こんにちは。
日本ライティングの内藤です。
昨今の自動車業界を取り巻く問題として何を思い浮かべますか。おそらく多くの方が、あおり運転などの危険運転を想像されるかと思います。
報道番組でも度々、悪質な運転の一部始終が映像として流れます。これらの映像資料は、ドライブレコーダーによるものがほとんどです。
あおり運転から身を守る為にも、ドライブレコーダーの搭載は欠かせません。
そんなドライブレコーダーも最近では、ネット通販で購入する事ができますし、取り付けもポイントを抑える事で、誰もが簡単に取り付けを行う事ができます。
しかし、どこでも取り付けて良いわけではないのです。
ルールを守った取り付けをしないと、法律違反になる事もあります。そこで今回は、ドライブレコーダーの取り付けに際し、守らないといけない法律について解説します。
内藤
島田
内藤
島田
内藤
ネットで気軽に購入できるドライブレコーダー。取り付けも簡単で、気軽にDIY気分で作業できます。しかし、法律を守る事は絶対必要です。
今回のテーマは、「法令順守」
ドライブレコーダーを取り付ける為には、必ず理解をしておきましょう。
私たちが普段、何気なく乗っている自動車。実は様々な法律によって、細かく定められています。特に有名な法律が「道路交通法」と「道路運送車両法」です。
こちらの法律は良く知っている事でしょう。簡単にお伝えすると、道路を走行するにあたって、あなたが守らないといけない法律です。
自動車学校で学ぶ事や運転免許証もこの法律に関する事ですね。ドライブレコーダーが関わる内容としては、2020年6月に新たに追加された「妨害運転罪」です。
俗に言う、あおり運転の厳罰化です。
この法律により、違反した場合は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金だけではなく、免許取り消しになるなど、かなり重い処罰になります。
妨害運転罪の立証には、あおり運転を記録するドライブレコーダーが非常に役立ちます。このニュースをきっかけに、ドライブレコーダーを取り付けたという方もいる事でしょう。
内藤
道路交通法に比べると、認知度の低い法律ですが、この法律も自動車に関する重要な法律です。
こちらも簡単にお伝えすると、道路を走行するにあたって、車が守らないといけない法律です。2年に一回受けている車検ですが、道路運送車両法の保安基準に適合しているかを確認する為の検査だったのです。
この法律では、「タイヤは何㎜以上残っているか」や「ライトはしっかり点灯するか」といった項目を検査していきます。
あまりなじみが無いように思えるこの法律ですが、私たちのカーライフにおいて深く関わっている法律だったのです。
内藤
私たちになじみのない道路運送車両法ですが、それもそのはずで、実際に検査しているのは、自動車ディラーなどの整備工場だからです。
車検に通りませんよ。このように言われた事ありませんか。
これは、「この自動車の状態だと、道路運送車両法の保安基準に適合していない為、車検に通りませんよ。」という事なのです。
この保安基準は、自動車のあらゆる面に定められており、実は窓ガラスにも保安基準が定められています。
この基準に適合していない状態は、言い換えると車検に通らない法律違反を犯している自動車という事になります。
これは、個人で取り付けたからと言って免れるものではありません。ドライブレコーダーを自身で取り付ける前には、必ず確認しましょう。
以下に窓ガラスに関する法律をご紹介します。
しっかりと読み込んでも難しい文章が並んでいますね。まず窓ガラスは、道路運送車両法の保安基準第29条によって定められています。
ここで注目なのは、29条の第4項です。
基本的に窓ガラスには、国土交通省が認めたもの以外を貼り付けてはいけない事が明記されています。ただし、告示で定める事に関しては、貼り付けが許可されています。
では、その告示には何が記載されているのかというと、ドライブレコーダーという記載があります。
つまり、ドライブレコーダーは、窓ガラスに貼り付けても良い事が分かります。しかし、貼り付け位置に指定があります。
それが乗用車の場合は、「イ」の項目に記載されている内容です。道路運送車両法の保安基準で定められている事を要約するとこうなります。
取り付ける。これを守らなかった場合には、保安基準不適合となるわけです。
内藤
以上、ドライブレコーダーを取り付けるにあたり、守らなくてはならない法律のご紹介でした。道路交通法とは異なり、自動車もしっかりと法律により細かく定められています。
作業は必ず、法令遵守です。取り付け要領書にもしっかり記載されている内容になりますので、理解をした上で、正しい位置にドライブレコーダーを搭載するようにしましょう。