アイキャッチ画像引用元:日産
こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
スペースが広くて、ユニークなコンパクトスタイルの日産キューブは、初代登場から高い人気となりました。
その理由は、見た目にそぐわない車内の広さのほか、エクステリアデザインもメーカー系カスタムを施した特別仕様車をラインナップに加えたことが大きな理由でしょう。
そして、メーカーが製作したエアロで身を纏ったキューブは、カスタムベースとしても人気が高く、様々なカスタムがされてきました。
もちろんヘッドライトもカスタムされる部分として人気が高く、当初、明るさやイエローバルブを取り付けるオーナーも見られました。
今回は、キューブにどのようなヘッドライトが搭載されてきたのか、カスタムにはどのような方法があるのか詳しく解説します。
内藤
初代から最終モデルまで見て、どれがいいか悩んでいるんですが、本人曰く、カスタム前提で購入したいらしいのです。
島田
今も根強いファンも多い。まずは何をどのようにカスタムするかだよね。
内藤
島田
それなら、初代Z10キューブのヘッドライトがどのようなものが採用されていたか確認してから決めてみればいいよ。
初代キューブ(Z10)は、セダン感覚で走行できる今までにないトールワゴンスタイルで1998年2月に登場しました。
発売と同時に大きな反響となり、20代の若者を中心に大ヒットし、登場から僅か3カ月で5万台を受注する大人気車種となりました。
当時の反響 は、見た目より広い室内と、充実した室内空間が高く評価されたほか、上位車種からの乗り換えや、軽自動車ユーザーからも好評でした。
当時のヘッドライトと言えば、バルブ後方にへこんだ鏡面を配置し、前方のレンズで光を屈折させるカットレンズが主流でしたが、キューブには最適配光マルチリフレクターヘッドライトを採用し、レンズはカバーでよくなったことから光のロスがなくなりました。
しかし、マルチリフレクターは、光の前方にカットレンズがないので光が遮られることなく明るいのが特徴です。
バルブは、H4ハロゲンバルブが採用されていました。
2001年に初代モデルが終了するまで、数々のマイナーチェンジや特別仕様車、そしてメーカーのカスタム車ライダーも登場します。
2000年のマイナーチェンジでHID(D2R)が採用されたほか、丸形ヘッドライト(H4ハロゲンバルブ採用)の特別仕様車「スクエア」が登場しました。
2代目キューブ(Z11)は、2002年10月に登場します。初代が打ち出したスモールカーのハイトワゴンは、大きな反響を呼び、約40万台の大ヒットでした。
初代(Z10)のコンセプトを継承した2代目(Z11)は、キューブの名前の通り四角い箱型のボディで、コンパクトな外観からは想像できないほど広い室内が大きな話題となります。
そして、2代目(Z11)登場で一際目を引いたのがリアの左右非対称デザインでしょう。
バックドアガラスの取り付け位置が左に偏ったデザインは賛否両論ありますが、左側通行の日本で左後方視界を大きく取ったことは、面白い試みだったと言えるでしょう。
先代でも好評だった「ライダー」もラインナップに加えられ、専用エアロパーツや本革巻ステアリングや専用シートなどがおごられ、標準モデルに差をつけています。
2004年になると、3列シートのキューブキュービックが登場します。
全長が3,900mmしかないにもかかわらず、広い室内空間を可能としたキューブは、ソファーのように2列目と3列目シートを配置し、大人が十分座れるスペースを確保して話題となりました。
ヘッドライトは、先代の角型ヘッドライトから丸形2灯式となり、ウィンカーとポジションランプも別体となりましたが、2007年のマイナーチェンジで一体型の異形ヘッドライトに変わりました。
採用された光源は、2代目にはハロゲン仕様車はH4バルブ、HID仕様車はD2Rバルブでしたが、一部ライダーにだけHIDが標準装備でした。
2008年11月、3代目キューブ(Z12)が登場します。どこから見てもキューブと分かるデザイン、使い勝手のよさ、室内空間の広さもそのままに登場しました。
そして、2代目(Z11)まで国内専用モデルだったキューブは、3代目(Z12)より欧米でも販売が開始されます。
途中何度か改良が加えられながら2012年には環境にも対応した吸排気システムやアイドリングストップを採用し、2WDモデルはエコカー減税が適応 されるなど、進化を止めませんでした。
そして、3代目(Z12)では、キューブならではのカラーコーディネーションが楽しめるのも魅力の一つです。
ボディカラーやインテリアカラーだけでなくシートも7つの個性あるデザインから選べるなど、お洒落にカスタムして購入できることが人気のポイントでした。
ヘッドライトデザインは、異形2灯式のヘッドライトが用意されています。
グレードごとにH4ハロゲンランプ(マニュアルレベライザー付き)とHID(オートレベライザー付き)が用意され、エントリーモデルを除き、薄暮時に自動でヘッドライトが点灯するインテリジェントオートライトが搭載されています。
そしてキューブは、2020年に販売終了をアナウンスし、この3代目(Z12)で22年の歴史に幕を下ろしました。
内藤
島田
内藤
島田
内藤
島田
内藤
島田
キューブには、初代(Z10)から3代目(Z12)までH4ハロゲンバルブを使用したモデルがありますが、交換方法はどの年代も基本的に同じです。
ここでは、2代目(Z11)を例にハロゲンバルブの取りはずし方を解説します。
ボンネットを開けてヘッドライトの後ろ側にハロゲンバルブの装着場所を確認します。
コネクターとバックカバーを外しますが、コネクターはしっかり摘まみ真っすぐ後方に引き抜きます。
バックカバーは、通称ゴムカバーやゴムキャップと呼ばれる黒いゴム製のカバーです。
コネクターとバックカバーを外すと、リテーニングスプリングと呼ばれる止め金具があるので、黒矢印の部分を押しながら右にスライドしてリテーニングスプリングを外します。
すると、ハロゲンバルブを抜き取れます。
取り付けは逆の手順で行いますが、リテーニングスプリングを確実に固定できたことを確認し、バックカバーもしっかりはめ込まれていることを確認してください。
内藤
島田
内藤
島田
だから、バンパー外しとヘッドライト外しの方法で分けて説明するよ。
フロントバンパーの外し方は、グリルを外してバンパー上部のクリップやネジを外します。
そして、フェンダー内に留まっているネジやクリップを外し、バンパー下部のネジなどを外すとバンパーは外れます。
これが基本的なバンパーがとめられているクリップやネジの位置ですが、年式や型式により作業方法が少し変わります。
ただし、おおむねこの位置で留まっていることがわかれば、バンパー外しはそれほど難しくありません。
ここでは、一番多くのクリップやボルト、ネジが留まっている3代目(Z12)を例に解説しますが、基本的に2代目(Z11)も初代(Z10)も外す考え方は同じです。
ボンネットを開けて、ラジエーターグリル上部の赤い矢印のクリップを2個外します。
マイナスドライバーで真ん中を浮かせればすぐに外せます。この時に、赤い矢印の隣の赤丸はバンパー脱落防止のために最後まで外しません。
また、画像では見えませんが、反対側にも同じようにクリップがあります。
参考資料の記事にある赤い矢印の部分にクリップが刺さっています。
これはエンジンルームから下の画像のようにラジオペンチなどで挟んでグリルを外します。
※ラジオペンチを裏から挿し込みクリップのツメを押さえる。
※クリップを挟みながらラジエーターグリルを引っ張ると上の画像のように外れる。赤い矢印がラジオペンチで挟んだクリップ。
次にフェンダーライナーの赤い矢印のクリップを外して、フェンダーとバンパーが留まっているボルトが見えるようにします。
フェンダーライナーをめくり10mmのボルトをソケットレンチで外します。
赤い矢印に10mmのボルトが左右3本ずつ留まっているので、すべて外します。
そして、参考資料にある黄色い矢印の部分のクリップを6個外します。
フロントバンパーサイドをフェンダーから切り離します。
ただ嵌っているだけなので、引っ張れば外れますが、バンパー下側を保持し、少し持ち上げながら引っ張ると簡単です。
最後にフロントに戻り、外さずに残してあるグリル奥のクリップを外せばバンパーが外れます。
フロントバンパーが外れれば、ヘッドライトユニットの全体像が見えるので、何処にどのように止まっているか確認できます。
ヘッドライトは、上部のフェンダーに1個、バンパーサイドに隠れていたフェンダー部分に1個、フロントグリル側に1個計3個のボルトで止まっています。
また、型式によってはクリップで留まっている部分もあるので、よく確認します。
ここでは、3代目キューブ(Z12)のヘッドライトの外し方を例に解説しますが、基本的に外す要領は同じです。
ヘッドライトのグリル側にボルトが留まっていますが、ラジエーターに風を導入する樹脂カバーが邪魔なのでそれを外します。
そして、その下にあるライトが留まっているボルトを外します。
ヘッドライトユニット上部のクリップを外します。
ヘッドライト上部の10mmのボルトを外します。
フェンダーに留まっているボルトを外します。
ポジションランプ、ウィンカーランプ、ヘッドランプ、光軸モーターのそれぞれのコネクターを切り離せば、ヘッドライトは外せます。
ヘッドライトの取り外しに、バンパーを外さずに取り外す方も見られますが、車種によっては、ヘッドライトにフロントバンパーのブラケットが取り付けられており、フロントバンパーを外さないとヘッドライトが抜けません。
また、フロントバンパーをずらして外そうとする方もいますが、慣れないとクルマにキズを付ける可能性が高いので、手間でもフロントバンパーを外すことをお勧めします。
またフロントバンパーを外すと、ヘッドライトがどのように取り付けられているか、全容が良くわかるので作業もしやすくなります。
内藤
ヘッドライトも不具合がいろいろ出ていると思いますが、どのような不具合があるのか教えてください。
島田
あと、中古車で購入すると、購入した直後は問題なくてもヘッドライトが不点灯になるという症状も考えられるかな。
内藤
島田
キューブのヘッドライトは、初代(Z10)から最終型までポリカーボネート樹脂のレンズを使用しています。
ガラスと同程度の透明度があり、しかもガラスより強度があるほか、形成がしやすいこともあり、広くヘッドライトに使用されています。
しかし、ポリカボネート樹脂は、太陽の紫外線に弱いため、製造時にハードコートをして紫外線から守っていますが、永久的に効果が持続するわけではないので、長年使用すると使用環境によって10年経たずに黄ばみが発生します。
そこで黄ばみ除去に効果的なのは、市販の研磨剤です。カー用品店に行けばヘッドライト用の磨き剤が販売されているので、それを使用するとよいでしょう。
ただし、磨いた後キレイになったら、必ずヘッドライト用のコート剤を使用してコーティングしておかなければすぐに黄ばむので注意が必要です。
ユニット内に曇りや結露が発生しますが、ほんの少しの軽度の曇りであれば、それほど心配する必要はないでしょう。
しかし、水滴になるほどの曇りが発生し、全く雲りが改善されない場合は、通気口のつまりが原因かもしれません。
ヘッドライトは、点灯時のハロゲンバルブの熱と、外気温度の差をなくすため、通気口を設けて温度と湿度を管理しています。
しかし、通気口が詰まると温度と湿度が上手く調整できずに曇りが発生します。
また、ハロゲンバルブを交換して、後ろのゴムカバーをしっかりはめていないと水分が侵入して曇りの原因になりますから、バルブ交換後に曇りが発生したのなら後ろのゴムカバーの確認をしてみましょう。
これらを見て問題が無いのに曇りが発生する場合は、ユニットに不具合が出ていますからディーラーや整備工場に相談しましょう。
中古車でキューブを購入される方も多いでしょう。キューブは、幅広い方に人気があり、カスタムされているキューブも少なくありません。
特に、ヘッドライトはノーマルでハロゲンバルブの場合、HIDキットが装着されている場合があります。
このような中古車は、どのような社外品が取り付けられているかわからないことと、商品をどの程度使用したのかわからないため、故障する可能性があります。
そのため、中古車で購入して社外製のHIDキットが取り付けられていたら、新しくLEDバルブに交換するか、ハロゲンバルブに交換する気持ちでいたほうが良いでしょう。
内藤
島田
初代キューブ(Z10)が登場したのは1998年だったので、まだ世の中にLEDヘッドライトはなく、HIDも限られた車種にしか採用されていませんでした。
そのため、社外品のHIDキットもまだ流通していなかったため、ヘッドライトのカスタムと言えば、高効率バルブを使用した明るくすることでした。
初代が登場した当時には、イエローバルブもまだ多く流通しており、ヘッドライトを黄色くして走行するカスタムも少なからず残っていました。
そして、2代目(Z11)が登場する2002年になると、次第にHIDを純正装着したクルマが増えてきます。
しかし、まだ2代目(Z11)登場の頃は、それほど良いHIDキットもなく、しかも高額であったことからHIDにカスタムする方はそれほど多くありませんでした。
2004年頃を境に、数多くのHIDキットが世の中に出てきます。
価格も1万円を切るキットも出てきた記憶がありますが、キット取り付け工賃は当時5,000円以上したことから、それほど多く普及しませんでした。
3代目(Z12)が登場するころのヘッドライトカスタムは、HIDキットが多く選ばれていました。
その後、LEDバルブが世の中に誕生すると、一気にLEDバルブへの転換が起きます。
ECサイトにも数多くのLEDバルブが登場し、ユーザーも取り付けやすいことから一気に広がり今に至っています。
現在、様々なヘッドライトカスタムがありますが、簡単に他とは違うヘッドライトにするなら、LEDバルブへの交換が理想的です。
キューブは、初代(Z10)から最終型(Z12)までハロゲン仕様車はH4ハロゲンバルブが採用されているので、LEDバルブに交換しやすいメリットがあります。
加えて、最近は純正HIDより明るいLEDバルブも販売されているのでLEDバルブはお勧めです。
このほか、黄ばみが多いキューブのヘッドライトなので、キレイに磨いたついでに、黄ばみ予防にフィルムやカバーをしてカスタムするのもよいでしょう。
内藤
島田
US風ヘッドライトの魅力はやっぱりオレンジの魔力ですよね。ポジションウィンカーと異なり、ポジションレンズがオレンジで光っていてとてもかっこいいです。
ヘッドライトでこれだけイメージが変わるといいですね。
ヘッドライトをスモークにしてフロントフェイスが凛々しくなりましたね。このボディカラーはビターショコラですよね。
スモークと非常に色合いがあっていて素敵です。また、フォグランプも一緒にスモークにしているので、統一感が素晴らしいですね。
イカリング、とてもかっこいいですね。プロジェクターではなくマルチリフレクターに取り付けるイカリングはリフレクターにキレイに反射してかっこいいです。
また、ポジションも同じカラーにしていて、光の色に統一感があっていいですね。
凄くい明るいヘッドライトですね。これなら夜間の走行も安全に快適ではないでしょうか。
LEDバルブは、HIDキットに比べて取り付けも簡単なのに、明るくできるのでいいですよね。寿命も長いので、きっと満足できることでしょう。
キューブは、初代(Z10)から最終型(Z12)までヘッドライトの光源はH4ハロゲンバルブもしくはHIDですから、ハロゲンであれば、LEDバルブに交換して明るくするカスタムが簡単に可能です。
日本ライティングからも、H4用のLEDバルブを標準タイプと明るさを求めたハイスペックモデルの2種類を用意していますから、それぞれの使用環境に合わせて取り付けられます。
また、H4では、LEDバルブに交換するとハイビームインジケーターが正常に作動しない不具合もありますが、そういった場合も対応できるハイビームインジケーター不点灯防止ユニットもラインアップにあるので安心してお求めいただけます。