こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
先日、お客様から指摘されたことが気になり検証してみたくなりました。どんな問合せなのかというと、
『ヘッドライトとポジション球の色を合わせたいんだけど、日本ライティングさんの6000KのLEDヘッドライトと6000KのLEDバルブは色味が合ってる?細かいんだけど、拘りたいんだよね』
確かに数字上では同じ6000Kですが、実際に色味の相性は良いのか?という内容に僕自身は、そこまで気が回っていなかったので、言われて一瞬ドキっとしてしまいました。
「確かに気になる・・・」と。
知りたい人がいるのであれば、「俺がやらなければ誰がやる!?」の精神で今回も検証をしてみたいと思います。
LEDヘッドライトと合わせてポジション球を変更されたい方がいらっしゃれば、ぜひ参考にしてみてください。
目次
今回検証に用いた車は、ライトの構造上確認がしやすいアルトをピックアップしました。バルブの脱着も比較的に簡単なため、作業もサクサク進む予感がします。
今回試すのは、こちらの5つの商品の組み合わせに加えて、純正ハロゲンと純正白熱球も含めて検証していきます。
そもそも、4000Kや6000Kとなると色の違いははっきり認識出来ますが、6000Kと6500Kの違いはパッと見てもハッキリとわからないケースが多いので同じ条件での比較はとても楽しみです。
ヘッドライトを純正ハロゲンバルブ、ポジション球を6000KのLEDへ交換しました。普段はあまり見る事のない組み合わせです。
パールオレンジの強い発光に対して、白く発光するLEDの組み合わせは色合い的にも一体感が無く違和感を覚えてしまいました。
上記の組み合わせから、ポジション球を6700KのLEDに交換してみました。比べてみると違いはさほど分からないというのが正直な印象です。
ポジション球単体での比較だと微妙な違いは分かるかもしれませんが、ハロゲンのパールオレンジの強い発色が明らかにポジション球の発色を活かしていないように感じてしまいます。
ヘッドライトをハロゲンからLEDの4000Kに。ポジション球をLED 6000Kに交換して検証してみました。
ヘッドライト自体がハロゲン球からLEDの4000Kとなり、やや白味の増した発光色となっています。組み合わせについてもハロゲン球との組み合わせと同じで違和感を覚えてしまいます。
LEDのポジション球との色合いの相性を比べると③と同様にハロゲンっぽさが仇となり、個人的には組み合わせに違和感を覚えました。
ですがLEDヘッドライトになってポジション球の色合いが③と④では微妙に違うのがわかるようになりました。
④のほうが、やや青っぽい色味となります。
ヘッドライトには、LED 4000Kとポジション球は純正バルブの組み合わせになります。
純正の組み合わせと似ているので、安心する色合いの組み合わせになりました。LED 4000Kなので6000Kや6700Kのポジション球よりも色のマッチングが優れている印象を受けます。
定番のLEDヘッドライト 6000KとLEDポジション球の組み合わせです。ポジション球も6000Kとなり、色合いも自然な印象を受けます。
見た目にも明るい雰囲気で、カメラ越しでもヘッドライトとポジション球、どちらも存在感を発揮しているのがわかると思います。
ヘッドライトはLED 6000Kのままで、ポジション球をLED 6700Kに変えました。
ポジション球を6700Kに交換しても⑥と同じ見た目になると想像していましたが、写真で見比べると6000Kより青みが増しているように見えます。
組み合わせとして、そこまで違和感を覚える組み合わせではありませんが、⑥の組み合わせから考えると、少し青みが強く色味に違いが出ていると感じます。
ヘッドライトLED 6000Kに対して純正バルブのポジションはチグハグな組み合わせに感じます。完全にポジション球の存在感は薄れ一際目立つヘッドライトは個人の主観ではありますが、カッコは良くないと感じました。
せっかくであれば、ポジションも合わせて交換したらどう?と見ている方も思うかもしれません。
ヘッドライト LED 6500Kを装着しました。
単体で見ると6000Kも6500Kはケルビン数にもそこまで差がないので、あまり変化はないのかな?と思われるかと思いますが、実際比較するとかなり白味が増した発光(青みがかった)をしています。
組み合わせもポジションに入れているLED 6000Kも色合い的には物足りなく感じてしまいます。
眩しくて直視はなかなか出来ませんが、よく愛車を写真に撮影する方には、この僅かな違いについて理解できると思います。
ヘッドライトはLED 6500Kとポジション球はLED 6700Kを装着しました。見た目は、かなり良いと感じる組み合わせです。
6500Kのやや青みもある発光色もポジション球が6000Kから6700Kに変わることで調和が取れた印象です。
また、⑨の組み合わせ(ポジション球に6000K)は、割と普通に感じてしまい、6700KのLEDにすると見た目の印象はかなり派手になりました。
最後にポジション球を純正バルブに戻し検証しました。
6500KのLEDヘッドライトがポジション球の色合いに干渉を受けて6000Kくらいに落ちた印象を受けます。
ヘッドライトとポジション球の発色に差が大きいと特に色同士の干渉が顕著に表れているように感じ、6500Kの迫力がやや大人しくなっているのがわかります。
今回様々な組み合わせでヘッドライトとポジション球の色味の比較を行いました。わずかなケルビン違いでは大した見た目の差は無いと思っていましたが、実際に組み合わせを比較するとかなり印象に違いが出ました。
発色の干渉により、本来持っている色合いが思っている発色通りにならないという現象も確認出来ました。
色合いは好みの問題も多い部分ではありますが、個人的にはヘッドライトのケルビン数とポジション球のケルビン数は同じものに揃えたいと感じます。
特にケルビン数は上がる程に白っぽい発光をするのでポジション球とあまりに乖離していると本来の発色にはならないと感じます。
この比較結果は様々な組み合わせを試しているので商品購入の参考にしてもらえると嬉しいです。