田
ただ、これが使用している車なら、あまり気にならなかったともいえるかもね。
内藤
島田
まずは、そのホコリのようなものが見える理由を解説するよ。
目次
市販されているフロントガラスへのコーティングの種類は、フッ素系とシリコーン系の2種類が殆どです。
今回の質問では、光の乱反射で埃のようなものが見えて、水をかけても消えないと言う事なので、これは、シリコーンガラスコーティングの劣化と言えます。
シリコーンガラスガラスコーティングは、施工から1カ月から2カ月で再施工しなければ効果がなくなります。
また、効果が切れると油膜が付着したような状況になるので、光が当たると何かが付着しているように見えてしまいます。
次第に、シリコーンガラスコーティングは劣化が進み、そのまま放置していると雨の日に視界を奪われて危険になるので、出来るだけ早く再施工が必要です。
それでは、シリコーンガラスコーティングを施工するときに、ホコリを一緒にコーティグしないのかという疑問ですが、これは考えにくいと思います。
ホコリは目で見える大きさですから、それを一緒にコーティングするには、塗装のような膜厚が必要です。
まず、塗膜の厚みは100㎛、コーティングは0.1㎛から10㎛です。これを踏まえてホコリの大きさを見てみます。
目に見えるホコリの大きさは、だいたい10㎛から20㎛以上と言われています。そして、ボディに舞い降りる大きさのホコリは、10㎛から100㎛の大きさのもので5分から30分で舞い下りるとされています。
それより小さいホコリはどうかと言うと、1~10㎛で8時間から10時間かかると言われます。しかも1㎛以下のホコリは、空気中に動きがあると舞い降りることがなく空気中を浮遊します。
このように、塗膜はホコリより厚みがあるので、埃が付着すると取り込んでしまいます。しかし、コーティングは塗膜より薄く、ホコリの大きさより厚みがないので取り込めません。
フロントガラスコーテイングは、非常に薄い被膜なので、ホコリを閉じ込めるほどの力はありません。
そのため、シリコーンガラスコーティングを施工した後、光の加減で埃が付着するように見えたなら、そろそろ再施工の時期と考えるようにしましょう。
内藤
島田
シリコーンコーテイングは、かなり早く劣化するからね。
内藤
ホコリを出来るだけ付着させない方法はありますか。
島田
ホコリの付着の主な原因は静電気だからね。
静電気を取り除くことや、洗車時に注意すればホコリが付着するのを抑えられるから、その辺について解説するよ。
フロントガラスは、走行風の摩擦で静電気を帯電します。特に乾燥した冬場などは、静電気を帯電しやすくなっているので、フロントガラスはホコリを吸着しやすいと言えます。
そこで、洗車時には帯電した静電気を少しでも取り除くために帯電防止クロスを使用するとよいでしょう。
もともと、ワックスやコーティングの拭き取りに使用される帯電防止クロスですが、フロントガラスの水分を拭き上げた後に、使用すると静電気の発生を軽減できます。
また、ホコリは風の多い日に空気中に舞い上がっているので、洗車はできるだけ風の少ない日を選び行います。そして、洗車時に使用するクロスも出来るだけ毛羽立っていない新しいクロスを使用しましょう。
クロスも傷んでくると、目に見えない小さな繊維が取れています。それがフロントガラスの静電気で吸着されていると、コーティングする際にホコリも一緒に取り込みます。
もちろん、ホコリがボディに舞い落ちるのは、コーティングの厚みより大きいホコリなので通常はコーティングの拭き上げでホコリは除去されます。
しかし、ふき取り時のクロスが傷んでいれば、コーティング被膜の厚み程度のごく小さな繊維が取れて静電気で吸着する恐れもあります。
このようなことから、コーティングは風の少ない日に新品のクロスで水分を拭き取り、仕上げは帯電防止クロスで拭き上げれば安心です。
内藤
島田
シリコンやフッ素ではないポリシラザンを使用したスプレー式ガラスコーティング剤シラザン50をフロントガラスに施工されたオーナー様の動画をご覧ください。