内藤
島田
内藤
島田
さて今回の質問者様は、メーカー純正用品のドライブレコーダーに対して、市販品のSDカードを使用している。というのが前提条件としてあるようです。
そして、SDカードのエラーコードが出力された為、ディーラーに相談したところ、SDカードを純正に戻すよう言われた事が質問の起点となったようです。
まずこの質問に対する明確な回答をさせていただくと、メーカー純正用品であるドライブレコーダーをお使いの場合には、必ず純正のSDカードを使用していただくようになります。
これはなぜかというと、そもそも純正用品というのは、市販品との混合を想定して設計、動作確認をしていないからです。よって、SDカードを市販品に交換した場合は、動作保証がされないばかりか、万が一このようにエラーコードが出力されても、保証対象外として扱われます。
以上が明確な回答ではありますが、なかなか納得いかない点もあるかと思いますので、ここで要点をまとめて2つの回答をさせていただきます。
①市販品SDカードと純正SDカードでは何が違うのか。
実は同じように見えて、中身が違います。
純正SDカードは、車載器用に特化したMLCタイプのSDカード、もしくはそれ以上のSDカードを使用している事が多いです。
市販で一般的に取り扱われている汎用性のあるSDカードは、TLCタイプのものが多いです。
ちなみにこのタイプの違いはパッケージに記載されている事も少なく、SDカード製造メーカーが公開していない限り、一般的に見分ける事は困難です。
MLCタイプと、TLCタイプの違いですが、上書き保存に適したものかどうかの違いだと思っていただけると良いです。ドライブレコーダーは頻繁なデータの書き換えが必要な為、能力が高いものが要求されます。
市販品の多くは、ドライブレコーダーのように過酷な使用状況下での使用を想定していない場合が多い為、メーカー純正では動作保証外としているのです。
②市販品を使用すると、エラーコードが出力されることはあるのか。
市販品SDカードを使用すると、SDカードエラーを表示する可能性が高まります。
理由としては、①で説明したように、市販品は汎用性が高い反面、車載器専用に設計されたわけではない為、過酷な使用を行うドライブレコーダーでは耐えきれない事が多い為です。
ちなみにSDカードを半永久的に使用できると思っている方が非常に多いですが、SDカードは上書き回数が多くなるほど劣化していく、消耗品として認識するようにしましょう。
これは市販品SDカードに限ったことではなく、純正SDカードでも同じことが言えます。当然、純正SDカードは耐久性が高く設計されていますが、どちらも定期的に映像が記録できているかをチェックする事が大切ですね。
ドライブレコーダーは昨今の情勢から、装着率が飛躍的に伸びている反面、このようにSDカードのトラブルや、いざという時に映像が映っていないなどのトラブルが多くなっています。
皆さまも万が一の時に備えて、定期的に映像の確認をされる事をおすすめします。詳しくはこちらで解説をしています。