こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
LEDバルブを長く販売していると取付け可否について、問い合わせを受けることがあります。
弊社で分かっている車種であれば、その場で回答できますが、分からない車種もあります。と言いますか、分からない車種の方が多いです。
※他のLEDメーカー様も同じ事を仰ると思います。
そのような状況を少しでも改善したいと考え、ヘッドライトやフォグランプのバルブ交換時、またはドラレコなどの取付けに関係する作業を車毎に解説しようと思いました。簡単に言えば、「車のリアル説明書」です。
例えば、トヨタ ヤリスはバルブ後方のスペースは問題ないけど通常のLEDバルブではヒートシンクが邪魔をして光軸調整の歯車にアクセスできなくるので、それを踏まえた商品を選ぶ必要がある。
というのがヤリスの車では課題です。
そういう対象の車の詳細な情報が事前に分かれば、商品選びや取付けがスムーズになると思い車毎の説明書みたいなものを作って見ました。
今回は「平成20年式 L375S タント」のヘッドライトのバルブ交換をしてみようと思います。
この記事では、取付ける商品にスポットを当てていない関係上、記事中で使用されている商品は他社メーカー様のものがありますが気になさらないでください。
目的である、タントのヘッドライト周りの構造が理解できれば、記事としては大成功と思っておりますので、タントオーナー様で気になる方は御覧ください。
目次
タントL375のエンジンルームはどうなっているのでしょうか。
エンジンルームを覗くと一見狭そうに見える最近の軽自動車ではあるが、この年式のタントは比較的スペースが確保できる方ではないでしょうか。LEDバルブに交換するにしても難易度は低いが幾つかポイントもあるので解説していきます。
ヘッドライト裏に十分なスペースがあるのは分かってもらえたと思います。それでも作業となると広い方が気持ちが楽ですよね。簡単にストレスなく進めるにはなるべく余計なものは外し作業を行った方がいいですので、エアクリーナーダクトを取り外してみます。
下記画像は、エアクリーナーダクトの拡大画像です。
赤丸の中にあるクリップ一つで取り付けられています。このクリップを外すのに特別な工具もスキルも必要ありません。溝に合わせてマイナスドライバーでこじる程度で取り外しが可能です。
クリップはこのような形状です。必要な工具はマイナスドライバー一本。
それも100円ショップで取り扱っているような安いもので十分対応可能です。これが外れることでエアクリーナーダクトが外れて作業スペースは十分確保できてストレスフリーになります。僅か10秒程度でストレスが無くなるなら迷わず外してみましょう。
車のパーツ交換としてはライトのバルブ交換は比較的簡単な部類になりますが、ここからは慎重に交換作業の解説します。
ヘッドライト裏側を覗き込むと丸いゴムの蓋(防水ゴム)がされている箇所が見えます。この防水ゴムが施されている箇所に装着されたコネクター(三本線カプラ)がヘッドライトのバルブが装着されている箇所です。これを丁寧に後ろに引き抜きます。
後に引き抜く時に注意したいのは、車種によっては抜けにくい場合があります。力任せに無理やり外そうとすると配線の損傷やバルブの破損などのトラブルになるので、抜けにくい時は少量の潤滑剤を吹きかけて取り外すと良いです。外れた時に、清掃すれば使用上は問題無いです。
カプラが問題なく外れたら次は、防水ゴムを取り外す必要があります。これは読んで時のごとく防水するためのカバーで、ヘッドライト内部に水分の混入を防ぐ部品になります。
破れたり取り付けが不十分だったりすると、ヘッドライト内部で曇りが発生するので注意しながら外しましょう。防水カバー外側がヘッドライトユニットに密着するように取り付けられているので、周りをなぞるように取り外します。
ここでようやくH4バルブが見えてきます。H4バルブ自体を固定しているのはハリガネ状のピンになります。ピンがフックに引っ掛かる仕組みになるので、よく観察しながらフックからピンを外す必要があります。
フックを外すことでバネが外れてH4バルブが取り外せるようになります。
ここまででH4バルブの取り外し作業が完了となります。
ここで気を付けたいのがH4タイプのハロゲンバルブを素手で触らないことです。もしハロゲンバルブを再利用する際にレンズ部が汚れていると、発光時に発する熱がレンズの汚れの影響で均一にならず、破損する可能性があるりますので大事に保管をしてください。
さて、取り外したH4ハロゲンバルブです。ガラスの中を覗くとフィラメントと呼ばれる箇所が二か所ある。それぞれロービームとハイビームの役割を担っている。
ハロゲンバルブを取り外した、逆の手順で付属の台座をライトの裏側にセットします。
片手で台座を押さえながら、ハリガネ状のピンをフックに引っかけると台座を転がして落とすこともないです。
きちんと固定されているか指で少しだけ台座を揺すってみよう。動かなければ問題ありません。きちんと取り付けられていないと光軸がズレてせっかくの明るいライトも前方を照らしてくれません。
台座を固定したら、今度は防水ゴムとLEDバルブを取付けます。方法についてはこちらをご参考にしてください。
配線の取り付けも後付けHIDと比較しても非常に簡単です。LED本体側のコネクターと車側のコネクターを接続するのみです。
LEDを取り付けた時のスペースや部品位置関係も具体的に確認してみよう。
写真では見づらいかもしれませんが、LEDバルブを取り付けるスペースは十分に確保できそうなヘッドライト裏側です。僅かにヒューズボックスが気になるが、スペースは15センチほどはあります。
LEDバルブの本体サイズは大きくても15センチほどなので問題は無いと思います。経験上、ヘッドライト裏側に15~20センチほどのスペースが確保できればDIYでも余裕で取り付けが出来るはずです。現に助手席側は楽々取り付ける事が出来た。
助手席側ののヘッドライト裏側を斜めに覗き込んでみました。バッテリーが大きく鎮座していますが、ヘッドライトには重ならない位置にあります。
続いて運転席側を確認。こちらは更にスペースがあります。覗いた印象でも楽に取り付けられると判断できます。
こちらも同じく斜めから覗き込んでみました。裏側には何もなく、LEDを取り付けてくれと言わんばかりの構造でした。
ずいぶん取り付けやすくスペースがあることも確認できた。
最後にLED本体の配線を片付けて終了となります。配線は汎用の為、どのメーカーでも比較的長め設定されていると思います。
四角いケースがドライバーユニットと呼ばれ、LEDを制御している箇所です。
防水防塵性能は高く、シリコン充填されているが取り付け箇所は慎重に選ぶ必要があります。
※取付けた商品は弊社商品ではございません。
回転物(エンジン側)がある場所や熱の影響を受ける場所、水の影響を受ける場所はなるべく避け、車両配線の通っている場所にまとめて固定しましょう。
LEDの種類にもよるがこのユニットは結束バンドでの固定タイプの為車両配線と一緒にまとめることもできる。配線を無理に折り曲げないのも需要なポイントです。
※取付けた商品は弊社商品ではございません。
以上で取付け完了です。
ぜひ、参考にしてみてください。