こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
トヨタの高級ミニバン、アルファードは初代登場から間もなく20年が経とうとしています。
その間に、時代時代を象徴するフォグランプが装着されてきました。今回は、アルファードに搭載されたフォグランプの種類やカスタム法を振替えてみたいと思います。
また、最新30アルファード後期の純正LEDフォグランプのカスタム方法をご紹介いたします。
目次
内藤
ライトメーカーに勤めているからとライトについて相談を受けました。
なんでも、純正LEDフォグランプのインパクトが足りないとかで社外品を取り付けたいらしいのです。
でも、現行アルファードはLEDバルブ交換できないじゃないですか。
島田
内藤
そこで工場長に、初代から現行までのフォグランプの解説とカスタムの遍歴なんて教えて頂けないかと思いまして。
島田
俺が若いころに初代アルファードが登場して、かなり衝撃を受けたな。
日産のエルグランドの牙城がこれで崩れるのかとも感じたもんだよ。
内藤君の先輩のように俺の知り合いにも、初代アルファードから20系、30系と乗り継いでる人がいるから、アルファードのカスタムについては詳しく語れるよ。
アルファードのフォグランプについて少し解説してあげるよ。
初代アルファードが登場したのは2002年で、その後6年間にわたり販売されました。2005年にマイナーチェンジを行い、その年を境に前期型と後期型に分かれます。
10系アルファードは、高級ミニバンとして登場したので、全グレードにフォグランプは標準装備となっていました。前期型はH3ハロゲンバルブを使用し、後期型ではHB4ハロゲンバルブを使用しているのが特徴で、フォグランプの灯体もマイナーチェンジで形が変わっています。
2代目となる20系アルファードは、2008年から2015年まで販売されましたが、初代同様前期と後期でフォグランプに使われるハロゲンバルブが異なります。
2011年までの前期型は、10系後期と同じHB4ハロゲンバルブを使用していましたが、マイナーチェンジで後期モデルになると、H11ハロゲンバルブを使用します。
HB4からH11にバルブを変更されたことで、バルブの長さが短くなったことから、灯体もコンパクトになりました。この20系は、前期を後期にするカスタムが人気で、フォグランプも後期用の中古品が多く流通しています。
現行モデルのアルファードは、前期型にフォグランプバルブにH16を使用しているので、暗く評判が良くありませんでした。
しかし現在は、全てのグレードがLEDフォグランプに変わっています。アルファードの純正LEDフォグランプはバルブ交換不可なので、明るくするためには、灯具を交換するしかありません。
内藤
島田
内藤
島田
内藤
島田
初代アルファードの初期型は、フォグランプにH3ハロゲンバルブが採用されていました。当時、フォグランプを明るくするには、高効率ハロゲンバルブに交換するのが主流でした。
また、アルファードには、初代から多くのエアロパーツが販売され、純正フォグランプから他車流用のフォグランプをエアロバンパーに装着するといったカスタムが流行っていました。
明るさを求めるというより、スタイル重視のカスタムで、そこに純正とは違うデザインを取り付けることで個性を出していました。
期型になると、HB4ハロゲンバルブとなり、ちょうどこの時期にはHIDキットが各メーカーから相次いで発売され、HID化するアルファードオーナーも多く見受けられました。
現在も初代アルファード乗りは多くいらっしゃり、過去にできなかったLED化する方も多く見受けられます。
しかし、前期型はH3バルブなため、LED化の商品選びはかなり難航するでしょう。
たしかにLEDは海外製で多く販売されていますが、放熱対策に不安があるので出来れば後期型に交換してHB4を選択できるのでお勧めです。
2代目アルファードは、まだまだ乗っているオーナーさまは多いです。この2代目は前期がHB4ハロゲンバルブ、後期はH11ハロゲンバルブが採用されています。
HB4、H11のバルブ形状は、日本ライティングでもLEDを販売している形状で、多くのメーカーから販売されているメジャーな形状です。
2台目(20系)は、フォグランプユニットが大きく形が異なりますから、前期を後期顔にチェンジするカスタムが人気です。
いずれにしてもLEDバルブに交換するカスタムはしやすいので、ノーマルフォグランプを明るくできるほか、色もノーマルの白色の光だけでなく、黄色のLEDバルブを装着することも可能です。
また、日本ライティングからは2色切り替えモデルのLEDバルブが販売されているので、それを取り付ければ、おしゃれにフォグランプを演出できます。もちろん、前期のHB4にも後期のH11にも対応ですから安心です。
現行型アルファード(30系)は、前期モデルのフォグランプにH16ハロゲンバルブを採用していました。
H16は、形状がH11やH8、H9と似た形状ですがH16は定格が12V19Wとなり、他とは異なります。ちなみにH11は55W、H8は35W、H9は65Wなので、H16はかなり省電力化されていることが特徴です。
省電力のメリットは、灯具を樹脂で軽くできることなのでエコなバルブといえます。灯具が樹脂という事は、明るくするためにHIDのような消費電力が高いライトを組み込むとリフレクターが溶けるトラブルが発生します。
そこで、H16を使用しているフォグランプには、LEDバルブでカスタムするのがベストです。H16のLEDバルブは信頼ある国産メーカーもラインアップに加えているので、LEDに交換するなら海外製の格安品を選ぶ必要はありません。
現行30アルファードは、全てLEDチップがフォグランプユニットに一体となっており、H16バルブのフォグランプと同じように簡単に明るくできません。
内藤
島田
だから前からLEDフォグランプを明るくする方法の問い合わせは結構あったよね。
内藤
島田
それ以外にも個性を出すカスタムがあるから10系、20系、30系のカスタム事例を紹介するよ。
純正の状態は、白色が主流です。個性を出すために色を変えるカスタムが人気で、この画像のように、最近はレモンイエローや明るいイエローが人気となります。
人気な理由の一つに、照射光線が非常にキレイで、外から見るだけでなく運転していても他とは違う満足感が得られることが挙げられます。
だだし、初代10系は注意が必要です。
後期型の場合、一般的なバルブの【HB4】形状ですが、前期型はLED商品の展開が少ない【H3】【H3d】 形状のため、レモンイエローや爆光イエローの商品を探すのは難航するでしょう。
H3ハロゲンバルブのフォグランプは、HIDキットを使用して明るくする方法が主流です。
そして現在も多く販売されているので、画像のようにフォグランプをHID化して明るくするカスタムが見られます。
HIDは、LEDより立ち上がりは遅いですが、明るさはLEDを凌駕する製品がまだ多いことと、LEDとは違う白い光が魅力です。
特に、ヘッドライトもHIDであれば、色味を統一できるため非常に人気のあるカスタムでした。
20系アルファードは、前期ではHB4、後期がH11と、アフターパーツが豊富に販売されているので、画像のように色変化を楽しむカスタムが多く見られます。
最近多くなってきたのが、2色切り替えのフォグランプです。純正でもバイカラーLEDフォグランプというオプションパーツがトヨタから登場し、さらに人気を高めています。
2色切り替えの特徴は、フォグランプユニットを都度交換することや特別な配線をしなくても室内のスイッチ操作で色切り替えが簡単にできる画期的なカスタムです。
日本ライティングでは、従来のイエローとホワイトのほかに、ハロゲン色とイエロータイプをラインナップに加え、カスタムの幅を広くした魅力的な商品があります。
2色切り替えフォグランプでも、画像のようにブルーとホワイトの切り替えタイプがあります。
ただし、ブルーは日中点灯させるデイライトとして常時点灯の配線が必要です。
フォグランプのブルーからホワイトにカラーチェンジする様子は、昼夜問わず楽しめるカスタムといえます。
今も人気のあるライトカスタムは「明るくすること」と「色味を統一すること」です。
画像のように、ポジション、ロービーム、そしてフォグランプを同じ色味のLEDバルブに交換することで、夜間点灯したときに他社とは異なる個性を出せるでしょう。
30後期は、フォグランプに純正LEDを使用しているので、そのままではカスタムができません。
ただ、イエロー色に変更したいオーナーも多く、その場合は灯体をハロゲン用に交換すれば、イエローにカスタムできます。
また、フォグランプレンズにフィルムを貼って、個性を出すカスタムもあります。
この画像のオーナーは、エンブレムの色と同じ色合いのフィルムを貼って個性を出しています。
オーナーのアイディア次第でバルブ交換をしなくてもカスタムできる1例です。
とにかくフォグランプを明るくしたいという方もいるでしょう。
そういった場合は、画像のような爆光のフォグランプを取り付ければ、前方手前の視界はかなり開けます。ただし、光軸をしっかり調整しなければ、周りに迷惑になるので注意しましょう。
日本ライティングでも、10,000ルーメンを誇るスーパーハイルーメンモデルと呼ばれるLEDバルブがラインナップにあります。
世の中には爆光と呼ばれるLEDバルブは多数ありますが、そのほとんどは、点灯直後の明るさを維持できないほか、通常の明るさのLEDより長持ちしません。
スーパーハイルーメンモデルにもその他のLEDと同じく放熱対策をしっかり行い、点灯直後の光量が維持されています。
冷却能力が高いのでLED本来の長寿命の恩恵を受けられます。
個性を出すには、様々なカラーのLEDバルブが販売されています。きれいな光で演出できるので、自分の好みで選ぶと良いでしょう。
ただし、フォグランプの色は白色または淡黄色と保安基準で定められています。
それ以外のカラーを取り付ける場合はフォグランプとしてではなく、アクセサリーランプとして使用できるよう工夫しなければならないでしょう。
その他にも様々なカスタムがあります。事例をこちらの記事で紹介していますので、気になる場合はご確認ください。
内藤
島田
切れたら交換することを前提にしているから、それほど面倒じゃないよ。
しかも10系、20系、30系まで取り換え方法は基本同じなんだ。
アルファードのフォグランプは、10系、20系、30系のすべてのモデルが、フロントバンパー下部に取り付けられています。
そのため、どの年代もタイヤハウスからフェンダーライナーをめくって交換します。
交換方法の手順は、交換するフォグランプバルブと反対にハンドルをいっぱいに回してからフェンダーライナーを止めているクリップを外します。
古いとクリップに砂などが噛んでおり、硬く外れない場合がありますが、細く小さいマイナスドライバーをクリップの可動部分に差し込み浮かせるようにすれば外れます。
30系は画像のようにクリップを90度回す必要があります。
10系と20系は、ホイールハウス内のライナーに、センターを浮かせてから外すクリップを使用していますが、30系は、マイナスドライバーで90度回すタイプのクリップを使用しています。
しかし、泥などを噛んでいるとマイナスドライバーで回らないこともあり、強引に回すと傷んで再使用が難しくなるため、慎重に作業します。
回りにくい場合は、細く小さいマイナスドライバーをクリップとライナーの隙間に入れて、少し浮かせるようにしながら回すと外れます。
次に、フォグランプの下あたりにフェンダーライナーのクリップが10系と20系は4個、30系は3個とまっているので、それを外してから、フェンダーライナーを大きくめくります
フェンダーライナーがめくれると、フォグランプの裏側が見えるので、コネクターのツメを押しながら外してからバルブを反時計回りに回すとバルブは外れます。
取り付けは逆の手順で行えば完成です。
内藤
島田
出先でフォグランプが切れた時も、車載工具などにあるマイナスドライバーを使用すれば簡単に交換できるようになっているんだ。
でも、車載工具ではなくて、きちんとした工具を揃えたほうが作業性いいからね。
内藤
10系、20系、30系は、どのようなカスタムがお勧めでしょうか。
島田
でも年代によってはLEDも難しい場合もあるから、その辺を解説するよ。
10系前期はH3ハロゲンバルブを使用しているので、LEDバルブへの交換は、商品を探すのにかなり大変です。
そこで、HIDキットへの交換が多く行われています。
ただし、HIDキット装着は、バラストやリレーハーネスを取り付けなければならないのでフロントバンパーを外す必要があります。
また、クルマの電気に詳しくなければ、DIYでリレーハーネスを取り付けることも難しく、取り付け作業をショップにお願いすると30,000円前後の工賃が発生するでしょう。
しかし後期型であれば、HB4ハロゲンバルブを使用しているので、バルブ交換とほぼ同じ作業でLEDバルブに交換が可能なので、好きなカラーや明るさのLEDバルブを取り付けてカスタムできます。
また、カー用品店でも取り替えをしていますが、工賃は片側2,000円程度かかるでしょう。
20系では純正のロービームにHIDを使用していますが、純正なので4,300ケルビンと少し黄色みがかっています。
そのため、フォグランプを白色のフォグランプにすると、統一感が失われます。
そこで、黄色のフォグランプバルブを取り付けてもよいですが、統一性を出すことを考えた場合、日本ライティングのハロゲン色と黄色の2色切り替えを取り付けると、純正ヘッドライトとの色のバランスが良いといえます。
また、どうしても白くしたい場合は、ヘッドライトを6,000ケルビンのバーナーを装着すれば白色のLEDフォグランプを取り付けた時に、統一感が得られます。
30系は、前期も後期もヘッドライトが純正LEDとなります。前期のハロゲン仕様の場合は、ヘッドライトとの色味に統一感がありません。
そこで、白色のLEDを装着すればフロントのライト回りに統一感が生まれ、おしゃれに演出できます。
そして、日本ライティングから販売されている白色と黄色の2色切り替えを選べば、好みで色が変えられるほか、黄色は悪天候時に視界が確保できる実用性があるのでおすすめです。
後期モデルは、LEDフォグランプなので、そのままでは自由度がありません。
そこで、色を変えたい場合は、フォグランプユニットを交換する方法があります。
また、フォグランプユニット交換は、ユニット代は、商品にもよりますが、純正で1個12,000円程度します。
そして交換工賃は片側5,000円程度なので、両側で34,000円前後かかるでしょう。
フォグランプユニットは、前期型が使用できるほか汎用品も売られています。
ただし、使用するLEDバルブによってはグレア(幻惑)光が出ます。
これは、ハロゲンバルブの発光点とLEDの発光点が異なるからですが、それを解消するには、国内で設計から製造販売する日本ライティングのLEDバルブなら安心です。
内藤
島田
灯具を変えるとどんないいことがあるか解説するね。
30アルファードの後期は、灯具とLEDが一体となっているフォグランプを装備しているので、フォグランプを明るくすることを諦めていた人も多いでしょう。
しかし、この純正LEDフォグランプがカスタムできない欠点を補うため、専用にパワーアップキットを開発、そして販売を開始しました。
このパワーアップキットは、灯具を交換するだけでLEDバルブを装着できます。ここで、灯具を交換するだけならすでに他でも販売されているという人もいるでしょう。
しかし日本ライティングは自動車バルブランプメーカーですから、他とは灯具の作りが異なります。
LEDバルブとの相性を考え、純正より大幅に照射範囲を向上させる設計になっています。
特に前方と手前を改善している配光特性になっており、LEDパワーアップキットと交換することで、純正LEDフォグランプでは得られなかった明るさを手に入れられます。
日本ライティングの発売した、30アルファード後期用のフォグランプパワーアップキットの利点は、LEDバルブを装着できることなので、好きなバルブに交換することも可能です。
交換可能ということは、すでに日本ライティングのラインナップにある、ホワイトとイエローの2色を切り替えられる、2色切り替えLEDフォグランプを取り付けられます。
トヨタでは、純正オプションパーツでバイカラーLEDフォグランプを用意していますが、それより安価で明るい光を手に入れられるとともに、いつでもバルブ交換で好きなカスタムができるメリットがあります。
内藤
島田
30後期のアルファードには是非装着したいアイテムだよ。
まだ世の中に登場して歴史が浅いアルファードですが、フォグランプはその間に大きく変化を遂げてきました。
以前は簡単にバルブ交換でカスタムが行えた時代から、手軽に交換できないLEDフォグランプが採用されるなど、カスタム好きを悩ませています。
しかし、カスタムも留まるところを知らず、こちらも進化を続けており、LEDフォグランプの灯火を交換してLEDを好きなタイプに交換できる商品が開発されました。
これで30後期アルファードも2色切り替えLEDバルブを選ぶことが可能となり、ユーザーは個性豊かなカスタムを楽しむことができることでしょう。