【前回のウイルスの話】
当然のことながら、マスク着用は自身のみならず他者への感染リスク、感染拡大を防ぐのだが、いくつか疑問点がある。
一般的なマスクによるウイルスの暴露量の減少は約20%。
つまりマスクを使用していても不使用時の80%と同量のウイルスを吸収している計算に。
このことよりマスクはどちらかというとエチケットというマナーの意味が強く利用されていると思われる。そのような現状をふまえた上で、マスクの使用を本格的なウイルス対策に繋げる秘訣をお教えいたします。
目次
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
ウイルスは突如現れているような感覚、もしくは人為的発生だと考えてないかい?
受験生の子をもつ母親
うん。どこで生まれているのかよくわからないです。気付いたら蔓延しているようなイメージですね
ウイルスの起源はいくつか仮説が立てられているものの、確立されているわけではなく、”さまよえる遺伝子”という認識が一番受け入れられているというのが現状です。
そのように生まれたウイルス、人類誕生前は野生動植物に寄生していたものの、人類の発展と共に人々が飼育するようになった家畜や人と接する動物に寄生場所を変えました。
寄生元を宿主と呼ぶのですが、次第にウイルスは宿主を人間へと移行、及び人間の中だけで繁殖するように進化してきた。その例が数年前社会現象にも影響を与えた麻疹になります。
麻疹ウイルスとはそもそも羊やヤギを宿主とするウイルスだったのです。
しかしながら人にのみ適応する進化を遂げたため、現在もなお恐れられている病気になっています。こういったように、基本的にウイルスは動植物由来のウイルスだということを認識ください。
受験生の子をもつ母親
陰謀論とかがインパクト強くて信じちゃったり、恐怖心を掻き立てられたりしちゃうけどしっかりこういった知識があると少し安心できるね。
ウイルスの先生
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
チェックしてみるのもいいかもしれないね!
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
今回は”コロナウイルスの接触感染”という経路にフォーカスを当ててみる。コロナウイルスは衣服や、交通機関の手すり、など様々な物に付着して、ウイルス生存中にその物に触れることで接触感染するのですが、様々な研究機関がウイルスのある特定表面上での生存時間を研究しているので確認してみましょう。
CDC、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、プリンストン大学 の研究チームが米医学雑誌「ニューイングランド医学ジャーナル」に発表したデータより、
またBBCjapan ニュースより、スマートフォンや紙幣での生存時間が28日間も生存することが判明し、当初想定していた期間よりも長く生存していると研究結果が出た。
感染症COVID-19を引き起こす新型コロナウイルスが、紙幣や携帯電話などの表面で28日間生存することが、オーストラリアの研究機関の調査で明らかになった。ただし一部の専門家は、物の表面を介した感染リスクを疑問視している。
しかしながら、この実験は暗室で行われていたことから、紫外線の影響を受けていません。紫外線の影響でウイルスが死滅することは判明していることから私たち実生活で28日生存するとは考えられない事を考慮する必要性があります。
ただ、このことからウイルスが付着する物への対策も必要だと言えるでしょう。
多くの人が触れる物をさわることで、体にウイルスが付着します。そのようにウイルスが付着した手で目をこすったり、口元を触ることで粘膜からの侵入を許しますし、勿論皮膚の上からでも何らかの影響で体内に侵入することがあります。
このような観点からでも手洗いうがい等の対策は当然ながら、新しいウイルスの対策案が提案できます。それは接触感染のリスクを減少するために日常で使う物に抗菌機能の製品を利用することです。
イメージとしてスマートフォンを例に説明しましょう。
スマートフォンに何も対策をしていないと汚染された手で触り続けたスマートフォンにはウイルスもたくさん付着、増殖し感染リスクも高まるでしょう。
しかし抗菌対策をすることでスマートフォンに付着、生存するウイルスが長期的にも減り、感染リスクも長期的に低く保つことができる減少するという仕組みです。
市販のアルコールを吹きかけるのアルコール消毒ではなく抗菌機能商品の利用にこだわる理由について科学的知見を参考に紐解いていきましょう。
ではまず比較対象であるアルコール消毒について紐解きましょう。
コロナウイルス対策として活用していたアルコール消毒のメカニズムは『変性』がキーワードになります。
アルコール分子は『両親媒性』つまり、水と脂肪の双方を好む特性を持っています。ウイルスの細胞膜にも水と脂肪分を含む面があるため、アルコールはウイルスの膜と結合し破壊します。
このことにより、ウイルスの膜で守っていた中にある核や重要な物が流出してしまいます。人間で例えると皮膚が破れ、内臓が飛び出してしまっているようなイメージになります。
このような状態になるとウイルスが死滅するため、アルコール消毒は効果的と言われています。
古代エジプトでは果物の酒をミイラの遺体処理に活用するなどアルコール消毒の歴史は古からあります。
しかし最近の研究結果によると同数70%以上がベスト、最低でも60%以上の度数が消毒には必要だと判明しています。
同じような作用で消毒をするには、次亜塩素酸水などが上げられます。
物の表面に付着したウイルスも度数70%以上のアルコール混合液であれば消毒は可能です。しかし、効率的とは言えません。
物の表面に付着したウイルスを消毒するためには『度数70%以上のアルコール混合液で30秒以上濡れた状態を保つ』必要があります。
そうすることでウイルスを中和し、消毒できます。
しかしそれほど度数の高いアルコール混合液は蒸発しやすく、長い時間濡れた状態を保つことは極めて難しく、アルコールでの物の消毒は困難です。そのため他の代替が求められるのです。
アメリカのCDCによると1ガロンの水に対して1/3カップの通常の塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を溶かした液体が代替として有効とのことです。(約3.8Lの水に66mlの塩素系漂白剤)
この液体に5分以上消毒したい物を漬け込むもしくは消毒面を濡れた状態に保ちます。その後自然乾燥をさせ、ぬるま湯や水で洗い流して消毒は完了になります。
さてアルコールの消毒のメカニズムや欠点を紐解きました。一方で抗菌機能商品はどのような魅力を持っているのでしょうか?
抗菌機能商品の消毒メカニズムはアルコール消毒と同様で、よく手が触れるドアやスマートフォンなどの表面に塗布し、抗菌の膜を作るためウイルスの増殖抑制をします。
最大の魅力は膜が機能する限り抗菌機能が継続する点になります。つまり長期的に消毒ができるアルコールのような存在になります。
スマートフォンなどよく手に触れるものからのウイルス感染はリスクが大きくあります。
2013年に和歌山県立医科大が行った実験によると調査した半数以上のスマートフォンから大腸菌や黄色ブドウ菌が確認されました。
この実験にもあるように頻繁に手にする物の消毒は重要であることから抗菌機能商品によるウイルス対策は今後重宝されるでしょう。
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
お金、電車のつり革、エレベーターのボタン。自宅で考えると、玄関のドアや電気のボタンがそれに当てはまるね。
特に外から帰宅した時に触る物にはたくさんウイルスが付いているだろうね!
だからそういったところに抗菌機能商品を使うと効果はあるだろう。
またアルコール消毒を多用すると冬季には特に手肌の乾燥を早め、荒れたり、炎症などもしますが、物に抗菌作用を行うことで、手荒れなどを少なくさせた上でウイルス対策ができる点も魅力のひとつですね。
ウイルスの対策は衛生維持がキーワードになり、衛生管理も時代と共に遷移してきています。
マスクや手洗いうがいだけでは物足りない、もっとウイルス対策をしたいと考える方はコロナの影響が大きく出た時期に様々な対策が提案されるので試してみてはいかがでしょうか。
しかしながら、実際にどれほどの効果があるのか商品やサービスによってまちまちになります。メディアやSNSの影響が実際の効果より大きく評価されている場合も残念ながら…
そういった際は、科学的な数値を基準に選択することもひとつ。しっかりと第3要因に流されることなく自身が責任もって選んでみてください。