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車のコーティングの種類は6つ!種類ごとの特徴や選び方を解説


新車を購入予定の方や、最近納車したばかりの方の中には、愛車が綺麗な状態のうちにコーティングしておきたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

しかし、車のコーティングには、油脂系や樹脂系、ガラス系といったようにさまざまな方法があります。それぞれに異なる特徴やメリット・デメリットがあるため、実際にコーティングする前に、それぞれの違いを把握しておきましょう。

当記事では、コーティング方法ごとの特徴やメリット・デメリットにくわえて、車のコーティングの最適な選び方などを解説します。

車のコーティングの種類は大きく分けて6つ

車のコーティングは、種類によって効果や耐久性が異なります。予算やメンテナンスの頻度なども考慮しながら、相性のよいコーティングを考えましょう。ここでは、ボディコーティング施工に絞り、6種類のコーティングの特徴とメリット・デメリットを紹介します。

油脂系コーティング(ワックス)

油脂系コーティングは、一般的なカーワックスとして販売されている製品です。カー用品店で購入でき、コーティング専門店に頼まず自分で施工できるため、愛用している方の多いコーティング剤です。

カルナバ蝋という植物由来の成分を原料として作られています。塗装面に油の被膜を形成するため、撥水性が高く美しい光沢のある仕上がりになるのが特徴です。ワックスの固さもさまざまで、コーティングの持続期間は環境や製品によって変動し、目安として2週間〜2か月ほど持続します。直射日光の当たらない屋内駐車場を使っている方や予算を重視している方におすすめです。

油脂系コーティングのメリット 油脂系コーティングのデメリット
・安価で手軽に施工できる
・撥水性が高い
・美しい光沢のある仕上がりになる
・熱や紫外線に弱く直射日光ですぐに剥がれる
・被膜が薄く塗装を傷めやすい
・コーティング効果の持続期間が短い

樹脂系コーティング(ポリマー)

樹脂系コーティングは、フッ素やシリコンを含んだコーティング剤です。スプレータイプの製品が多く、セルフコーティングもできます。価格帯は、約5,000円〜2万円と油脂系コーティング(ワックス)よりやや高いものの、持続期間も約半年〜1年と長くコスパのよいコーティングです。

量販店やガソリンスタンドで施工を依頼できるコーティングで、施工にかかる時間も2時間程度と短時間で済みます。予算を重視しつつも、しっかりとしたコーティングで車を汚れから守りたい方は樹脂系コーティングがおすすめです。

樹脂系コーティングのメリット 樹脂系コーティングのデメリット
・手ごろな価格でワックスより持続性がある
・ワックス以上の光沢感が出せる
・施工を依頼できる店が多い
・熱や紫外線に弱く劣化が早い
・花粉や排気ガスなどの有機系の汚れが付着しやすい

ガラス系コーティング(ポリマー×ガラス繊維)

ガラス系コーティングは、シリコンポリマーを主成分としつつ、ガラスの成分であるケイ素を含んだコーティング剤です。樹脂系コーティング(ポリマー)と似た性能を持っていますが、UVカット効果や防汚性があるため、より塗装を傷めにくいという特徴があります。

カーディーラーや量販店などの業者は、主にガラス系コーティングを主商品としています。価格は約2万円〜5万円で、効果の持続期間は半年〜2年を見込んでおくとよいでしょう。コーティングを専門店に頼んで、車を汚れからしっかり守りたい方にはガラス系コーティングがおすすめです。

ガラス系コーティングのメリット ガラス系コーティングのデメリット
・自然な光沢感が出せる
・持続性が高く再施工もしやすい
・防汚性が高く美しい状態を維持できる
・熱と酸性雨に弱くシミができやすい
・こまめなメンテナンスが必要になる

ガラスコーティング

ガラスコーティングは、ガラス成分と同じ二酸化ケイ素を主成分としたコーティング剤です。ガラス系コーティングとの違いは、形成する被膜がシリコンポリマーではなくガラス質であるという点です。ガラス被膜で厚さもあるため、耐久性も防汚性も非常に高く、持続効果も3年〜5年と長期間になります。

コーティング施工は、カーコーティング専門店をはじめとした業者やプロに依頼する必要があります。美しい仕上がりになるだけでなく、さまざまなダメージから塗装を守るのにうってつけのコーティングです。

ガラスコーティングのメリット ガラスコーティングのデメリット
・雨で汚れが自然に落ちる自浄作用に優れる
・被膜が厚いため小さな傷から塗装を守る
・UVカット効果が高く紫外線による劣化も防ぐ
・施工費用が高額になる
・施工に2~5日かかる
・酸性溶剤で被膜が溶けてしまう

日本ライティングのガラスコーティング剤一覧はこちら

セラミックコーティング

セラミックコーティングは、ガラスコーティングと同様に二酸化ケイ素が主成分で、セラミック成分も含有したコーティング剤です。耐久性やUVカット効果による劣化防止性能を備えつつ、セラミック成分が硬くて厚いコーティング被膜を形成するため小さな傷からも塗装を守ります。

酸性に対する性能も高いため、酸性雨や鳥のフン、虫の死骸が付着することによる劣化にも強い点が特徴です。費用は約15万円〜90万円で、持続時間は最長クラスの5年〜7年を誇ります。コーティングメンテナンスの頻度を減らしつつ、塗装をあらゆる劣化から守って美しい状態を保ちたい方におすすめです。

セラミックコーティングのメリット セラミックコーティングのデメリット
・一度硬化するとコンパウンドで磨かないかぎり剥がれない
・施工後はシャンプー洗車のみで美しさを保てる
・ガラス質の美しい光沢が出る
・施工費が非常に高額になる

自己修復セラミックコーティング

自己修復セラミックコーティングは、塗装面を60℃程度に温めることで付着している小さな傷を修復できる特殊なコーティングです。被膜の厚みも、セラミックコーティングに比べ10倍以上もあり、しっかりした光沢が出せます。

持続期間は約7年で、価格は約30万円〜40万円です。洗車傷や黄砂による微細な傷からも塗装を守り、美しい状態を保ちたい方におすすめの高性能なコーティングです。

自己修復セラミックコーティングのメリット 自己修復セラミックコーティングのデメリット
・小さな傷を自己修復する
・最高性能のコーティングで塗装をあらゆる汚れから守る
・被膜の厚みが美しい光沢を生む
・施工費が非常に高額になる
・特殊技術を用いるため施工店が少ない

コーティング後の水弾きの種類と特徴


コーティング後の水弾きには、「撥水」「疎水」「親水」の3タイプがあります。撥水タイプの水弾きは、塗装面に水が馴染みにくく、水玉がコロコロと転がるように落ちるのが特徴です。親水タイプは撥水タイプと対照的に塗装面に水がよく馴染み、疎水タイプは撥水タイプと親水タイプの間を取った性能となっています。

以下では、撥水タイプ・疎水タイプ・親水タイプそれぞれのメリット・デメリットを表でまとめました。

水弾きの種類 メリット デメリット
撥水
タイプ
・洗車時の拭き上げが楽
・汚れ落ちがよい
・撥水具合でコーティング効果が落ちていないか視認できる
・シミが付着しやすい
疎水
タイプ
・イオンデポジットやウォータースポットが付着しにくい
・汚れ落ちがよい
・洗車時の拭き上げが楽
・親水タイプに比べるとシミができやすい
・撥水タイプのようなしっかりとした水弾きはできない
親水
タイプ
・イオンデポジットやウォータースポットによるシミが付着しにくい
・雨で汚れが流れ落ちやすく洗車の頻度を抑えられる
・水が塗装面によく馴染むためコーティングの劣化に気づきにくい
・汚れ落ちが他の水弾きタイプと比べて悪い

 

・イオンデポジットとは
雨や洗車時の水道水の水分が蒸発して乾燥する際に、不純物がボディに残留して白いリング状のシミになったもの

車のコーティングの最適な選び方

車のコーティング選びをする際は、洗車頻度や駐車環境を考慮しましょう。黒や紺といった濃厚色の塗装は、イオンデポジットで付着したシミが目立ちやすくなるため、シミができにくい親水コーティングがおすすめです。

洗車が2か月に1回程度で青空駐車の方は、水が塗装面に馴染んで広がるため、シミが付着しにくい親水タイプのコーティングがおすすめです。洗車頻度が1か月に1回程度の方は、疎水タイプのコーティングがよいでしょう。親水タイプよりも汚れ落ちと光沢性に優れているため、まめな洗車で美しさを保てます。また、淡色車はシミが目立ちにくい撥水タイプのコーティングが相性よく使えます。

まとめ

車のコーティング方法は、油脂系や樹脂系、ガラス系のほか、ガラスコーティング、セラミックコーティング、自己修復セラミックコーティングなど多様です。それぞれ費用やコーティングの持続期間、仕上がりなどが異なるため、予算やコーティング性能を加味してニーズに合った方法を選びましょう。

また、コーティング後の水弾きにもさまざまな種類があり、種類によって汚れの落ちやすさやシミの付着しやすさが異なります。洗車頻度や駐車環境、車体の色に合わせて、最適なコーティング方法を選択することがポイントです。

   
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