こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
先日こんな話を島田さんとしました。
内藤
それで乗っているクルマを聞いたら、スズキのエブリィワゴンで一応純正フォグランプが装着されているのですが、ライトが白くて役に立たないと文句を言っていました。
黄色いフォグランプに変えてみましょうと提案したら直ぐにやってくれと言われ、近くに止めてあった車を見に行ったら先代モデル(平成17年)だったんです。
島田
内藤
でも、叔父も話していたのですが、いつからエブリィのフォグランプは白色ライトになったのでしょうか。
島田
その前に初代エブリィは1982年にキャリィバンをマイナーチェンジして登場をしたため、フォグランプの設定がなかった。
なので、フォグランプを純正で設定をするようになった2代目から解説するよ。
若い方から年配の方、作業車として大人気のエブリィは、使い勝手が良いからと購入する人もいますが、カスタムする人も実は多くいます。
これはカスタムパーツが多く販売されていることが原因ですが、もともとのクルマの成り立ちもスズキがかなりこだわっていることも人気の一つでしょう。
フォグランプについては、バンパー内蔵タイプが古くから採用され、軽自動車の中でかなり先進的なデザインをいち早く採用してきました。
今回は、エブリィのフォグランプの「歴代モデルごとデザイン」「カスタム方法」に焦点を当て解説をしていきます。
2代目エブリィは、1985年に登場。フォグランプを装備しているのはターボモデルのみでした。1985年といえば、バブルが日本で始まった時期であり、エブリィもバブル景気の波に乗ってハイグレードのモデルが登場しました。
この時代の軽自動車のハコバンとしては、高額な約120万円で、当時のカローラクラスとほぼ同等の新車価格という、まさにバブルの申し子の車でした。
気になるフォグランプのデザインはというと、ターボモデル専用のエアロバンパーに大径丸形フォグランプを埋め込み、まるでアルトワークスを彷彿とさせるフロントデザインでした。
フォグランプにはH3ハロゲンバルブが搭載されていました。
この他にも、ターボモデルではない、上級グレードとなるスペシャルブランドジョイポップサウンドハイルーフといったグレードには、オプションでフロントフォグランプが設定されるモデルがあったようですが、実際に装着していた人はそれほど多くありませんでした。
フォグランプの色はクリアレンズが採用されていたため、ハロゲンバルブの素の色(肌色)を放っていました。
個人的には、1985年から1990年第初頭では、フォグランプは黄色いフォグランプが主流だったので、黄色のフォグを予想していましたが設定にはありませんでした。
3代目エブリィは1991年に登場。2代目のエブリィのようなアグレッシブなターボモデルは無くなり、おとなしいスタイルに変更されました。
そして、フォグランプはターボモデルのバンパー内に角形が装着されますが、ターボモデル以外にもフォグランプのオプションが用意されていました。
フォグランプのバルブは、H3aハロゲンバルブを使用していたので、一般ユーザーがバルブ交換にH3ハロゲンバルブと間違う人が続出したことを今でも覚えています。(当時を知る人は、あるある話しですね)
1998年は、「軽規格」の変更がありました。変更では車体寸法の見直しが行われ、全長が3,300mmから3,400mmに、全幅も1,400mmから1,480mmへと拡大され、居住性と安全性が高められました。
スズキでは、この軽規格変更に合わせて、アルト、アルトワークス、ワゴンR、ワゴンR RR(ダブルアール)、ジムニー、Keiの6車種を一気に新規格に合わせてモデルチェンジさせました。
そこから、遅れること1年後の1999年に4代目となるエブリィが登場します。そして、乗用タイプのエブリィワゴンが正式に登場したのもこの4代目からで、「エブリワゴン」としては初代になります。
フォグランプは、上級グレードのみ標準装備され、「バン用」が丸形で「ワゴン用」が異形モデルのフォグランプを用意されていました。
装備されるバルブは、3代目と同じH3aハロゲンバルブを搭載していました。
2005年にフルモデルチェンジをした5代目エブリィワゴンは、軽自動車のミニバンをコンセプトとして開発されたので、エクステリアもインテリアもバンとはかなり違ったデザインです。
フォグランプも同じく「バンタイプ」と「ワゴンタイプ」で異なり、「バンタイプ」は、丸形のデザインが採用され、全グレードオプション装備となります。
「ワゴンタイプ」はバンパーに埋め込みの角型のデザインで、標準装備車の設定もありました。
バルブ形状は、H8のハロゲンバルブが搭載されています。
6代目となる現行モデルは、2015年から発売されています。エブリワゴンとしては、このモデルチェンジで3代目になります。
約9年振りにフルモデルチェンジをしたエブリィは、先代を踏襲したコンセプトで登場します。ワゴンでは快適性をさらにアップした軽のミニバンとして登場し、バンタイプは荷室をさらに拡大するなど進化を遂げました。
そして、装備されるフォグランプですが、「ワゴンタイプ」にはJPターボを除き標準装備されますが、「バンタイプ」のフォグランプは標準装備されません。
スズキでは、オプションとしてハロゲン色(肌色)と黄色の2タイプのフォグランプを用意しており、バンタイプとワゴンタイプともにオプションを選ぶことが可能です。
フォグランプのバルブ形状は、標準装備の場合はH16のハロゲンバルブが基本で、オプションの場合はH8ハロゲンバルブが装備されます。
内藤
島田
内藤
島田
内藤
島田
エブリィは、働くクルマとして昔から活躍してきました。そのため、おもに事業者や個人事業主が昔から好んで使用してきたクルマです。
とはいってもハイスペックモデルが登場するなど、個人の自家用車として購入する人も少なからず見られました。
2代目のターボモデルなどは、アグレッシブなフロントバンパーを採用していたので、ターボモデル以外のグレードに、ターボモデルのバンパーを装着してフォグランプを取り付ける人もいました。
また、フロントバンパー上部に後付けでフォグランプを取り付けるカスタムや、バンパーガードを取り付けてフォグランプを設置するなどのカスタムがあります。
古いフォグランプには、H3ハロゲンバルブやH3aハロゲンバルブが装着されており、その当時で明るくする場合は、高効率バルブを装着する方法が一般的でした。
2005年登場の5代目エブリィでは、H8ハロゲンバルブが装着されましたが、まだ当時はLEDバルブのアフターパーツがほとんどなかったので、当時主流だった高効率バルブやHIDキットで明るくする人も見られました。
ただしHIDキットは、バンパーを外しての作業と、バラストの固定位置などの選定が難しく、DIYで装着してバラストが脱落するトラブルも見られました。
現在のフォグランプを明るくする主流はLEDバルブになりました。5代目と6代目は一般的なH8のハロゲンバルブを使用しているため、LED化することが可能です。
LEDバルブは、ハロゲンバルブとほぼ同じ要領で交換できるため、一般ユーザーでも手が出しやすいカスタムですが、スペースが狭いため、あまり大きな冷却ファンが搭載されていると、フェンダーライナーに干渉する恐れがあります。
内藤
島田
内藤
島田
エブリィ用には、フロントフェイスをレトロ調にするキットや、車高を上げてクロカン仕様にするカスタムがあります。これらのエクステリアデザインに合うようなフォグランプキットも専用で販売されています。
レトロ調のフェイスチェンジキットは、フォグランプを装着できるキットとできないキットが売られていますが、圧倒的に人気なのがフォグランプ無しのシンプルなキットであり、レトロ調にカスタムしたエブリィでフォグランプを装着する姿は見かけません。
また、クロカンにカスタムするパーツは、フロントバンパーも専用となり、それに合わせてバンパーに埋め込み式の汎用LEDフォグランプを装着します。
クロカン仕様に使用されるフォグランプには、海外製のユニット一体型のLEDフォグランプを使用することが多く、このLEDフォグランプは、サイズも6代目純正フォグランプユニットと同じことから、純正フォグランプから交換して使用する人も見られます。
また、イエローレンズのフォグランプキットも販売されており、これはH8のハロゲンバルブを装着できるユニットなので純正フォグランプを外して純正バルブを差し替えれば、イエローレンズが映える個性的なエブリィにカスタムすることができます。
内藤
島田
それに合わせてフォグランプをカスタムすればかなり人とは違ったエブリィを作り上げることができるよ。
内藤
島田
それじゃあ、今トレンドのフォグランプカスタムを紹介しよう。
現行モデルの6代目はオプションで黄色のフォグランプを用意していますが、日本ライティングから発売されているホワイトとイエローの2色切り替えLEDバルブを使用すれば、フォグランプに個性を持たせることが可能です。
フォグランプスイッチの操作だけで、ホワイトとイエローに切り替えができる便利さがあるほか、メモリー機能付きなので、エンジン停止させても次にエンジンを始動する時には、前回点灯していたカラーのフォグランプが点灯します。
これからは、明るさだけを求めるフォグランプのカスタムではなく、おしゃれなフォグランプのカスタムが主流となっていくことでしょう。
内藤
島田
内藤
エブリィのフォグランプは、5代目、6代目共にH8のハロゲンバルブを使用しています。(一部モデルはH16ハロゲンバルブ)そのため、フォグランプのカスタムとしてLEDバルブ交換はかなり敷居が低いといえるでしょう。
また、多くのカスタム手法がエブリィには存在し、純正とは全く異なるエクステリアデザインにカスタムするパーツも販売されています。
もともと設定の無いグレードにもフォグランプを装着できるキットも販売されているので、フォグランプはかなり身近なカスタムとなっています。
視界が悪い悪天候時に目を細めて運転するより、フォグランプを明くするカスタムを行ってみましょう。