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こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
三菱のeKワゴンは、初代から人気が高く多くの人に愛されています。
そんなeKワゴンはすでに4代目になり、当初のセミトールワゴンからハイトワゴンへと進化したほか、多くの先進技術も投入されています。
そして、ヘッドライトも初代とはデザインが大きく異なるだけでなく、採用されるヘッドライトバルブも変わりました。
そこで、初代から4代目までのeKワゴンの特徴を解説し、ヘッドライトがどう進化してきたのかも合わせてお伝えします。
目次
内藤
デジタルルームミラーを気に入ったことと、軽自動車にしては荷室が広いことが購入の決め手になったらしいんです。
ただ、ヘッドライトがハロゲンしかなく後でLEDにすればいいと思ったら、H19ハロゲンバルブという見たことないバルブで困っていました。
ekワゴンって特殊なんでしょうか。
島田
それで作るのは三菱。おもしろいだろ。だから今までと異なり、特殊なeKワゴンといえなくもないけどね。
内藤
島田
でも3代目から合弁会社NMKVを発足して登場しているんだ。それじゃあ、eKワゴンについて解説するよ。
三菱eKワゴンは、次世代のスタンダードとして、コンパクトでありながら乗り降りがしやすく使いやすさを求めたスタイルで誕生しました。
開発に当たっては、実際に軽ユーザー調査を全国で実施して、ユーザーの嗜好に合わせたデザインや装備を取り入れています。
また、軽自動車とは思えない室内空間は、リッターカーと同レベルを実現したことと、飽きのこないシンプルさで、世代や性別を問わないエクステリアデザインが特徴です。
内藤
島田
だから室内の広さや運転のしやすさとして、シートポジションを高くして広い視界を実現したんだ。
三菱にはトッポという人気車種があったけど、eKワゴンはトッポと同じインパクトがあったかな。
内藤
島田
三菱eKワゴンは、2001年10月に軽自動車のセミトールワゴンとして誕生しました。
ほとんどの立体駐車場が利用できる車高でありながら、乗り降りのしやすいデザインが特徴です。
三菱には、軽自動車のミニカトッポとミニカがありましたが、その間を埋めるスタイルとして登場したのが、eKワゴンでした。シンプルなスタイルと広い室内から初代eKワゴンは高い人気になりました。
そして翌年には、ターボを装着し、内外装をカスタムしたモデルが登場します。
また、見た目がターボモデルと同じスタイルの、コストを抑えたNAエンジンのスポーツモデルも登場しました。
初代モデルからeKワゴンは、小物入れのスペースが20カ所以上用意されたほか、大人4人が座っても快適な移動ができる実用性が高い軽自動車として人気が出ました。
そして、2005年には、日産自動車にOEMでeKワゴンを供給し、オッティの車名で販売されました。
2代目eKワゴンは、2006年9月、軽自動車のボンネットワゴンとして初となる電動スライドドアを採用したグレードをラインナップに加えて登場します。
初代の立体駐車場に入れる大きさ、そして乗り降りの利便性などのほか、実用性を重視したクルマ作りを踏襲して2代目は登場します。
さらに便利さを高めるため、今度は子供会でのお母さんへのアンケート調査や、スーパーマーケットでの行動観察など、様々な場所での独自調査を行い開発されています。
登場して驚いたのは、初代とほとんどデザインが変わっていないことでした。
過剰なデザインは全くなく、当時三菱が発表した電動軽自動車のiミーブとは全く違うデザインの方向性で、同じメーカーのクルマのデザインとは思えませんでした。
しかし、凝ったデザインのiミーブを開発するメーカーらしさは、電動スライドドアのデザインを見ると納得できます。
というのも、スライドドアなのにボディ外側にレールがありませんでした。
これはインナーレールという方式をとっていることで実現しており、初代と見た目は変わりませんが、このような気を使ったデザインには感心しました。
そしてもう一つ、かなり画期的だったのが、マルチポジションユーティリティと呼ばれるアイテムです。
これは、助手席シートの裏面に4カ所、インストルメントパネル中央に1カ所、同サイズの取り付けフックが用意されています。
ここにオプションの子供用テーブルやアンブレラホルダーを取り付ければ便利に使用できるほか、工夫次第でショッピングバックやごみ箱などの設置が出来ました。
3代目eKワゴンは、2013年6月に登場します。3代目は三菱自動車と日産自動車の合弁会社、NMKVが企画開発したクルマです。
3代目になったeKワゴンは、セミトールワゴンから、全高が1,620mmとトールワゴンの仲間入りを果たします。
しかも1550mm以上の全高を持つトールワゴンの中で、トップクラスの低燃費を誇りました。
背が高くなったことで、先代までの立体駐車場に入れる高さではなくなってしまいましたが、それと引き換えに広い室内空間を手に入れました。
フロントデザインにも特徴があり、eKワゴンではヘッドライトが切れ長のヘッドライトを装備しているのに対し、eKカスタムには、メッキグリルに薄型ヘッドライトが特徴的で、標準タイプとスポーツモデルで3代目から大きくデザインが変わりました。
2019年3月、日産自動車の先進技術と三菱自動車の軽自動車作りの蓄積した技術の融合から4代目eKワゴンが誕生します。
4代目eKワゴンは、新しいプラットフォーム、新開発のエンジンとCVT(無段変速機)を採用し、主要コンポーネンツを新しくした新型車です。
使い勝手の良さを追求したクルマ作りは先代から受け継がれ、さらにドライバーや乗員が快適に過ごせる空間作りがされました。
例えば、フロントシートをスライドさせる場合、レバーを左右の足から手を伸ばすと作動できる工夫がされたほか、リアシートにもスライドシートが採用されています。
また、子育て世代でも活用しやすいように、大型のA型ベビーカーが荷室にすっぽりと収まる広さを確保しています。
このほか、三菱自動車初となる、高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイパイロット)」を一部車種にメーカーオプション設定にするなど、先進技術もふんだんに取り入れました。
内藤
島田
だから、技術の融合により、今までと異なった三菱のクルマが誕生してくるかもね。
内藤
島田
eKワゴンは2001年登場だから、シールドビームは採用されていないけどね。
それじゃあ、どんなヘッドライトを使用してきたか解説するよ。
eKワゴンは、初代からH4ハロゲンバルブを使用しています。そして3代目までeKワゴンの標準モデルはH4ハロゲンバルブが使用されていましたが、初代に登場したスポーツモデル、eKスポーツには、HIDが採用されます。
初代eKワゴンのスポーツモデルであるeKスポーツのヘッドライトには、ロービームにH1ハロゲンバルブまたはHID(D2S)が採用されました。
そしてハイビームにHB3ハロゲンバルブが使用されています。
その後、2004年のマイナーチェンジでeKスポーツは全車にHIDが標準装備になります。
2代目のスポーツモデルのeKスポーツとその後継モデルの3代目eKカスタムには、HIDが標準装備になりますが、3代目eKカスタムからロービーム、ハイビームともにHID(D4S)に変更になり、全グレードで標準装備になりました。
内藤
島田
4代目eKワゴンには、見た目がH4ハロゲンバルブに見える新開発H19ハロゲンバルブが採用されます。
このH19ハロゲンバルブは、H4ハロゲンバルブと同じロービームとハイビームの2つのフィラメントで構成されています。
似た形のH4ハロゲンバルブとH19ハロゲンバルブですが、細かな寸法が異なることと、取り付け口金の形状が異なるので、互換性はありません。
そして、4代目から販売されるeKワゴンのスポーツモデルは、eKクロスとして販売されています。
こちらは、3代目のeKカスタムの後継モデルですが、eKワゴンとはかなりデザインテイストが異なり、ヘッドライトもバンパーに縦に3連のマルチLEDランプになるなど、eKワゴンとは別のクルマのように見えます。
内藤
そして、4代目からH19ハロゲンバルブが使用されたんですね。
島田
もちろん、その他のメーカーも当然採用はあり得るけどね。
内藤
そして、やっぱりLEDが主流なんでしょうか?
島田
ハロゲンバルブが広く使用されているeKワゴンは、ヘッドライトの暗さが気になるでしょう。
もちろん、最近のヘッドライトはハロゲンバルブといっても昔より明るくなってきましたが、それでもHIDやLEDに比べると暗く感じられます。
この暗く感じる理由には、光源の明るさの他、ヘッドライトの色が考えられます。
それは、ハロゲンバルブは純白の光源ではなく、電球色の黄色味がかった色だからです。
そこで、ハロゲン仕様のeKワゴンのカスタムとして、LEDバルブへの交換で明るくすると良いと思います。
HIDキットも根強い人気で販売されていますが、取り付けが煩雑であることに加え、スペースを広く使用するデメリットがあるので、LEDバルブに交換するのが理想です。
4代目eKワゴンには、H19ハロゲンバルブが使用されています。
しかし、まだ新しいハロゲンバルブということと、採用されている車種が三菱自動車と日産自動車の一部車種に限られていることから、H19ハロゲンバルブを市場で見かけることはほとんどありません。
しかし、日本ライティングでは、早くからH19ハロゲンバルブ用のLEDバルブを販売しており、このH19対応LEDバルブを使用すれば、4代目eKワゴンのヘッドライトをLED化できます。
H19ハロゲンバルブとH4ハロゲンバルブが似ていることから、H4用を取り付けようとしますが、細部が異なるので、配光特性が変わる可能性があり、仮に取り付けができても車検で問題になる可能性があるので、専用品を使用しましょう。
内藤
島田
内藤
島田
だから電球が切れることを想定しているから、オーナーが取り替えられるよう取扱説明書に方法は載っている。
でも、軽自動車だから実際は取扱説明書通りには行かないんだよね。その辺を解説するよ。
ヘッドライトバルブを交換するには、バルブに刺さっているコネクターを外さなければなりません。
軽自動車によくあることが、スペースが狭いことです。
eKワゴンの場合、初代と2代目は、助手席側はスペースがあるので、コネクターを外しやすい構造です。しかし、運転席側は、ウィンドウウォッシャータンクを外す必要があります。
ウォッシャータンクは、初代も2代目も上に引き抜ける簡単構造です。
ただし、ウォッシャータンクにコネクターが付いているので、それを外さなければ、スペースが確保できるほど上にあげられません。
このほか、コネクターが硬く抜けないことがあります。
その場合、無理に引き抜こうとするとバルブの留め金を破損させる恐れがあるので、防水ゴムの上から奥のバルブを片側の手で押さえてコネクターを引き抜くとよいでしょう。
内藤
島田
また、防水ゴムも上下が決まっている車種もあるから、取り外すときによく確認し、組付けで間違えないようにしないとね。
内藤
eKワゴンの標準モデルは、H4ハロゲンバルブが3代目まで使用されてきましたが、現行車の4代目ではH19ハロゲンバルブが使用されています。
H4ハロゲンバルブとの互換性がないので、専用品を必ず使用しなければなりません。
H19用は、すでに日本ライティングから販売されているので、4代目eKワゴンもLED化が簡単にできます。