こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
最近多い、撥水、親水、滑水、疎水といったコーティングですが、それぞれにはメリットやデメリットがあります。
しかし、イオンデポジットの完全な対策とは言えないのに、イオンデポジットに効果があるとの噂から、親水性が今市場を賑わせています。
そこで、本当のイオンデポジットに効果があるコーティング剤がどういった商品なのか、詳しく解説していきます。
イオンデポジットについてはこちらをご覧ください。
車の様々な汚れはガラスコーティングで防げるのか?イオンデポジット(水アカ、スケール汚れ)などの無機汚れと有機汚れについて解説
目次
内藤
どれも良いことが書いてありますが、その特徴を読めば読むほどどれにすればよいか悩んでしまうというのです。
特に気になるのは撥水とか親水とか書いてある商品で、その違いが良くわからないらしいのです。
この撥水とか親水といった言葉は、水の弾き方というのはわかるのですが、もっとわかりやすく特徴を教えて頂けないでしょうか。
社長
昔なんか固形ワックスや半練タイプ、液体ワックスぐらいしか店頭になかったからね。それでも悩んだ記憶があるから、今はもっと商品選びは難しいよね。
コーティングもポリマーコーティングが暫く市場を独占したけど、今はガラスコーティングが主流になったし、本当に市場は目まぐるしいよね。
内藤
社長
でも、そこに書いてあるメリットデメリットは、汚れの種類から考えるとどのコーティングでも大差がない。
内藤
社長
どちらも同じ主成分なら汚れの付き方は同じだよ。
その辺を今回はじっくり勉強しよう。
内藤
社長
撥水コーティングの特徴は、綺麗な水玉ができて表面を水玉が流れ落ちるので、ユーザーがコーティングを行った満足感が持てることです。
撥水とは、字の通りに水が弾いていることで、撥水の仕方にもいくつか種類があります。
撥水コーティングは、低撥水、高撥水、超撥水のおおむね3つに分けることができ、この違いは塗装面に出来る水玉の形の違いと思っていただくとよいでしょう。
低撥水は塗装面にかなり接触した球体であるのに対し、超撥水になると水の球が塗装面に接触する部分が少なくなるのが特徴です。
超撥水のように、水玉が塗装面と接触する部分が少なくなると、簡単に水を吹き飛ばすことができることが魅力です。
そのため撥水コーティングを選ぶ場合は低撥水より高撥水以上が水を弾き飛ばす爽快感をえられます。
親水コーティングの特徴は、水玉ができない事です。そのため親水コーティングの場合は、水が塗装面に広がるので、ワックスもコーティングもしていないような見た目です。
しかし、広がった水は綺麗に流れ落ちるので、実際はコーティングしてあることがわかります。
水が広がるようにべたっとした状態を作る秘密は、表面に凸凹を作らない非常に平滑な面を作り出すことにあります。
もっと近くから撥水/滑水具合を撮ってみました📹
今日もバチバチに弾いてます😳 pic.twitter.com/ly3hhjIu0y— 日本製LEDヘッドライトの日本ライティング (@nihonlighting) August 5, 2022
滑水コーティングの特徴は、水が流れ落ちる状態のコーティングです。一般に、撥水コーティングを滑水状態にしたコーティングを指します。
例えばスノーボードやスキーは滑走といいますが、これと同じく高低差があると簡単に水が流れ落ち、クルマが静止状態から動くとその風で水が簡単に流れる状態のことをいいます。
しかし、この滑水コーティングがどのような状態になれば滑水なのかという定義はありません。あくまでもメーカーが独自に決めていることであり、滑水の違いもメーカーで様々です。
滑水についてはこちらで詳しく解説しています。
疎水性とは、水になじまない状態のことを言いますが、身近なものでは水と油が疎水性です。
しかし、コーティングの疎水性は水となじまないのではなく、水が流れ落ちるコーティングを疎水性と表現しており、親水性と撥水性の中間的なコーティングといえます。
撥水性は、小さな雨粒が流れ落ちるのに対し、疎水性では小さな雨粒が大きな塊となり流れ落ちます。
内藤
内藤
社長
この他には艶の違いや効果の持続性も語られている。ここでは、一般にどんなことが言われているのか解説するね。
【イオンデポジット・ウォータースポットのできるメカニズム】
コーティングの目的の一つに、洗車を簡単にすることが挙げられます。このことについては、水の弾き方の違いで、大きな考えの違いは見当たりません。
基本的に、塗装面を保護するコーティングを行い、水はけをよくしておけば、クルマに付着した大まかな汚れが水によって流れ落ちるからです。
そこで話題となっているのが、イオンデポジットです。
この汚れは一般に撥水コーティングより親水コーティングのほうが付着しないという話が多く聞かれます。
しかし、イオンデポジットができる原理は、親水コーティングも撥水コーティングも変わりません。
中には、撥水コーティングでは汚れが小さな粒に凝縮され付着しやすいといった説明も見られますが、イオンデポジットに汚れの凝縮はそれほど関与しません。
汚れには、有機物汚れと無機物汚れの2種類があり、イオンデポジットは無機物汚れに分類されますが、この無機物汚れと結びつきやすいのが、同じ無機物を主成分としたガラスコーティングです。
一般に販売されているガラスコーティングは、無機のコーティングを使用しているので、無機物のイオンデポジットの付着を防ぐことはできません。
どんなに高価で優れたガラスコーティングを使用しても、無機物である以上イオンデポジットの付着から逃れることはできません。
しかし、ガラスコーティングは無機であるために、有機物の汚れに強いので、簡単に汚れが落とせる特徴があるのはどのタイプも同じです。
このように、無機のガラスコーティングの水弾きの種類では、イオンデポジットは防ぐことはできませんが、有機汚れとなる花粉や排気ガス、黄砂といった汚れを簡単に洗い流すことができます。
水のハジキ方が違うコーティングは、ツヤも異なります。高いお金を払いコーティングをするなら、ツヤも水弾きも満足のいく商品が欲しいと考えるでしょう。
そこで、ツヤも水弾きも満足できるのは、親水性より撥水性です。
親水性は、水が広がり水玉にならないので、イオンデポジットがつきにくいといった話を聞きますが、先にも説明した通りに、汚れの種類とコーティングの成分の関係がイオンデポジットに深くかかわります。
そのため、安易な汚れの付着だけに着目すると、せっかくガラスコーティングを行っても満足のいくツヤを得られないばかりか、汚れにも悩まされることにもなりかねません。
最近は、疎水性と呼ばれるコーティングが出始めましたが、撥水性ほどのツヤは期待できませんが、親水性よりツヤはでる商品が多いのが特徴です。
ガラスコーティングの撥水性や親水性の違いで効果の持続期間はそれほど違いが見られないのが現状です。
ただし、メンテンナンスをしっかり行っている場合の話であるのは、言うまでもありません。
また、屋外駐車が長いクルマと屋内保管がほとんどのクルマとでも効果の持続期間は異なってきます。
このように、現在のガラスコーティングの持続期間は、使用環境に左右される商品であるということで、特に親水は撥水より長持ちするというようなことはありません。
ただし、同じメーカーで撥水性と親水性の両方が販売されていると、持続期間に差を持たせていることもあります。
内藤
社長
内藤
社長
クルマに付着する汚れは、2種類しかありません。それは有機物汚れと無機物汚れです。
もともと、学術的には生体が生産する化合物質が有機物として定義されてきましたが、現在は人が有機化合物を生成することができるようになったため、生物に由来する物質によるものが有機物です。
そして、無機物汚れは、生物に全く由来しない無機物で、金属・岩石・鉱物・ガラス等が当てはまります。
要するに、無機物は生命活動に全く関係のない物質という事です。
もう少しわかりやすく説明すると、漢字の「機」は、ものごとの「はたらき」を意味します。
そして、この有機物は生物のはたらきがあることを意味し、無機物は生物のはたらきがないことを意味しています。
ここで、問題となるのが、クルマに付着する汚れですが、自然界にある有機物汚れとしては虫や排気ガス、花粉といった汚れがあります。
そして、コーティングしても問題となる汚れとなる無機物汚は、イオンデポジットやシミといった生命に由来しない汚れです。
有機汚れは、大抵のガラスコーティングは寄せ付けない性質があります。それは、ほとんどの無機のガラスコーティングなので違う組成の有機物を寄せ付けません。
しかし、無機のガラスコーティングをしていても、無機物汚れのウォータースポットの汚れを防ぐことはできないのです。
これは、無機物同士なので、無機のカラスコーティングのガラスと、水道水や雨水に含まれるカルシウムやシリカといった無機物が、コーティング表面で強く結びついてしまうからです。
どんなに優れた無機のコーティングであっても、この分子結合から逃れることができず、イオンデポジットの原因となります。
しかし親水性では、このイオンデポジットが撥水性よりできにくい説明がありますが、それは科学的に間違っています。
無機物の汚れとなるイオンデポジットは、水道水や雨水に含まれており、コーティング表面に付着して乾燥していく過程でガラスコーティングと結びつきます。
例えば撥水性は水玉となりボディ表面に残りますが、親水性では全体に広がって残っています。
表面に付着している水分がどちらも自然乾燥していく過程は同じですから、同じように分子レベルで結合が起きるのです。
たしかに、親水性は水が一体で流れ落ちるので、ボディに残ることがないという方もいるでしょう。
しかし、完全に自然に水が流れ落ちてボディ表面に水分が全く残らないことはありえません。
水分は親水性でも残っていますから、その部分で無機物どうしが結合してイオンデポジットに変化します。
内藤
社長
カーシャンプーで簡単に落とせるクルマの汚れは、有機物汚れなので無機のガラスコーティングの施工をしておけば、簡単に汚れを落とすことができます。
しかし、イオンデポジットは付着したらカーシャンプーでは落とせませんから、この無機物汚れの付着が防ぐことができれば、ほぼクルマを汚れから守ることができます。
そこでコーティングを選ぶには、汚れに対応したコーティング剤を選ぶことが得策です。
とはいっても、どんな汚れに強いのか商品パッケージには書いていないので、購入するコーティング剤が、有機物コーティングなのか無機物コーティングなのか調べるとよいでしょう。
そこで、最近行われているのが、無機物コーティングの上にさらに有機物コーティングを施工するという方法です。
これはコーティング店にて施工を行うところもありますが、まだそれほど浸透していないことに加え、料金がかなり高くなるデメリットがあります。
内藤
社長
親会社の日本コーティングがイオンデポジットなどの無機物汚れが付着にくいガラスコーティングを開発したんだ。どんな性能で今までとどこが優れているか解説するよ。
現在、市場で販売されているガラスコーティングには、有機のコーティングと無機のコーティングの2タイプが存在しますが、一般にガラスコーティングは無機のコーティングとして販売されています。
そして、有機のコーティングは、一般的にはポリマーコーティングがあたります。
この2つの違いは、ここまでで説明してきましたが、日本ライティングでは、無機・有機のハイブリッドコーティングを販売しています。
このハイブリッドコーティングは、ボディに施工すると上部に有機の層、下部に無機の層が出来上がる設計となっており、イオンデポジットなどの無機物汚れを寄せ付けないメリットがあります。
また、有機物汚れも無機物層があるので、全ての汚れを寄せ付けずに硬い被膜で塗装を守ることができます。
今までの無機物ガラスコーティングでは、どうしても無機物汚れのイオンデポジットの付着は避けられませんでした。
しかし、日本ライティングのコーティング剤は、シリカ高分子化合物と呼ばれるものを使用し、研究を重ねて高い塗膜への密着力と、硬度を兼ね備えたハイブリッドガラスコーティングが特徴です。
内藤
社長
これなら普通の有機物汚れもイオンデポジットなどの無機物汚れの付着から守れるよ。
内藤
社長
内藤
社長
クルマに汚れの付着を抑えられれば、いつまでもクルマを綺麗に保つことができます。
そのために現代ではガラスコーティングを施工する人が増えていますが、ガラスコーティングの選び方で、汚れの付着が思ったとおりに抑えらないこともあります。
ガラスコーティングで、汚れを防げるのは今までは有機物汚れでした。
これは撥水性でも親水性でも、滑水性でも変わりません。しかし、無機物の汚れは従来のガラスコーティングでは避けられないことはここまでの説明で理解できたことでしょう。
そこで、効果的に有機物と無機物の汚れを防ぐには、水ハジキの違いでガラスコーティングを選ぶのではなく、有機・無機のハイブリッドコーティングがおすすめです。
洗車が楽になるコーティングは、高い滑水性と撥水性をもつガラスコーティングが理想です。これは、雨が降っても汚れを弾き、素早く流し落とすことができるからです。
たとえ、汚れが付着していても、ハイブリッドコーティングであれば、イオンデポジットが付着しにくく、有機汚れも簡単に洗い流すことができるので、洗車は非常に楽となり時間や水道の節約にもつながります。
ガラスコーティングの登場で、施工すれば汚れがつかなくなると信じている人も多かったことでしょう。
しかし、汚れには有機汚れと無機汚れがあり、ほとんどのガラスコーティングは無機系なので、無機汚れとなるイオンデポジットを寄せ付けるデメリットがあります。
このイオンデポジットは、無機のガラスコーティングである以上、どんな水ハジキ効果をもったコーティングでも解決することは難しいことを理解してください。
そして、イオンデポジットなどの無機物汚れには、有機のコーティング、有機汚れには無機物コーティングが必要で、それら両方の汚れに対応したのが、有機・無機のハイブリッドコーティングということを覚えておくとよいでしょう。
ゼウスクリアの特徴