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洗車後の拭き上げ

ガラスコーティング施工車も洗車後は拭き上げが必要?【コーティングQ&A】

こんにちは。
日本ライティングの内藤です。

ガラスコーティング施工車の洗車について、以下の質問を掲示板でされている方がいらっしゃいましたので回答します。

 

Q:ガラスコーティングしてある車でも洗車後の拭き上げをしないと汚れになりますか?

 

島田

汚れが付きにくいと言われるガラスコーティングなら洗車後の拭き上げは、いらないように感じるよね。でも通常はしないとダメだよ。

内藤

した方がいいのですね。そもそも拭き上げの目的はなんでしょうか。

島田

まず、水がボディに残っていると何が起きるのかということだね。

それを知れば、拭き上げの必要性がわかると思うよ。

洗車後の拭き上げが必要な理由

洗車で水道水を使用している方が殆どです。この水道水には、様々な成分が入っているので、洗車後に拭き上げをしないと、その成分が残って汚れになります。

私たちが使用している水道水は、雨が降って溜まった川の水や地下水を利用しています。

つまり、空から降った水は、そのまま何も触れずに水道水になるわけではなく、鉱物など様々なモノに触れることで、ミネラル分が溶け込んでいます。

このミネラル分にはナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウム・ケイ素があり、これらが多く含まれるほど硬度が高く美味しいと言われます。

しかし、ミネラル分は水の中の不純物なので、ボディに付着して乾燥すると不純物が汚れとなって残ります。これが水ジミと呼ばれるイオンデポジットです。

そこで、水道水で洗車をした後は、乾燥する前に水滴を拭き取らなければ、水ジミが残ってしまいます。

また、ガラスコーティング施工車は、ガラス被膜がミネラル成分と同じ無機質なので、汚れとして付着しやすくなっています。

そのため、ガラスコーティング施工車への水滴の付着は問題になる場合が多いでしょう。

そこで最近では、水ジミの付着を抑えるために、有機質のレジン被膜などをトップコートしていることが多くなりました。

そうすることで、ミネラル成分を多く含む水が付着しても、トップコートの有機被膜が汚れの付着を遠ざける効果があります。

ただし、100%防ぐことはできないので、水滴の拭き取りは必要です。

島田

水道水にはミネラル分が多いから、必ず洗車後は拭き取らないと水ジミが起きると言うことですね。

島田

そういう事。そして、中には工業用水や井戸水を使用している洗車場もあるからね。

でも、どんな水を使用しているか利用者にはわからないことも多い。だから、水滴はキレに拭き取る方がいい。

内藤

工業用水や井戸水も危険なのですか。

島田

水道水よりミネラル分が多いからね。だから水ジミの発生が多いよ。

洗車後に拭き取りがいらない方法はあるの?

内藤

最近、水ジミが発生しない洗車方法が話題ですよね。

なんでも純水洗車と言うらしいのですが本当でしょうか。

島田

確かにあるよね。そして水ジミが付着しないというのがウリだよ。

でもね、注意が必要。その辺を解説するよ。

ガラスコーティング施工車を水洗いしたあと、拭き取りをしなくてよい水があれば楽と考えるでしょう。

そこで最近は、純水器による洗車がひそかに広まりを見せています。

純水器を使用すれば、水を特殊なイオン交換樹脂を使用して、水道水に含まれるミネラル分を除去するので、水ジミを付着させません。

しかし、純水器で不純物を取り除いたとしても、空気中に浮遊する目に見えないダストを取り込み、車に付着して水ジミ汚れとなって発生します。

また、家庭用では純水器の性能もそれほど良くないので、不純物を完全に取り切ることはできません。

仮に、100%純水で洗車ができるクリーンルームで洗車したとすれば、水ジミの付着は起きないでしょう。

しかしそのような場所での洗車はできませんから、純水で洗車してもふき取りしたほうが良いでしょう。

このほか、水滴は水ジミとなるイオンデポジットだけでなく、ウォータースポットを発生させます。

これは、太陽の光を水滴がレンズの役目をして集めてしまい、塗膜を陥没させる状態です。

こうなると、磨き作業もかなり大変となるので、洗車後の水滴は必ず拭き取った方が安心です。

内藤

純水器で洗車しても100%水ジミは抑えられないと言うことですね。

島田

そういうこと。空気中にはどんな物質が浮遊しているかわからないからね。

それを純水が取り込めば、その時点で純水ではなくなるから意味がないよね。

内藤

あと、ウォータースポットも気になりました。太陽光線はかなり強力なのですね。

島田

特に濃色車は注意が必要。炎天下での洗車は、ウォータースポットを作る危険が高いから、日中は日陰で洗車する事だね。

そして水滴が付いたまま、太陽のもとで乾燥させるなんてもってのほかだと言うことも覚えておいた方がいいよ。

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