こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
今日は、今話題の「スーパーハイルーメンモデル」についての内容になります。
どのような内容かと言うと、
「スーパーハイルーメンモデルをハイビームに使用したいけど、可能でしょうか?」
というお問い合わせをいただきましたので、検証をしました。その報告となります。
スーパーハイルーメンモデルを「ハイビーム」と「プロジェクタータイプ」に取り付けた場合、配光や明るさに問題ないかを調査
早速、テスターでの数値、壁当てした時の配光を見ていきましょう。
※安定の配光と数値です。
※カンデラの数値がギリギリ。
※規定枠の中に入っていない?
上記の写真は、実際にプロジェクターとハイビームに取り付けが結果です。
今回は、会社の倉庫で保管していたアクア用のヘッドライトユニットを用いて測定しました。
さて、測定結果を見ると一見、「使用できそう」と感じもしますが、よくよく見てみるとプロジェクタータイプとハイビームへの取り付けは、「不可」と判断をしました。
なぜか。具体的に見ていきましょう。
今回のスーパーハイルーメンモデルを開発するにあたり、一番の問題点は配光です。
いくら爆光と呼ばれる明るさが出力されても対向車のドライバーに影響を起こすようであれば、それは問題です。
明るさをアップしても、幻惑しない配光にする必要があります。
例えば、当時最も明るいハイスペックモデルの設計をそのまま流用すると配光が乱れてしまうので、明るさをアップさせ、ハロゲン並みの配光を出すために、今回どのように調整したのかというと発光中心点をズラすことで、上方へ散る光を抑えています。
しかし、グレア光は抑えることができる反面、発光中心点をズラすことで最も明るい部分が測定ポイントから外れてしまい、カンデラ値があまり出ないという結果になりました。
プロジェクター装着時のカンデラ値が9,300cd。車検の合格基準値ギリギリの値となっています。
※ハロゲンよりも格段に明るく見えますが、測定ポイントの数値ではハロゲンの方が明るい(19,100cd)ということです。
また、ハイビームについては基準の15,000cd以上出ているので、一見問題ないように思えます。
しかし、テスターでの計測画像をよく見ていただくと黄色い枠が中心にあると思います。
ハイビームを検査をする上で、この黄色い枠の中に最も明るいポイントが入っていなければいけません。
その他の日本ライティング商品であれば、黄色い枠の中に最も明るいポイントが入りますが、スーパーハイルーメンモデルの場合は、発光中心点をズラした影響で、最も明るいポイントもズレてしまいました。
このような結果からプロジェクターとハイビーム共にそれぞれの問題点があり、どちらも使用不可という結論に至りました。
スーパーハイルーメンモデルは『フォグ専用』とお考えいただければと思います。
ただ、検証結果から、今回のスーパーハイルーメンはフォグ専用として開発をしたため、その他への流用はできないと判断しましたが、
を開発すれば問題ないのでは?という話もチラホラと社内で挙がっていますので、今後スーパーハイルーメンモデルを横展開する話があるかもしれません。
その時はまたブログでお知らせさせていただきます。
それでは、今日は検証結果についての報告でした。
フォグランプにスーパーハイルーメンモデルを検討されたい方はこちらからご確認ください。
上記の結果を踏まえ、現在ハイビーム・プロジェクター用のスーパーハイルーメンモデルを開発中です。開発状況についてはこちらをご確認ください。