こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
ガラスコーティングは、ボディに光沢を与えて塗装表面を守ります。更に防汚性にも優れているため、洗車も手軽に行なえます。
光沢がある塗装には最高ですが、つや消しの塗装に使えるのか疑問になる方も多く、以下のような質問を掲示板で見かけました。
マット塗装にガラスコーティングを施した場合マットが消えて光沢が出ますか?
島田
内藤
島田
ガラスコーティングは、塗装表面にガラスの被膜を作り光沢と撥水性能、そして防汚性を高めますが、その被膜の厚さは0.1㎛から0.3㎛と言われています。
これがどの程度かというと、クルマトップコートのクリア塗装が30㎛なので、トップコートの100分の1程度か厚みしかありません。
このガラスコーティングの膜厚がツヤに大きく関係します。
まず、つや消し塗装のマット塗装について説明すると、マット塗装の表面は細かい凸凹になっています。
この凸凹が光りを乱反射させて光沢がないように見えるのです。
その反面、ツヤあり塗装は、塗装表面ツルツルに磨き込まれているので、光に反射した強い光りが直接目に入る事でツヤツヤに見えます。
これを踏まえれば、マット塗装にガラスコーティングしてもツヤがそれほど出ないことがわかります。
つまり、つや消しの凸凹した塗装を完全に埋めて平滑にするほどの効果はガラスコーティングにはありません。
0.1㎛から0.3㎛程度では平滑に出来ないということです。
そのためガラスコーティングしても、光りがコーティングの下に届いて塗装に当たると塗装表面の凸凹で光りが乱反射するので「つや消し」にみえます。
ただし、表面にツルツルのガラスコーティングがあるので、そこに反射する光によりガラスコーティングを施工していない時より少しツヤがあるように見えるでしょう。
内藤
島田
マット塗装は、塗装表面の凸凹によりつや消しに見えますから、コンパウンドで磨いてしまうと凸凹がなくなりツヤあり塗装に変わってしまいます。
下地作りで行うコンパウンドでの磨き作業は行いません。また、コンパウンドが配合されるシャンプーも使用できないので注意します。
まず、マット塗装の塗装表面に付いた汚れは、磨き剤が入っていない洗剤を使用して、キズを付けないように汚れ落としをします。
そして、細かいキズがあっても何も手を付けてはいけません。
均一に塗装の凸凹の中にコーティングするには、スプレー式のほうがキレイに仕上がります。
仮に、手塗りでコーティングすると、凸凹内へのコーティングが不均一になりムラに原因になることもありますが、丁寧に作業すればできないこともありません。
内藤
島田
どこを施工したのか、何処を拭き取ったのかその都度確認しながら丁寧に作業することだよ。
ちなみに、マット塗装は手入れが大変だから、汚れやキズ防止にもガラスコーティングしたほうがいいね。
自分でできないと思ったら専門業者への依頼をおすすめするよ。