アイキャッチ画像引用元:M-HIRO(Bデビル)さん
こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
SUV人気があるとはいえ、ミニバン人気も依然好調です。そんなミニバンの中で、異彩を放つホンダ・フリードに注目が集まっています。
コンパクトなスタイルからは、想像できない車内空間が広がり、多くの方たちから注目を集めました。
また、エクステリアも強さも強調しており、性別関係なく、幅広い世代から人気があります。
特にヘッドライトのデザインは鋭く特徴的なので、カスタムもされています。
今回は、フリードのヘッドライトはどのような種類があるのか、そしてカスタム方法について詳しく解説します。
目次
内藤
友人はクルマのカスタムを好んでする方なんですが、どうせ購入するならカスタムパーツが豊富なクルマがいいというんです。
ミニバンが希望らしいのですが、奥さんはあまり大きいと運転しづらいと躊躇しているらしくて。何かいいクルマないですかね。
島田
内藤
島田
内藤
島田
2008年5月に、「使いやすいのにコンパクトなボディサイズのミニバン」としてフリードが登場しました。
見た目がコンパクトなのに、室内の3列シートには大人がすべて座っても快適に移動できるという驚きの広さは、瞬く間に多くの注目を集めます。
特に、クラス初となる2列目キャプテンシートの7人乗り、同じくクラス初となる8人乗りの登場は、コンパクトミニバンの域を超えた広さでした。
コンパクトミニバンは、どちらかというと主婦層をターゲットとしていたので、シエンタやbBのように、どこか可愛らしい雰囲気が漂うエクステリアでしたが、フリードは男性的なスタイルなので、お父さんが運転しても不自然ではないところがポイントでしょう。
特徴的なのは、鋭い眼光のヘッドライト。まるで獲物を狙う鷹のようなフロントフェイスが特徴です。
用意されるヘッドライトは、ハロゲン仕様車はH4バルブ、HID仕様車はD2Rバルブの2タイプです。
2008年当時、軽自動車にもHIDが用意されていたので、それほど珍しい装備ではありませんでした。
ただ、全グレードに標準装備ではなく、上級グレードのみ標準装備で、H4ハロゲンバルブ装着車でもオプションでHIDに変更可能でした。
2016年9月、8年振りにフルモデルチェンジを行い2代目フリードが登場します。
先代同様に丁度良いサイズのコンパクトミニバンとして登場し、16通りにも及ぶワイドなバリエーションが用意されました。
中でもコンパクトミニバン初となるハイブリッド4WDは、かねてから多くの方が望んでいただけあり、大きなトピックでした。
先代も途中追加されたハイブリッド車がありましたが、FFのみであったことも、話題となった理由でしょう。
2代目となり、デザインは大幅に変更されました。ヘッドライトも当時のフィットと共通でつり目とメッキグリルなデザインが大きな特徴でした。
しかし、2019年10月のマイナーチェンジで、大幅なデザイン変更が行われます。
それまでのホンダらしいつり目とメッキグリルデザインから、翌年に発売される新型フィットを先取りしたような、シンプルで優しい感じが漂う姿に変更されます。
ヘッドライトデザインは前期と後期で変わりましたが、用意される光源は共通で、ロービームにハロゲン仕様車はH11バルブとLED仕様車が用意され、ハイビームには共にHB3ハロゲンバルブが採用されます。
LEDヘッドライトは、タイプ別で標準装備され、ハロゲンバルブタイプもオプションでLEDヘッドライトに変更可能です。
このほか、LEDヘッドライト装着車には、LEDアクティブコーナリングライトも用意し、右左折時の歩行者を見やすく照らし、暗い場所も安全に、そして安心して走行できます。
内藤
島田
当然初代のほうが2代目より魅力的に映る人もいるしね。
内藤
島田
内藤
島田
でも、HIDヘッドライトは、高電圧がかかっているから、一般の方の交換はメーカーも推奨していない。
だから、ここでは解説しないよ。
初代フリード(GB3/4/GP3)のヘッドライトユニット内には、ヘッドライトバルブのほかに、ポジションランプとウィンカーランプが入っています。
そこで、取り替える際は、ヘッドライトバルブがどこにあるのか確認するところから始めます。
ボンネットを開け、ヘッドライトの裏をのぞき込みます。そこに黒い丸いゴムカバーがあるので、それがヘッドライトバルブの入っている場所です。
ヘッドライトバルブに刺さっているコネクターを引き抜きます。この時に車両後方に向かい、真っすぐ引き抜くようにします。そして黒いゴムカバーを取り外します。
ゴムカバーを外すとハロゲンバルブが見えるので、留め金を外してバルブを抜き取ります。
取り付けは逆に手順ですが、留め金がきちんと嵌っているか、ヘッドライト正面から確認します。
2代目フリードは、前期と後期でヘッドライトデザインが異なりますが、ハロゲンバルブの交換手順は同じです。
ただし、ロービームとハイビームで最初の作業が少し異なります。
最初に、カプラーのツメを押しながら外します。次に、カプラーを反時計回りに回し、ユニットから抜き取ります。
取り付けは、時計回りに止まるところまで回して固定し、カプラーをカチッと音がするまで挿し込みます。
ハイビームは、右側だけウォッシャー液の注入口を取り外す作業があります。
ウォッシャー液注入口は、クリップ1個で止まっているのでそれを外してから上に引き抜きます。
この後の工程は左右共通です。ハイビームのバルブに刺さっているカプラーのツメを押しながら外します。
あとはソケットを反時計回りに回して取りはずします。
取り付けは、ソケットを時計回りに止まるまで回して固定します。そのあとカプラーをカチッと音がするまで挿し込みます。
内藤
島田
内藤
島田
内藤
島田
フリードのヘッドライトユニットの取り外しは、バンパーを外す必要があります。
完全に外さずに、ずらしてヘッドライトユニットを取り外す方も見られますが、慣れないとバンパーやヘッドライト本体にキズを付ける恐れがあるので、少し手間でもバンパーを外しましょう。
バンパーの外し方は、初代(GB3/4/GP3)も2代目(GB5/6/7/8)も基本的に同じです。最初にグリル上部のクリップを取り外し、フェンダー内に止まっているスクリューとクリップを外します。
この時、初代も2代目もタッピングスクリューを左右2本ずつ外します。クリップはありませんが、フェンダーライナーが邪魔でうまく外せない時には、フェンダーライナーを止めているクリップを数カ所外し、少しずらして作業するとやりやすいでしょう。
その後、バンパー下側のタッピングスクリューもしくはボルトとクリップを全て外せばバンパーは取り外せます。
初代フリードは、クリップとボルトで止められていますが、2代目はボルトの代わりにタッピングスクリューが使用されています。ただしどちらも10mmのソケットレンチで外せます。
※2代目フリード
クリップの数がかなりの量あるので、それぞれの外した場所ごとにネジ入れに分けて入れておくとよいでしょう。
次に、バンパーの取り外しは、フェンダーとの嵌合から外します。左右どちらからでも構いません。
フェンダーとの分離が出来たら、次にヘッドライト下部にもバンパーがはまっているので、それに注意して進行方向に引き抜きます。
ヘッドライトは、フロントフェンダー上部、ラジエーターアッパーサポートに1個、そしてラジエーターサポートに1個、フェンダーとバンパーの嵌合部分に1個の計4カ所ボルト留めされています。
全てのボルトを外したら、進行方向に抜けてきますが、カプラーを全て切り離すことを忘れないようにしてください。
内藤
どんなカスタムがあるのでしょう。
島田
ハロゲンバルブでは暗いからね。それじゃあ、代表的なカスタムについて解説するよ。
ヘッドライトをカスタムする理由は様々ですが、多くの方が明るくしたいといったことでしょう。
この明るくしたいという気持ちは、昔も今も変わりませんが、使用する部品が時代とともに進化しました。
とはいっても、フリードは2008年に登場なので、すでにHIDキットが登場していましたから、明るくするにはHIDキットが主流でした。
しかし、取り付けが難しいので、ショップ取り付けが一般的で、万人向けのカスタムとは言えませんでした。
そこで、LEDバルブが登場すると、ハロゲンバルブ交換の要領で簡単に明るくできることから、ヘッドライトを明るくするカスタムが急速に広まります。
フリードは、カスタムして楽しむ方も多く、ヘッドライトも明るくするだけではなく、ショップなどにお願いしてワンオフ制作して見せるヘッドライトを装着する方が多く見られます。
ただ、見せるカスタムと言っても、ヘッドライトにアクセントをつけるアイラインカバーなどにも人気があり、様々な手法でカスタムを楽しんでいます。
内藤
カスタムしようとしても、黄ばみがあれば台無しだと思うんです。
あと、カスタムで不具合の発生も不安になりますが、これらについて対処方法など教えて頂けないでしょうか。
島田
フリードの主な不具合を交えながら解説するね。
クルマが古くなるとヘッドライトに黄ばみが発生しますが、これはヘッドライトがポリカボネート樹脂でできているためです。
ポリカボーネートは、ガラスの約200倍の強度 を持ち、透明度はガラス同等であることから、クルマのヘッドライトに広く使用されています。
しかし、強度があっても紫外線に弱いデメリットがあります。そこでヘッドライトには紫外線吸収剤などを添加し、保護層とした耐候グレードを使用しています。
しかし、紫外線を長期に浴びると保護層が劣化し、ポリカーボネートまで紫外線が到達します。これにより黄ばみが発生します。
このように、長期間使用するとヘッドライトの黄ばみは避けられませんが、磨いて劣化した部分を削り取れば、また透明な綺麗なヘッドライトに蘇ります。
磨きには市販のグッズで十分です。ただし、磨いたあとはコーティングをしなければ、またすぐに黄ばみが発生するので注意しましょう。
ヘッドライト内の結露の原因は、バルブの取り付け不良、通気口の詰まり、そしてユニットのシーリング劣化の3つが主な原因です。
ヘッドライトレンズ内は、ハロゲンバルブの発熱でユニット内と外気との温度差が大きくなります。
そのため、通気口を設けて温度と湿度管理をしています。詰まってしまうと、この管理が上手くいかずに結露しますから、通気口にゴミなどが詰まっていないか確認します。
バルブの取り付け不良では、黒いゴムキャップの取り付け不良が多いでしょう。ゴムキャップが均一に嵌っているか確認します。
そして、ユニットのシーリング劣化ですが、これはユニットを交換するしかありません。また、殻割などでカスタムすると、シーリング不良から結露が発生します。
非常にまれな現象ですが、初代フリードにHIDキットを取り付けた時に、ヘッドライトを点灯すると、イモビライザーチェックランプが点灯してエンストする事例がありました。
この理由を探るには、専用の機器を繋いでエラーを調べなければわかりません。
しかし、この症状の原因は、ECU(エンジンコントロールユニット)を誤作動させていることがわかっています。
どういうことかというと、イモビライザーシステムは、強力な電波を発生するそばでは不具合を発生します。
そして、初代フリードのECUはエンジンルームにあり、しかもバッテリー前方に垂直に装着されています。
この場所は、後付けでHIDキットを取り付けるときに、バラスト設置に丁度よいように見えます。
しかしバラストは高周波ノイズを発生させるため、フリードのイモビライザーシステムに誤作動を起こします。
そこで初代フリードでHIDキットを装着する場合は、バラスト取り付け位置をECUに近づけないように注意しなければなりません。ちなみに2代目は車内にECUがあるので問題ありません。
内藤
実際にカスタムしている事例を紹介してもらえると参考にできて助かるのですが。
島田
フリードのヘッドライトはハロゲンバルブで暗いので、LEDバルブに交換したことで夜間走行はかなり快適になったのではないでしょうか。
見た目もホワイトの閃光がクールでとてもかっこいいですね。
アイラインフィルムを貼るだけで、フロントのイメージが大きく変わりますね。
貼られた位置も太さもセンスが良くて、フリードのヘッドライトの凄みを強調させていてかっこいいです。
また、色んなカラーがある中、赤を選んだところも、インパクトがあっていいですね。
アイラインとフィルムでカッコよくカスタムしましたね。アイラインをボディ同色としてヘッドライトがさらに細く鋭くなりましたね。
ホワイトのボディにブルーフィルムのバランスがスポーティーで素敵です。
イカリング、とてもかっこいいですね。ウィンカー部分でしょうか、ブルーにしているところに特徴があってかっこいいです。
ヘッドライト上下にもLEDテープ?でしょうか。かなりこだわりがある作りですね。
キレイな色のヘッドライトですね。プロジェクター化で純正とは異なるフロントマスクになり、とてもかっこいいです。
ここまでのカスタムはかなり苦労があったのではないでしょいうか。それゆえに、完成後の感動は一入だったのでは。
フリードは、比較的新しい車種なので、最新のカスタムで楽しめるクルマです。また、ハロゲンバルブのフリードなら、簡単に明るくするカスタムが楽しめます。
H28.09~R1.9ハロゲン仕様車のロービーム(H11タイプ)は、LEDを取り付けると配光乱れるため取付不可となります。
https://nihonlighting.com/fit/honda/001408.html
日本ライティングからもH4、HB3のそれぞれに対応したLEDバルブをラインナップしています。
また、明るさも標準タイプから、明るさを求めたハイスペックモデルも用意され、用途に合わせてお選びいただけます。
フリードのヘッドライトバルブは、初代も2代目も簡単に交換できるので、明るさに不満があるならLEDバルブに交換してみるとよいでしょう。